現実逃避 - hatena

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漫画感想のブログ

『かぐや様は告らせたい』 第145話 四宮かぐやの無理難題「燕の子安貝」編③ 感想

さてと。かぐや様 145話 の感想(かぐ活)です。

 

実写映画もいよいよ完成。試写会の募集も始まっておりますが,せっかくなのできちんとお金を払って観たいかなとおもっています。

 

そんなかぐや様は告らせたい,今回の巻頭カラーは実写映画に対応した表紙。赤坂先生の期待の高さもわかりますね。白銀御行を演じる平野紫耀さんと,四宮かぐやを演じる橋本環奈さんの絵ということですね...。

 

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映画「かぐや様は告らせたい」は9月6日(金)公開!

 

その違いは読者には分かりかねるほど。つまりこれは赤坂先生によるキャストに対する100%の肯定・信頼にほかならない。実際,予告ポスターをみると本当に雰囲気出ていると思う。そんな実写映画は9月6日(金)公開です。

 

最新コミックス本日発売

 

 

 

 

石上優は伝えたい

前回,策士・子安つばめによって終電の時間を誤魔化された石上優。クリスマス・イブ...ゲストルーム...何も起こらないはずはなく...。

 

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完全にその流れな件

そんな展開を予想させるような「引き」に思わず脳汁があふれ出た中尉殿も多々おられたことでしょう。単行本作業のための休載が入ったために待ち時間が増えた分,悶絶された諸兄もいたに違いない。

 

そしてそんな読者の妄想が具現化するような一連の流れである。男子としては期待しちゃうしー? なんだか子安先輩も誘っているのかとしか思えないようなことを仕掛けてくるし。

 

 

 

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え...?


ファ!?

なんということだ。この流れは一体全体どうなってんの?

 

「もっと君のこと教えてほしい」

「左小指に指輪をつける意味知ってる?」

「ゆーくんは......私の事好き だよね」

 

 

お,おう。

完全に誘っている流れである。というか実際に石上に身体を託したままいっきにそんな雰囲気になりつつある。ば,馬鹿な?これは「かぐや様は告らせたい」ですよ!青年誌の癖にパンチラ一つ描かないという伝説のラブコメですよ。

 

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この瞬間にすべてを賭ける...!

 

え,石上...お前...今日男になるんか...?

 

完全にイブセックスの流れである。

そうか...つばめ先輩からしてみれば既に石上優から告白されているわけですし。あとは返事をするだけである。そんな子安先輩からのお返事はもちろんYes! 

 

 

Yes・No枕なんかなくっても明々白々な空気です。

でもそこで石上優は誠実なんだよなあ。実のところ文化祭における例の件はハプニング告白である。当の石上自身が「好き」という意思を伝えたつもりがないわけで。

 

 

であるからして,石上はまずその想いをきちんと伝えたい。そんな気持ちをしっかりと子安つばめ先輩は汲んでほしいんです!

  

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想いを言葉にのせて伝える

 

言った...!

石上...お前,男やで...!

 

自分の思いの丈を,実直に,ストレートに伝えることができた。あんな偶然のハプニングによる告白ではなく,自分の言葉による告白。やっぱり告白ってそういうものだと思うのですよね。自分の言葉で,相手に直接伝えていく。それができないことには本当の想いが伝わることはないのだから。

 

 

子安つばめが分からない

 

それに対する子安先輩の返事

   

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Non Nein Niet

 

どういうことなの...?

 

 

おかしいな。つばめ先輩の前後の言動が一致しない

伊井野ミコに対する石上の態度を気にかけて。その上でわざと泊まりになるように仕掛けていく。その上で「もっと君のことを教えてほしい」というのは,かつて文化祭で告白された子安先輩の気持ちそのものです。

 

今回つばめ先輩が石上に告げた,「卒業しちゃうし」「神奈川の大学行っちゃうから」という付き合えない理由。でもそんなことは最初からわかっていたわけで。真剣に体操をやりたいからと言う理由で断ろうとしていた当初の理由と何ら変わらない。

 

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大学が遠方であることは理由にならない(YJ120話より)

 

でもね。

そこで結論を出さずに「もう少し知ってから答えを出しても」という流れを経て,今日この日まで来たわけじゃないですか。石上のことを知った上で,最初に挙げていた理由でお断りする? そんなのありえないじゃん。

  

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全て承知の上で石上を見ていこうと思ったのではないのか(YJ120話より)

 

それはゲストルームに置いての石上との会話にも見て取れる。「もっと君のことを教えてほしい」と言った上で,小指の指輪の意味まで指摘して「好き」という気持ちを確認している。それは単に抱いてもらうために...?

