さてと。それでは『週刊ヤングジャンプ2018年第28号』「かぐや様は告らせたい」 第101話 生徒会は進みたい の 感想(かぐ活)です。
今回のカラー扉絵「夜明け後の静」と「かぐや様」がコラボとか。
コミックス新刊がでるという販促企画も兼ねている様子。
個人的には流し読みといった感の「夜明け後の静」なわけでありますが,こうして平成末期の秀知院の制服を着ている静さん(だよね?静コスのかぐや様じゃなくて)というのもなかなか乙なものでありますね。
そんなにじっくりと制服に着目したことなかったですけれど,女子の制服ワンピースなんですよね。それはそれで珍しい...。かつポーズがポーズだけに妙になまめかしい雰囲気を静さんから感じます。なんでだろ。秀知院の制服にニーハイというのも珍しいからだろうか。赤坂タッチの絵からエロスを感じます。
一方のB面(通じねぇよ...)にはウェディングドレス姿のかぐや様の姿が。端的に言います。すばらしいですね!
かぐや様の紅玉色の瞳と対比的な白とブルーの花束,純白のウェディングドレスがとっても映えてお美しいことになっておられる。ぜひ白銀御行会長との結婚式には列席したい(無理)。
...
......
冗談はさておき,今回のお話は「三者面談」(進路相談)です。
ああ...。昔どこかのラブコメでもそんなのあったような気がするなあ...。記憶違いでしょうか。こちらの進路相談は恵まれた環境と潤沢な資金を兼ね備えたご令嬢・ご子息の進路相談ですからちょいとレベルが違います。公務員(兼)ヤクザとかそんなちんけな夢は語らないんです。
貴方の夢は何でしょうか。内部進学か音楽大学か。
あ,はい。
政治家の娘が言うと「本気なのか」と先生も身構えてしまいますよね。まあ藤原千花という人材を知る読者としてはご冗談でしょうファインマンさん,とばかりに笑い飛ばすところですが。そういうとこだぞ,藤原。
その他,関連諸兄の進路先は次のようになります。
ふむ。
四条さんの一方的懸想とはいえ,三角関係のトライアングルを見る限り意外な方向に進んでおりますね。柏木さんとその彼氏で別大学を選択しておられる。うん,まあいいんですけれど,高校生ぐらいのカップルなんて距離が離れれば一気に揺れ動いてしまうものですからねえ。柏木女史の危機管理感覚がどうなっているのかようわかりません。
そんな柏木女史の目標は「良い大学を出てよい会社に入る」などとパンピーみたいなことを述べておられる。いやいやいや。キミ,大手造船会社会長の孫なんだろ? そんな庶民的な目標を抱くのかいな...。これはちょっと意外ですね。立場と才能の無駄遣いを感じる。
そして四条さんと柏木さんの彼氏は外部進学。あ...(察し)。
これ,四条さんと柏木さんの彼氏が同じ大学に行く方向だろ,常考。
偏差値77の秀知院で3位であれば,選択肢は色々あるでしょうが,経済学部が強いというならばやはり国内最高学府あたりが候補なんでしょうな。もっとも柏木君の彼氏が理Ⅲに受かるかどうかはわかりませんが。それとも地方国立大学の医学部も視野に入れているんですかね。私,気になります。
...というか,先日「翼」という名前が四条さんから明らかにされたのに「柏木の彼氏」扱いなところが涙を誘います。翼くんのアイデンティティとは。と疑問符を投げかけたところで本題。
...
.....
