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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』 第103話 白銀御行は告らせたい② 感想

さてと。それでは『週刊ヤングジャンプ2018年第30号』かぐや様は告らせたい」 第103話 白銀御行は告らせたい② の 感想(かぐ活)です。


「白銀御行が海外留学を決めたので,四宮かぐやに対して積極的にならざるなくなった件。」の連載開始第2弾。今回もまた積極果敢な恋愛心理戦が繰り広げられる秀知院高校生徒会室であります。

前回は四宮かぐやが積極的にコスプレで攻め,白銀御行は告白してもかまわないという背水の陣できわどい台詞を連発しまくりました。その結果,壮絶な砲撃戦の末に両軍壊滅というまさかの結果に陥ってしまいました。その二の轍を踏んではいけない。
 
 

 


?


 



というわけで,今回の白銀会長の策は「文化祭デートに誘ってみよう」ということになります。





ふむ。
「デートに誘う=告白ではない」とは言いえて妙ですね。確かに告白はしていない。しかし「お前に気があるんだよ」ぐらいのニュアンスは確実に相手に伝わる。いざとなったら気持ちを伝えてもいいという強固な意思をもつ白銀会長にしては思い切った心境です。


それはそうです。
四宮さんと両想いであることは当事者である二人が悟っている。にもかかわらず「相手から告白させたい」というマウントの取り合いのためだけにこの半年間を無為に過ごしてきたわけです。こんなもったいないことがあろうか。意地を張らずに告ってしまえば二人とも幸せになれるのに。

しかし白銀会長に残された日数は僅か1年すこし。留学直前まで日本に居てもせいぜい2年です。人類滅亡まであと1年な宇宙戦艦よりちょっとだけマシなだけです。残された僅かな時間,恋の駆け引きに使うよりもラブラブカップル(笑)になったほうが良いに決まっています。



という流れにおいての「恋愛頭脳戦」だったわけですが,今回もニヤリングの嵐でしたね。最初ッから最後まで頬が緩みっぱなしでした。

ぶっちゃけた話,白銀御行と四宮かぐや,両者は相手のことが好きなわけです。恋愛的に。そんな二人がこれまで恋人になれなかったのは,「相手から告白させよう」という一種のマウントとりであり,カップル成立後の力関係をも見越した恋愛頭脳戦の結果です。


しかしながら今回は違います。



今回の二人はとても積極的に動きます。まずは告白の状況までいかに至るのか。そのための場作りとしての「文化祭デート」を白銀は企画しているわけです。勿論その裏には「四宮さんから告白させよう」という狙いがあったことは否めません。

とはいえ話は途中から様相が変化してきます。
当初の目的は「相手から告白させるため」といういつものパターンだったのに,途中から「二人で文化祭デートに行きたい」けれども「でも相手を誘うには勇気が足らない」というカップル成立直前の男女が通るあの瞬間を二人は共有しているわけですね...。



会長が勇気を振り絞ってデートに誘ったのに,四宮さんは気づかずにスルーしてしまう。あわてて取り繕って再チャンスを求めるものの,一度拒否されたことで会長は引いてしまう。









どうにもならない気持ちを何とかするために,早坂から「今度はかぐや様から勇気を出して誘ってみれば?」という助言を受け,珍しく四宮さんも壁を乗り越えて再度声をかけてみる。

これがいかに画期的なことかお分かりでしょうか。


 


これまでの二人であれば,「相手から告白させないと自分の負け」という観点にたってしか考えられませんでした。しかし今の二人は相手に気持ちが伝わることは否定していないわけです。最終的にどちらかからか気持ちを伝えることによって二人は結ばれることができる。その最後の一歩。その最後の勇気の壁を乗り越えられるかどうか,というところまで二人はやってきたということなんですね。


会長としては限られた期限というものがある。一方の四宮さんは,理由は分からないけれどもここに来て会長が自分の気持ちを隠さず歩み寄ってきてくれている。ならば自分も歩み寄れればもしかして...という譲歩をしはじめているわけです。

変われば変わるものですよね。あんなに「相手を屈服させる」ことに執着していた二人なのに。いざ「恋の成就」を目の前に差し出されれば,周囲の人間がみんな思っていた「素直になれば幸せになれるのに」の境地に至ったわけですから。


 


一度は会長の誘いを無為に断ってしまった四宮さんが見せる勇気!
これがとんでもなくお可愛いことじゃありませんか。


先立つ羞恥心。同じ立場の会長の気持ち。自ら行ったことに対する後悔。これまで会得した技術(ルーティーン)。それらをすべて統合して四宮さんから会長にお誘いを改めてかける姿は最高にお可愛かった!


