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『かぐや様は告らせたい』 第110話 四宮かぐやについて② 感想

さてと。それでは『週刊ヤングジャンプ2018年第40号』かぐや様は告らせたい」 第110話 四宮かぐやについて② の 感想(かぐ活)です。

 

 


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ついに明らかになった奉心伝説

文化祭シリーズ,まだまだ続きます。

今回冒頭は文化祭実行委員長のつばめ先輩。文化祭で販促する秀知院グッズの報告を四宮さんに報告するという体をとっての「奉心伝説」解説がはじまります。

  

 

奉心伝説とは...

病で今にも死にそうな姫。その姫を救いたい父(お殿様)が祈ると,天からお告げが来る。

「若者の心臓を火にくべ,その灰を蘿蔔(らふく・すずしろ=大根の汁)に溶き飲ませよ」

そんな無理難題に対して,姫に懸想する一人の男が心臓を「捧げ」,結果として姫は助かった...

 というお話。

 

  

そんな奈良時代風土記に伝わるというお話。実はこの秀知院学園高等部のあった場所で行われたという。なるほど,これが奉心伝説であり「奉心祭」の由来じゃったか。

結局,「奉心」と「捧心」どっちが正しいのかといえば,行為としては心臓を「捧」げ,内面としては恋心を「奉」じている。ゆえに「奉心伝説」であり,学園祭の名称は「奉心祭」ということになったのかな。

 

それはさておき,それ対する四宮かぐやさんの反応ときたらつれないのである。

 元より非科学的な知識を受け入れる素地のない四宮さんからしてみれば,そんなの似非医療似非科学の類に過ぎないのであった。そんなん,時の権力者が都合よく盛った話でしょ...と。

さすがは秀知院が誇る真の天才・四宮かぐやである。エビデンスのない話なんか信じないわけです。

 

 

加えて,冷静にこの話を考えてみると最初の案内にあったとおり「悲恋」の物語ですよね,これ。若者によって姫は救われているけれど,恋は実っていない。若者の犠牲によって姫が助かりましたという美談?にはなっているけれどさ。

 

そういう意味では奉心伝説そのものは縁結びという観点ではあまりいいお話ではないわけですね。むしろ結ばれない物語ということになる。四宮さんのテンションがだだ下がりになるもやむを得ないというものです。

 

 


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四宮かぐやはお可愛い

そこを解決するためのスーパーアイテムが,はい,こちら。秀知院文化祭実行委員会謹製のハートのアクセサリになります。

 


心臓といえばハート。

ハートのアクセサリを贈ることで,自らの心臓を犠牲にすることなく相手に恋心を伝えられます。ノーリスク!ハイリターン!

 

実際,つばめ先輩のお兄さんもこれを贈られたことがきっかけでお付き合いを始めて結婚に至ったという実証付き。「私がエビデンス!」ってやつですよ,これ。

 

 

「ロマンティック―――――ぅ!!」 

 

うわぁ...,変わり身早ーい!

 

最初のつれなさは後につながるギャップ萌えの"仕掛け"と分かり切っていても,この切り返しがたまんないですよね。ああ,かぐや様を読んでいるなあ...としみじみ思いますよ。つくづくあれですよね。「永遠の愛」とかいう言葉に弱いですよね,四宮さん。ちょろすぎる。

 

 



どうしよう。とうとう永遠の愛とか言い出しちゃったよ...

 

つばめ先輩のセールストークにガブリつきの四宮さんである。おい似非医療とか言っていた醒めたお前はどこ行った。「マジで効果あるんですか!」じゃないですよ,本当(クスクス)。

 

 

そもそもね。四宮さん,ハートのアクセサリーとかドン引きだったじゃん。

 

 浮気を疑われた翼くんが柏木さんに挙げるプレゼントとして選んだハートのアクセサリー。女子陣全員でドン引きしていたのはつい先日のこと。

ロマンティック? マジで効果があるんですか? え,知らない人ですねそんなの(笑)

 

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まあこのダブルスタンダードが女子というか,恋する乙女というか。まあ四宮かぐやらしいって言えばらしいんですけれどね。お可愛いこと。

 

そしてもらったサンプルを手に,奉心伝説に想いを馳せる姿が乙女なのであった。と同時に,ついさっきまで「似非医療」とか罵っていた姿をどうしても思い出してしまうので,吹いてしまいますよね。すっげぇシリアスに悩んでいるのに。

 

まあシリアスと言ったってこんな塩梅ですけれど。

 

方や白銀会長は海外留学を決め,文化祭を期限に四宮かぐやに告白する所存です。背水の陣だけに,覚悟が違います。一方の四宮さんときたら,いまだに自分からの告白は「あり得ない」とか身もだえしている状況。

 