 

いやいやいや。んなわけねーだろ!

 

 

ここは子安つばめ先輩の気持ちを少し考えてみなければ。女子の心理としてそのロジックは絶対におかしく感じる。

確かに愛されているから「抱かれたい」てのはある。でもそれが「好きになってくれたお礼」てのは無いわ。それが仮に自分自身にとってのお礼だっとしてもだ。

 

 

だってですよ。

石上は「抱きたいだけ」でセックスするのは嫌だから「自分の気持ち」を伝えて受け入れてほしいと思ったわけじゃないですか。それを受け入れずして「お礼として抱かれる」ってのは石上の気持ちを踏みにじっちゃうでしょ?

 

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なぜ子安つばめは石上を否定したのか

 

おかしい。絶対におかしい。

 

子安先輩の人物像と一致しない。

仮にも偏差値77の秀智院学園の三大美女の一人である。言語的にも恋愛心理的にも,石上の意図は伝わったはずである。にもかかわらずそのような酷い仕打ちをするのであろうか。石上優が「この人はいい人だ」と思った相手が,そんなことをするであろうか。どうにも子安先輩の心情と行動が一致しないのである。

 

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眞紀ちゃんからもお願い!(YJ134話より)

 

やはり子安先輩には裏の意図があるのだと思われる。

 

石上に対する確認の仕方から,「好意を抱いていてほしい」という気持ちがあったのは間違いない。にも関わらず,自分の身体までつかって石上の気持ちを推し量ろうとしたのは,そこから「石上の本気度」を図ろうとしたのだろうか。

 

しかしである。

自分の見栄えとか,身体とか,そんなことを目的に近寄ってくるような人間ではないことはわかっていたはずである。文化祭からクリスマスイブという短い時間であったけれども,石上のことを見てきたわけだから。その上で,石上のことを急速に好意を抱くほどだったのだから。石上の本質を見誤るはずがないのである。

 

なのでここで石上を試したわけではない。で,あるならば残る「解」は何かと天秤にかけた上で恋心を「諦めた」場合である。

 

 

それは「体操」だろうか?答えはnon! 

確かに「体操」と「恋」を天秤にかけて前者を選ぶということはあるのかもしれない。でもそれは最初に考えた答えである。それがわかった上で石上惹かれていったのであるならば,今回の色仕掛けは不要である。

 

そもそも子安先輩は経験ありなのだろうか?という観点から見ても疑問が残る。子安先輩は体操を頑張ってきた。3年生になっても継続し,大学でもやろうと考えているわけである。

 

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体操を理由としてお付き合いしたことはない...?(YJ120話より)


 そんな考えの持ち主であるならばだよ。

告白された回数も多々ありであろう子安つばめ先輩,実際のところ高校時代に「お付き合い」した人なんていたのかなあ...? 

まあこのあたりは憶測なんで,何とも言えないんだけれどそんな付き合ってもいない人とセックスしようとする人間とは思えないんだよなあ...。

 

そして何より「この表情」である。

 

 

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この憂い顔...(YJ142話より)

 

冬休みが明けて,伊井野ミコと石上が「こんな有様」になっている時の子安つばめ先輩の表情は明らかに曇っている。どうみても「振った女」の表情じゃないわ。これは自分の思いがうまくいかなかった文脈の表情である。

 

 

となると,残る要素はジョーカーたる「伊井野ミコ」しかいない。 

自分に告白したはずの石上がいつも気にかける「伊井野ミコ」。石上はいつもミコちゃんのことばっかり気にかけているとつばめ先輩は思っているのである。だから嫉妬混じりにこんな事も言っているわけで。

 

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嫉妬混じりの一言(YJ144話より)

 

ふむ。

想像にすぎないわけだけれども,子安先輩はどこかで「石上にとって大切な人は伊井野さんなのでは」と感じ取ったのかな。

 

