現実逃避

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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『五等分の花嫁』 第98話 終わり掛ける日常 感想 : 伝えなければいけないことは

さてと。五等分の花嫁 98話 の感想(ごと嫁 感想)です。

 

冒頭繰り広げられる上杉VS中野のやり取り。二人が知己であることは以前より明らかでしたが,この二人は同じ高校の同級生なのか...なるほど。

 

この「来てるぜ」「同窓会しようぜ」というの,最初はてっきり文化祭の招待状のことだと思ったんですけれど,はてそうなると描写が前後するな。なるほどマルオは二乃から送り出された「招待状」を持っている。でも上杉父が招待状をもらったのはマルオのところから帰宅した「後」だ。(帰宅後に五月から受け取っている。)

 

 

つまり「来てる」というのは文化祭招待状のことじゃない。なんだろ。二人の共通の知人(同級生)が海外とかから帰ってきたということなんだろうか。あるいは同窓会の案内状とかだろうか。雰囲気的に送り主はかつての友人ないし片恋相手ぽい雰囲気ですけれど,はてさて。

 

 

話に絡むとしたら,マルオのかつての片恋相手ですかねー。その人は上杉父のことが好きだったりして。だけれど上杉父は亡き上杉・母に恋していたから断っちゃっていたりして。

それならマルオの上杉父に対する「一方的否定感情」も分からなくもないけれど,そうなると中野・母に対するファン行為と繋がらなくなるな―。この辺は一つ謎である。

 

 

だがもう一つの「謎」は解けた気がする。97話の最後に中野家のマンションに届いた郵便物は文化祭の招待状じゃなかったのね。二乃は直接病院に送ったという訳か...。そうなると上杉父とマルオに届いたのは「同窓会の招待状」ということになるのかな...と思ったり。

 

   

 

 

 

 

 

 

中野三玖は伝えたい

さて本題。

今回のメインは三玖です。前回の終わりに「フータローとデート」と言っていた三玖ですが,内実は水族館にお出かけである。まあ普通に考えればデートで良いと思いますが。

 

 

そんな目くるめく水族館の魚群を背景に語られることは文化祭のこと。 姉妹のこと。そして将来のこと。

 

なるほど。

三玖は自分の進みたい道をしっかりとフータローに伝えておきたかったんだね。そりゃそうか。勉強を見てもらっているわけであって,受験しないのであればしっかり家庭教師には伝えておかなければならないものなあ...。

 

しかしそこで二人の間に齟齬が生じる。

夏休み前までの進路希望と現在の進路希望が異なる点。家庭教師的視点で行けば,判定Aは嬉しかろう。もとより才能に問題がある五姉妹である。そんな姉妹達を「卒業」させようと努力してきたものが,志望大学A判定までいければ家庭教師冥利に尽きるというものである。

 

 

ここで風太郎の捉え方だね。

家庭教師として三玖をはじめ五姉妹に教えてきた「勉強」。それが大学入学という「結果」を伴ったら授業した「甲斐があった」という捉え方は一面的である。そこには家庭教師と教え子という関係性しかない。

 

それは後に五月にも指摘されますが,そんな風太郎の捉え方を聞いて一度は伝えたいことを引っ込める三玖ですけれど,ここで三玖が自分の意思をしっかりと貫き通せたのは良かったですね。

 

風太郎にとってそれが「やり甲斐」であるならば,大学に行くのもいいかなと流されかける三玖。でも五姉妹のペンギンを眺めながら,自分に感じが似ているとフータローが指摘したペンギンが怯えながらも見ずに飛び込む姿を見たら,迷いは吹っ切れる

 

 

私 料理の勉強がしたい

だから大学には行けない ごめんねフータロー

 

これは良いね。

中野三玖の成長を感じる。引っ込み思案で,最初は上杉風太郎から逃げていた三玖がこうやって風太郎と向き合って自分の意思を明瞭に伝える。風太郎にも臆せず,逃げもせず,自分の意思をきちんと伝える。

 

これこそ風太郎とのかかわりが家庭教師と教え子という関係だけにとどまらない「証左」ですよね。風太郎とかかわる中で,三玖ははっきりと変わった。それも良い方向に。自分の意思を持ち,自分の気持ちを相手に伝えられる人間になった。

 

それは上杉風太郎との関わり合いの中で得たものであるし,そのきっかけは風太郎に恋していることが原因なんでしょうけれどね。

 

 


?


 

 

上杉風太郎が伝えるべきこと

そんな三玖が伝えたかったもう一つのことは...