かぐや様(と早坂愛)の進路相談であります。
さて三者面談といいつつも,こちらの曲者二人の悩みどころはそれぞれ親であります。
片や「人を見れば支配しろ」な家訓の当主であり,国の心臓とまで言われし四宮財閥総帥・四宮雁庵。ま,来るわけないですよね。「お父様はまったく私に関心が無い」と嘆くくらいの父娘関係な二人ですから。
実際のところ,四宮雁庵が「本当に娘に興味が無い」のか「娘との距離感が分からない」だけなのかは良く分かりませんが,初期のかぐや様のステ振りから鑑みて,前者の可能性はある程度高いのかなと。そして母は他界...ということで,四宮さんの三者面談には血縁者が来ないのがデフォルトです。
このあたり,すべて諦めているのにどこか諦めきれていない四宮かぐやさんが愛おしいですね。早坂さんのことをマザコンと言っていますけれど,ぶっちゃけ四宮さんも父親からの承認要求に飢えている。一種のファザコンなわけで。
一方の早坂愛といえば,「演じなければ愛されない」などと寂しいことを言っていたわけですから,母親との関係は相当一方的なものなのかと思いきや,ズブズブのマザコンだった。
「娘に興味が無い」「冷たい人」とか言いながらも母親の顔を見ればこの笑顔である。そんな早坂奈央さんが四宮雁庵の名代であると知れば,自分のためではなかったんだと拗ねてみたり。そんなことないと否定されれば甘えた顔を見せてみたり。
ぶっちゃけ今回の早坂さんはとてつもなくお可愛いな! やはり女子はこのくらい素直なほうがお可愛いんですよ。これ,豆な。
そんなかぐや様のために,赤坂先生は取って置きのプレゼントを用意してくれました。新しいお義父さんです!
秀知院体育祭において電撃的にかぐや様と接触し,四宮さんの恋心を素っ裸に暴ききってしまったからかい上手のお義父さんが再び登場である。もうこんなん笑うしかないわ。
徹底的に攻めてせめて攻めまくる白銀父である。
それに対して防戦一方の四宮さんの四宮さんがお可愛いのである。なんだ...結局,父親だろうと義理父だろうと四宮さんは敵わないのか...(笑)と思うと自然と笑みがこぼれてしまいますね。かぐや様の反応がお可愛すぎて。
こんなん結婚したらどんな恐ろしいことが起きるか,今から楽しみである。朝食食べながら圭ちゃんも同席する中で,「夕べは凄かったねぇ」とか平然と言いそうな勢いである。味噌汁を吹く会長の姿が目に浮かびます。
そんな四宮父に対する近侍・早坂愛の母であり四宮雁庵の名代でもある早坂奈央さんの人物評がこちらになります。
ひのい...酷すぎるわぁ...(腹抱えて笑いながら)
おい,名代!そんなノリでいいのか,本当に。
早坂家は四宮家との抗争の上軍門に下る形となり,現在は側近職的な業務をになっているものと思われます。そんな雁庵の側近である早坂母に「かぐや様の好きな人のお父さん」という情報を入手された以上は,当然ハーサカとして情報収集していた以上の人物評価をしたいところでしょう。
言うならば,かぐや様と結婚する可能性のある人物の周囲の身辺調査も兼ねて,ということなんでしょうね。とりあえず,早坂母的には「合格」なんでしょうね。かぐや様の進路相談に同席させるくらいだから。まあ雁庵の目を通るかどうかは別問題ですけれど。
そんなかぐや様の進路希望は「親に言われたとおりにするだけ」とのこと。
ふむ。
この進路相談自体にはなんら意味が無くて,名代の早坂奈央にせよ,義理の父(候補)として同席した白銀父にしても,かぐや様の進路に対する「決定権」なんかないわけだよね。他ならぬ四宮さん自身に無いように。
その決定権を持っているのは親,すなわち「四宮雁庵」しかいない。どんなに娘に興味が無くても,娘の学業・職業・結婚...ありとあらゆることの決定権は四宮家当主が決めること。そんな家であることが,かぐや様の言葉から推測できます。
