現実逃避

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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』 第133話 かぐや様は気づかれたい(氷) 感想

さてと。かぐや様 133話 の感想(かぐ活)です。

 

まずはアニメ関連ではTVアニメ最終話を前に中の人たちによる秀知院学園スペシャル座談会が掲載されています。

 

 

ふむ。

先日のAnime Japan 2019 では特に二期の発表は無かったようなんですが,中の人たちの熱量が凄いのである。なんつーか,まだまだ演じたりないというか。ようやく温まってきたというか。ブコメはこれからだ...! 感がなんとも良いですよね。

 

だって12話撮り終わっての感想が

 

小原さん「まだ熱が余っている」

古川さん「やっと温まってきたところ」

小原さん「まだ走れるよと」

 

ですからね。中の人たちはやる気満々である。

というか,こんなこと言ってますが...

 

古川さん「二期やっても全く問題ない終わり方だと(笑)」

小原さん「まだまだアニメには出てきていないキャラクターもたくさんいますよ。」

古川さん新キャラクターのキャストさんは誰になるのかなー(笑)?」

小原さんオーディションも大変でしょうけど,誰に決まっても5人で温かく迎え入れましょう(笑)!」

 

てな感じですよ。

二期とかオーディションとか,生々しいレベルの発言がヤンジャン紙面に載っちまっている。こりゃあアニメ最終回で二期発表待ったなしですかね....。


期待大である。

 

 

 


 


 

かぐや様が仮面かぶる理由

前回は夜道を送るのに手の一つも握らない,そんな白銀御行に「お可愛いこと」と捨て台詞を吐いて一人プンスカしていたかぐや(氷)さん。一夜明けて,各人の反応が様々でありますね。

 

冒頭の描写から,早坂はかぐや(氷)になっていることに気が付いている。しかしそれに対して特段「驚き」とか「あれ,最近お可愛かったのに急に氷になった...?」て反応じゃないですよね。

 

また,生徒会室での石上とのやりとりも,藤原書記に対する態度も,伊井野さんとのやりとりをみても,彼らはいつもの四宮かぐやとの差異を感じていない。ふむ。なるほどねえ。.

 

 

前回,社会的仮面ペルソナという説明がなされていたんですけれど,それがどういうものなのか登場人物のかぐやとのかかわり方で 明確に位置付けられた感じがしますね。

 つまり,読者視点では髪の毛を下ろして目の輝きの失われた「氷のかぐやさん」と一目瞭然な形で描かれていますけれど,それはあくまで漫画上の表現に過ぎないってことですよ。

 

登場人物からしてみれば四宮かぐやの「ビジュアル」については何の変化もしていない。いや,それどころか四宮かぐやの「人との接し方」もほとんど変化していない。

 

 

あくまで社会的仮面ペルソナとはかぐやの人に対する接し方において被る「仮面」であるということだね。読者視点でみているかぐや(氷)さんの態度は,藤原書記や石上会計,伊井野ミコにとっては「いつものかぐやさん」と変わらない

 

実際どうだろう。今回のかぐや(氷)さんの言動,普段のかぐや(基本)に置き換えたってそのまんま成立する構図じゃないですか。

要するにかぐや(氷)と言っているものはその時その時の相手との距離感に応じた四宮かぐやの「対人バリア」の強度みたいなものにすぎないってことなんだよなあ...。

 

 

そりゃそうである。

人間誰しも社会的仮面ペルソナで外見が変わったりしない。態度や言葉遣い,ちょっとした対人関係における距離感の違いをニュアンスで感じ取るぐらいである。言い換えれば,藤原さんや石上会計,伊井野さんあたりとの距離感は普段から「こんなもん」だということですね。

 

ただ, 早坂は社会的仮面ペルソナの違いに気が付いているわけですね。その見分けができている。流石は幼少の頃からかぐやを支えてきた娘ならではの境地である。早坂はかぐやが今どんな社会的仮面ペルソナを使っているかすぐわかるわけですね。

 

で,そんな早坂のかぐや(氷)評は「しおらしい」。でも「心配いらない」。

 

 

ふむ。

やはり僕らが印象付けられてきた氷のかぐや様とはちょっとニュアンスが違うようである。「何物も寄せ付けない」,「他人を遣えるか使えないかだけで判断する」,そんな氷のかぐや様のイメージだけの存在ではない。

 

いや確かにそうした側面を「かぐや(氷)」は持っているのでしょうが,それだけではない。今のかぐやを一言でまとめると,「他人に対してある種のガードしているかぐや」という感じなのかなと。根っこには他人に傷つけられるのが嫌な臆病なかぐやがあって,それから身を守るためにガードする仮面をかぶっている。そんな感じ。