しかしまあ,こいつら本当に似たもの同士なわけですよね。
相手の言葉を真正面から受け止められず,あれこれと考えてしまう。どんな意味なんだろう?二人で行こうという意味なんだろうか?でもこの間断られたし...

もう一歩勇気が足らない。そして四宮かぐやもまたもう一押しの勇気が足らない。


これまでの恋愛心理戦と今回の大きな違いは「意思」ではなく「勇気」なんでだとしみじみ感じるシーンでありますね。これまでだったら「何とかして相手から言わせよう」というポジション合戦だったのに,今回はそこはもうクリアされているんです。自分から言うのが嫌なんじゃない。自分からもう一言言うには勇気が足らない。そういう話なんです。


 



白銀御行と四宮かぐやのツインシュート
くっ!勇気が足らない!



ここマジでニヤニヤしながらのたうち回っちゃいましたね。お互いに好きあっている男女が告白直前にして勇気を求める恥じらいの姿。最高かよ!究極のニヤリングシーンである。ラブコメでいえばクライマックスである。




だれか!だれか僕たちに勇気を!




というところ出来たのが恋愛三大将であります。

 


いやいやいや。
こんなん,死にそうな奴が最後に頼る奴だろ(笑)。どんだけ追い詰められているんですか,会長は。


石上の青春ヘイト。伊井野の恋愛警察。まあこいつらは平常運転というかまあいつも通りだったんで,まあ「普通にルカナンかけてくるよね...」という感じだったんですけれど,最後に現れたラブ探偵もまた意図通りに動かないというか。動かそうと思っちゃいけないか。




藤原書記をコントロールしようとしては駄目なんだ,ということは初期の初期の頃から言われていたじゃないですか。書記だけに(え)。
四宮さんもそのことを知っていたし,こういうときは無心が一番にもかかわらず,なまじ藤原書記なんかにすがったから藪の蛇をつつくことになる。



ちくしょう。
これだけ勇気を振り絞ったのに。お互いにデートができるように精一杯努力したのに。またしても白銀御行と四宮かぐやはすれ違ってしまうのか...

...というところからーの,四宮さんの勇気がすばらしかったですね!

 



山田かつてない...じゃなかった,未だかつて無い奇跡である。勇気である。あの「四宮かぐや」が,二言目には会長から告白させようとどす黒い表情を浮かべていた四宮家の血を引きし者が,文化祭デートのために最後の勇気を振り絞ったのである。

これに応えなければ男じゃないのである。白銀御行もまた勇気を振り絞る。

ここだ!ここで決めるんだ!

怒涛の会話のキャッチボール。以心伝心のコミュニケーション。これまで二人を阻んできたものがいま,昇華する――――――――――!!!


 




そうだ。
俺たちが今まで積み上げてきたもんは全部無駄じゃなかった。
これからも俺たちが立ち止まらないかぎり恋の道は続く。



からの〜



 



こ・れ・は・ひ・ど・い(爆笑)

全力で勇気を振り絞ったのに。二人の気持ちは「一緒に文化祭デートに行く」で固まっていたのに。すべてをぶち壊しにかかる暗殺者・藤原の言葉が響き渡ります。今の流れ,どう考えても会長とかぐやさんで行く流れだったでしょ。そういうとこだぞ,藤原。







俺は秀知院学院高校会長,白銀御行だぞ。こんくれぇなんてこたぁねぇ。
文化祭を偵察するのはオレの仕事だ。

いいから行くぞ。文化祭が待ってんだ。それに...
四宮,やっとわかったんだ。俺たちには辿り着く場所なんていらねぇ。ただ進み続けるだけでいい。止まんねぇ限り,恋の道は続く。



オレは止まんねぇからよ。お前らが止まんねぇ限り,その先(北高文化祭)に俺はいるぞ!

だからよ...止まるんじゃねぇぞ...。
(またこのオチか...)



 




...
......



