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『かぐや様は告らせたい』 第132話 四宮かぐやについて④ 感想

さてと。かぐや様 132話 の感想(かぐ活)です。

 

まずはアニメ関連情報。

 

週末3/23(土),24(日)に開催されるAnime Japan 2019 にてかぐや様は告らせたい」が参加するようです。

 

 

会場は東京ビックサイト東展示場東6ホールJ72,時間は10:00-17:00(24日は16:30まで入場可)だそうです。(*誤りがあるとまずいので,必ず公式を確認してください。)

 

www.google.com

 

そしてTVアニメ放送もあと2回ということで,いよいよクライマックス。て...次はいよいよ「花火の音は聞こえない」なんですね。しかも前編のみ...。お,おう。それと知って思わずつぶやいちゃいましたよ。

 

 

まあ弊ブログにお越しの皆様は大半が原作派でしょうし,後編がどうなるか百も承知でしょうけれど,アニメ派のみなさんは一週間じりじりされるんでしょうね。そして耐え切れなくなった人がコミックス爆買いするパティーン。

 

 

アニメ派の皆さんもおそらく最後にはコミックス全部揃えたくなると思うので,この機会に全部買いされればいいと思うの。読者(視聴者)が作者をはじめ関係者皆様にできることといえばコミックスや円盤を買うことだからね。よろしかったら是非。

 

 

 


 


 

かぐや様は仮面かぶりたい

さて,本編。

ウルトラロマンティックな告白からウルトラアホな低能頭脳戦の後,四宮かぐや脳内頭脳戦を経てまさかの再びの四宮かぐや(氷)さんの登場。度肝を抜かれた読者の皆様方にとっては長い長い2週間だったことと思われる。

 

 

仄かに桜色に染まる読者が見てきた四宮かぐやとかつての雰囲気をまとった四宮かぐや(氷)の対比が綺麗ですね。

 

そんなわけで新章突入です。「ファースト・キッスは終わらない」編と銘打っていますが,これ案外長引くんでしょうか。まあ満を持して登場させたかぐや(氷)ちゃんですから,たっぷりと描いてくれそうな予感はある。

 

 

さて冒頭。前回かぐや(氷)さんに珈琲を所望されて引きだったわけですが,四宮さんに言われるがままに給仕する白銀会長がお可愛いですね。なかなか珍しい構図。普段の生徒会ではコーヒーは藤原書記,紅茶は四宮かぐやが淹れてきて,会長はもっぱら飲む専門だったからね。

 

 

ふむ。

会長は四宮さんが昔の四宮(かぐや氷)らしいと雰囲気の変化は感じているものの,昔の四宮さんのように振舞っているとは思っていないのね...。

 

そりゃそうである。つい先日ウルトラロマンティックな告白を経てCも同然のべろちゅーをかまされた仲である。二人の気持ちは「通じ合った」けれども今後どうしたら...? という葛藤を繰り広げていたばかりなだけに,よもや四宮さんが昔の四宮さんのような「氷のかぐやさん」になっているとは思いもよらないのであろう。

 

まさにあれである。セックスしたとたん態度が変わった恋人に接して面食らっているよである(言い方)。

 

 

......さてそんな四宮かぐや(氷)とはつまりなんぞや...? てのが前回以降の読者の議論の的であったかと思いますが,無事答え合わせが行われました。

 

 

なるほど。社会的仮面ペルソナか。そういう便利な言葉がありましたね,そういや。

 

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先週のお休み中に考察記事を一本書いておいたのですが, 概ね正解じゃん僕。考察記事の「四宮かぐやの色々な側面が状況に応じて違って描かれている(説)」そのまんまじゃんね。例えに至るまで。

 

所属する社会的側面に応じて役割を切り替えていく。つまり社会的仮面ペルソナ

四宮かぐや(氷)とは自らの厳しい家庭環境から自分の心を守るために創り出された仮面の一つ。別人格とまでいかないが,かなり強固に作られた仮面。それがかぐや(氷)ちゃんだったというわけね。なるほど。

 

てか,例えに四条眞妃さんを使ってくるのズルすぎるでしょ。藤原書記ピンチもさることながら,シリアスモード開始2pでこれだけコメディぶっこんでくるの,ちょっとヤバいんですけれど。赤坂先生は天才かよ!

