現実逃避

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『五等分の花嫁』 第105話 最後の祭りが三玖の場合① 感想 : 不可能を可能にする勇気

さて三番手はみんな大好き三玖ちゃんです。このままナンバーガール通りの順序でいきそうな感じですね。

  

 

扉絵はここまで一花がベランダ,二乃が教室,そして三玖は廊下かな。こうなるとやはり,学校内に五姉妹がいる状況で3日目に全員集合する直前と見るほうが自然なようですね。一花は学外かと思いましたが,改めて「風太郎が選んだ」結論を聞きにきたと考えたほうが良さそう。

 

そんな三玖の文化祭です。 

 

 

 

 

 

なぜ三玖はパンケーキを作るのか

 

冒頭,パンケーキ作りに余念のない三玖。

 

前から少し疑問だったのですが,三玖はなぜパンケーキ作りをしたいと思ったんだろうね。マルオにパンケーキを食べさせたい,というのは「二乃」の想いです。もちろん三玖もマルオに家族になってほしいと思って履いただろうけれど,ストーリー的にはちょっと違う気がしますね。

 

思えば三玖がパン作りに取り組んだり,料理学校を目指すようになったのは,アルバイトから転じて風太郎に自分のパンを食べてほしいということがきっかけだったような。そう考えるとやはり三玖がパンケーキを食べてほしい相手は「風太郎」なのでしょう。風太郎にもパンケーキ屋に来てほしい的なこと言っていたような気がするし。

 

母が作ってくれた特製のふわっふわのパンケーキ。その領域では三玖は二乃には及ばない。それはわかっている。文化祭エピソード冒頭にパン屋の店主に習った的なことをいっていましたが,三玖としては母のパンケーキで勝負するんじゃなくて,パン屋で習ったことを含めた「今の自分」が作ったパンケーキを風太郎に食べてほしいという思いがあるのもしれない。

 

 

それは五月の問いかけでも分かりますね。それに対する答えはまだ読者に対して秘密です。恐らく,三玖の頑張りはきっとマルオのためでもクラスのためという部分もあるのだろうけれど,やはり風太郎に食べてほしいという想いが一番強いのでしょう。

 

そして不可能を可能にするという今回の物語の文脈の一端を担っている側面もある。失敗続きだったパンケーキ作りを当日には完成させていた。そんな努力の人,三玖の真骨頂である。

 

それはさておき,誘蛾灯に群がるように迫りくる五月が可愛い。ヨダレ...。断られて何かがっかりしたようで,でもそれはすぐに忘れて「本質」を問いかけるのも良いですね。五月は三玖の想いを聴いたのか。五月の今後に影響があるのかも気になります。

 

 

不可能を可能にする勇気

さて文化祭初日の三玖さんの目標の一つはクラスの和平です。分断されてしまった男の仲。そのきっかけを作ったのは良くも悪くも三玖が関わっている。店選びで「たこ焼き」と「パンケーキ」で分断してしまいましたからね。

 

別に三玖は何も悪くないのですが,やはりそこは気になるわけで...。武将マニアで言うならば「惣無事」を呼びかけないことにはやり切れないものがある。このままだと高校最後の文化祭が「男女分断されて終わってしまった」となってしまいますからね。やっさしい子やで...。

 

 

そんなクラスの融合を取り戻す過程で描かれているのが「三玖の恋と成長」というところがなかなか上手い。自分の恋。クラスの融合。どちらも不可能ではないかと考えるくらい難しいことである。それについてどう三玖が向き合って先に進んでいくかが上手く物語的に織りなされていたなあという印象。

 

 

というのもだ。

三玖はすでに自分の恋が成就することを諦めていた。え,なんで...?

