さてと。かぐや様は告らせたい 113 の感想(かぐ活)です。
かぐや様はインスタントバレットしたい
何はともあれ,最初に述べておきたい。魔女子さんがいる!魔女子さんがいるよ!
向かって右,魔女コスプレの風体のモブ子さん。帽子にリボンをつけているから厳密には違うけれど,やはりこの姿はib(インスタントバレット)の魔女こと古砂夢さん(ネタバレ防止)を思い出させます。

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ちなみに左のモブ子さんは初音ミクっぽい何かなんだろうか。デザインちょっと違うし(同じだったら大変だ),詳しくないのでよくわからないですけれど。
ついでに言うならば(ついでかい),かぐや様の大正浪漫娘もたいそうお可愛いです。あ,「夜明け後の静」YJ卒業お疲れさまでした。コラボ企画したのに残念ですが,となりのヤングジャンプでも頑張ってくださいませ。
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かぐや様の文化祭
で。
今回は以前のネタ振りどおり,クラス四宮におけるコスプレ喫茶編。長い長い文化祭編の中でも軽くジャブ打ってみた感じですが,なかなかどうして今回もコメディが暴走していて捧腹絶倒だったことよ。
こんなん笑うしかないでしょ。
なんつーか,あれですよね。何のかんので早坂さん「主人」であり(関係性上の)「妹」である 四宮さんをとてつもなく愛しんでいるんだけれど,根本的に日ごろの恨みを忘れていないというか,隙あらばチクチクと主人にしかえし(笑)しにいくところがありますよねえ...。
まあ四宮さんの日ごろの所業から鑑みれば仕方がないですけれど。
いつも心に太陽を,ではなく「いつも心にサバイバルナイフを」な早坂さんはマジ優秀な近侍である。
そんな文化祭におけるかぐや様の立ち位置は看板娘。
まあそうなりますよね。人は使ってこその四宮家のご令嬢が,人様に給仕するなど言語道断旋盤工場。(多分にイメージからそんな役割をあてがわれたのだと思いますが)
とはいえ文化祭において会長に告白する決意を持った四宮さんですから,そこは計略を忘れない。この悩殺コスプレであらば会長といえども私の虜になるしかない。完璧だよ,この作戦はー!
引っかかった。別の客が。
ていうか,ああっ! この霊圧は――――――――!!!
都内ラーメン四天王・渋谷のサンちゃん!そしてもう一方の雄,高円寺のJ鈴木!
渋谷のサンちゃんといえば,33話「藤原千花は超食べたい」で藤原書記と(一方的に)ラーメンワルツを踊った英傑。そして高円寺のJ鈴木と言えば,35話「花火の音は聞こえない 後編」においてかぐや様に花火を見せるために活躍したタクシードライバーであります。
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なんつーかね。脇役の使い方がうまいよねぇ...。新しいキャラを投入してくるんじゃなくて,過去話で秀知院生徒会と絡みのある2名を持ってきて四宮さんの恋路と組み合わせてお話を展開させてくるなんてさ。
文化祭で珍しい素材のラーメンが出ると情報を入手した都内ラーメン四天王の二人がたまたまバッティングするという展開もさることながら,なんでお前らコスプレ喫茶に入ってんだよというツッコミ待ちですかね,これは。まあラーメン開店前までのひと時の時間つぶしかもしれませんけれど。
そんな食に一過言ある二名をかぐや様と絡ませることによって,意外なる恋談義のワルツを奏でるあたり,赤坂先生の構成には目を見張るものがある。
珈琲の注文はとってみたものの,「面倒くさい客」と判断したかぐや様の適当対応に駄目出し。このあたり,一人モノローグで語りまくる渋谷のサンちゃんの面目躍如といったところですかね。藤原書記の時も「脳内で語る語る」でしたからねえ...。
適当に入れた豆。配置も雑。ゴミかクズのどちらかと早坂による煽り評価が素晴らしいですね。お前ら事前に打ち合わせでもしていたんかよ,レベルのコンビネーションに腸よじれます。
まあ適当対応した四宮さんが悪いんですけれど,ここぞとばかり乗っかって主人をディスりまくる早坂さんがめっちゃ楽しそうでなによりです。
しかし煽られて黙っているような四宮さんじゃないからね。四宮ならば相手を屈服せよな文化で育った由緒ある末裔ですから。所詮珈琲は門外漢なんです。それは藤原書記と早坂の領分。
でも紅茶は違う。
徹底的な熱管理。目的のある道具の扱い。手のひらの上で踊るようなジャンピング。ゴールデンドロップを絞り出す創意工夫。体に染みついた愛のある仕事。
毎日毎日,白銀会長に飲んでもらうために淹れつづけた四宮かぐや渾身の紅茶。それは愛する者によりおいしい紅茶を飲んでほしいという,日々調整を加え続けた逸品である。ただ一人,たった一人の為に洗練された一杯であるからして...