 

かぐや様は確かめたい

というわけで本題。

長々と引き伸ばしてきましたが,ついにかぐや(氷)ちゃんから「この間の件」について話題投与が行われました。なるほどねー。

 

いやね。

前回脳内会議においてかぐや(幼)=裁判長が「これまずい」て言っていたじゃないですか。考察記事にもちょっと書きましたけれど,これまずいってのはアホの子が気絶してかぐや(氷)ちゃんが表に出ることを危惧したわけじゃないんですね。

 

意識を失う前の四宮さんは「かぐや(アホ)」である。そのかぐや(アホ)ちゃんを含めて脳内会議をしていたわけですが,脳内葛藤の末に四宮さん(氷)はその社会的仮面ペルソナを追いやってしまいました。

 

 

 

気を失っていたアホが退けられれば当然四宮さんは回復することになる。意識が元に戻り,逃避していた現実に直面するわけです。

 

ウルトラロマンティックな告白に舞い上がって自分からベロチューかましてしまい,会長からはド淫乱扱いされているんじゃないかと危惧すべき状況に。それに猶予無く対処せねばならない。それが「これまずい」だったわけですね。おそらく。

 

意識を取り戻した四宮さんが瞬間的にとった策は,白銀会長に対して防戦一方にならないような虚勢が張れる社会的仮面ペルソナ(かぐや氷)を選択すること。

というか,その仮面以外では会話することすら難しかったんでしょうね。ある程度冷静な態度をとりつつ会長との交渉が行える仮面。でも白銀御行が好きという事実は覆さない仮面。それが「かぐや(氷)」ちゃんだったというわけですよ。

 

 

自分からベロチューかまして言い訳効かない状況でありつつ対等以上に交渉できる立場を求める。ぶっちゃけどうでもいいことのように思えます。後に会長が語るように,二人の気持ちは互いに相手が好きということが明白である。言葉にはなっていないことを除けば。

 

しかし四宮かぐやの本質たる社会的仮面ペルソナであるかぐや(氷)からすれば,やはり「好き」という言葉を会長から聞きたいし,ファーストキスだって会長からしてほしいんです。それが四宮かぐやの矜持である譲れない一線である。

 

今回「ファースト・キッス編」とかいう不可思議なシリーズ名がついているのもそのためだよね。ファーストキス自体は既にかぐやさんがしてしまっているわけです。それも舌をれってするやつ。ファーストキスはもう終わっている。けれど,

 

かぐや(氷)はそれを認めない。
認めたくない。

  

四宮かぐやの本質である彼女からすれば,ファーストキスは殿方からロマンティックにしてほしかったわけです。決して女の自分からベロチューするそれじゃない。断じてそれが認められないからこそ,「真のファースト・キッス」をしたいんですよ。白銀御行からウルトラロマンティックに決めてほしいんですよ。

 

 

だから二人の関係を「恋人」とは認めない。自分からしたベロチューを「ファースト・キッス」とは認めない。

 

 

ここではっきりと「会長が私のことを好きとわかっていた」「俺のことが好きだからキスしたんだろ?」とお互いの好意を「相手が好き」という言い方で表現するのも相手から言わせたい二人らしいと言えばらしいのですが,こうやって二人の会話の中で「好き」という言葉がはっきり出る事自体がそもそも画期的なことである。

 

 

ここでお互いに「好き」であることを認め,「恋人」であることを確定してしまえば四宮かぐや自身も楽になれる。白銀御行も同様である。にもかかわらずかぐや(氷)がそれを敢えて確定させないのは,自分の思い描いた「ファースト・キッス」が実現していないからこそである。

 

 

「なんなら今してみますか?」という誘いはとにもかくにも白銀御行からキッスさせたい。そうすることでファーストキスを上書きしたい。自分の思い描いたような,白銀御行から自分へのキスを受け取りたい。そんな思いの表れなんですよね。

 

白銀御行は気づかない

うんまあ,しかしアレだな...。これ,思っていた以上に長引きそうな感じがあるね。

 