今はお付き合いしていなくても,伊井野さんに対する気の欠け方は自分のそれに対するものと「違う特別ななにか」を感じる。伊井野ミコの方も,恋愛感情の有無はともかく「石上優に優しくしてほしい」と思っている。そんなことを感じ取ったクリスマス・イブ。

 

仮にお付き合いを始めたとしても,遠方で別の場所で過ごす二人よりも毎日そばにいる伊井野さんとの親密度は高まっていく。そんな行く先が見えているからこそ,子安先輩は敢えて「石上の気持ちは受け取らなかった」んじゃないかな。

 

その上で,自分を好きになってくれた相手に対し「失礼だとは思うけれど」試すようなことをする。自分の意図通り,石上がそれを受け入れなくていい。きっと石上はそんなことをしない。そんな確信があったからこそのやんわりとした,でも悲しい「拒絶」を告げたんじゃないかしら。

 

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悲しい「拒絶」

 

それでもなお,あんな形でその意志を示したのは,万が一にもそんな石上に抱かれるのなら,「自分の一瞬燃え上がった恋心」の証として受け入れよう。そんな覚悟があったのかも知れない。だからこそ,そうならなかった結末に対する「あの表情」だったりして。

 

とまあ妄想をたぎらせたところで取り敢えずまる。

 

 

伊井野ミコは問い詰めたい

 

それにしても伊井野ミコ,嗅覚が尖すぎるのである。主に石上の女関係に(ちょ)。

 

ちょいと近づいただけでつばめ先輩の香りを感じ取る。

うん,まあ女子ってそんなものかもね。他の女がどんな「匂い」をしているかとか目ざといですし。ミコちゃんも香水つけてくるくらい匂いに気を使っていたわけだからね。かつ風紀委員として練り上げられた取り締り技術...。伊井野さんに隙はなかった。

 

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ストレートど真ん中

 

そこからストレートな物言いがすごいですね。

え,別にお前そこ突っ込まなくてもいいじゃん...。それがわかっても黙っているのが普通じゃないの。でも伊井野さんはしちゃうんだよなあ。それは不純異性交遊を取り締まる正義の風紀委員としてかもしれないし,自分には優しくしてくれなかった石上に対する怒り,嫉妬なのかも知れない。あるいはその両方か。

 

そんな伊井野ミコの微妙な乙女心が垣間見れたところからのコレは流石に大爆笑である。さすがギャップの赤坂先生! 一気にコメディにより切ってくれる。そこにシビれるあこがれるゥ!

  

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伊井野ミコッ...! お,お前...!

 

お前は何を言っているんだの世界である。

「たたなかったの?」じゃねぇわ。「今も!?」じゃねぇわ!

 

なんだろう。伊井野ミコの空間がどんどんお笑いになっていく。畜生,こんな天才なのにおバカを見ているとどこぞの生徒副会長を思い出してしまう。このデフォルメ顔が妙にお可愛いこと!と思ってしまう第145話でした。再度まる。

 

 

シリアスな幕間に千花が登場

www.youtube.com

 

 

 

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コミックス

 


*画像はヤングジャンプ2019年第33号『かぐや様は告らせたい』 145話 ,144話,142話,134話,120話より引用しました。

 

『五等分の花嫁』 第94話 分枝の時① 感想 : 若芽は伸びて枝となる...の巻

さてと。五等分の花嫁 94話 の感想(ごと嫁 感想)です。

 

七月は忙しいと言いながら更新を続けるayumieです。いろんな現実を逃避しながら感想を綴っている。なぜならそこに漫画があるからだ...かどうかは分かりませんが,相変わらず「五等分の花嫁」も目が離せないですね。

 

前回は一花さんの時計仕掛けのオレンジな爆弾がさく裂して「引き」だったわけですが,当然それを受けての後始末。一花の意図は...風太郎はどう受け止めるのか。そんな若芽が伸びて分枝していく時疾く御覧じろ

   

 

中野一花,別離の決断をする

さてその一花です。ここまできて「学校をやめなければならない理由」とは一体何かといえば,基本的に「仕事」。仕事に専念したいというのが理由です。ふむ。

 

映画に出演したり,いつのまにかCMに出ていたり。いつも5人一緒だった姉妹からすれば,突然「有名人」認定されている一花に驚きを隠せない。そこにいる一花はいつも側にいた一花だったのに。

 