どんなに周囲に変化を促されても,どんなにかぐやが変化していっても,最後の「そこ」は根本的に変化できない。四宮家に生まれた以上,それは無理とはじめから諦めている節がかぐや様にはある。
...となると,気になるのは「白銀御行」との恋についてである。
今回,白銀御行は「スタンフォード大学」への進学を希望しました。さすがは秀知院特別推薦状を得し者であり,使えるものを使ってきっちり自分を高めるつもりのようである。まあスタンフォードで彼が何をするつもりなのかは今後明らかになるのかどうかは分かりませんが,今確実なのは「四宮かぐや」と共にすごす期間は1年(ないし1年半)ということである。
思いが結ばれようと結ばれまいと,机を共にしてすごせるのは僅かな期間である。四宮かぐやの学力であれば,スタンフォードに実力ではいることは可能なレベルなのだろう。にもかかわらず,進路については「親の意向」に従うしかない。
仮に二人の想いが結ばれて,恋人同士になったとしても,大学卒業後に再び会うことがあっても結婚できるかどうかは分からない。結婚すらも「四宮雁庵」がノーといえば,四宮かぐやは逆らうことができないのだろう。
今回,白銀御行は一つの決意をしました。文化祭の最終日までに四宮かぐやから告られなければ,自分から告ることを。
その結果については改めて考えるまでも無く,両片思いの二人が結ばれるのことは「告白さえできれば」必定である。そこに疑問の余地は無い。問題はその先である。二人の思いが通じ合ったとき,それを四宮家が認めなかった時,果たしてふたりはどうするのか。
以前,赤坂先生はインタビューで「近々二人をくっつけるかもしれない」と述べておられました。そして付き合ってからの二人の関係もまた,いくらでも描くことができると。
いま挙げたような「四宮家の意向」みたいなものは,これから行われる「本気の恋愛頭脳戦」を経て,恐らくは白銀御行からの告白に至り,その先に恋人同士になっても「どちらが先に相手をデートに誘うか」とか「どうやってキッスしようか」とかそうした恋人同士の駆け引きを散々やった先の話です。遠い遠い未来のお話です。
しかしながら,四宮かぐやが四宮の家訓とその権威である父・雁庵に縛られている以上,最終的には二人の恋愛(と結婚)について四宮家がOKを出さなかったときにどうするのかという問題は残る。
そこで白銀御行に試練を課されるのかもしれませんし,最終的にはかぐや様自身もまた父・四宮雁庵との対峙は避けられない。文脈的には「それを乗り越えて結ばれる」ことが最後のピースとして描かれるのでしょうけれど,そこに至るまではまだまだ長そうな予感がしますね。229話を超えるくらいでしょうか(え)。
というわけでまずは文化祭,そこで繰り広げられる「本気の恋愛頭脳戦」が楽しみである。まる。
...
......
さて。
そんなマジでシリアスな白銀御行モードでありますが,あくまで「かぐやから告らなかったら」という話である。これはあくまで恋愛頭脳戦。ゆえに,獅子は相手に告らせるまで全力を尽くすはずです。簡単には白銀からの告白にはならんでしょうな。
文化祭という大ネタでもあり,色んな企画が考えられます。うどんを1000食売りさばいたり,コスプレでアイドルライブを行ったり,眠り姫の劇を行ったり。まあそんな様々なイベントの中で,いかにしてかぐやに告らせるか四苦八苦する白銀御行の雄姿に期待したい。
しかしまあ,文脈的には白銀会長から告る形になると思いますけれどね(身も蓋も無い)。この二人に関してはそれしか解決策はないだろうと思っているので。
閑話休題。
せっかくの実母来校という場面だったのに,結果的にかぐや様の保護者名代というお笑い方面に走ってしまった早坂奈央さん。結局娘の進路相談は一コマだった。
ええ...!?
