現実逃避 - hatena

「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『五等分の花嫁』 第115話 五通りの朝 感想・考察 : 四葉のけじめ,風太郎のけじめ

文化祭3日目,ついに本心を明かした風太郎と四葉。

 


風太郎は自分の想い人である四葉にその想いの丈を語り,四葉もまた自らの本心を風太郎に告げたのであった。これまでの自分に起きた出来事。姉妹たちへの想い。一度は区切りをつけた自分の気持ち。

 

でもこうやって風太郎に問われえしまえば,上杉風太郎には嘘をつけない。そんな文化祭3日めの夜の奇跡であったわけですが...。 

 

 

 

関連記事

ayumie.hatenablog.com

 

コミックス近刊

五等分の花嫁(13) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(13) (講談社コミックス)

  • 作者:春場 ねぎ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/01/17
  • メディア: コミック
 

  

 

 

 

 上杉風太郎のけじめ(前座編)

 

かくして『五等分の花嫁』はめでたしめでたし....。二人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ。おしまい。

 

 

 

 

などと言うと思ったか!?

私を甘く見るなと言っているんだッッ!

 

 

と言わんばかりの延長戦

まだまだすんなりは収まらないのであった。ふむ。恋愛は面倒くさいな(ラブコメ否定すな)

 

 

そんな悩める青少年・上杉風太郎の前に現れたるは一花お姉さんである。

一時期の闇が抜けたようにすっきりした顔に見えますね。まあ一花姉さんは二日目の夜に「風太郎の結論」を知っていたので気持ちの整理をする時間があったから...なのかもしれない。

 

 

てか,昨日(四葉を選んだ)の今日で差しで会おうとかさすが一花姉さんですよね。発想が尋常ではないわ。さすがの風太郎もちょっと驚いていますわ。いくら四葉了承済といえどもな...。

 

その呼び出した理由がラウン◯ワンでバトミントン...。ほえ...。

昨日まで文化祭で東奔西走してた風太郎,文化祭のために仕事を休んでやってきた一花さんなのに,さらにリフレッシュが必要てのはちょっと違和感ありますけれど,これが一花流なんでしょうか。

 

風太郎に付き合ってもらって遊びたかったというのは嘘じゃないんだろうけれど,一花の意図的には「風太郎と四葉がどうなったのか」を確認したいという気持ちがあったのかもしれないね。実際話の流れはそうなっていくし...。

 

 

その「その後」なんですけれどどうなったのかといえばこうなった

 

 

「まだやらなくちゃいけないことがあります」

 

ははは。

なるほど。四葉は真面目だからなあ...。いや優しすぎるといえばいいのだろうか。

 

自分と風太郎の間では意志の確認はできているけれど,このままだと他の姉妹たちの気持ちは宙ぶらりんですからね。風太郎の方は「余計な気遣いは傷つけるだけ」という五月の助言に従ってそのまんまにしてしまったけれど,四葉としてはそうはいかないということか...。

 

 

というわけで結局,「まだお付き合いしていない」状態のまま。男子的にはなかなか困ったちゃんな状況ではある。恋愛童貞の風太郎が悩むのも無理からぬ事である。

 

 

そんな風太郎と四葉の関係に思わず色がでてしまう一花さんが,らしいと言えば「それらしい」。超魔生物ハドラーが老バーンの首の細さを見て思わず「これなら俺だって」と覇気を出してしまったみたいなもんですよ。あ,「ダイの大冒険」の再アニメ化おめでとうございます(関係無い)

 

 

閑話休題。

ずっと思い続けてきた人ですもん。その人の恋がまだ「確定」していないのであれば,まだ自分の恋だって...て想いたくなるくらい,それくらい思うのは仕方がないよ。それくらい真剣な恋だったということです。

 

 

しかしその想いは内に秘め,風太郎の背中を押してあげるところがまあ一花と風太郎のなのかな。長女と長男,いずれは義姉弟(兄妹?)になるであろう二人新しい関係性ということなのかな。これはこれ,良い「区切り」のように思える。

 

今なら二乃の言っていることが分かる,そう思えるようになった一花は吹っ切ることができたってことなんでしょうね。この後も風太郎を「からかって」いますけれど,吹っ切れたからこそからかえる側面はあるよなあ。

 

 

駄菓子菓子。

考えてみると風太郎はしっかりと「好き」と言っていない事実が発覚。まあ好きという思いは「ほぼプロポーズ」だったあの告白で伝わっていますけれど,言われてみれば「好き」と言っていませんね。

 

恋愛は戦争

先に好きといったほうが負けなのである!

