現実逃避 - hatena

「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『五等分の花嫁』 第120話 五年前のとある日 感想 : 飛行機雲に見た夢と幸せ

さてとごと嫁120話の感想です。

 

完結まであと3話。終了が明言されました。120話を含めてあと3話,122話で終わりか...寂しくなりますね。

 

そんな120話のタイトルは「五年前のとある日」。なるほど。考えてみれば『五等分の花嫁』という物語は風太郎と花嫁の結婚式から振り返って語られてきた物語。全ては回想なのでしたね。

 

そんな「現在」から見た五年前の卒業を控えたとある日が今回のお話。

 

 

 

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「分枝の時」風太郎と五姉妹の交わりと別離と

結婚式から振り返る物語であるわけですが,では風太郎が四葉にプロポーズをして「はい,結婚式!」というお話じゃないですよね。『五等分の花嫁』は風太郎と五人の姉妹の関わり合いを描いた物語でもある。

 

 

それぞれの夢と道が見えてきて,それぞれが別々の道を歩みはじめる。そんな五姉妹と風太郎が高校生活を通じて身につけてきたものがどのように結実したかを描くのも『五等分の花嫁』という物語であるわけです。そんな中,

 

  • 一足早く分枝の時を迎えた一花はより大きな舞台へ。ドラマの役を射止めた一花は女優としてさらなる高みへ。 

  • 日本一のケーキ屋を夢見てた二乃は,料理の道を志した三玖とともに調理師の専門学校へ。
     
  • 体育系大学の推薦受験をした四葉と,教職が学べる大学を目指した五月はそれぞれの大学へ。

 

とそれぞれの道を拓いていく。

 

 

なかなか感慨深い。第1話で「卒業」を目標に始まった風太郎と五姉妹の家庭教師生活は,後に風太郎自身の変化によって,「あいつらの夢を見つけてやりたい」という目標が加わったのでしたね(第77話)。

 

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第77話より



それがこうやって姉妹たちが「それぞれの夢」を見出し,風太郎の教えと当人たちの努力によって,こうして先に進む姿が描かれる。『五等分の花嫁』の縦軸の一つが実を結んだともいえるでしょう。

 

 

そしてもう一つの縦軸である方の四葉と風太郎の恋といえば...

お付き合いを始めたにも関わらず四葉は「上杉さん」呼びですし。勉強を教えるときは相変わらずの鬼教師ぶりですし。

 

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変わるもの,変わらないもの

 

何気ない日常。変わらない風景。

一見なにも変わっていない「いつもどおりの風景」に見えつつも,そこにはこれまでにない変化がある。風太郎は将来を誓いあった四葉との約束を胸に東京への進学を志し。四葉は風太郎との揺るぎない愛情を芯に抱いたまま,つかのまの別離を笑って送り出す。

 

そこには自分を抑えていた,偽りの笑顔を見せる四葉の姿ではなく,二人の気持ちのつながりを感じる自信に満ち溢れた四葉の姿がありました。

 

「別離の時」〜だが心はいつも共にある

それでも風太郎が東京に行くという言葉を聞き,隠れて涙を流してしまう4人。その思いはどんなものなのか。覚悟はできていたし,当然そうなると思っていた。だから笑顔で送り出したけれども,やはり寂しい。

 

当たり前のように毎日一緒に過ごした上杉風太郎が目の前からいなくなること。これまで過ごしてきた生活が無くなって一変するということ。楽しかった五姉妹と風太郎の時間はこれで終わりを告げるということ。

 

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一つの「区切り」

 

それは好きだった人との別離でもあり,友人としての風太郎との別離,卒業でもある。

 

卒業は学生であれば誰もが通る別離の時。それは長い目で振り返ってみれば,ほんの一瞬の出来事だった毎日がおわる「一つの区切り」にすぎない。その日を迎えて次の朝を迎えれば,また新しい毎日が始まる。そういうものです。

 

今回の別離も長い人生で見れば,ほんの僅かな期間の別れです。にもかかわらず感傷的になってしまうのは,彼女らにとってそれは大切なアオハルの1ページだったからに他ならない。

 

 

それでも自分をしっかりと持って,「離れていたって平気」といえる四葉が強いですね。離れていても気持ちは離れていない。これまでに積み上げてきた思い出と,結びついた二人の想いがある。だからこそ,「一人じゃない」と思える。離れていても大丈夫だと四葉も風太郎も思うことができる。

 

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離れていても一人ではない

 

時は経ち,桜舞う,春のある一日の風景の中に上杉風太郎はいない。五つ子たちが寝そべりながら見上げる空に浮かぶのは飛行機雲は上杉風太郎の旅立ちの暗喩でしょうか。

そしてそれは多分,「飛行機雲を見るといいことがある」四葉の言葉のとおり,この先にある幸せの暗喩でもあるのでしょうね。

 