でも同じようで同じじゃない。小学校6年の時に四葉が始めた「独立運動」からずっと,若芽は少しずつ伸びていていつしか立派な若枝に分枝しつつある。そこにいる一花は女優を目指す一花。自分たちとは異なる道を選んだ一花である。

 

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本当の理由

 

それはきっと本当にそうしたいという部分はあるのでしょうね。でも大多数の読者も抱いたであろう疑問点。学校をやめるほど忙しいとも思えないし,この先大きな仕事が入ってくるにしても学校と両立できないはずがない。理由は他にある

 

それを問いかけるのが「やらかした相手」である三玖ってところが何とも言えないですよね。風太郎を巡っての姉妹大戦争の立役者。大乱世の一花の記憶も残るこの時期に,その問いかけは辛いものがある。

 

とはいえだ。

一花が答えているように,姉妹である三玖に対しての負い目はまだ何とかなる。少なくとも三玖が告白できるところまで応援してあげることは出来たわけですし。一つ身を五つに分けし五つ子だからこそ,そこは姉妹としての十数年間の重みでつなぎとめることもできる。

 

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一花が恐れるもの

 

しかし上杉風太郎に対してはそうはいかない。だからこそ「学校をやめる」という事実がもたらす「家庭教師としての風太郎との絆の解消」を考えたわけですね...。なるほど。

 

既に風太郎には手厳しく拒絶され。謝罪は受けたものの,「京都で過ごした思い出の一日」を否定された一花としては,この先自分の恋心が逆に重くなっていく。自分の想いは実らないのではないか。その思いを実らせるために,また姉妹や風太郎を傷つけてしまうのではないか。

 

三玖にはお道化て言ってみたものの,その言葉の裏にあるのはそんな思いである。三玖もそれが分かっているからこそ,「自分では止められない」と確信してしまっているわけだから。

 

上杉風太郎,ビジネスを持ち掛ける

さて一方の風太郎です。

マルオからの通告を受け,一花の判断を知ることとなった風太郎。その心中やいかに...

 

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風太郎の心境やいかに


そんな電話を受けてすぐに行動する風太郎。変わったよね,この人。5つ子と出会った頃の風太郎なら絶対に行わない所業である。バイト口が一つ減ったな...また探さないと...とか言いながら勉強を続けていただろうに。

 

なのに風太郎は汗だくになりながらマンションを訪れるわけだ。一花を「説得」するために。そして一花の不在を知り,取って代わって学校まで駆けつける。本当,お前変わったよね...。それはそれだけ5つ子にかけた時間と積み重ねが生み出した「愛着」でもあるし,「愛情」でもある。それが恋を意味する愛かどうかは別にしても...

 

 

そんな風太郎の「説得」は失敗。ま,そりゃ失敗するだろうな。

 

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まさかの失敗

 

風太郎は自分の「価値」を知っている。好意を寄せられているというポジションであることが明白である以上,「自分とマンツーマンで勉強」という対価付きの条件を含めて一花が在学しながら卒業する道を図れば「乗らざるを得ない」。

 

そんな思惑が感情の奥底になかったと言えないか。

むろん一義的にはここまで来た以上一花も卒業させてあげたいという想いもあろう。いつも姉妹がともにあることを願っている二乃たちの気持ちも汲んでいたであろう。もちろん,彼がとってつけたような「お給金の必要性」もある意味真実だったのあろう。

 

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過信・慢心は無かったか?

 

そんな一花姐さんにとっても「おいしい条件」を持ちかけながらも妥結できなかったのは,ひとえに読み違えがあったからに相違あるまい。

 

一花の目的は仕事に集中するに非ず。ただ上杉風太郎から離れようとする意志である。もし風太郎が素直に今の気持ち...5人の姉妹達と一緒にいると「楽しい」ということ,一花にも共にいてほしいということを伝えていればまた別の結果になったのかもしれないね...。

 

結果,交渉は破綻。どっちが振られているのか分からないのである。

 

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ビジネス不成立

 

これが「押してもダメなら引いてみな」な作戦だったとしたら,さすがに「女優じゃのぉ...」と唸るしかないわけですが,これはむしろナチュラルでその状態になっている感じかな。意図しない偶然の状況の成立。

一花さんはそこまで考えていないで,本当に距離をとろうとしただけなんだけれど,そうしたら風太郎が追いかける形になっちゃった...みたいな。

 

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降りる一花

 

おや一花。普通それは勝ちヒロインの文脈ですよ?