 

...などとは思っていなかったはずなのに,言葉として伝えていないのは契約主義者ではない四葉と風太郎といえども「しっくり来ない」ものがあります。

 

 

その事実を指摘されて,一人で信楽焼に向かって告白する上杉風太郎の姿がおかしい。

あかん... ポンコツになった時の上杉風太郎はアホの子となった四宮かぐや対等かそれ以上のポンコツ野郎やで。「サンキュー一花先生...」は流石にく・さ・は・え・る,と。

 

 

こっちのレベルは低いけれど,つけようとしている「けじめ」の重さは変わらない。上杉風太郎はどんな風に四葉に「好き」と言うのか,それは次号以降のお楽しみである。

 

 

四葉のけじめ(真打編)

さて一方の四葉です。こっちの悩みの次元は風太郎より深い。

 

①なぜ四葉はけじめをつけたいのか

「やらなきゃいけないことがある」という四葉の決意。この後の四葉の行動からすると,それは同じ人を好きになった姉妹たちに対する「けじめ」ということになるのかな。

 


ぶっちゃけた話,けじめを「つけられる側」からするとあんまり楽しいことではないのである。端的に言って振られたばっかりの面々である。

しかもそれは風太郎が自分の好きな子を選ぶという形を伴って明らかになった結果である。自分がこれまで積み重ねてきた想いに対し,風太郎がどう思っていたのかという答えを聞くこともなく「終わった恋」である。

 

そういう方法を選んだのは5つ子全員の総意。選ばれなかった事実は,自分に対する気持ちがどのようなものであったか知ったとしても変わることがない「決定的な出来事」である。ぶっちゃけ,ケアがあろうとなかろうと「結果は変わらない」のである。

 

ゆえに五月は「余計な気遣いは傷つけるだけ」と述べ,風太郎を押しとどめた。しかし一方の当事者である四葉には特にアプローチをかけなかった(と推察される)。それはきっと,この決め方について五人で納得した上でのものであったからというのが大きいのでしょう。加えて,「選ぶ側」「選ばれる側」で立場が違うというのも念頭にあったのかもしれませんね。

 

「選ばれた側」の四葉は,選ばれなかった姉妹たちと家族である。友達や同僚のように学校を離れれば別の家ということではない。毎日ともに過ごす家族であるからこそ,失恋という大きな出来事があった姉妹に対して心配するのはある意味当然である。加えて,四葉自身が抱えるいろんな事情がある。

 

四葉としてみれば,これまで一歩引いて他の姉妹の恋が実ることを応援するつもりでいたわけです。それは四葉自身が背負う必要のない,「過去に迷惑をかけたという事実」に起因するものだったとしても,そもそも自分の恋は実らせるつもりがなかったであったはず。

 

にもかかわらず,自分が選ばれてしまった。そのことに対して気持ちを否定して受け入れないように試みたにもかかわらず,上杉風太郎に対して嘘をつけないという根源的な部分により自分の気持ちを肯定してしまった。四葉からしてみれば,これは一種の裏切りのようなものである。

 

自分は部外者ですよと一歩引き,それらしい気持ちを二乃や三玖の前では表明してこなかった。自分は姉妹たちを「だまし討ち」してしまったのではないか。ただですら失恋で傷ついている姉妹たちをより深く傷つけてしまうのではないか。そう考えても不思議ではない。

 

②四葉のけじめが二乃の場合

だから二乃に謝りにいったわけですが,さりとて二乃もはいそうですかと謝られる筋合いはないのである。

風太郎に対する想いを募らせていたことを隠しもせず,自分の恋を実らせるために必死だった二乃。その気持ちをしっていればこそ,「選ばれなかった」自分に対して「選ばれた」四葉が謝るのは持てる者が持たざる者に対してみせる憐みのように感じられても不思議ではない。

 

実際,「自分の気持ちを隠してきたこと」「最後に応援に徹しきれなかったこと」なんて謝る筋なんかない。二乃はきっとそう思っている。自分自身がそうだったように,好きになってしまう気持ちを抑える必要なんてない。それは四葉も同様である。それを否定してしまったら,他ならぬ自分の恋まで否定することになる

