現実逃避

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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『五等分の花嫁』 第95話 分枝の時② 感想 : 巡りめぐる「感謝」の気持ち

さてと。五等分の花嫁 95話 の感想(ごと嫁 感想)です。

 

ひとり別の道を歩み始めた一花

そんな一花に右往左往しながら,その船出を見つめる風太郎たち。今回はそんな一花の選択に対する一つの決着編です。

   

 

 


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中野一花は輝きたい

 

どんどん先に進んでいく一花。つい先日映画の脇役をやっていたとおもったら,既にCMまで出演とか。

 

 

ほほう。「METCH」ですか。あの超イケメンアイドル平野●陽くん似の俳優が出ているという...。気が付けばTV画面の中の人とか,同じ身を五つに分けし五つ子としては誇らしいやら,眩しいやらである。

 

思わず五月が騒いでしまうのもわかりますね。自分たちと同じ能力,同じ顔をして,同じような成長をしていたはずの一花が自分とは全く違う道にすすんでいるのですから。「それとこれは話が違う」というのも分かります。

 

こうして五月が一花の姿を見て自らの道に邁進しようと決意するのと裏腹に,そんな一花の変化をなかなか受け入れられない二乃という対比。サブタイトルにある「分枝」は止めようもなく進んでいるけれども,その成長の度合いは一人一人違うようである。

 

中野三玖は知りたい 

 

さて前回バイト探しを急いでいた風太郎。結局,三玖の勤めているパン屋になったのですね。これは予想通り。

 

これが単純に「三玖の恋心」に発したイチャイチャイベントになるのではなく,今回の一花の退学の件とリンクしているのが良いですね。風太郎とのしては三玖は姉妹ですし,一花の真意も探りたい。できることならもう一度学校に戻したい。

 

そんな葛藤を風太郎に恋する三玖にぶつけたりするあたり,風太郎も罪づくりではある。三玖も風太郎も「一花もまた風太郎に恋している」ことを承知した上でのやりとりだからね。だからこそ三玖も退学の理由を「言えない」。

 


 その三玖がフータローに対して「なんで一花を引き留めようとするの?」という投げかけるのは,もちろん「風太郎の一花に対する気持ちを探りたいから」ですよね。恋する乙女の心の表れである。

 

 

そんな流れから三玖が同伴した形での織田事務所訪問。一花の退学をやめさせたいという気持ちと,フータローの真意を知りたいという二つの気持ちがないまぜになっての行動でしょうか。

 もっとも,この後の描写から訪問時には三玖は「風太郎の真意」を理解していたわけですが。

 


一花に相対して素直になれないフータロー。「五人揃って卒業しなければ納得いかない」という仮の本音胡麻化そうとするわけですが,そんな風太郎を三玖がたしなめる。これは良いですね。

 

恋愛的に見ればフータローが一花を気にかけているわけではないということにしておいたほうが良いのでしょうけれど,そこはシスターズ・ウォーで争うことをやめた中野姉妹である。恋愛の駆け引き抜きにして,風太郎の本当の気持ちを一花に示すその姿に,三玖の優しさが見てとれます。

 

 

 


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上杉風太郎は感謝したい

その風太郎が抱く気持ちは,一家に対する「感謝」であった。これは面白いね。

 

 

「感謝」。ここでも感謝である。

6年前に京都で出会った女の子(=四葉)に対しても感謝と憧れの念を抱いていましたけれど,風太郎が彼女たちに抱く気持ちは「感謝」なんだねー。意味深である。

 

なぜ風太郎は一花に感謝しているのか。

それは自ら家庭教師を降りて貧困生活に戻りかけたとき,マルオの力を借りずに風太郎を五姉妹だけで雇うことができたのは一花がいてくれたたおかげだから。女優としてある程度の稼ぎと貯蓄を持つ一花がいたからこそ,五姉妹はマルオから独立して風太郎を自発的に雇うといったことが可能となったわけです。

 

風太からしてみれば,一花には自らの困窮を救ってくれたがある。そんな一花に感謝の気持を伝えたいというのは自然な流れですね。風太郎らしくもある。

 

恋愛的に見てみると「感謝」というのは恋に繋がりそうで,繋がらなそうなところである。恩があるという意味においては京都の女の子(四葉)にも大恩がありますが,風太郎自身はそれをという認識ではありませんでした。二乃は恋だと断定していましたが。

 