 

 

おお...言った

再びの告白といって差し支えない,フータローに向かい合った三玖の気持ち。一度はお道化て否定して,でもその気持ちは既に伝わっていて。そんな三玖が自分自身の言葉で今度こそ誤魔化しも嘘もなくフータローに伝えるその想い。その気持ち。

 

 

頬を染めながら,すこし目線を下げながらもフータローと向かい合う三玖の姿はとても綺麗だ

 

 

そんな真摯な告白にたいして,上杉風太郎が伝えなければならないことは...。

一つはそんな三玖に対する風太郎の気持ち。もう一つは風太郎が本当に伝えたい相手に対して伝えようとする「気持ち」。

 

この件,ちょっと表現が微妙になっていますよね。「フータローの番」という言い方からは,返事を促しているようにも見える。一方で家路につくなか風太郎が考えるその描写からは,三玖のフータローに対する想いに対する返事を直接的に回答したわけではないように見える。

 

 

「決して進路だけの話ではないはずだ」 

 

という物言いからは,三玖に対する返事がどうこうという問題ではなく,三玖自身がフータローの気持ちに気づいていて,風太郎にきちんと「伝えるべきことを伝えなさい」と促しているように見える。

 

 

結局風太郎は三玖にどう答えたのか,そもそも返事をしていないのか曖昧なままですね。ただ一つ言えることは,風太郎には伝えなければならないことがあり,そのことを三玖も承知しているように見える。それはなんだろな。

 

 

普通に考えれば風太郎にとって伝えなければならないことは,五つ子の誰かであるところの「6年前京都で出会った女の子」に感謝の意を伝えることである。一方で,そうした感謝の意を伝えるべき相手が5つ子の中にいることを三玖が承知しているかといえば,そこは「微妙」である。

 

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風太郎の中で「京都の女の子」は何なのか(90話より)

 

いやさ,もちろん五月には伝わっているし,二乃にも伝わっている。肝心の京都で出会った女の子である「四葉」がそれを秘めておこうとしているとはいえ,最初に風太郎と出会った女の子が四葉であることは5人は中では周知の事実である。

四葉が隠そうとしていることも含め,実はそのことは五月や一花から他の姉妹に伝わっていてもおかしくはないですが。

 

 

ただ,この三玖との会話の流れは「三玖の告白」からのものであり,三玖視点で言えばそれは「本当に好きな子に自分の想いを伝えなさい」と促しているように見える。事実風太郎の中で「特別な女の子」はいるわけですし。

 

 

 

三玖が急に京都の女の子のことを何とかしろというよりは,「本当に好きな子への想いを伝えよ」という促しの方がしっくりくるんだよなあ...。風太郎の「好きな子」が京都で出会った女の子であるところの四葉なのか,あるいは別の人物なのか。そこのところはまだ見えてこない。文脈的には四葉である方が「美しくまとまり」ますが。

 

 


?


 

  

中野五月,そして中野四葉

ここまで中野一花,二乃,三玖を中心に動いてきた風太郎との関わり合いですが,ここにきて五月が取り上げられることが増えてきましたね。

 

判定結果に対する五月の問題は何も解決していないわけで,風太郎の言うところの「大学受験合格ということに対するやりがい」という意味ではこの件はまだまだこれからである。きっと風太郎は一生懸命五月の学力を上げる努力をするのでしょうし,五月が逸れに感謝する場面もきっとあるのでしょう。

 

しかしここで三玖が言葉にせず態度で示したことを,改めて五月が「言葉」で伝えるのは意味深でありますね。

 

 

風太郎と五姉妹の関係は既に教師と生徒という関係にとどまっておらず。そのことを最初に指摘し,「友達」といったのは五月でした。そして今回のこのセリフ...。この関係は無意味ではないと風太郎に伝える役が中野五月。

これは普通にヒロインの文脈のセリフなんですが,風太郎が「次が俺の番だ」と伝えようとしている相手は五月ではないのでしょうか...?

 

 

返事をしていないというだけなら一花や二乃に対してもそうです。しかしそれは「今」風太郎がやるべきことなのかというと,それもよく分からない...。「俺の番だ」という決意からはもっとポジティブな何かを感じる。

 

「零奈に化けた五月」を京都で出会った女の子と勘違いしている風だった風太郎。もし彼女に「感謝の気持ち」を伝えることが俺の番であるならば,いま五月に伝えればいい。でもそんな感じじゃなかったね。むしろこの場にいない人間を想定しているように見える。

 

するとやはり風太郎が想定している「京都で出会った女の子」は四葉なのだろうか。それ自体は正解なわけですが,そうなると旅行の鐘の音の下でキスをした「あの時から意識している子」はやっぱり四葉であり,「感謝の相手=好きな子=四葉なんですかねぇ...。少なくともあの時点では五月があのような行動をとる理由がありませんし....。

 

もちろん,6年前の女の子が四葉と分かったうえで,いま風太郎が「好き」なのは間を取り持ってくれた零奈(五月)という可能性も微粒子レベルで存在しますが...。ここのところ,ぼやけていてとっても気になるところである。

 

 

そんなモヤモヤが募りながら,いよいよ文化祭も開幕。風太郎が伝えようと思っていることは何なのか。タイミング的には100話ごろですかねー...とメタ的なことを思いつつ,まる。

 

余談

さてその四葉ですが演劇部の舞台に参加するそうな。

 

ほほう...。いったい何がどうしてそうなったか分からないですが,助っ人頼まれて断れなかった系でしょうか。それだと四葉があまり成長していない感がありますけれど,一花さんがらみになっていくのかな? どうだろ。

 

というわけで,その「演劇部の部隊参加」に誘われたシーンが前々回のこれだったのかな。

 

 

だとすれば,この謎のロングヘア女生徒の出現と間尺が合いますが。どうなんでしょうね。私,気になります!

 

というわけで再度まる

 

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*画像は週刊少年マガジン2019年第38号『五等分の花嫁』 98話 及び 同 97話,96話,90話,68話 より引用しました。

画像引用は中止しました。