本日は週刊ヤングジャンプの刊行日ですが,「かぐや様は告らせたい」は休載です。YJ電子化の栄えある第1歩にかぐや様は参加しなかったのですが,次号からはじまるらしいアプリ版からの掲載ということになるのかな。とりあえず電子化するかは様子見で。
さて,せっかくの機会なのでこれまで特に感想を書いてこなかった週刊「ヤングジャンプGOLD」増刊に掲載された「かぐや様は告らせたいダークネス」の感想をば書いてみたい。
そもそもこの「かぐや様は告らせたいダークネス」は青年誌のくせにおっぱいもパンチラもないラブコメがあるという自虐的なところからスタートしたと思われる,ネタ漫画です。
ま,「かぐや様は告らせたい」読者層は作品にエロスを求めていないとは思うのですけれど,まあ青年誌ですからね。少年誌でもエロ見せまくりな漫画もある中で,ある意味貴重な存在ではある。そんな赤坂先生が「ダークネス」の称号を冠して投入してきたのがこちらになります。
現在掲載されている「かぐや様は告らせたい ダークネス」は2話。いずれも石上と会長が漫画を読むという形式でお話が進められているのが特徴ですかね。
(第1話)サービス回編
第1話 扉絵より
石上が定期購読しているらしい週刊「ミドルジャンプ」のラブコメは,50話を越えてもなおパンチラ一つ出てこないらしいです。ラブコメ失格ですね。そんな漫画がめずらしく「ポロリもあるよ」とアオリを打って期待を煽ります。
興奮する石上。つられて興奮する会長。
まあ二人ともやりたい盛りの高校生ですから。引きこもろうが1Kだろうが溜まるものはたまるのです。まあエロスに興味があるのは仕方が無いですね。
面白いのは直接的なエロスに言及することを厭わない石上と,間接的にエロスに関心を抱くムッツリな会長という特徴でしょうか。日ごろの陰キャ・陽キャとは対照的なエロに対する姿勢がほほえましいです。
で,ここで物語は石上の漫画から「かぐや様は告らせたい」のキャラクターに入れ替わり物語は進行します。これはあれだね。石上たちが漫画として読んでいるのは別のキャラクター(モモちゃんは考えない)なんだけれど,リアルでもかぐや様たちがプール後のシャワーを浴びているという視点変化なんでしょうなあ。たぶん。
あ,はい。
まあおっぱいポロリといってもこんなもんですよね。扉を用いて肝心なところは見せない,でも藤原会計の隻乳はきちんと表現されているという高度なテク(そうなの?)。
まあそこに全力で突っ込んでいく石上会計と,見ちゃいけない後輩の姿を見て困惑している風の会長が対比的ですよね。性癖が出ています。
性癖が出ているなあ(笑)
かぐや様(的なキャラ)には関心が無い石上と,飛ばしたことに突っ込みを加えていく会長の反応がここでも対比的ですよね。このあたり,四宮かぐやさんに恋しちゃっているボーイである会長と無関心な石上との反応がはっきり分かって良いです。
...で,ふにゃふにゃのシャワーシーンがつづくわけですが...。
一応ここは赤坂先生的にはがんばってみたコマなのかな。四つんばいになって石鹸をとろうとする藤原さんと,それを支える四宮さんという構図なんですけれど。想像力をたくましくしてみよう。バックから挿入されている藤原さんに見えなくも無い...ような?
「もう少しでイケそう」
「そんなに激しく動いたら...」
という台詞とあわせて想像してみればそれっぽいエロシーンにみえないことも...ない!?
で,最後は謎の光(チンダル現象)でオチ。
まあ赤坂先生は「直接的なエロはかぐや様では描かない」と決めている節があるので,おっぱいポロリもないのです。「コミックスでの加筆・修正の予定も何一つございません」というお断りにすべてを拒否する姿勢が表れています。
まあ要するに,かぐや様は「そういう漫画じゃないんだよ」ということであり,そこに登場させるキャラクターにはそういう汚れ仕事をさせるつもりは無い,という先生なりの意思表示なんでしょう。
そして読者としても,特にそういうのは求めていないかなと。
以前他のラブコメで,スピンオフになったら乳首券発行された漫画がありましたけれど,それはすっごく違和感がありましたからね。ラブコメのヒロインのエロスなんて,結ばれる相手だけが堪能すりゃいいんだよというのが僕のスタンス。
なのでこれはこれでよいと思います。どうしてもそういうのを求める人は,全力で妄想を逞しくしてほしい。
そして最後に石上が集英社に対してほえていますけれど,最近終わったばかりのクソアニメをちょっと思い出してクスリとしてみたり。
...