そんなことを考えると,ここにきて「感謝」というキーワードが一花に対しても出てきたのは興味深いね。感謝の相手である一花と四葉。この二人がこの先の恋の中心プレーヤーになるのか,あるいは全く違う展開を見せるのか。興味津々である。

 

中野一花は受け入れたい

しかしである。
一花はすでに道を選択し,自ら進むべき道へ一歩進んでいる。一花にしてみれば,五姉妹と共にあり,かつ風太郎からの距離をとれる今の道をあえて変える意義が見出せない。そこまでして「勉強するために学校に行く理由」はどこにあるのか。


それに対する風太郎の答えがまたいいんだよなあ...。

 

 


 

「そりゃ...青春をエンジョイ 言ってたろ...?」


まさしくこれは一花が風太郎に第3話で述べた言葉である。ここに来て一花が風太郎に言った何気ない一言が自分に帰ってくる。良いですね,巡る因果の様相が。

 

 

かつて全く同じことを一花に言われたときは「聞き流した助言」は,いつの間にか風太郎にとって現実のものとなっていた。これまで不要と思っていたことが,大切なものに変化していったのは中野家の五姉妹のおかげである。そんなきっかけを作ってくれたのは中野一花である。

 

 

だから「今しかできないこと」を中野五姉妹としたい。その中には一花も入っている。良いねえ,この流れ。相互作用感というか,巡る因果がとても面白い。

 


最後,一花が風太郎を冗談交じりに「おからかう」わけですけれど,この時の表情は再び朱に染まっていますね。ここに一旦は諦めたかのようにふるまっていた一花が,再び恋のレースに戻ってきたような感じがします。

 

釣られた風太郎がとってもお恥ずかしいわけですが,計算したわけでもないのに一花姐さんは風太郎の気を引くことに成功しているではないですか。

 

「押してもだめなら引いてみな」

 


 計算づくでやっていた二乃はあっさりばれてしまいましたけれど,無意識にその形になった一花さんは見事決まったようで。さすがは瀬戸際の魔術師,一花さんである。まる。

 

余談

かくして分枝した一つの枝は,異なる方向へとその枝を伸ばしながらも「太い幹」でつながっている。そんな印象のお話でしたね。


さてそんな一花の「分枝の時」をなかなか受け入れられなかった二乃ですが。

 


こうして一花の出発を素直に応援できるようになったのは成長ですね。彼女もまた「変化」と「成長」を受け入れる準備が少しできたのかもしれない。5人がいつまでも同じようにいられなくても,根っこの幹の部分でつながっている。そんな風に感じられるようになったなら,彼女もまた自らの枝を伸ばすことができるのかもしれませんね。

 

 

そして最後になりましたが,四葉について。

 

前回,意味深な目をしながら四葉に「フータロー」のことを覚えているかと投げかけた一花さん。その意図は明確です。一花は四葉が「京都で出会った女の子」であることを知っているし,四葉が「フータロー君」に色んな感情を...多分に恋心を含む感情を抱いて京都以降あれこれやってきたことも承知しています。

  

 

その結果は無残な失敗に終わったわけですが,その結果四葉が自分を出さないようになり,いつも姉妹のことを優先するようになっていたことも一花は気がついているわけです。

 

かつて祖父の温泉旅行に行った時,「自分の想い」を封じ込めながら一花を慰めてくれてた四葉。あの時の四葉の慰めがあったから,四葉同様に自分の思いを殺して二乃と三玖の気持ちを優先するつもりだった一花は吹っ切れたんだよね。

 

その結果は四葉同様に迷走し,風太郎を怒らせることにすらなったわけですけれど,

 

そのおかげで自分の気持ちに素直になり,風太郎に想いをぶつけることができた。一花もまた四葉に「感謝」してもしきれないくらいの思いがあるはずである。

そんな大切な姉妹である四葉がいつまでも過去のトラウマから姉妹を優先し,自分を殺そうとする姿が居たたまれない。そのままでいてほしくない。そんな一花の想いは四葉に届いたのでしょうか。

 

何気にもうすぐ「卒業」と言っている。

五姉妹と風太郎の奇妙な教師関係も終わりを告げる。そんなときが目前に迫る中,四葉もまた,自らの道を歩むことができるのか。

 

そんなことが気になった95話でした。再度まる。  

 

 

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画像は週刊少年マガジン2019年第34号『五等分の花嫁』 95話,同3話 より引用しました。

画像引用は中止しました。