 

この社会的仮面ペルソナをかぶっている時は,他人との距離感をうまく取りつつ自分をコントロールできる。そんなイメージですかね。早坂がこのかぐやに心配しないのは,そういう側面を持つ社会的仮面ペルソナだからかもしれませんね。

 

四宮かぐやは仕掛けたい

 

さて仮面はともかく中身が変わっていないというのは,今回の「恋愛頭脳戦」をみてもよくわかりますね。やっていることは普段の「ぼっけなすー」なかぐやと何も変わっていないですから。 

 

髪を結わないのはかぐや(氷)の社会的仮面ペルソナを維持する仮面だとして,香水をつけるのは「落としたい相手に対して自分の熱で程よく香らせて」惹きつけさせるため。

 

つまり会長の気を引きたくてたまらないのも「いつもと同じ」である。当然その裏には「白銀御行からキッスさせる」というかぐや(氷)の強い欲求があるためである。仮面は「かぐや(氷)」でもやっていることはいつも通りなのである。

 

 

という訳で本日の恋愛頭脳戦スタート! 

まず最初の挨拶における「無視」。これはもちろん昨日手をつないでくれなかった「拗ね」が主でありますが,同時に本日の作戦との関連性もある。少しつれなくして「どうしたんだろ...」と相手に思わせる。まさしく術中どおり会長は嵌ってますし。

 

 

そして何より,ツンをすることで会長との距離が取れるのである。即ち。この後香水をつけるわけですが,その間30分間は会長の接近を防がねばならない。先打ちで牽制せいておけば,会長もしばらく近づきがたいという,時間稼ぎ効果も兼ねているのであった! おお,めずらしく恋愛頭脳戦ぽい(おい)

 

そして伊井野さんとのやり取りを経て,急遽乱入してきた白銀会長から脱兎のごとく逃げ出す四宮かぐや。「来ないでお願い」「もうこれ以上!! 私に近づかないで! 」からの理由は単純である...の流れ,こんなん四条眞妃ちゃんじゃなくても「く・さ・は・え・る」でしょ。

 

絵面はかぐや(氷)でも中身が全く持って読者のよく知る四宮かぐや(基本)と同じである。策にいそしみ,策に溺れ,策に負けていくいつもの四宮さんですよ。そこからの「四宮に気づき!」からーの掌返しの流れがいつもどおりで笑えます。いやはや,伊井野ミコも真っ青なレベルの雑魚っぷりである。

  

 

お前は一体何と闘っているんだ...ていう感じですけれど,今,かぐや(氷)がたたかっている理由もつい先日までのかぐや(基本)と何ら変わらないのである。会長から告白させたいと言っていたのと全く同じ理由,「会長からキッスをさせたい」ただそれだけである。

 

かぐや(氷)の譲れない矜持,「ファースト・キッスは殿方から」を実現させるためだけに全力を尽くす。だからこそ自らやってしまったベロチューは「浮かれた勢い」にすぎず,重大なことでもなんでもないことなんです。

だってあのキスは殿方からのファーストキッスじゃないから!ノーカンなんです!どこかの文系女子にも教えてあげたい境地です。

 

 

という流れからのキッスのお誘い。いや,ほんと,お前馬鹿でしょ(ちょ)

 

 

全ての流れは「会長からキスさせる」に集約する。そりゃいま被っているかぐや(氷)の社会的仮面ペルソナからしてみればそれが万事でしょうよ。「負けないこと,投げ出さないこと,逃げ出さないこと,信じぬくこと,会長からキッスさせることそんな一事が万事」ですよ。

 

でも会長にだって感情も思うところもあるからね。

キッスなんてもんはそんなホイホイするもんじゃないし,気持ちが入っていないキッスなんてしちゃいけないんです。今,会長に蹴りをくれた不調法者みたいに軽々と感情が極まってベロチューとかしちゃいけないんです!

 

 

しかしまあ,何がアホって会長が「想いを感じた四宮さんからのキス」を否定しているところがそもそも行為的にアホなわけですよね。

 

 

会長からしてみれば想いが通じ合った証拠なのに,アレをファーストキッスとして断じて認めないと決めているかぐや(氷)さんが全否定しちゃうから,会長の中で二人の想いが通じ合っているという自信がなくなっちゃっているんですよ。

 

だから自分から思いを込めてキッスなんてできない。まして軽々しくキッスしましょうか,でキッスなんてできるわけないんですよ。

かぐや(氷)ちゃんは「会長からキスさせる」という行為に目が行きすぎていて,その裏づけとなる想いを重ねる努力をしていない。北風と太陽だったらひたすら北風を吹き付けているような状況です。

 

