さてと。かぐや様 119話 の感想(かぐ活)です。
毎回載っているアニメ情報。
今回はお宅訪問。彼我の環境の差がありすぎてもはや乾いた笑いすら出ない。総資産200兆円とかいう四宮家,普通に盛りすぎだろう感。2018年資産ランキング,ジェフ・ベゾスが11兆円,孫正義が2兆円とかいうリアルに比べるとはるかに漫画的でよいですね。日本の国家予算がどんぶりで100兆円切るくらいですからねえ,現実には。
一方で白銀御行の自宅,親子3人で1K・三軒茶屋から徒歩20分で家賃5万円。リアルで検索してみると,一応その条件で出てくる物件が無いわけでもない。築数十年ですけれどね。てか親父,工場経営時は三茶近辺で自営していたのだろうか。あの辺,工業地域・準工業地域なんてあるのかしらん...とか思ってしまいますけれど(イメージ)
ちなみに三軒茶屋は赤坂先生の作業場があるところではなかろうか。以前,アシスタントさんを募集していた時に勤務地がそこいらだった記憶がある(記憶違いだったらすまん)。
参考までに,ティザーPVを張っておきますんで,未視聴の方はどうぞ。
文化祭は2日目に突入
さて。
この文化祭で「告白」することを意識した四宮かぐやと白銀御行。とは言え文化祭も半分が過ぎてしまいました。文化祭に賭ける白銀御行の想いを学校新聞から読み取りながら,四宮さんなりの妄想がそれなりに的を射ているところが面白いですね。シチュはともかく,会長は決着をつけるつもりですから。
しかしまあ,実のところ追い詰められつつあるのは白銀のようにも思えます。四宮さんはタイムリミットを設けていないけれども,白銀はタイムリミットとして今回の文化祭で四宮さんから告白が無ければ自ら告白すると決めてしまっていますからね。残された時間を考えればまあそういうことになります。
とはいえ,それにしては白銀御行の落ち着いたことよ。
この余裕である。てか,白銀御行,バルーンアート上手!
あれほど風船を割りまくっていた白銀御行はもういない。努力の努力ができる男であることがまたしても証明された。まあ少しタイムラインを遡れば隣で死んだアルパカのような眼をしている藤原千花がいたんでしょうけれど。
今回はそんな「待ち」の姿勢の白銀御行からの恋の作戦回であります。
藤原千花は調べたい
さて前回の引きで問題となった「ハートの風船が盗まれた問題」。マスメディア部が早速記事化し,藤原千花探偵が動き出す。そんな導入であったわけですが...
この問題に対する白銀の態度から鑑みて,事情を承知しているような雰囲気でもあり,どうでも良いと思っている雰囲気でもある。個人的にはバルーンアートをここまで作れる(=風船は膨らませられる)白銀が「ハートの風船」を入手するためにすべて回収する...なんてことはしないと思うのですよね。
そもそもこれは藤原千花が余った風船を使って作り配ったもの。ぶっちゃけた話,あってもなくても文化祭進行上は問題がないことである。盗んだハートの後には「アルセーヌ」の署名の下,「ハートは頂く。」なるメッセージを添えているわけで。わざわざ代わりの風船を置いていってですよ。
筆跡は白銀にも通じるような気がしなくもないし,代替の風船をおいていく律義さも白銀ぽさを感じなくもないですけれど。「アルセーヌ」という署名入りというちょっと気恥しい演出ぶりを考えるとむしろ石上優や四宮かぐやの方がしっくりくるんだけれどなあ。あるいは全てがふざけているTG部とかね。
石上だったら(まだやっていないと勘違いしている)つばめ先輩への告白用に。四宮さんだったら「ハートのものを会長に渡すなどという不埒な行為が突発的に起きないように」とかいう警戒心的に。
まあ真相はやがて明らかになるのでしょうが,一つ明らかなことはたぶんポンコツ探偵である藤原千花は真相にたどり着けないんだろうなあということですかね。猟犬的カンが冴えわたることを祈ります。
四条眞妃は礼がしたい
その四宮さん。
自分の当番も終わって今回は会長のクラスの出し物の様子を窺うの巻。
なるへそ。
白銀がかぐやの呈茶を飲みたかったのと同様に,自分もまた御行にお相手してほしい。なかなかのいじらしさである。そんな四宮さんの恋心とは関係なく,ツンデレ先輩こと四条眞妃ちゃんが四宮さんにちょっかいを出すわけですがバッサリと返り討ちに遭うあたり様式美ですよね。
ツンデレ先輩にはこのがっかり表情がとてもよく似合う。なんでだろう...「かぐや様は告らせたい」史上最も幸せになってほしいキャラの一人なのにこの安定感。しっくりきますよねえ(酷)
まあ四条さんの魅力はその「残念さ」にあるからなんでしょうね。好きな人に告白する後一歩のところで友達が告られて失恋。そして今回のバルーンアートづくり。基本,「ちょっと四宮的プライドの高さが災いして機を逸する」んですよねえ。
そして不思議なことに四条さんはそこで「負け」に行くのに,四宮さんは「勝ち」にいけるところが二人の素質の違いなんですかね。四条さんの将来に神も仏も感じない。この後さらに石上の友人ポジも失わないことを祈るのみである。
ポンコツかわいい四条眞紀さんに幸あれ...
