現実逃避 - hatena

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『五等分の花嫁』 第91話 偶然のない夏休み 感想 : 上杉風太郎は誰に恋しているのか?

さてと。五等分の花嫁 91話 の感想(ごと嫁 感想)です。

 

前回の切なくて,苦しくて,たまらなかった四葉の心情をつづったお話から一変した今回。いつの間にやら夏休みに突入しておりますが,なんだかんだで五つ子さんたちは相変わらずの恋愛脳の様子。

 

 

そりゃそうだ。考えてみれば五月を除けば進学の予定ないしなあ...。

一応整理しておくと,

 

一花 女優

二乃 自分の店を出す

三玖 料理の専門学校

四葉 

五月 教師

 

ということになるわけか。とりま,3年の夏だからと言って必死に勉強しなければならない受験生の立場にあるのは五月だけなのね(二乃も?)。そりゃ能天気にもなるわ。女子高校生にとって恋に勝る優先事項無し。

 

そんな勢いを感じる91話であります。

   

 

 


?


 

 

中野五月は静かに過ごしたい

さて本編。 

5人娘が父の教育方針に逆らう形で出奔して始まった共同生活。家賃破格の安物物件でしたが,その好条件の裏腹にある安普請であるところの「維持の難しさ」からお家取り潰し,もとい取り壊しの憂き目に。五姉妹は引っ越さざるを得なくなったのであった。

 

ふむ。

これはアレですか。例の一花の独り立ちの件とリンクしているのね...。修学旅行における姉妹戦争の果てに出ていくことを示唆していた一花。一応,仲直りという形をとっていますが,一花の中ではそれとは「別の思惑」もありそうですね。女優という夢を実現するためのプロセスっぽさを感じなくもない。養成所とかの寮に入るのかしらん,と予想。

 

 

そんな裏事情を五月が知るというのが面白いですね。

  

ここしばらく五月の俯瞰キャラとしての立ち位置がパないことになっている。二乃と三玖の恋愛事情を把握したり。零奈として四葉の「秘めた思い出」を承知していたり。そして一花の引っ越し事情...。

 

修学旅行序盤には今ひとつピンとこなかった姉妹たちの恋模様について,いつのまにか把握するキャラになっていた。何だこの立ち位置...古橋文乃かよ!

 


 

ってんん!?

あれれ。一花の気持ちについては五月の前でははっきりさせていなかったんだっけ?あれだけ大乱闘スマッシュシスターズしたというのに,その部分は伝わっていないのか。そうなると一花がなぜ引っ越そうと思ったのか,その動機づけを知る流れになりそうであるな。

 

いま,強いて言えば「四葉の真相を風太郎に伝えたいキャラ」だった五月が,どこかで一花の気持ちも知ることにより,そちらに対しても右往左往する立場になるのかしらん。そいつは先々のお楽しみである。

 

 

さて,そんな俯瞰キャラとしての立ち位置において五月がとった策は「現状維持」であった。

 

 

風太郎が関わるから姉妹たちの間に波風が立つ。出会ったその日から,上杉風太郎と関わるととんでもないことが起きる。友達としてのお付き合いはいい,でもんなToLoveるな人生なんて,求めていないんです!

 

平穏。それが五月の望みである。姉妹5人でいつまでも共にある。そのためには平穏を脅かす上杉風太郎は除外。しかし5つ子の中で唯一「No!風太郎!」を貫かんとするその姿勢は,色ボケ集団の前には虚しい抵抗である。

 

走り出した暴走列車,二乃が止まらないのは当然として三玖までが堂々と「フータロー会いたい」とか口走る。君たち勉強は...という声は虚しくかき消されたのであった。ま,しゃあないね...女の子にとって恋より大切なものなんて無いんだから...

 

 

 


?


 

 

上杉風太郎は恋したい

 

て,はれぇ?

 

な・に・こ・れ

 

「高校生のための恋愛ガイド」...だと? つまりあれですか。修学旅行ではっきりした謎のモテ期が来た件ですが,一度そのプロセスが終わってみればいつの間にやら上杉風太郎自身も「誰かに」恋しちゃっているということ?