 

 

修学旅行における風太郎の「切り返し」が「だが...」だったから? あれ焚けみれば確かに断られる文脈でしたよね。風太郎の心のなかに誰かいるにせよ,それが三玖である可能性は実はあまり高くない。そのことは三玖もわかっているわけです。これまでのアプローチに対する色よい返事のなさから鑑みて想像はつく。

 

しかしそれは一花も二乃も一緒である。一花にも二乃に対しても一旦は断ろうとした。風太郎の心のなかにいる人は多分自分じゃない。薄々そんなふうに思っている。でも一花も二乃も諦めなかった。じゃあ三玖は?ってのが今回の話ですよ。

 

 

男子も女子も意地を張ってお互いに張り合ってしまった出店。でも本当にそれでいいのか? お互いに好きな人もいる。自分の作ったたこ焼きやパンケーキを食べさせたい相手がいる。だったらいっそ仲良くやり直せばいい。それが男女の意地というちっぽけなプライドのせいでできない...。

 

 

意地を張りながらも,一旦は断られても...。不可能と思ったことに挑戦する。文化祭が終わった時,卒業した後も「いい学園祭だったね」って皆が喜べるようなそんな思い出にしたい。そんな小さな勇気が男子を変える。歩み寄りを導くことができる。

 

 

 

フータローの助言があろうと,動いたのは三玖。成し遂げたのは三玖。そんな風に三玖の成長を認め,不可能を可能するように頑張れた三玖。大好きな風太郎に認められたことが,そんな何気ないささやかな一言が三玖にまた新たな勇気をくれる。

 

 一度は「この恋の成就が不可能」と考えた三玖だけれど,三玖もまた己の気持ちに素直になれるように...。この想いが伝わるように,最後の最後まで頑張り抜くのだろうなと感じさせる瞬間である。

 

 

 

 

されど試練は降りかかる

 

からーの,ボヤ

クラスの女子を連れてきたということは,三玖は女子も説得できたということである。クラスの惣無事は目前だったのに。ああ... 。

 

これは試練である。三玖が乗り越えなければならない試練の一つだけれども,間違えてはいけないのは「クラス全体の試練」だということですよ。ボヤを起こして出典禁止となり一番がっかりしているのは前田ら男子である。意地を張って仲違いしたまま,融和のきっかけを失った女子も含めたクラス全員である。

 

 

思わず三玖はへたり込んでしまったけれど,この試練の解決に三玖と風太郎が関わるのでしょう。二日目,パンケーキ屋は通常営業していましたから,そのあたりがポイントなんでしょうね。

パンケーキ屋のコンロを使ってこっそりたこ焼きづくり...てわけにはいかないのでしょうが,きっとその辺りは前田や武田や松井さんらも巻き込んで三玖の願った「惣無事」は達せられると思いたい。

 

不可能を不可能と諦めず,最後までできることをやる。そんな頑張りができる三玖の成長がここで描かれるのかなと思ったり。

 

余談

問題解決が行われた瞬間,相手に対する想いと嬉しさのあまりフータローにキスしてしまう流れですかね,これは。ここまできたら全員とキスをするのでしょうから,三玖がしないってことはないでしょうし。

 

少し整合性。

2日目の夜に倒れた姉妹がいますけれど,三玖がへたり込んだのは「初日」であり,二日目も竹林がらみで普通に活動していましたからまだ2日目に倒れたのが誰であるかは未確定ですね。文脈的には残りの四葉・五月のための伏線のように思いますが。

 

それともう一つ,三玖が「この恋の成就が不可能」と考えていたのはやはり初日なので,二日目に知った「四葉の想い」は関係ないということになる。言い換えれば京都の女の子である四葉の立場をして自分は敵わないとか,そういうことは特段考えていないということですね。これはポイントかも。

 

「京都の女の子」というのは風太郎にとって大切な思い出だし,今の自分を作る感謝の気持ちはあるだろうけれど,特段「今の恋」を決定づけるものではないということなんでしょうね,たぶん。それは四葉自身もそう思っているだろうし(それを武器に風太郎と成就したいとか一切考えていない)。

 

先々になりますが,ここまで風太郎に恋愛面で積極的ではなかった四葉,五月の物語の展開も気になりますね。まずは「三玖さんのキッス」が楽しみではありますが。

 

 

つまり何が言いたかったのかというと「うまっ!」って反応する三玖ちゃんがお可愛かったということであります。(先に来たのは五月ですねきっと→四葉でした。そういえばそういうシーンありました。すんません....)お可愛い奴め...

 

 

そんなところで今回の感想はまる。

 

 

 

 

   

 

 

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*画像は『五等分の花嫁』第105話  より引用しました。画像引用は中止しました。