現実逃避 - hatena

「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『五等分の花嫁』 第119話 五つ星ツアー感想 : ラブ・ストーリーは必然に

さてとごと嫁119話の感想です。前回から引き続き,タイトルは「五」つながり。これは最後まで行きそうですね。

 

 

そんな今回のタイトルは「五つ星ツアー」。言わずとしれた四葉さんコーディネートによる風太郎とのデート回であった「勤労感謝ツアー」の対となる話ですよ来るべきものが来た感がありますね...。 

 

四葉と風太郎がお互いに好きであることが通じ合ってからはや5話目。じれってぇな...ちょっといやらしい空気にしてきますね...という読者の思いが通じたのか。ようやくの二人のデートですよ。それも風太郎コーディネートの。そんな119話です。

 

 

 

最新コミックス 

五等分の花嫁(13) (週刊少年マガジンコミックス)

五等分の花嫁(13) (週刊少年マガジンコミックス)

  • 作者:春場ねぎ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/01/17
  • メディア: Kindle版
 
五等分の花嫁 キャラクターブック 三玖 (KCデラックス)

五等分の花嫁 キャラクターブック 三玖 (KCデラックス)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/01/17
  • メディア: コミック
 

 

 

 

 

 

 

風太郎の「五つ星」プランとは

そんな風太郎のデートの計画はというと,電車で移動,ファミレスで食事,図書館とあいも変わらずの貧乏学生の様相である。上杉家の借金の事情がなんなのかは分かりませんが,このあたりは平常運転ですね。

 

そんな風太郎のお財布事情は折込済の四葉ですから,そんなことはどうでもいいんです。自分たちだって似たりよったりの生活をしていて,たまたまマルオの支えが会ったからこその今の生活。そこに不満を唱えるような子は5つ子にはいない。

 

そもそもまだ風太郎から「好き」って言っていないですからね。いつも側に寄り添い合いたいというのはプロポーズみたいなものですけれど,それでも「好き」という言葉は大切です。女の子にとって男の子から言われたいワードであり,それを経てお付き合い→結婚とながれていくのが「恋愛の常道」というものですから。

 

 

しかしまあ,そこはそれ恋愛偏差値30の上杉風太郎。四葉をエスコートのはずが妙に締まらない。混雑する電車では逆に混雑から守られて。何でもおごりといいつつファミレスではクーポンを使用。次の手が思いつかなかったらスマホに入れておいたメモを確認。四葉さんじゃなかったら呆れて帰ってしまっているかもしれない。

 

でもそんな中にも風太郎なりの意図はきちんとある。

勤労感謝デーでは,「何もやりたいことがない四葉」が一生懸命,風太郎に勉強を教えてくれたお礼としてもてなしてくれました。引き出しがないのはお互い様であり,姉妹たちが好きな場所を巡り巡ってから最後にたどり着いた「お気に入りの公園」。そんな四葉との思い出が,風太郎の想いを強くする。

 

貧乏ながらも時に家族3人で訪れる,数少ない楽しみである「ファミレス」

思えば風太郎が6年前に四葉と出会い,自分が変わる誓いを立てたのは「らいはに楽な暮らしをさせてやりたい」からでした。そんな,妹らいはにさせてあげられる数少ない貴重な外食の場は上杉一家にとって「取って置きの場所」だったのでしょう。

 

そしてそんな四葉との約束をもとに勉強を頑張り続けた場所が「図書館」

一生懸命に勉強した結果,今の風太郎がある。学年1位どころか全国3位に食い込んだその学力があったからこその「家庭教師としての再会」であり,再びの四葉との思い出の構築につながったのである。

 


そんな図書館で考える「今後の目標」。進学を前にして,何もやりたいことがないと言っていた四葉になにか夢や目標を与えられないか。勤労感謝デーのときに「私のやりたいことは何でしょう?」と言っていた四葉と対になるような話題提供は,彼なりに考えた発言だったはずなのです。

 

ただの貧乏学生が仕方なく案内しているデートじゃない。中野四葉が自分をもてなしてくれたときのように,自分が好きな場所を,自分の思い出となる場所を四葉とともに回る。四葉のいない世界において「楽しかった場所」に,四葉を招き入れる形で。四葉も自分のその世界の中に入って欲しいという思いを伴って。

 

そんな風太郎の気持ちが漏れてくるデートですね。これはニヤリングが止まらない。

 

 

デートの最後が「思い出の公園」の場合

そんなデートの終着点は四葉が教えてくれた「ブランコのある公園」

来るべき場所に来たという感がありますね...。

 