 

へっへーぇ。ほっほぉー。

なんてこった。恋より大切なものなんて無い病にあの朴念仁の上杉風太郎は罹患しかかっているのか...。そりゃらいはも舞い上がるわ。

 

しかしまあ「恋愛ガイド」たって断るために必要て考えた可能性もあるからね。思いっきり五姉妹を避けている風もあるし。バイトのことを思い出せば,二乃と会うことに「微妙」な顔もしていますし。顔が合わせづらいからこそ,その中途半端な状態を断ち切ろうとした可能性はある。

 

もっとも,そうじゃないこともまた明白なんだよなあ...

  

たまたまバイトがお休みとなり空いてしまった時間。しかたなくらいはと二人で海にでかけたと思いきや,そこで出会うクラスメートの姿。スイカ割りをしたり,砂風呂をしたり...予想以上に楽しげである。少なくともそれがクラスメートに伝わる程度に。

 

にもかかわらず。駄菓子菓子。

 

「俺楽しそうだったか?」

 

というセリフが生じるのはなぜか。事実,風太郎は楽しかったはずである。全くクラスメートに関わろうともしなかった風太郎が,クラスメートに対して早帰りすることにきちんと詫びを言う。これは共に過ごしていて楽しかったと思っていなければあり得べからずな事態である。

 

 

そんな風太郎の変化に対して武田が気づいているのが何とも良いですね。クラスメートが気づくほどに透けて見える,風太郎の五姉妹に対する感情。 

 

 

クラスメートと一緒に過ごした海は楽しかった。けれども今ひとつだったのはなぜか。そこにいつもの5人がいなかったから。騒がしくもあり,戸惑いと驚きの対象でもある5つ子がいなかったから。自分が感謝とあこがれを抱いているあの「6年前に出会った女の子」がいなかったから。

 

 

そんな色んな思いが錯綜している風太郎の本音からは,会いたくないのではなく,むしろ「会いたい」という気持ちが強くあることが窺えますよね。

 

 

上杉風太郎は誰に恋しているのか

 

さて,ここから先は単なる妄想なんで真面目に受け取らなくていいんですけれど,そうなるとその「会いたかった誰か」=「風太郎が恋する相手」ってのはどの娘のことか,予想したくなりますよね。

 

すでに風太郎に対しては一花・二乃・三玖は恋心を伝えています。この状況下で「恋愛ガイド」を活用するとするのは,それは結ばれようとするケースよりも「如何にいなすか」という可能性のほうが若干高い気がします。結ばれるつもりなら,告白を受け入れればいいだけだからね。

 

逆に,これまで(ほぼ)告白してきた三人以外の誰か,つまり四葉か五月と結ばれたいと考えている可能性もある。実際,例の温泉旅行の鐘キッス以来「将来の花嫁」を意識しているということになっているわけだからね。

ただし,この前提として「キッスの相手が誰だか把握している」というのがあるわけで,多分に風太郎は分かっていない。少なくともキッス直後は把握していなかった

 

そうなると,風太郎が「恋しちゃっている相手」というのはやはり感謝と憧れの対象である「6年前京都で出会った女の子」なんだと思うんだよなあ。読者に対してはそれは「四葉」という答えが示されているのですが,風太郎は多分にそれを分かっていない。その疑念は抱いていただろうけれど。

 

 

というのも,風太郎が直近で出会った「6年前京都で出会った女の子」すなわち零奈は「五月」が化けていたものですし。おすし。そして風太郎自身は論理的推理により零奈=五月とわかっている節がある。

 

  1. ボート乗り場で風太郎と出会える可能性があったのは,一緒の家にいた五月か,荷物を届けに来た四葉しかいない。
  2. その場所に四葉はいた(陸上部の練習中だったと言い訳している)
  3. 最初の零奈と2回目以降に出会った零奈は言っていることが逆(二人は違うと認識している可能性はある)
  4. 修学旅行時に「仕掛けていた」と零奈の姿で「五月」が言っている。

 

たぶん勤労感謝デートのあたりの四葉の横顔をみて「四葉か?」という疑念は抱いたものの,修学旅行最後の「仕掛けていた」発言で零奈=五月と認識している可能性は高い。少なくとも最後の会話において,五月の化けている零奈に対して「感謝」を述べている以上,五月の化けている零奈=6年前に出会った京都の女の子と認識している可能性が高い。

 

となると,今,風太郎が「恋愛的に意識している相手」=「五月」ということになる。そういや今回の電話もらいはと五月の間の電話に割り込んだ形だしな。なんかその辺に含みを感じなくもない。