個人的にはとても納得がいかなくもない。月収数十万,貯金数千万だとしても,かぐや様のお世話を延々とし続けるってかなりの苦行ではなかろうか。あたりもきつい時もあるし,わがままだし,無理難題を押し付けるし。ブラックもブラック,真っ黒クロスケ職場である。
しかしまあ,それはそれでアリと個人的には思わなくもなかったり。
こんな状況にもかかわらず四宮さんを支え続けてきたのは,きっとかぐや様のことが「好き」だからだよね。であるならば,仕事としてではなく「友人」として「姉」として接するのもありだと思うのである。ハーサカさんには自前の会社でも起業してもらってやり手社長として生きていく道もアリと思っている。
次。石上優。
1年生ということで長期的視野にたったプランはまだ無いのは当然にしても,選択肢が実質ニートのみというのはどうなんだろうね...。社長業は兄が継ぐんだろうし。
金持ちで財を食いつぶすだけでも生きていけるというのはある種の人々にとっては「理想的生活」なのかもしれませんが,まあかぐや様に見込まれた石上優ですから,そんな楽な道はないのだろう。
ぶっちゃけ,中小のおもちゃ会社はいつ傾くか分からない業種ではある。個人的にはソシャゲ会社でも立ち上げて,「課金税」を課していくだけの簡単なお仕事に転業したほうがいいとおもう(まて)。
まあそういうことができそうにない石上だからこそ,自分のやりたいことを見つけていければと思いますが。
最後。伊井野ミコさん。
彼女の経歴・家族構成的に法曹関係以外はなかろうというところでしたが,案の定,そっちの道を志望。法曹三者といえば,弁護士,検察,裁判官とありますが,まあ「検察」だろうね。正義の人だし。
司法判断を下すのは裁判官だけれども,現状では検察起訴の有罪率はほぼ100%である。いうならば起訴・不起訴で司法判断しているに等しい状況なわけで,独立して捜査権・起訴権をもつ検察こそ司法の中の司法というイメージが僕にはある。
でもって伊井野さんは正義の人,悪を見過ごせない人である。であれば,多分「検察」だよなー。しかしまあ,伊井野さんが検察官になったら石上は海外に移住したほうが身の安全は確保されそうではある。それ以外の方法で日本に居続けるためには,伊井野さんと結婚するぐらいしか回避方法が見つからない。
なかなかの無理ゲーではありますが,ぜひ石上会計には激レアカードを引き当ててほしい。
というわけで,再度まる。
画像は週刊ヤングジャンプ2018年第28号「かぐや様は告らせたい」第101話 より引用しました。
今回のカラー扉絵「夜明け後の静」と「かぐや様」がコラボとか。
コミックス新刊がでるという販促企画も兼ねている様子。
個人的には流し読みといった感の「夜明け後の静」なわけでありますが,こうして平成末期の秀知院の制服を着ている静さん(だよね?静コスのかぐや様じゃなくて)というのもなかなか乙なものでありますね。
そんなにじっくりと制服に着目したことなかったですけれど,女子の制服ワンピースなんですよね。それはそれで珍しい...。かつポーズがポーズだけに妙になまめかしい雰囲気を静さんから感じます。なんでだろ。秀知院の制服にニーハイというのも珍しいからだろうか。赤坂タッチの絵からエロスを感じます。
一方のB面(通じねぇよ...)にはウェディングドレス姿のかぐや様の姿が。端的に言います。すばらしいですね!
かぐや様の紅玉色の瞳と対比的な白とブルーの花束,純白のウェディングドレスがとっても映えてお美しいことになっておられる。ぜひ白銀御行会長との結婚式には列席したい(無理)。
...
......