 


 一方で四葉が言っている「心配」というのは家族としての心配である。失恋して,傷ついているであろう二乃に対する心配の気持ちである。だから四葉は二乃の失恋の痛みを癒したい。その原因となった自分の行動を謝りたい。

でもそれを四葉がするのは二乃にとっては受け入れがたい。施しも,慰めもいらない。自分がそうでありたかったように,四葉が風太郎と結ばれてこそこの恋は区切りをつけることができる。なにより「たとえ誰が選ばれようと祝福する」つもりで臨んだ気持ちを踏みにじられたように思える。

 

だから二乃は「このままの関係が続くようなら姉妹の縁を切らせてもらうわ」と言い放ったわけです。姉妹として自分を心配する必要なんかない。姉妹という絆を断ち切ってしまえば,そもそも四葉に心配される筋合いじゃない。

実際に姉妹の縁を切るなんて不可能な五つ子ですから,これは二乃の覚悟を示したものですけれど,そんな二乃の想いと四葉の気持ちが交わりあうことはあるのか。こちらは継続ということになりそうですが,どうなることやら。

 

③四葉のけじめが三玖の場合

というわけで海。なんで...?

五等分の花嫁の世界,海の側でしたっけ。川は記憶あるし,電車に乗って海に出かけた記憶はありますが,そんな家の近所にあるのかしら。ひょっとかして五姉妹のマンションはウオーターフロント系タワマンだったっけ...?

 

これが五等分じゃなかったら事件が起きるところ。あなたさえいなければ...ドンッ!とかいう昼の不倫ドラマみたいな流れになりそうな荒れた海ですけれど,実際に現れたのは三玖だった。と思ったら四葉だった...?

 

 

四葉...に全然なり切れてないね。というかなる気もない程度のコスプレだしね。リボンつけただけで全く四葉になってないよ!こんなの四葉(本人)じゃなくたって困惑ものですよ。なにごと...と呆然とするしかない奴ですよ。

 

そんな三玖の行動の意図は

 

私が選ばれないなら四葉になり変わってフータローと付き合う作戦

 

...って草ァ!!

「どうかな?」とか言っていますけれど,このやる気のない変装,やる気のない目から判断してこれは三玖なりの冗談でしょうね。なんかまた面倒くさく姉妹に気遣ってくる四葉に対して,三玖なりに発破をかけるつもりのジョーク。三玖ちゃんジョークですよ。

 

もちろん四葉も自分の気持ちを偽って三玖に譲るなんて気持ちはもうないわけだよね。だからこそ真面目に,馬鹿正直に「だめじゃないかな...倫理的に」って答えているわけで。

 

 

励ますつもりで逆に背中を押される形になりそうな次回展開ですけれど,多分に三玖がやりたいことは「私たちのことを気遣う必要はないよ。四葉は四葉の幸せをつきつめて」ってことを伝えたいんじゃないかな。

 

こうやって,何時も風太郎をだましてきた時のように四葉に扮して,四葉の代わりに付き合って...。そんなことが実現不可能なことは三玖が一番わかっているし,実際にやるつもりもないのでしょう。むしろこの行動が意味するところは,「実際問題,じゃあ四葉は風太郎への想いを無かったことにできるわけじゃないでしょ?」という逆説的な指摘である。

 

風太郎への想いはみなそれぞれ持っている。その中で自分たちは選ばれなかった。四葉は選ばれた。選ばれた人は,きちんと幸せになってほしい

 

自分の気持ちを殺したり,譲ったり,もうそういう段階は過ぎているけれども根っこの部分でどこか四葉にはそういう気づかいがある。そういうのはもう止めて,四葉は風太郎の想いをしっかり受け止めて,四葉は自分の気持ちを素直に風太郎に向けてほしい。そんな願いがあるんじゃないかな,と思ったり。

 

 

かつて五月は「あなたにも幸せになる権利があります」と四葉に諭していました。同様に,想いが双方向であることが明らかになった今だからこそ,結ばれなかった姉妹たちの想いは「四葉と風太郎に幸せになってほしい」になっているんじゃないでしょうか。