完全なデッドロック。かぐや(氷)の態度そのものが会長からのキッスを封じているという矛盾。いかにも滑稽ではありませんか。

 

白銀御行は分かりたい

 

自ら仕掛けた「言葉によらないウルトラロマンティックな告白」の結果とはいえ,勝手にキスされて,勝手に恥ずかしがられて,勝手に怒られる。理不尽ここに極まれりという状況であります。

 

しかしまあそこは当事者,惚れた弱み。理解できないままに目の前の状況を把握し,なんとかしようと足掻く。それしかできないですからね。恋する乙女は男の子にリードしてほしいんです。努力して努力して,最後に正解にたどり着いて,男らしく決めてほしいんです。

 

なかなか道は遠そうですけれど。

ふむ。蹴られたことに対する反応からいっても,やはり白銀御行からみても外面的には普段のかぐやと変わっていないということなのですね。1年生の頃の,「こっち見るなテメェ...」と各コマに「!?」がつきそうなメンチ切った四宮かぐや(氷)だとは思っていないということですよ。

  

 

まあそりゃそうである。

実際かぐや(氷)といっても1年生の時のかぐや(氷)さんとは違います。白銀御行に恋しちゃっている,一番最初に白銀を好きになったかぐやだからね,中身は。いま被っているかぐや(氷)の社会的仮面ペルソナは,単に虚勢を張るためのインターフェースに過ぎない。

 

とはいえここで会長は「普段の四宮とは違う」という認識をしました。ちゃんと香水のいい匂いも気づいているし。「そうやって気づいてくれれば私はずっと上機嫌なのに...」と答えも教えてもらったし。

 

 

ちゃんと昨日のかぐや様のお怒りの原因もきっちり気づきましたしね。やはり白銀御行,実は天才である(かぐやが否定したから不正解の方に行っちゃったけれど)。

 

 

そして最後,「しょんなわけ無いでしょ!!」と顔面覆って逃げ出す四宮さんがお可愛い。お可愛いはおかわいいのですが,なんかこうこの話の流れ,構造的にこの「ファースト・キッス編」なかなか終わらないのではという気がしてきます。

 

 

会長からキスさせるためには今のようなツン一辺倒では難しい。さりとて例のキッスを認めるわけにもいかない...。クリスマスまでの残り僅かな時間,どれほど氷の恋愛頭脳戦が繰り広げられるのでしょうか。気になるところである。まる。

 

余談

こぼれ話。

冒頭,棺を数え始める会長がやばいのである。

 

 

そうなんだよねえ。四宮さんの期待と裏腹に会長は基本的に女々しいのである。その女々しさは自らの努力目標を達するための「努力の努力」をしている姿で覆い隠しているだけなのである。

 

ああ,なんかこう...白銀パパと母が結婚した経緯と愛想つかされて出て行かれた経緯がなんとなく見えてきた感じである。いいか,白銀。付き合うまでの方が割と簡単だ!付き合ってからの方が何倍も男はがんばんなきゃいけないんだぞ! 先輩からの要らない助言だ!

 

次。

香水でわなを仕掛けるかぐやとそれを取り締まりにかかる伊井野ミコについて。伊井野さんの反応からして,やはり伊井野目線ではいつもの四宮さんと何ら変わらないようである。結局,かぐや(基本)と呼んでいる「いつものかぐや」の社会的仮面ペルソナは対白銀用に過ぎないってのが分かりますね。

 

 

しっかしここ,なかなかに攻めているのである。このやり口,藤原書記やマッキー先ハイに通じるものがありますが,考えてみれば秀知院で真の天才と言える位置にいる四宮かぐやである。藤原書記らがやる程度のこと,頭が働けばできるのは当然ということなのかもしれない。

 

その香水ですが,「おばさん臭い」という表現がなんともアレですよね。伊井野さんも容赦ないですよね。

 

 まあ実際に「義姉さん」からもらった香水ですからね。子どももいる年齢ですから,かぐやさんからしてみれば「おばさん世代」の香水かもしれませんね。

 

最後。

その「義姉さん」についてですが,人に心を許さぬ四宮さんにしては義姉はそこそこ信用しているらしい。早坂の補助につけることになった人間も義姉さん経由で来るみたいですし。贈られたものを使う程度の距離感はあるようですし。

 

 

いずれ本家問題も語られるのでしょうが,数少ない味方らしき存在である「義姉」がどんな人物なのか,そこも興味深いのである。

 

というわけで,再度まる。

  

 

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コミックス(電子版)

 

  


*画像はヤングジャンプ2019年第16号『かぐや様は告らせたい』 132話 , 131話(コミックス141話),16話(コミックス26話),『かぐや様を語りたい』第31話 より引用しました。

画像引用は中止しました。