ほぼ死に体と思っていた一花さんにもワンチャンあるのかもしれない。そうちょっとでも思わせたら,ねぎ先生の「勝ち」なんだよなあ...。くっそぉ,上手すぎる。

 

中野姉妹,それぞれの立場で一花を見る

さてその姉妹達のレスポンスですが,姉妹間でそれなりの「分散」がありましたね。(本質では分散していないのかもしれませんが)。まあサブタイトルが「分枝の時」ですからね。

 

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二乃の気持ち


 まず二乃ですが,変わらずの「五人がいつもともにある」ことを願うスタンスには変わらず。「聞こえない」というレスポンスが相手の意思を全否定していてらしいですね。と同時に,自分では一花を止められないことも分かっているからこその涙目なんだよなあ...。本当,いい子じゃん。

 

それに対して五月。

学校では共にいられなくても,家では共にいられる。そこに「五人がいつもともにある」状態を見出して納得させ,一花の選択を祝福する母の役を演じているわけですね。それが姉妹には明瞭に分かってしまうからこそ,

 

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五月の本心は?

 

「それは本当にあんた自身の言葉かしら」

 

というツッコミが入るわけで。

いまだ掘り下げの来ない「五月が母を演じ続けていること」に対する伏線が一応出された感じ。

 

 

それに対する四葉の反応は「一花の選択の支持」。ま,らしっちゃらしいね。

 

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四葉は支持する

 

四葉の願いは姉妹が幸せになることである。それが一花の望みであるならば,それは応援してあげる。かつて自らが課した枷そのままに,姉妹の事だけを考える四葉がそこにありますね。

 

一方で一花の本当の気持ちも察しているところが四葉である。

 

 

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あくまで姉妹を応援する四葉

 

一花が学校を離れようとする理由,それが風太郎にあることを見抜いているからこその「一花をお願いします」なんだよなあ...。一花の意思を変えられるとしたら風太郎しかいない。そんな分かっている感が良いし,あくまで姉妹の幸せを考える四葉なんだなあと思います。

 

上杉風太郎,バイトを探す

さて,一花を止めたいという気持ちに偽りはなかったのでしょうが,直近の問題として現実的に困った問題がある。5人分の給金が4人分となってしまった場合,これまで成立させてきた家計の維持が難しくなるという問題です。

 

ビジネス,といったのは建前でもあり本音でもあったわけですけれど,実際に一花に振られてしまった今となっては収入増の道を探らねばならない。ケーキ屋ケンちゃんも骨折でお休みですし。おすし。

 

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ヒラメキミクタン

っとそこで三玖さん閃いた!

 

んん!?

三玖さん?みくさぁん? ちょっと気になるんだけれど,なんで顔が赤いのかな。なんでそんなに目力が入っているのかな。

 

ハァハァ...三玖...お前,まさか風太郎に...?

 

疾きことの如く

徐かなること林の如く

侵し掠めることの如く

動かざること山の如し

 

そういうこと? そういうことなのかな?

そうだとしたら中々機を見るに敏というやつである。何と言っても「恋は戦争」だからね。ゴールが一角でも見えたら決めることができるタイガーショットのように,一点集中突破は戦国マニアとして逃すことができない機会である。

 

これを「あざとい」とみるか。あるいは「抜かりない」とみるべきか。中野三玖さんのご提案とやらも興味深いところである。

 

そして一花はこう告げた

「これでいいよね」というその姿勢には,自らの気持ちに反して風太郎と距離を取ろうとする一花の姿がある。 まるでどこかで見た世界。

 

そんな一花,珍しく四葉とともに在る。

四葉が落ち込んだときに乗るという,あのブランコに乗って語りかける。

 

四葉は覚えているだろうかーーー
フータロー君のことを

 

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君は覚えているか

ふむ。

一花さんの意図は分かるだけれどさあ...目が怖いよ?(笑)

 

なるほど。

一花さんは自ら諦めつつ(?),今度は「降りている」四葉に対して働きかけをするのか。あの日,自分が奪ってしまった「京都で出会った女の子」の立場。その想い出は既に風太郎に否定されている。一方で「本当の京都で出会った女の子」である四葉は,自らが成した結果を背負い込んでその立場から降りてしまっている。

