現実逃避

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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』 第102話 白銀御行は告らせたい 感想

 


 


その心意気や良し。

「羞恥心を捨てる」「男らしくガツガツ行ってやる!」との決意が素晴らしいですね。ここまで秀知院が誇る二人の天才には大きな問題が有りました。それは策を弄すれば弄するほど上手くいかないという事実です。なまじ頭が良すぎて小手先のテクニックに走り,詰めを誤り,攻めきれなかったこと数知れず。むしろ上手くいくのは策を弄せずに「あるがままの自分を出した時」というのがこれまでの傾向です。



 


一緒にお月見をした時もそうでした。かぐや様が携帯電話を壊してスマホを買い替えた時もそうでした。頭と心空っぽにして「あるがままの自分」を出している時のほうが,はるかに相手に「ときめき」と「狼狽」を与え,相手を追い詰めてきたではありませんか。

そんなことを鑑みると,今回の白銀御行は大いに期待できるところ。


 


?


 



というわけで,久々の恋愛頭脳戦」スタートゥ!


そして今回のバトルステージは「文化祭」です。最近のラブコメでは文化祭ブームなんでしょうか。あ,頭が...いえ何でもありません。別にアイドルステージをやったり,眠り姫を演じるわけではありませんからね。はっはっは。


というわけで,かぐや様のクラスではコスプレ喫茶をやります!

 



あ,はい。
こっちもコスプレかよ。まあ偏差値77の秀知院学園においてそこまでのおふざけはなかなか無いといいますか,おそらくこの種のイベントはこれが最後になるかもしれません。ある意味貴重なコスプレ回になりそうですね。登場する度にコスプレをしている女教師が出てくるような漫画じゃないんです!


しかしまあ,四宮さん普通にコスプレをするつもりでおられる。え,いいの?

そもそもコスプレ「喫茶」なるもの,奉仕を前提とするサービスである。国の心臓と言われし四宮家の血を引く者として支配することはあっても奉仕することは家訓に反するような気がしなくもないですが,そこはそれクラス行事には素直に従うわけですね。まあ誰にキスされるか分からない眠り姫を演じるよりは気が楽そうですし。おすし。

無論,権謀術数の世界に生きる四宮さんですから「コスプレして有象無象に奉仕しろ」と言われてはいお客様,というようなタマじゃないわけですが。当然これを梃子に,会長を籠絡する作戦である。転んでもただでは起きない四宮かぐやさん十六歳である。






ふむ。
まあ男子たるものコスプレには弱いものです。俗説によれば,男子は割と視覚から異性に対する恋愛深度を深める傾向があるそうです。普段は見られない四宮さんのあーんな衣装やこーんな衣装を見せられれば,ときめきも通常の3割増し以上となるというものかもしれません。ある意味効果が期待できる「策」ではある。

というわけで本邦初公開(ではないかもしれない)。四宮かぐやさんのコスプレ作戦!


露出や色気に頼らず,「お可愛らしさ」を強調するセレクト第一弾はサンタコスプレである。彼の日野三春氏も愛用したという赤いサンタ服である(違)。四宮さんの紅玉色の瞳も映える,お可愛い赤いサンタの登場はまさに悩殺・瞬獄殺まちがいなし!...だったはずなのに




あれぇ?

思っていたレスポンスと違います。一体全体何が起きているのか。
普段の会長ならば「まあ,いいんじゃないか」とかクールに決めながらそのまま後ろを向いて顔をニヤつかせるのが関の山だったはずである。しかし今回の白銀御行は違うのであった。そこにあるのは天才肌なだけのなまくら刀じゃありません。強い意志。何かを決意した男の瞳をしています。



そうである。
今回の白銀御行は本気汁なのである。2年後に確実に訪れる四宮かぐやとの別離。更に4年間の空白期間。それを鑑みれば残り限られた時間を恋愛頭脳戦に使うのではなく,ラブラブカップルにある方を選択するほうが絶対に良い。

いや,そんな条件をつけなくても元々お互い好きあっていることを承知しているのですから,意地を張り続けてきたこれまでがアホなだけだったんですが。お前ら,本当に天才なのか...? というもっともなツッコミはさておき白銀御行は本気です。いざとなったら気持ちが伝わってもいい。こっちから「告白してもいい」。

そんな「凄み」が白銀御行にはある。




ぐふう。
いつもの白銀会長との違いを感じ取りながらも,いまさら攻め手を変えることもできないのが四宮さんである。ここまできたらコスプレで勝つ。コスプレで押し切ってやるー! 強運のコスプレだ!... などと錯乱した岸辺露伴のような気持ちで選択した衣装がこちらになります。


さてと。それでは『週刊ヤングジャンプ2018年第29号』かぐや様は告らせたい」 第102話 白銀御行は告らせたい の 感想(かぐ活)です。



前回の進路相談において,「秀知院スーパーワンダフリャ特許推薦状」(違)を用いてスタンフォード大に進学することを決めた白銀御行会長。2年後の夏にはメリケンです。彼に残された時間はあと僅かである。