......
(第2話)
表紙がんばってみました感がすごいですね。
個人的には藤原書記の顔でここまでおっきいと逆に萎える。豆鉄砲とどっちといわれると困りますが(何を語ってるのか)
で,今回も石上と会長がだべるところから始まります。
普通に会話しているのにいきなり道端に落ちているえろい本に気づくあたり,石上会計はドンだけ溜まっているのか気になります。
え,そんなに?そんなにエロスが充足されていない生活してんのか石上...とか思わなくも無いですが,考えてみると日頃クラスメートとも交流が無く,女子とのまともな対話ができるのが生徒会のみという環境なんでした。そりゃ女っ気がないなら分からなくも無いわ。
そして石上会計の含蓄深いお言葉である。
そういやそうですね。ネット上に氾濫するエロスな情報群のおかげで高校生がエロ情報に接触する機会は格段に増えました。むかしだったら恥ずかしそうに書店で購入するしかなかったのに。維新も遠くなりにけり,てなもんです。
そんないけないネット情報が氾濫しているにもかかわらず,普通にエロい本は売られている。これも不思議な気がしますけれど,よく考えてみると当然なことなのかもしれない。
ほら違法漫画サイトってあるじゃないですか。多くの人はアレを読むこと事態を違法と認識しているし,忌避しますよね。なぜかといえば,そもそも著作物には著作権者があり,であり違法サイトをみることでマンガ家や出版社の利益機会を遺失させることにつながるからです。
ならば当然エロイ情報にも同じことがいえるはずなのです。
エロイ本にせよエロイ動画にせよ,誰かが作ったものなのです。それには当然著作権者がいて出版社はその売り上げで食っている。ですから,そこらへんに転がっているエロイ写真とかエロイ動画とかは本来違法出版物である可能性が高い。
「インターネットでエロイのがでてくる」という感覚でそれを見るのは,「インターネットで漫画が読める」と言っているのと実は大差がないんですよね。今でもエロイ本やエロイビデオが売られているのは,そもそも「それが本来の入手方法だから」に他ならないというわけですからね。
と,話がそれました。
それはさておき,確かに道端にエロイ本が捨てられていることはあったような気がします。最近はあまり見かけなくなりましたけれど。
そもそもその手のものが公共の場に捨てられているのは,置き場に困った青年がとりあえず自宅や学校から遠いところで放置したケースなんじゃないかと思いますけれど。そんなあるあるをぶっこんでくる赤坂先生。
で,ここからの反応が前回同様にアレですよね。会長はムッツリで,石上は直情。普段の性格と間逆で笑えます。
なんのかんの屁理屈をつけてエロイ本を開きにかかる会長とつきあう石上会計。ここでしゃがむところが高校生ですね。オッキしたの見せるのは躊躇する年頃ですからね。
で,会長のこの反応である。
なんのかんので一番見たいのはお前だろ,という例のアレがわかるやりとりですよね。こんな苦しい言い訳が通じるのは後輩の石上だけだと思いますが。
でまあお情けのようなエロいシーンがかぐや様と藤原書記に「似たキャラ」を通じて描かれるのもお約束であります。似ていると言われて否定しつつも,想像力を逞しくする会長と石上会計がほほえましいですね。実に高校生男子らしい(笑)
そして安定の伊井野オチである。
興味ない振りして取りに戻る石上と白銀会長の「あるある」も面白いのですが,最後に女子である二人もまた興味を持って思わず見入っていたというのがなんというか...わかりますわ(笑)
なんのかんので伊井野さん,性知識豊富(偏り気味)ですからね。
まじめな人間ほどムッツリというのは男も女もあまりかわんないと思うの。まる。
画像は 週刊ヤングジャンプ増刊 ヤングジャンプGOLD vol.1 および 同 vol.2より引用しました。
画像引用は中止しました。