 

もし一花が本当に風太郎を諦めているのだとしたら,このタイミングで四葉にその話を振る意味は明瞭である。あの日,「奪ってしまった役割を返すこと」。あの思い出の「写真」を返すこと。

そして姉妹のことを考えて自分を殺してきた四葉に対し,今度は一花が「そうじゃないよ。四葉四葉自身の幸せを追求していいんだよ」と示唆してあげようとしているように見える。

 

ふむ。

伸びた若芽が枝となり,それぞれの道を固めて成長していくように。中野一花はもはや不退転の決意であるということなのだろうか。まだ道が固まっていない,成長を止めてしまった四葉を促すのか。その目が光る。

 

一端保留となったかに見えた四葉編が再び動き出すのか。めっさ気になるのである。まる。

  
 

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*画像は週刊少年マガジン2019年第32号『五等分の花嫁』 93話,同57話 より引用しました。

 

 

『鬼滅の刃』 166話 本心 感想 : 「懐かしや...」 の意味するものは

はい。

忙しいのに「現実逃避」しているayumieです。

 

それにしても「鬼滅」は面白いな。きっと来週はもっと面白いぞ...。毎週そんなことを想っている愈史郎さん状態になっているのでついつい感想を書きたくなります。ダメだコイツ...何とかしないと。

 

というわけで気になった点だけさっくりと感想です。

 

アンケート

 

 

 

時透無一郎の運命やいかに(つづく)

 

柱の中でも最も才能があると思われし時透君をあっという間に「柱の男」にしてしまった上弦の壱さん。圧倒的無双である。

 

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「柱」の男


霞柱だから柱の男にしたわけじゃないでしょうが,こうやってざっくり拘束されてしまうとはにわかに信じがたい。「動けない時透を鬼にするなんて!」そんな時透くん保護者の皆さまがたの悲痛な声が聞こえてまいります。

 

しかしまあ,結局のところ上弦の壱さんの血では鬼にできるわけではないようですね。はて。獪岳かいがくのアレは何だったんだろうな。焼き土下座している場面でそのまま血を分け与えていたんだけれど,一端血をもらってきてあげたんだろうか。よく分からないナリ。

 

無惨がそんな気の利いたことをするとも思えないのですが,そこらへんが「ビジネスパートナー」という部分なんですかね。黒死牟さん,割と融通が利くのかしらん。というわけでとりあえず時透くんは鬼にならず延命。

 

不死川玄弥の不死属性とは

 

さてこうなると時透君の運命は「助けが来るか」にかかっているわけですが,とりま1名現着しておりました。不死川玄弥。柱を目指し,柱になれなかった兄貴一途な弟くんであります。

 

しかしまあ,上弦の肆に通じなかった日輪刀銃をぶっ放したところで当たるはずもなく...。ちょ!まて!銃を交わしながら玄弥の後ろを取るとか...。超スピードとかそんなチャチなもん...かもしれないけれど,圧倒的実力差の前にあっという間に輪切りのソルベ状態に。

 

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〇〇〇「バラバラ事件か!?」

 

ふむ。

玄弥の不死性は鬼を喰らうているからですけれど,ここまでバラバラにされてもなお生きているとは...。

 

これはこれである意味特筆すべきことかもしれないな。無惨の血を与えられることもなく,鬼に近い能力を得ている...。幾分に興味深い。つまりアレですか,無惨の呪いを解いた状態で,かつ日の下で活動できる「鬼的存在」であるということでもありますよね。無惨社長が知ったら興味を持ちそうな案件ではある。

 

過去にもそういう剣士がいたそうですが(始まりの呼吸の戦士たちの中にいたのか?),胴を切られて絶命したという点からも,完全な不死ではないということで無惨も興味を持たなかったのかもしれませんね。

 

 

不死川実弥兄弟の絆

 

しかしまあ,それも命あってのものであります。

 

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「弟」を守る

 

「鬼擬き」など不要とあっさりと処分されそうになった瞬間,キター!
風柱・不死川実弥現着!