冗談はさておき,今回のお話は「三者面談」(進路相談)です。
ああ...。昔どこかのラブコメでもそんなのあったような気がするなあ...。記憶違いでしょうか。こちらの進路相談は恵まれた環境と潤沢な資金を兼ね備えたご令嬢・ご子息の進路相談ですからちょいとレベルが違います。公務員(兼)ヤクザとかそんなちんけな夢は語らないんです。
貴方の夢は何でしょうか。内部進学か音楽大学か。
あ,はい。
政治家の娘が言うと「本気なのか」と先生も身構えてしまいますよね。まあ藤原千花という人材を知る読者としてはご冗談でしょうファインマンさん,とばかりに笑い飛ばすところですが。そういうとこだぞ,藤原。
その他,関連諸兄の進路先は次のようになります。
ふむ。
四条さんの一方的懸想とはいえ,三角関係のトライアングルを見る限り意外な方向に進んでおりますね。柏木さんとその彼氏で別大学を選択しておられる。うん,まあいいんですけれど,高校生ぐらいのカップルなんて距離が離れれば一気に揺れ動いてしまうものですからねえ。柏木女史の危機管理感覚がどうなっているのかようわかりません。
そんな柏木女史の目標は「良い大学を出てよい会社に入る」などとパンピーみたいなことを述べておられる。いやいやいや。キミ,大手造船会社会長の孫なんだろ? そんな庶民的な目標を抱くのかいな...。これはちょっと意外ですね。立場と才能の無駄遣いを感じる。
そして四条さんと柏木さんの彼氏は外部進学。あ...(察し)。
これ,四条さんと柏木さんの彼氏が同じ大学に行く方向だろ,常考。
偏差値77の秀知院で3位であれば,選択肢は色々あるでしょうが,経済学部が強いというならばやはり国内最高学府あたりが候補なんでしょうな。もっとも柏木君の彼氏が理Ⅲに受かるかどうかはわかりませんが。それとも地方国立大学の医学部も視野に入れているんですかね。私,気になります。
...というか,先日「翼」という名前が四条さんから明らかにされたのに「柏木の彼氏」扱いなところが涙を誘います。翼くんのアイデンティティとは。と疑問符を投げかけたところで本題。
...
.....
かぐや様(と早坂愛)の進路相談であります。
さて三者面談といいつつも,こちらの曲者二人の悩みどころはそれぞれ親であります。
片や「人を見れば支配しろ」な家訓の当主であり,国の心臓とまで言われし四宮財閥総帥・四宮雁庵。ま,来るわけないですよね。「お父様はまったく私に関心が無い」と嘆くくらいの父娘関係な二人ですから。
実際のところ,四宮雁庵が「本当に娘に興味が無い」のか「娘との距離感が分からない」だけなのかは良く分かりませんが,初期のかぐや様のステ振りから鑑みて,前者の可能性はある程度高いのかなと。そして母は他界...ということで,四宮さんの三者面談には血縁者が来ないのがデフォルトです。
このあたり,すべて諦めているのにどこか諦めきれていない四宮かぐやさんが愛おしいですね。早坂さんのことをマザコンと言っていますけれど,ぶっちゃけ四宮さんも父親からの承認要求に飢えている。一種のファザコンなわけで。
一方の早坂愛といえば,「演じなければ愛されない」などと寂しいことを言っていたわけですから,母親との関係は相当一方的なものなのかと思いきや,ズブズブのマザコンだった。
「娘に興味が無い」「冷たい人」とか言いながらも母親の顔を見ればこの笑顔である。そんな早坂奈央さんが四宮雁庵の名代であると知れば,自分のためではなかったんだと拗ねてみたり。そんなことないと否定されれば甘えた顔を見せてみたり。
ぶっちゃけ今回の早坂さんはとてつもなくお可愛いな! やはり女子はこのくらい素直なほうがお可愛いんですよ。これ,豆な。
そんなかぐや様のために,赤坂先生は取って置きのプレゼントを用意してくれました。新しいお義父さんです!