風太郎にとって思い入れのある場所の最後は,四葉に教えてもらったこの公園だった。当然四葉が抱く疑問に対し,上杉風太郎が当たり前のように言う。

 

お前と来たその日から

ここもその一つだ

 

 

ふふ。

思わず真顔になる四葉に代わって,読んでいるこっちがニマニマしてしまう。へー,そうですか。へー。ちょっと鼻がむずかゆいので鼻を掻きますね(にやにや)って奴ですよ。

 

あの時既に風太郎は四葉に特別な感情を抱きかけていたことは示唆されているわけですけれど,こうやって四葉のことをそんな昔から想っていたことが明言されるとやっぱり布団の中でごろごろ転がりまわってニヤリングしてしまいますね。

 

そんな風太郎の照れくさい告白に対して四葉の独白がなんとも言えない。自分のためではなく人を支えるため。そんな上杉風太郎と同じ生き方をずっとしてきた四葉にとって,自らが姉妹を差し置いて幸せになることになることはある種の「引け目」を伴う。

 

 

ここで「この選択は正しいのか」という言い方は,風太郎が文化祭前にモノローグで言っていた言葉と同じですね。自分にとって確かに幸せである。しかしそれはすべての人にとっての幸せではない。報われなかった思いもあるわけだから。

今にして思えば,風太郎もまた同じように自分の気持ちは確固たるものだったけれども,「応えることができない思い」に対してそんな風に想っていたのかもしれないなあ...とか思ったり。

 

最後の想いが風太郎の場合

 

だがそんな思いを断ち切るかのように,風太郎が切り出した「ブランコ飛び」。

四葉が飛び越えた距離まで自分が跳べたなら...そこまで跳べたら聞いてほしい話があるというその切り出しが持つ意味は,さすがの四葉も察するわけで。

 

 

 

「飛べる」「飛べない」は本来,風太郎が四葉に抱く思いを告げるか告げないかには関係がない。にも関わらず「そこまで跳べたら」という条件をつけたのは,きっと四葉とともに立ち並びたい,ずっと側にありつづけたいという思いの表れでしょうか。

 

もっと...もっといけるはず...というその力のいれかたは,絶対に側にあり続けたいという誓いの証。まあそこでブランコがブチ切れて,頭から突っ込むところがなんとも格好つかなくて,さては上杉風太郎という感じでありますが...。

 

見方を変えればこれは過去との決別。「この選択は正しかったのか」という疑問に対する,二人の不可逆的な決断の象徴なのかもしれませんね。だから上杉風太郎はこう言った。

 

こんなデート一つこなすことができない未熟者の俺だが

 

それでもお前の横に立って並べる男になれるよう精進する

 

正しい道も間違った道も一緒に歩いていこう

 

だからお前が良ければ俺と...俺は...

 

好きです

結婚してください

 

 

「好き」という言葉をようやく四葉に告げることができて。

思わず「結婚してください」という将来の願望まで告げてしまう。

 

 

ここで「俺と」「俺は」と主語が二つになるのは,溢れ出る想いが思わず重なってしまったということなんでしょうか。四葉が好きであるという自分の気持ち。四葉とお付き合いしたいという素直な気持ち。

 

そしてずっと,いつも二人が寄り添ってともに人生を歩みたいという自分の気持ち。そんな気持ちが思わず漏らしてしまった「結婚」の申込みというプロポーズ。

 

うむ。感無量である。

「五等分の花嫁」というタイトルのとおり,いつか結ばれる二人の第一歩。それは風太郎の四葉が好きという気持ちと,いつも伴にありたいという気持ちがもたらした,上杉風太郎の本音から始まったのであった。長い...長い道のりだったなあ。

 

そんな先走り汁全開の風太郎のプロポーズに対し,四葉はこう答えるのであった。

最高の笑顔を伴って。

 

小さい頃の夢...思い出しました

 

皆が憧れていたベタなやつ...