私たちのことではなく,自分の幸せを。風太郎との幸せな未来を気づいてくれることが「姉妹として」嬉しいことなんだと。そんなことを三玖たちは四葉に伝えたいんじゃないかと思ったり。

 

まる。

 

 

余談:115話こぼれ話

①最後の祭りが中野家の場合

さて文化祭最終日の中野ファミリーはというと,なんとマルオとともに食事をしていた。なるほどねー。

 

 

ちょうど無堂と決別した日の夜でもあるわけですが,先の二乃とマルオのパンケーキのやり取りと言い,娘たちと向かい合う気持ちになったマルオがきちんと行動で示しているのは良いですね。

 

しかし,その娘たちと言えば失恋したもの3名,想いが双方向であることが確認できた者1名,全体の俯瞰者が1名という実に複雑な状況である。一体全体どんな会話が成されたのか,それはそれ気になる。少なくとも風太郎の話題はあまり上がらなかったようですが。

 

そのマルオといえば,四葉と風太郎の結婚式の予定を「忘れたふり」をしていたことがすでに描かれていますね。そういうマルオの態度も今にして考えてみれば,こうやって娘たちと向かい合う決意をしたからこそ,より深く,真摯に娘を心配し,婿となる上杉風太郎に対して「娘を持つ父らしい反応」をとったのかなと思うとほっこりしますね。いや,結婚式は参列しろよと思いますが。

 

②俯瞰者・五月の憂鬱

一方,物語の俯瞰者・ナビゲーターであるところの五月。二人が「つきあってない」と知ってまた複雑な心境である。難しいな...。

 

 

そんな五月の口から語られるのは「上杉君にこうなってほしいと望んだはず」という言葉。なるほど。五月からすると風太郎が四葉に惹かれているのは一目瞭然だったわけだ。

そうなると気になるのは,五月がそう思った部分は「どこ」にあるのかってことですよ。今回の風太郎の決断は「今の四葉が好き」であって,それがたまたま過去に風太郎に多大な影響を与えた「京都の女の子」であったに過ぎない。

 

しかし五月の視点ではどうも風太郎は京都の女の子が誰か判別できたから四葉を選んだと誤解している節がある。それが例のこのシーンである。

 

 

 

もちろん五月は過去も今も含めて四葉を選んだと思っているかもしれないので何とも言えないのですが...。

いまだ四葉は自ら名乗り出ず,風太郎は京都の子=四葉と推測できるだけの材料があり,かつ今では四葉を見分けることができる。であるならば,京都の子であることも含めて四葉を好きであると解釈もできそうですが...。

 

この辺の話は物語のどこで使われるのかしら。最後に風太郎が告白するところで,でしょうかね。そのあたりも気になります。

 

とまあ,いろいろ気になるところで年越しです。荒れた海をバックにシュールな会話で「つづく」とは恐れ入る。年明け一発目の「五等分の花嫁」からも目が離せない。

 

というわけで再度まる。

 

 

現実逃避のご案内

Google検索で記事が出なくなったら、検索語に「現実逃避」を付け足すと見つかりやすいです。(もっと簡単なのはブックマーク登録。これを機会によろしくお願いします)
はてなブックマーク→このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

   

 

最新コミックスなど

五等分の花嫁(12) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(12) (講談社コミックス)

 
五等分の花嫁(13) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(13) (講談社コミックス)

  • 作者:春場 ねぎ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/01/17
  • メディア: コミック
 

 

 

 

 

Googleさんに一言(定形のお断り

 

ここに書いても仕方がないことですが...。せっかく感想書くんだから,Googleさんは検索結果からぼくの記事を消さないで欲しい。

 

ぼくの記事が他のサイトの内容に「似たようなサイト」になることなんて有り得ないから。ジャンプでもなんでもそうですけれど,公式に漫画が配信された直後に感想上げている以上,ぼくの感想記事は100%オリジナル記事です。当然発表タイミング的に「ファースト(第一発表者)」となる。

 

「現実逃避」に似ている感想サイトがあるとしたらそっちが紛い物なんで,どうしても消したいならそっちを検索結果から消して欲しい。感想書きとしてのお願いです(真顔) 

 


 

*感想記事の無断複製,及び内容を再構成して自身の感想であるように利用すること(改ざん・剽窃)を禁じます。 2019.12.25. 0時通告