秀知院体育祭において電撃的にかぐや様と接触し,四宮さんの恋心を素っ裸に暴ききってしまったからかい上手のお義父さんが再び登場である。もうこんなん笑うしかないわ。
徹底的に攻めてせめて攻めまくる白銀父である。
それに対して防戦一方の四宮さんの四宮さんがお可愛いのである。なんだ...結局,父親だろうと義理父だろうと四宮さんは敵わないのか...(笑)と思うと自然と笑みがこぼれてしまいますね。かぐや様の反応がお可愛すぎて。
こんなん結婚したらどんな恐ろしいことが起きるか,今から楽しみである。朝食食べながら圭ちゃんも同席する中で,「夕べは凄かったねぇ」とか平然と言いそうな勢いである。味噌汁を吹く会長の姿が目に浮かびます。
そんな四宮父に対する近侍・早坂愛の母であり四宮雁庵の名代でもある早坂奈央さんの人物評がこちらになります。
ひのい...酷すぎるわぁ...(腹抱えて笑いながら)
おい,名代!そんなノリでいいのか,本当に。
早坂家は四宮家との抗争の上軍門に下る形となり,現在は側近職的な業務をになっているものと思われます。そんな雁庵の側近である早坂母に「かぐや様の好きな人のお父さん」という情報を入手された以上は,当然ハーサカとして情報収集していた以上の人物評価をしたいところでしょう。
言うならば,かぐや様と結婚する可能性のある人物の周囲の身辺調査も兼ねて,ということなんでしょうね。とりあえず,早坂母的には「合格」なんでしょうね。かぐや様の進路相談に同席させるくらいだから。まあ雁庵の目を通るかどうかは別問題ですけれど。
そんなかぐや様の進路希望は「親に言われたとおりにするだけ」とのこと。
ふむ。
この進路相談自体にはなんら意味が無くて,名代の早坂奈央にせよ,義理の父(候補)として同席した白銀父にしても,かぐや様の進路に対する「決定権」なんかないわけだよね。他ならぬ四宮さん自身に無いように。
その決定権を持っているのは親,すなわち「四宮雁庵」しかいない。どんなに娘に興味が無くても,娘の学業・職業・結婚...ありとあらゆることの決定権は四宮家当主が決めること。そんな家であることが,かぐや様の言葉から推測できます。
どんなに周囲に変化を促されても,どんなにかぐやが変化していっても,最後の「そこ」は根本的に変化できない。四宮家に生まれた以上,それは無理とはじめから諦めている節がかぐや様にはある。
...となると,気になるのは「白銀御行」との恋についてである。
今回,白銀御行は「スタンフォード大学」への進学を希望しました。さすがは秀知院特別推薦状を得し者であり,使えるものを使ってきっちり自分を高めるつもりのようである。まあスタンフォードで彼が何をするつもりなのかは今後明らかになるのかどうかは分かりませんが,今確実なのは「四宮かぐや」と共にすごす期間は1年(ないし1年半)ということである。
思いが結ばれようと結ばれまいと,机を共にしてすごせるのは僅かな期間である。四宮かぐやの学力であれば,スタンフォードに実力ではいることは可能なレベルなのだろう。にもかかわらず,進路については「親の意向」に従うしかない。
仮に二人の想いが結ばれて,恋人同士になったとしても,大学卒業後に再び会うことがあっても結婚できるかどうかは分からない。結婚すらも「四宮雁庵」がノーといえば,四宮かぐやは逆らうことができないのだろう。
今回,白銀御行は一つの決意をしました。文化祭の最終日までに四宮かぐやから告られなければ,自分から告ることを。
その結果については改めて考えるまでも無く,両片思いの二人が結ばれるのことは「告白さえできれば」必定である。そこに疑問の余地は無い。問題はその先である。二人の思いが通じ合ったとき,それを四宮家が認めなかった時,果たしてふたりはどうするのか。
以前,赤坂先生はインタビューで「近々二人をくっつけるかもしれない」と述べておられました。そして付き合ってからの二人の関係もまた,いくらでも描くことができると。
いま挙げたような「四宮家の意向」みたいなものは,これから行われる「本気の恋愛頭脳戦」を経て,恐らくは白銀御行からの告白に至り,その先に恋人同士になっても「どちらが先に相手をデートに誘うか」とか「どうやってキッスしようか」とかそうした恋人同士の駆け引きを散々やった先の話です。遠い遠い未来のお話です。
しかしながら,四宮かぐやが四宮の家訓とその権威である父・雁庵に縛られている以上,最終的には二人の恋愛(と結婚)について四宮家がOKを出さなかったときにどうするのかという問題は残る。
そこで白銀御行に試練を課されるのかもしれませんし,最終的にはかぐや様自身もまた父・四宮雁庵との対峙は避けられない。文脈的には「それを乗り越えて結ばれる」ことが最後のピースとして描かれるのでしょうけれど,そこに至るまではまだまだ長そうな予感がしますね。229話を超えるくらいでしょうか(え)。
というわけでまずは文化祭,そこで繰り広げられる「本気の恋愛頭脳戦」が楽しみである。まる。
...