 

お嫁さんです

 

 

ああ…やっと四葉が笑ってくれた。

ずっとずっと泣き続けてきたあの四葉が満面の笑みでプロポーズを受ける瞬間,この笑顔を見るために「五等分の花嫁」を読み続けてきたんだなあ...という気持ちがこみ上げてきますね。

 

長き長き,この恋の物語はこうして一つの到達点にたどり着いたのであった。残り,あと4話ですかね...。ここから先,四葉と風太郎,そして中野家の家族たちと上杉家の家族たちがどんな風に交わって「結婚式」に至るのか。

 

そのラストランが楽しみで仕方がない。まる。

 

余談:五等分コソコソ話 119話編

さて今回,四葉と風太郎のデートを影から見守る形で付き添っていた一花,二乃,三玖,五月の4人。

 

 

客観的に見ちゃうとちょっとシュールだけれど,この物語を追ってきた読者からしてみればなんとなく「分かる」行動だったのかなと。

 

その恋心が届かなかったことは認めつつも,其の恋心を諦めたわけではない姉妹たちのその行動は,ある意味「未練」なのか...二人に対する「心配」なのか。少し吹っ切れた感じの一花と三玖,なにか残していたものを全て流しきることができたような五月,そして未練と心配をないまぜにしたような二乃。

 

彼女らのそんな姿からは,四者四様の「区切り」が見て取れる回でもありました。最後まで諦めない,といった意思を見せつつも物語としては姉妹たちの恋もここで一つ区切りと言った様相でしょうかね。

 

...

......

.........

 

最後に。少し作品を総括的に振り返っておきます。

 

「五等分の花嫁」は第1話から読んでいたものの,当初はメタ読みをしすぎたせいか感想を書いてきませんでした。もちろん物語自体は追っていたものの,どこか最後は五月で終わるのだろうとメタ読みしていたものです。

 

それが徐々にあれ,そんな単純な話じゃないんじゃね?という風になり,盛り上がってきたシスターズウォーの途中から思わず感想書き始め。これは四葉が花嫁では...という思いをどこかで抱きながらもその核心が決定的に描かれるまでは,なんともヒヤヒヤ・ドキドキ・ワクワクの物語展開でした。

 

 

今にして思えば,「四葉が京都の女の子ではないか」という点,「四葉が花嫁の可能性が高い」という点とその理由,四葉の夢は「お嫁さん」なのではないかといった予想は概ね当てることができたと思います。

 

もちろんディティールは色々違いましたけれど,こうして振り返ってみるとぼくの予想という名の妄想と実際の展開は大きく筋を外さずに来ていて,なんというか感想書きとしては作家・春場ねぎ先生の作劇フィーリングと合っていたということなのかな,とか思ったり。

 

 

過去記事へのリンク。

もし興味があったら,どうぞ。

ayumie.hatenablog.com

 

 

さて。

ラブコメの醍醐味はその起伏激しい物語展開と,恋が成就するまでのプロセス。其のプロセスが読者にわかるように示された「伏線」と「その回収」という形で描かれていれば,物語の骨子はどのヒロイン推しでも楽しめる部分はあったのではないでしょうか。
(もちろん,そう考えられないファンの方がいることも承知しています。あくまでそういう部分もあったのではないか,という一個人の見解です)

 

まだ物語は4話を残していますけれど,ここから先は予想も,妄想ももういらないでしょう。二人の幸せな結婚と,周囲の人間がどんなふうにその結婚を祝福してくれるのか。そんなフィナーレを,ゆっくりと眺めたい気分です。

 


再度まる。

 

現実逃避のご案内

Google検索で記事が出なくなったら、検索語に「現実逃避」を付け足すと見つかりやすいです。(もっと簡単なのはブックマーク登録。これを機会によろしくお願いします)
はてなブックマーク→このエントリーをはてなブックマークに追加

 

 

   

 

最新コミックスなど

五等分の花嫁(13) (週刊少年マガジンコミックス)

五等分の花嫁(13) (週刊少年マガジンコミックス)

  • 作者:春場ねぎ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/01/17
  • メディア: Kindle版
 
五等分の花嫁 キャラクターブック 三玖 (週刊少年マガジンコミックス)

五等分の花嫁 キャラクターブック 三玖 (週刊少年マガジンコミックス)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/01/17
  • メディア: Kindle版
 

 

 

 

 

 

 

Googleさんに一言(定形のお断り

 

ここに書いても仕方がないことですが...。せっかく感想書くんだから,Googleさんは検索結果からぼくの記事を消さないで欲しい。

 

ぼくの記事が他のサイトの内容に「似たようなサイト」になることなんて有り得ないから。ジャンプでもなんでもそうですけれど,公式に漫画が配信された直後に感想上げている以上,ぼくの感想記事は100%オリジナル記事です。当然発表タイミング的に「ファースト(第一発表者)」となる。

 

「現実逃避」に似ている感想サイトがあるとしたらそっちが紛い物なんで,どうしても消したいならそっちを検索結果から消して欲しい。感想書きとしてのお願いです(真顔) 

 


 

*感想記事の無断複製,及び内容を再構成して自身の感想であるように利用すること(改ざん・剽窃)を禁じます。 2020.1.29. 0時通告