 

ただ,面白いのは実際に京都で出会った女の子は四葉という事実がある点である。そう考えると今後の展開としては2つのケースが考えられる。

 

 

一つは最後に風太郎が「四葉=6年前に京都で出会った女の子」と気づくパターンである。「愛があれば見分けられる」という祖父・母の言葉通り,本当に感謝と憧れを抱いていた相手を最後に見極められる...そんな展開。

これは「自らは動かない」と決めているぽい四葉に対して,風太郎から「動く」という流れにもなる。四葉の重い,深い過去とその想いを回収する流れとしてもカタルシスが得られる展開である。鐘キッスの件についても,五月の姿なら思いを隠したまま四葉も行動できるという整合性もある。可能性は十分ある展開である。

 

 

もう一つは「6年前に京都で出会った女の子」には感謝と憧れの念を抱いており,それを五月と思って接してきたが,いつしか「今の五月」を好きになっていくという...展開である。

「昔の恋より今の恋」という昨今のラブコメの文法から言えば十分に有り得る展開ではある。実際,昔の因果があるからそいつと結ばれる...という展開はある意味「当然すぎる結末」にも思えるわけですし。おすし。

 

強いて言えば鐘キッスの時点で五月が風太郎にキスしようと思ったかというと,「それは無さそう」という点が難点である。今回に置いても自分の気持に葛藤するでもなく,姉妹同士の闘いを危惧するのみ...。もちろん秘めた恋心であるからこそ,今は現状維持・平穏を求めたのかも知れませんががが。

 

ただ今回はっきり打ち出された「俯瞰キャラポジ」というのはいかにもこの先の展開が「自分も惚れていく」パターンに落とし込まれる位置づけなんですよね...。まさに古橋文乃のポジションである。

 

いつの日か見られるのでしょうか。

 

はわわわ...!

一花,二乃,三玖,四葉,ごめんねごめんね!

 

 

とか叫びながら風太郎とイチャコラしている中野五月の姿が。そいつはそいつで多少楽しみである。まる。 

 

余談

こぼれ話。

 

引っ越しということで,とりあえず元のマンションに戻った5つ子たちですが,再度ここから出ていき自立することが前提とか。ふむ。

 

作中でも触れられていますが,もともと家出の原因は「風太郎の家庭教師辞任」だったわけですから,それが解消された今となってはマンションを出る必要は無いんですよね。でも二乃はあくまで自立を主張する。なんだろね。

 

これはなんでしょうか。やがて自立しなければならない時が来る,嫁ぎ先の候補である上杉風太郎は知っての通りの貧乏生活...であるならば,最初から自立しておこうということなんでしょうか。わからんけれど。ただ今後4人で暮らすとなると,バイト代もあんまりバカにならないですよね...たぶん。生きていけるのか,若干心配ではある。

 

次。

バイト先の店主が骨折したせいでケーキ屋のバイトがなくなっているわけですが,はてそばにいるのはお向かいのパン屋さんだよな...?

 

 

張り合っている風だった両店舗ですが,なんだろ。向かいのよしみでお見舞いに来たんでしょうが,あるいは骨折の原因がそもそもパン屋さんに関係しているのだろうか。というか,そもそもこの二人夫婦だったりして。とかちょっと思ったのですがいかがでしょう。

 

最後。

「プールでも行くか」という風太郎のお誘いに対し,やたらめったら嬉しそうな四人である。会いたくてたまんなかったんだろうなあ...てほっこりしますね。

 

 

ていうかね。四葉ちゃん,全然諦めていないじゃん。いや分かっていたけれど。やっぱり風太郎と会えると思ったら嬉しいんだなあ。そりゃそうだよ...「ずっとあなたが好きでした...」なんだもん。

 

そんなノリに対する五月の反応が若干「変」に感じなくもない。惣無事を唱える立場上,接触は避けたかったのは確かなんでしょうが,それにしちゃあ顔が赤すぎやしませんか。

 

 

なんだろ。五月もやっぱり思うところがあるのか。あるいはシスターズウォーの再来を恐れているのか。そんなところが気になるところで,以下次号!

再度まる。

 

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*画像は週刊少年マガジン2019年第30号『五等分の花嫁』 91話,86話より引用しました。

画像引用は中止しました。