かぐや様はもらいたい
まあそんな四条さんの思惑なんかそっちのけで四宮VS白銀の恋愛頭脳戦が始まるのであった。前回は「たこ焼き」をデバイスにして白銀に告白と同義のハートの贈り物をしようとしたわけですが,見事沈没。
一方の御行はどっしりと構えて「待ち」の姿勢である。待ちガイルならぬ待ち御行の作戦はすでに精査されており対かぐや用の罠も仕込済。一方の四宮かぐやといえば会長からバルーンアートをもらいたいという所から,急遽立案されし作戦を敢行。
思えばこの段階ですでに四宮かぐやの勝利は無かった。用意周到に作戦を練っていた白銀に対し,四宮さんの作戦行動は御行との会話の中で急遽立案されたもの。作戦はまだ精査されてもいない。鴨がネギ背負って歩いてきた状態です。
まあ無理もない。
白銀御行御手製の「ハートのバルーンアート」が手に入るとならば...。純粋に会長からの贈り物をせしめたいという思惑以上の誘惑がそこにあった。このあたり簡単にひっかかる四宮さん,やはり恋愛ボケがたたってどんどんアホの子になってきたような気がする。
ていうかね。
ここに至るまでの間に全く役に立たなかった四条眞妃ちゃんとは異なり,万全のキラーパスを送り付けていた柏木渚さんの動きが素晴らしいね。邪悪で。
だって柏木さんは知っていただろう? ハートのバルーンアートの対価が「ハート型の物」であったということを!自分のクラスの出し物だもんなぁ!
かぐやの意思をくみ取って白銀にハートを作らせた段階で柏木さん,「会長の共謀者」みたいなもんでしょう。それが証拠にめっちゃ楽しそうである。
柏木さんの目からすれば双方の好意は見え見えですし,「どっちから告っても同じじゃん」という認識であったのかもしれない。まさか先に告ったら負けゲームを二人がやっているとは知らないし(知っててやったならすごい)。
まさに柏木神...もとい柏木邪神である。
というわけで「ハートのものをねだる=好意バレバレ」という罠は何とか回避したものの,柏木さんの動きまで誘導したかに見える白銀御行の二段構えの策にまんまと嵌ってしまったのであった。かぐや,ピンチである。
会長からハートをもらう対価はハートのものを贈る。先払いで。
会長からハートは欲しい。でも先にハートは贈りたくない。そんな四宮さんが選んだたった一つの冴えたやり方は...
金だった。
酷いオチだった。
余談
アニメ情報,今回のオチに合わせたのかアニメ情報にオチを合わせたのか。四宮家200兆円の資産蓄積を全面に出した「金による解決」の提案に乾いた笑いがこぼれますね....。
まあこれは「かぐや様は告らせたい」というラブコメディですし,かぐや様だから許されるような気がする事象ですけれど。冷静に客観的にこれをやられたら百年の恋も冷めそうではある。最後の白銀御行の魂の叫びがマジ正論すぎた。
しかしまあ,考えてみると四宮さんはもう告白する気があったんだから,会長がお膳立てしてくれた告白機会に乗っかってしまった方がぶっちゃけ早かったのでは...。
確かに作品の前提全否定になるし,かぐやも自らの告白については考え直していたから仕方がないけれど。 告白成立させてしまえばお互い幸せになれたのにねえ...。
かくして今回の恋愛心理戦,ほぼ白銀の勝利目前だったにもかかわらず「失われた勝利」となってしまったわけですが,そうなると今回作成したハートのバルーンアートは宙に浮くわけだな。
これは最終的に白銀御行からの告白で用いられるのでしょうか。そしてその想いを受け入れるとき,今回渡しそびれたハートのアクセサリーを四宮かぐやは渡すのでしょうか。気になりますね。
......さて,次回予告は石上会計のターン。
告白状態を知らない石上の話ということは,やはり今回の「無くなったハートの風船」と繋がっていくのですかね。やはり勘違いして再告白という流れになるのでしょうか。やっぱり告白は自分が意識を持ってやらないと...というのは一読者の気分としてどこかに残るだけに,展開が気になります。
告白の場面としては,やはりキャンプファイヤーが一つのクライマックスだと思われるので,そこに至るまでのプロセスが描かれていく感じですかねえ。
何気にまだ藤原千花VSラーメン四天王も描かれていないし,先はまだ長そうである。
というわけで今回の感想はまる。
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*画像は『かぐや様は告らせたい』 119話より引用しました。
画像引用は中止しました。