ここで会長がキス待ちになってしまうのは「ええ...?」なわけですけれど,仕方がない側面もある。

 

 

そもそも会長にとってのファーストキッスは四宮かぐやからなされたもので,しかもベロチューである。それが彼の原初体験である以上,そんなもんなんかと勘違いするのもある意味仕方がないというか,全部四宮さんのせいである。

 

しかしそれがまた四宮さんにとって腹立たしいのである。

自分のせいで相手の男がそんなアホの子になってしまったのが分かるからこそなおさらである。ただ白銀御行から男らしく来てほしいだけなのに。それだけでかぐや(氷)は,つまり四宮かぐやは満足できるのに。その欲求不満が満たされないからこそのハリセンである。愛のツッコミである。

 

「意気地のない男と付き合いたいとは思えませんね」

 

という言い様は四宮かぐや(氷)流の助け舟である。キラーパスである。自分から来れないような男とは付き合いたくない=「自分から来てくれるような男となら付き合う」じゃんね。すっごい分かりやすい助け舟である。

 

 

そして今日はここまでですとしておきながら,車が呼べないので歩いて帰ると去り際に告げる。これもまたキラーパス,助け舟である。だから貴方に送ってほしい。白銀御行に男らしく振舞ってほしい。そんな気持ちの表れじゃないですか。

 

 

でも白銀御行は分からない。

普段の白銀だったらその裏にある意味をすぐに読み取って行動に移せたでしょう。しかし白銀御行は既に文化祭において知略を張り巡らし疲労困憊。やっと想いが伝え合えたと思いきや,この四宮さんの言動です。どうしたらいいのか分からない。

 

読む必要がない深読みをし。存在もしない許嫁がいるのではと妄想し。完全に的外れである。空振りである。

 

 

くっくっく...ちくしょう。

こんなにシリアスな展開のように見せかけて完全にやっていることがラブコメディである。なんでしょうねえ...この良質なラブコメを読んでいる感覚。「かぐや様は告らせたい」を読んでいるといつも新鮮な驚きがある。その物語の展開に,構成にラブコメとしての進化を感じざるを得ないね。

 

四宮さんの気持ちを推し測りたい。四宮さんの気持ちが分かりたい。何かのサインの存在を掴もうとしている白銀御行,そしてわっかり易いサインをどんどんだしてくる四宮かぐや(氷)さんとのすれ違い。このギャップ。

 

うおぉぉぉぉぉ!と叫びながら布団の中で転がりたいようなニヤリングの瞬間じゃないですか。おっ可愛いじゃないですか,四宮かぐやは。かぐや(氷)こそ最初に白銀御行を好きになったというのは嘘偽りのない真である。

 

 

そしてこの恋愛頭脳戦を仕掛けてくるかぐや(氷)は紛うことなく四宮かぐや本人であることがはっきりと読者にも分かる。表面上の仮面である社会的仮面ペルソナとしての「かぐや(氷)」はやはりあくまで仮面に過ぎない。

中身は白銀会長が好きで好きでたまらなくって,でも「男らしく会長から来てほしい」四宮かぐやであることがはっきりわかりますね。お可愛いこと!

 

 

だが頓珍漢な妄想ばかりして分かりやすい四宮さんのサインを見逃し続ける白銀御行には四宮さんの真意が分からないのであった。なんという朴念仁であろうか。

 

しかしまあ白銀御行は「答え」を既に知っているはずなのである。これまでの経緯を振り返ってみれば。

元より四宮さんは白銀から来てほしいと思っているのは1年にわたる恋愛頭脳戦から明らかである。今回の帰り道のソレだって,会長からが頑張って手を握ってほしかったのである。それも以前のエピソードではっきりと会長に示されている。

 

 

そして他ならぬ会長自身がこの奉心祭で宣言していた「男らしく決める」。まさしくそれこそ四宮かぐやが求めているものなわけですから,会長が原点に立ち返ってそう振舞えば済む話なんですよね。(それが今の会長には難しいわけですが...)