 

 

キレる,怒る,粗暴に見える...。

炭治郎をして「理性も知性も感じない」と初見で思われた不死川さんですが,こうやって味方として登場されると頼もしくもある。弟の絶体絶命の瞬間に,こうやって「兄」として助けに来てくれる。そしてなぜ玄弥に鬼殺隊に入ってほしくなかったのかという理由も...。

 

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「兄」の想い


 これまでの実弥の言動がすべて繋がって明瞭になる瞬間ですね。弟には鬼とかかわってほしくない。胡蝶姉妹とはまた違った形の兄弟関係となりましたけれど,そこにがあるのは同じである。

 

 

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実弥,吠える!


 

吠える風柱・不死川実弥が熱いわけですが,さて気になるのはその実力です。時透君はあっという間に柱の男にされてしまいました。柱の先輩といえども,そこまで実力が違うとも思えないわけですが,しかしこれは...。

 

ほほう。

「月の呼吸」の型の直線性を見切っているのか。この動き,さすがに歴戦の剣士である。

 

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経験の差

 

傷だらけのその顔に刻まれているのは「経験」の差なのか。黒死牟の攻撃をかわし,一太刀入れた上で刀身を見させるとは...。さすがに風柱。霞の大元となった呼吸法である。

 

 

しかしどうなんだろうね。

時透君との差が「霞」の大元である「風」であるということ,時透君と比べて鬼と闘った「経験の差」があるということがある程度勝負を成立させているのかもしれないけれど。

 

しかしながら,経験を言うなら相手は数百年間柱を喰らってきた上弦の壱であり,呼吸を言うならば「始まりの剣士」の一人であり,呼吸法を見切ってきた鬼である。「そこ」で勝負する限り,不死川実弥に勝機はなさそうに思える。

 

「懐かしや...」は何を意味するのか

さて,上弦の壱こと黒死牟さんですが,「兄弟」の鬼狩りという部分に食いついております。ふむ。

 

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懐かしや...の意味


 

これはあれだね。多分に黒死牟さんも鬼狩り時代に共に戦う兄弟がいたということなのでしょうな。前回感想のコメントでご指摘いただいた通り,ファンブックでは「長男」だそうなので,共に戦っていた兄弟は炭治郎の祖先である炭吉のところにきた「日の呼吸の剣士」と思われる。

 

これは幾分に興味深いね。

片や不死川兄弟は「弟」が鬼喰いとなって戦い,「兄」がそれを守る。片や黒死牟兄弟は「兄」が鬼(上弦の壱)となり,弟は「人生において為すべきことを為せなかった」と後悔していた。なかなかに対比的である。

 

かつて日の呼吸の剣士は,兄とともに戦っていたにもかかわらず兄は何らかの理由で...自ら望んでなのか...やむを得ない事情(弟を助ける)からか...鬼となったわけですが,回想から鑑みると「望んで鬼になったように見える」。だからこそ無惨からは「ビジネスパートナー」という評価を受けているのかもしれない。

 

そうなるとこちらの兄弟は「弟」が兄を止めよう,助けようとしたにもかかわらず,「兄」は鬼になってしまったのか...。そんな悲惨な運命の別れ方をした兄弟に対し,弟を想う兄・不死川実弥が対峙するのは運命的でもあり...そして不安でもある。

 

もとより実力差があると思われる,上弦の壱との対決。そしてこの因縁。そこから類推する文脈は,弟・玄弥を庇って兄・実弥が...みたいな展開がいかにもありそうである。いや,まだ分かんないけれど。ワニ先生を信じるんだ...!

 

 

嗚呼。

この世で信じられないものがあるとしたら,横島忠夫とワニ先生と言われるくらいの定説である。怖さしか残らないわけですが,光明もある。「月の呼吸」に対峙すべきはやはり「日の呼吸」。継国とは別のもう一つの系譜・竈門炭治郎なのであろうから。

 

 

風柱が折れる前に,炭治郎と(あとできれば冨岡義勇も)現着できれば,あるいは...?

 

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千寿郎の手紙をついに読む炭治郎

対無惨戦を考慮すると,これ以上鬼殺隊は戦力が削れないところである。くしくも,炭治郎は煉獄千寿郎の手紙を読んでいる。そこに無惨を倒すヒントが存在するとしたら,あるいは...?

 

そんな微かな希望の糸をたどるように,次週を待ちたいと思います。てなわけで以下次号!

 


*画像は『鬼滅の刃』 166話 より引用しました。

 

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