まだだ。まだやられんよ!(キャスバル兄さん)と言わんばかりの謎プライドです。四宮さんはまだ「覚悟の扉」を開く勇気が足らない。

 

 

そして繰り広げられる,いつもの小細工。

 

ふふ...。まあこういうところが四宮さんはお可愛いんですけれどね。クールな天才,そんな四宮さんが殊に恋にかかわるとポンコツになられる。君,それで成功したためしがないじゃん。人は失敗から学ぶものだというのに。そういうとこだぞ,四宮。

 

四宮かぐやについて

本当にねぇ。

そんな自分の行為が「くだらない」てことが分かっている。「バカみたい」って感じている。でもやめられない。止まらない。白銀御行のことを考えると何一つ言いたいことも言えないし,ビクビクと臆病になってしまう。

なぜ――――

 

多忙な会長が文化祭実行委員会の仕事を引き取って自分でこなそうとする姿。疲れたその顔。その目

 

「一番文化祭の為に頑張った人達が文化祭を楽しめないなんてのはあんまりだからなー」

 

と呟きながら,当たり前のように人の仕事を引き受けて頑張るその姿をみて四宮かぐやは考える。 そんな何気ない一言に含まれる優しさ。凍り付いていた自分の心を溶かし,ぬくもりを与えてくれた優しさをそこに見る。

 

四宮さんは「会長のあの吊り上がった目が好き」といつも言っていましたけれど,その理由がちょっと見えましたね。自分を高めるために頑張り,家族を支えるために頑張る。加えて他の人を思いやり,眠い目をこじ開いて頑張る。

 

四宮さんにとって,あの吊り上がった目は会長の優しさの象徴なわけですよ。そこに四宮さんをして会長に魅力を感じ,あと一歩先のステップに進んでみたいと考えさせる。そんな背景が垣間見えましたね。

 

 

帰宅後。

そんな自分の気持ちをどうしたらいいのか,そのために何をしたらいいのか。いつものように早坂と小細工を相談していた中で,いつものような早坂のルーティンワークのような突っ込みの果てに来たものが...

 

 

.....え

 

...

......

.........

 

うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!(吉田A作)

 

ひたすら頑なに恋心を認めず。好きになったら負け,好きと認めたら相手に屈服したと感じるあの四宮かぐやが。自分のプライドを損ねるその「好き」という言葉を。ついに,ついに言ったのである。

 

 

いやいやいや。

まさしく天地開闢に匹敵する一大転機ですよ。「アルプスの少女ハイジ」でクララが立ったどころじゃねぇ話ですよ。こと感極まれりである。

 

この気持ちをどう処理すればいいの?私なんか変なの......という言葉を呟くその姿は,孤高の存在,氷のかぐやからは程遠い,どこにでもいる恋する乙女のそれである。

 

そして好きと認めたことに対する仄かな敗北感があるにもかかわらず,得られた安堵。それは自分を偽り,プライドの殻をかぶり,意地で虚勢を張っていたことから解放されたからなんでしょうねえ。

 

 

そんな姿がとても小さくて,でも可愛くて,愛おしく感じます。

 

そうさせたのが,白銀御行という男なわけですが...

 

それもまた,彼女の主観の話

ふむ。

「好きになったら負け」ではなく,「先に」好きになったら負けか...。

 


思えば彼らは長いこと奇妙なゲームを続けてきました。お互いに好きであることは言葉に出さずとも明らかである。あとはどちらから告白するか。

「告白したほうが負け」のゲームにおいて,どうやって相手に告白させるかの駆け引きを100話以上にもわたってやってきたわけですけれど,ここにきて四宮かぐやと白銀御行は「相手が好きであることを認める」境地にたったわけです。

 

もちろん,この勝負自体は会長が告白するつもりである以上,白銀の負けは決定済である。

あるいは四宮さんから告白しようとするかもしれない。今の四宮さんの心境なら,いざ告白されそうになったなら,それを押しとどめて自ら告白しようとしてもおかしくないくらいである。例のハートのアクセサリもあるからね。

 

ハートのアクセサリのサンプルが四宮さんの手にあるのも意味深である。あるいは四宮かぐやは白銀御行にこれを渡すことで想いを伝えようとするのかもしれないな。

 

 

しかし,ことはそんな風にならないようである。

 


ここで白銀御行が「いつから」好きだったのかというお話か...。赤坂先生,どうやら今度ばかりは本気みたいですね。

 

こうしてみると,白銀御行はかなり以前から四宮かぐやが好きだったらしい。って入学直後かい!次回,白銀御行がいかにして四宮かぐやを好きになったのか。その真相がついに暴かれる。

 
というわけで今回の感想は,まる。

 

 

 

   

 

 

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画像は週刊ヤングジャンプ2018年第40号「かぐや様は告らせたい」第110話,同87話より引用しました。

画像引用は中止しました。