さすがに「鉄血のオルフェンス」ネタがくどくなってきた感がある。正直スマンカッタ。


まあ多少真面目に分析もどきをすると,最終的に自分たちの「勇気」と「意思」で解決できることなのに,そこに三者を介在させた段階で会長とかぐや様の「負け」は確定していたんでしょうね。もとより二人の事柄に過ぎない「惚れた腫れた」な出来事です。関係ない人間が介在したら,不確定要素が増す。まあ当然だったのでしょうね。

しかもそろいもそろって「こいつら」(石上・伊井野・藤原)ですからね。他人の恋愛にはヘイトしか示さない石上会計と。恋愛=不純異性交遊の取締対象となる風紀委員・伊井野さんと。思ったとおりには決して動いてくれないンガくくな藤原書記と。

絶対に頼っちゃいけないメンツがそこにあった。これが大きな敗因でしょうなあ。

 



とはいえ,本当に二人に勇気があれば,強い意志があれば,周囲の言葉に流されることなく自らの意思を貫くことも可能だったはずである。あそこで「いや,俺と四宮が行く。なぜなら(口から出まかせ)...ぐらい言ってこその天才たちの恋愛頭脳戦じゃないですか。勇気と愛気じゃないですか。

まあそこまで推しきれなかったのは尺とお話しの都合なので詮無いことですが,白銀御行の覚悟はもう一段階高める必要があったということなんでしょうねえ。

...というわけで,いよいよ次週は白銀会長自らが設定した文化祭がやってくるのだと思いますが,ここで最後のひと押しをしてかぐや様に告らせようとするのか。あるいはタイムリミットがやってきて,覚悟を決めた会長の本気の告白が見られるのか。楽しみが止まらないわけであります。

という訳で,まる。


...
......


さて。さてさて。
いくつか小ネタを拾っておこう。


まず今回の題材に取り上げられた,他校の文化祭。「北高」なるものがいきなり登場しました。名前だけなら普通の公立高校ぽいわけですけれど,きっとそうではないんだろうなあ。秀知院の文化祭と比較するようであれば,やはり秀知院系列の名門校なんだろうか。秀知院北高とかそんな感じ?なのかもしれない。

ひょっとかしたら,例の大友京子さんの転校先あたりという可能性もあるんですかねえ。彼女の学校名は不明だったと思いますが。しかし,ま,石上も一緒に楽しんだというならば彼女にエンカウントするような場所ではない可能性が高いですかね。まあ今後この学校が出てくるかどうかはなんとも言えないところである。




次。
会長に誘われたにもかかわらず,自ら棒に振った主に対する早坂近侍の容赦のないツッコミが面白いのである。

 


早坂の声はそのまんま読者の声である。あーあ...。せっかく会長が勇気を振り絞ったのに。あっさりと断ってしまうなんてもったいないお化けがでるのである。地団駄を踏む勢いで悔しがる四宮さんを尻目に,気のせいか早坂さんがなんか嬉しそうと言うか,ある種の嗜虐的な表情を浮かべているように見えるのは気のせいだろうか。


そんな早坂さんに構わず無理難題をふっかける四宮かぐや様である。

 


四宮さんは早坂さんのことを本当になんだと思っているのだろうか(笑)
いくら後悔で錯乱しているとはいえ,無理難題にも程がある。

もちろん時を巻き戻すなんて,スタンド使いでもド●えもんでもない早坂愛さんにはできないわけですが,そこで現実的にできることを助言してあげるあたり,早坂さんの姉属性が出ていたなあ,と思ったり。なんのかんので突き放さず,かぐやさんのことを考えてあげる早坂さんもお可愛い。



最後。
かなりどうでも良いことですし,個人的嗜好の問題でもあるので公言するのもアレかと思いますが,ぶっちゃけこの娘はお可愛かった。



ポニーテールと言うほどでもない,ちょっと後ろ髪を一つ結びにして,前髪パッツンで左右に髪たらしーの...ああ,こういうの悪くないですね。お可愛いと思います。構図で言うならば,文化祭デートを誘って振られているのがボクみたいな人間ということになるのでしょうか。

この子が再登場する可能性は殆どないと思いますが,ちょっと目についたのであった。


という訳で,再度まる。 
 

 

 



画像は週刊ヤングジャンプ2018年第30号「かぐや様は告らせたい」第103話 より引用しました。
画像引用は中止しました。