......
さて。
そんなマジでシリアスな白銀御行モードでありますが,あくまで「かぐやから告らなかったら」という話である。これはあくまで恋愛頭脳戦。ゆえに,獅子は相手に告らせるまで全力を尽くすはずです。簡単には白銀からの告白にはならんでしょうな。
文化祭という大ネタでもあり,色んな企画が考えられます。うどんを1000食売りさばいたり,コスプレでアイドルライブを行ったり,眠り姫の劇を行ったり。まあそんな様々なイベントの中で,いかにしてかぐやに告らせるか四苦八苦する白銀御行の雄姿に期待したい。
しかしまあ,文脈的には白銀会長から告る形になると思いますけれどね(身も蓋も無い)。この二人に関してはそれしか解決策はないだろうと思っているので。
閑話休題。
せっかくの実母来校という場面だったのに,結果的にかぐや様の保護者名代というお笑い方面に走ってしまった早坂奈央さん。結局娘の進路相談は一コマだった。
ええ...!?
個人的にはとても納得がいかなくもない。月収数十万,貯金数千万だとしても,かぐや様のお世話を延々とし続けるってかなりの苦行ではなかろうか。あたりもきつい時もあるし,わがままだし,無理難題を押し付けるし。ブラックもブラック,真っ黒クロスケ職場である。
しかしまあ,それはそれでアリと個人的には思わなくもなかったり。
こんな状況にもかかわらず四宮さんを支え続けてきたのは,きっとかぐや様のことが「好き」だからだよね。であるならば,仕事としてではなく「友人」として「姉」として接するのもありだと思うのである。ハーサカさんには自前の会社でも起業してもらってやり手社長として生きていく道もアリと思っている。
次。石上優。
1年生ということで長期的視野にたったプランはまだ無いのは当然にしても,選択肢が実質ニートのみというのはどうなんだろうね...。社長業は兄が継ぐんだろうし。
金持ちで財を食いつぶすだけでも生きていけるというのはある種の人々にとっては「理想的生活」なのかもしれませんが,まあかぐや様に見込まれた石上優ですから,そんな楽な道はないのだろう。
ぶっちゃけ,中小のおもちゃ会社はいつ傾くか分からない業種ではある。個人的にはソシャゲ会社でも立ち上げて,「課金税」を課していくだけの簡単なお仕事に転業したほうがいいとおもう(まて)。
まあそういうことができそうにない石上だからこそ,自分のやりたいことを見つけていければと思いますが。
最後。伊井野ミコさん。
彼女の経歴・家族構成的に法曹関係以外はなかろうというところでしたが,案の定,そっちの道を志望。法曹三者といえば,弁護士,検察,裁判官とありますが,まあ「検察」だろうね。正義の人だし。
司法判断を下すのは裁判官だけれども,現状では検察起訴の有罪率はほぼ100%である。いうならば起訴・不起訴で司法判断しているに等しい状況なわけで,独立して捜査権・起訴権をもつ検察こそ司法の中の司法というイメージが僕にはある。
でもって伊井野さんは正義の人,悪を見過ごせない人である。であれば,多分「検察」だよなー。しかしまあ,伊井野さんが検察官になったら石上は海外に移住したほうが身の安全は確保されそうではある。それ以外の方法で日本に居続けるためには,伊井野さんと結婚するぐらいしか回避方法が見つからない。
なかなかの無理ゲーではありますが,ぜひ石上会計には激レアカードを引き当ててほしい。
というわけで,再度まる。
かぐや様は告らせたい 9 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス) |
画像は週刊ヤングジャンプ2018年第28号「かぐや様は告らせたい」第101話 より引用しました。
画像引用は中止しました。