 

かくして『五等分の花嫁』という風太郎と五姉妹の物語が一つ区切りが来た感があります。高校時代の一つの青春の一幕が閉じたような,そんな爽やかな余韻に浸る120話でした。まる。

 

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「いいこと」がありました


 

余談:五等分コソコソ話 120話編

今回は物語の最終章の「まる」に相当するお話でしたね。なんとなくしんみりと描かれたものを追いかけるような感想になってしまいました。感想を書くというよりも,物語の余韻を噛みしめるようなそんな気持ち。

 

さて,残り2話は四葉と風太郎の結婚式を扱うのでしょう。思えば第1話で示された結婚式,そこから過去を振り返ってきてここまで来たわけですが,その物語の最後が「現在進行形の結婚式」になるのかと思うと感慨深いものがあります。二人の幸せな結婚式がどんな風に描かれるのか,楽しみです。

 

 

 

最終話のネームもできているようですね。 

最後に,120話の「余談」です。

 

まず風太郎の進路ですが,東京の大学への進学。

風太郎の金銭事情と学力,モノローグの表現から言って東京大学あたりへの進学なんですかね。大学名は明言されていませんが,経済的事情を考えれば国公立,風太郎のモノローグに出た学歴云々を考えれば東大でもおかしくはないですね。

 

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なんて顔,してやがる...風太郎ォッッ!!

 

そして東京に行く=五姉妹との生活が終わるということなわけですけれど,少なくとも「ごと嫁世界」は関東近県ではないことはこれで確定でしょうか。気候的に太平洋側,それなりの大型都市を舞台にしていたようですから,中京圏あたりだったんですかね。ファンブックとかまで追えば書いてあるのかも知れませんが。

 

 

次。

頑張る五月とそれを支える姉妹たち。そしてそれを見守るマルオの姿。

なるほど...マルオもマンションに居着くようになったんですね。五姉妹と向かい合う決意をしたマルオがちゃんと実践しているのが好印象であります。

 

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娘と向かい合うマルオ

 

そのマルオ,そういえば結婚式を「忘れていた」とか詭弁を弄して欠席しようとしていましたが,それだけ娘に対する愛情が深まっていたということなんですかね。マルオが娘たちに向かい合ったからこそ,風太郎に嫁をくれることに対するハードルが高まる。まあいいことなんですけれど,面白い相関関係だったり。

 

 

次。

五月の合格。母親の姿を追いかけながらも母親と違う形の人生を歩むことを誓った五月。無事合格しました。「お母さん...私...やったよ...」という素の言葉からは母親の口調を真似していたかつての五月からの脱却を感じますね。

 

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五月のもう一つの「区切り」

 

彼女にとって,学校の卒業でもあり,風太郎からの卒業でもあり,母親からの卒業でもある。そんな区切りを感じ取ったり。

 

 

最後。

次週は最終回直前センターカラー。いよいよ結婚式当日ですかね。フィナーレはその先ですけれど,どんな風に描かれるのでしょうか。

 

事ここに至っても,四葉は風太郎に対して「かつて自分が京都で出会った女の子」であることは伝えていないものと思います。それはそのはず,いま四葉と風太郎が結ばれた理由が「再会以降に起きた出来事」もあるからであって,そのことを改めて持ち出す必要は四葉にはないからです。文化祭のあの日,四葉はそれを置いてきたのだから。

 

ですが,京都でのあの一日がなければ,今の風太郎もいなかったわけですし,再会して家庭教師として関わり合いを持つこともなかった。二人の,そして風太郎と五姉妹の人生を考えた場合,京都での四葉と風太郎の出来事はやはり意味がある。そのあたりが結婚式で触れられるのか,あるいはそっとそのままにされるのか。

 

そのあたり,物語がどう描かれるのかも気になるところです。

というわけで再度まる。

 

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フィナーレ♪が待ち遠しい

 

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Googleさんに一言(定形のお断り

 

ここに書いても仕方がないことですが...。せっかく感想書くんだから,Googleさんは検索結果からぼくの記事を消さないで欲しい。

 

ぼくの記事が他のサイトの内容に「似たようなサイト」になることなんて有り得ないから。ジャンプでもなんでもそうですけれど,公式に漫画が配信された直後に感想上げている以上,ぼくの感想記事は100%オリジナル記事です。当然発表タイミング的に「ファースト(第一発表者)」となる。

 

「現実逃避」に似ている感想サイトがあるとしたらそっちが紛い物なんで,どうしても消したいならそっちを検索結果から消して欲しい。感想書きとしてのお願いです(真顔) 

 


*画像は『五等分の花嫁』第120話,第77話より引用しました。

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