 

 

 そんな会長を置いて,捨て台詞とともに渋谷のサンちゃん高円寺のJ鈴木のタクシー(修正しました)で立ち去るかぐや(氷)さんが「敗北」というのは一見違和感を感じるかもしれない。かぐや(氷)さんに翻弄され,羽を全部むしり取られたニワトリみたいにガタガタ震えている白銀御行こそ敗北者のような気がするかもしれない。

 

 

でも今回「仕掛けていた」しかけが全部空振った四宮かぐや(氷)さんこそが真の敗北者である。氷の社会的仮面ペルソナを被ろうともいつものように恋愛頭脳戦を繰り広げたにもかかわらず,完全に通じなかった四宮かぐや(氷)―――完全敗北 な第132話でした。まる。

 

余談

こぼれ話。

かぐや(氷)ちゃんが珈琲についてアレコレ語っていますが,ここでいう「使用人」とは早坂のことですね。

 

いやいやいや。

今日の午前中はかぐや(アホ)のフォローで死んでいた近侍・早坂愛ですが帰ったら帰ったで使用人扱いの氷のかぐや様のお相手かよ。彼女が心労で倒れないことを祈るばかりである。いったいどんな会話がなされるのか興味深いところですが,それは来週以降のお楽しみ。

 

そして,かぐや(氷)ちゃんの「煮込んだなまこのような味」という表現でありますが,一体全体白銀会長となまこはどんな関係があるのだろうか。白銀御行の出来ないポイントの形容詞は「なまこ」。なんだろう...御行の前世は大伴御行ではなくて海で眠っていたなまこだったのだろうか。私,気になります(ん)。

 

 

次。

ぶっちゃけ早坂に淹れ方を習った方が美味しい珈琲が淹れられそうな感じがありますが,敢えて藤原書記というところが面白いですね。

 

 

こんな罵倒を受けたら会長がまた努力の努力をするのは目に見えているのである。藤原母シリーズの新たな一幕が追記されるのかと思うと胸が熱くなりますね。

 

次。

社会的仮面ペルソナの説明のところで何気なく四条眞妃ちゃんが兄弟らしき存在に蹴りを入れてますね。ほほう...これが噂の男兄弟だろうか。このぞんざいな扱いから見て弟ぽいですけれど,そうなると例の全国模試1位の「四条帝」とは違うように思える。

 

 

四条帝はいかにもぽく名前が出ているキャラなので,多分に四条家縁の者なんだろうし,いずれ白銀御行の「壁」の一つとして登場しそうな予感がある。もっとも,かぐや様では「その壁はすでに超えていた」みたいな展開も時々あるので一概には言えませんが。

 

追記(2019/03/22)

コメントいただいた件。四条さんに蹴られている弟らしき人物が花火回で泣いているかぐや様とすれ違っているのではという...

 

 

なるほど。

確かに服装も一緒,髪のトーンも一緒ですね。髪型も前髪が長すぎる気がしますが,別人物というほど違和感があるわけでもない。意図して登場させたのか,再利用してあの時すれ違っていたことにしようと思ったのか。正解はどうなんでしょうか....。気になります。

 

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次。

「愚図は叩いて躾けるのが四宮流」というセリフがありましたが,さて,そうなるとやはり厳庵は躾けのためならDVちゃうようなタイプだったのかしら。

 

 

少し違和感がありますけれど。叩くのに躊躇しない性格なのかもしれないとは思いますが,それ以前に四宮さんにそれほどの関心があるようにも思えない。このあたりも今後の厳庵の人格描写待ちってところかな。

 

 

最後。

「かぐや様を語りたい」も毎週きちんと読んでいるのですが,弊ブログではきちんと取り上げてなくてすいません。

 


 

今回,エリカの怪談ネタの中で「なまこの内臓」が出て来てクスリとしてしまいました。もちろん元ネタは本編のかぐや様に出てくるのですが,こうやって一つのヤンジャンの中でしっかりと「なまこ」繋がりが描かれるあたり,お話の連動性というかつながりをとっているのかな,と思ったりして。

 

というわけで,再度まる。

  

 

藤原ママシリーズ新展開待機中

 

 

 

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コミックス(電子版)

 

  


*画像はヤングジャンプ2019年第16号『かぐや様は告らせたい』 132話 , 131話(コミックス141話),16話(コミックス26話),『かぐや様を語りたい』第31話 より引用しました。

画像引用は中止しました。