もうだめだった。
ここでゲラゲラ笑い続けてしまいました。なんだこの公開処刑。
クラスの模擬店という衆目の中,やっとやってきた待ち人である白銀会長を後回しにして,中年オヤジを「ぎゃふんといわせる」ために煎れた一杯のせいで赤裸々に四宮かぐやの内面を語る語る滔々と。
しかるに,紅茶一杯の淹れ方で四宮かぐやでその内面をすべて暴き出すとは,渋谷のサンちゃんもまた本物なる哉。ぶっちゃけ初対面に過ぎず,その呈茶を口に含んだだけに過ぎないにもかかわらずこの慧眼。恐ろしいにもほどがある。
本当,いやだよねこんな客(笑)
それだけ四宮さんの恋が本気だったということでもあるし,サンちゃんも本物だったということなんだろうけれどさ。通りすがりの中年オヤジにすべてを暴かれるあたり,四宮さんもまだまだである。
そして本来であれば,こんな四宮さんの本気汁は市井の中年オヤジごときに振舞われるわけではない。そんな至高の紅茶を同席していただけで頂いた高円寺のJ鈴木はうまいことやりましたね。
あるいは花火の件で世話になったかぐや様からの無意識の返礼ということになるのだろうか。
そしてこの後,ラーメン編では神保町のマシマシママと巣鴨の仙人も出てくるのかしら。藤原三姉妹との対決が気になります。
四宮かぐやと中年オヤジ
それにしても四宮さんの対中年防御力の低さは目を覆うものがある。今回も渋谷のサンちゃんにいいようにしてやられましたし,かつて体育祭や三者面談では白銀父に好き勝手やられましたからねえ。
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いくら四宮家の天才といえども,年齢と経験に裏付けされた中年オヤジの手練れさには敵わないのか。あるいは父・四宮巌庵に抗しきれない家族関係に起因する,中年男性全般に対する苦手意識なのか。
まあ単純に四宮さんをよく知っていない中年オヤジだからこそ無遠慮に,づかづかと土足で乙女心の内面を踏み荒らしていく,そんな社会によくある中年オヤジ特有のアレに翻弄されているだけかもしれませんが。
やっと中年オヤジ(サンちゃん)を追い払ったと思ったらまさかの二の矢。この絶望顔の四宮さんである。対する白銀父の笑みが邪悪で素晴らしいですね。
なんて顔...してやがる...四宮ァ(と白銀父ィ)...!
余談
さて裏方では会長をはじめ文化祭実行委員たちの頑張る一コマも。
白銀会長は生徒代表らしく,ご近所さんたちのご案内ですかね。キャンプファイヤーの件もありますし,多分にその対応は会長が担ったのでしょう。秀知院のご近所ともなればクラースな方々なんでしょうねえ。この紳士淑女は山内町内会長さんかしらん。
そして文化祭実行委員の補助に回った伊井野・石上コンビはつばめ先輩と四方八方への連絡・対応に奮闘中らしい姿が。こうやって一つのことに取り組んでいる時は仲良さそうに見えるから不思議なもんですね。結局,石上はつばめ先輩を誘えたんでしょうか。
そして最後はTG部。
なんのかんのでいろんな人とつながりがある藤原書記の世界は広いのである。そういえば藤原さんは「ピアノは趣味で」と面談回で言っていましたけれど,彼女のピアニスト属性もまだ未解明のままである。文化祭ともならば外部の人も入るでしょうし,かつてのピアノ関係の知己が藤原さんと遭遇して...みたいな伏線も張られるかもしれない。
...
.....
ということで,文化祭初日はまだまだ続く模様。
白銀会長とかぐやの恋の成就はアニメが始まるころまでお預けのような気がしてきた。それはそれ,精一杯伏線を張ってもらって盛り上げてほしい所存である。ということで今回の感想はまる。
おまけ
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*画像は『かぐや様は告らせたい』 113話,同コミックス5巻,『ib - インスタントバレット』1巻より引用しました。
画像引用は中止しました。