そんなことをしっかりと認識した上で,この文化祭を「恋の関ヶ原の戦い」と肝に銘じ,ここでこの恋を決める。そのためには告白も辞さずというプライドを捨てた勝負に出てまいりました。

...などとモウロ将軍も述べており...というくらい新鮮だ!気のせいかいつもより胸部にも色気を感じます。横島忠夫がいたら「乳!尻!太ももー!」とか叫んでいるところですよ,奥さん(下衆)。ごく普通のスカート丈カットをしたJKスタイルなのにケシカラン感じがするのは何なんでしょうか。「かぐや様同人版」とのコラボなんでしょうか。




しかしそんな世の一般男子全般の反応を見透かすかのように,白銀御行は断言するのであった。

 



かぐや様もビックリである。清水の舞台から飛び下りる気分で着用した極短ミニスカだったのに。普段は決して見せない御御足をたっぷり露出して白銀御行を悩殺に行ったのに。まさかのダメ出しである。がっかり。がっかり。


思わず目も虚ろになる四宮かぐやからの〜


「他の男共に 四宮の肌をジロジロ見られるのは 我慢ならない」





 



ブラボー!Oh,ブラボー!

なんなんだこれは。秀知院の会長は化け物か。ここにきて,自らの独占欲と心配が入り混じった,わかりやすい好意の発露!きわどい。めっちゃ際どい。四宮かぐやを自ら愛する者と定義し,自分以外の男にその姿を見せることは許せない。そんな強固な意思。プライドを捨てた男の姿がそこにあった。

セリフの際どさもさることながら,この断固とした姿が素晴らしいのである。白銀△□☓(さんカッケー死角無し)というやつである。もはやどっちが攻めているのかわからない。やはりこれまでのように,策を弄する者ではなく,素直にあるがままの姿を見せたほうが強かった。

追い込んでいるつもりの四宮さんである。しかし真に追い込まれているのは実は四宮さんなのではないか...?



思わず問いかけたくなるその気持ち。そこに確かにある白銀御行の本心に触れた時,問うことさえできれば恐らく手に入る欲しくてたまらなかった「白銀御行からの告白」がもう目の前にある。期せずして自分が弄した策の通りの展開になったのである。



ああ...でも....

しかし,そこで四宮さんは引いてしまうのである。聞けば「勝っていた」にもかかわらず。いつもの「罠」だと脳内に警笛が鳴り響き,一歩引いてしまうのであった。無念である。

たぶんに,訊けば「かぐやが好きだ」という答えが返ってくる予感は本当に感じていたんでしょうね。にもかかわらず脳が「罠」というシグナルを出したのは,きっと「怖かった」んだと思うんだ。四宮さんは。

あと一歩で想いが叶うという瞬間に,その答えを聞いた後に生じる変化が怖かった。二人の関係がどうなってしまうのか。そして白銀御行の気持ちに対して一瞬の喜びを抱いても,その後に訪れる「海外留学」という進路決定に関する報告を聞いて陥る混乱と悲しみ。四宮さんにはわかるはずもないけれど,何かの予兆を感じ取ったのかもしれないね。


まあ何があったって二人は付き合いたいのだから,訊いておけばよかったと思いますが。




というわけで一旦仕切り直し。心の準備です。
ここまで明らかなように白銀会長は十中八九自分が好き。あとは会長の気持ちを確かめるだけ。気持ちを落ち着かせて確かめるだけ。

一度は「怖さ」からか逃げてしまったけれど,この勝機を逃すようでは四宮家の血が泣こうというものです。年には年をいれ,四宮かぐやが選んだ最後の「勝負服」は...。



白銀御行十七歳。秀知院学院の学年一位として君臨し,生徒会会長二期目を任ずる秀知院のトップ中のトップである。天地魔界に敵なしとまで言われ(いわれてない)たその男が,今,覚悟の扉を開くーーーーー


猫耳メイドだった。






『白銀御行の心の叫び』
四宮半端ないって。アイツ半端ないって!猫耳つけてめっちゃマリアージュになるんやもん。そんなん出来ひんやん、普通。






壊れた。

 




四宮かぐや全身全霊の一撃は,あまりにも強力すぎて魔貫光殺砲に貫かれたが如く白銀御行のハートをぶち抜いたのであった。そして招かれざる客きたる。


...
......


(*これよりいつもの鉄血劇場でお送りします)



石上:なんて格好してやがる...藤原ー!(誤認)


かぐや:ああ...ああ....


 



(BGM:フリージア♪)



石上:恥が欠落したイカれた格好をするのが副会長の仕事か...




(キボウノハナー♪)




白銀:俺は止まんねぇからよ...四宮がかわえー(奇跡的存在)である限り,俺の恋はどこまでも続く...!



 




白銀:だからよ...そのコスプレを止めるんじゃねぇぞ....まる。





画像は週刊ヤングジャンプ2018年第29号「かぐや様は告らせたい」第102話 同20話,46話より引用しました。

画像引用は中止しました。