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漫画感想のブログ

『かぐや様は告らせたい』 第135話 かぐや様はいただきたい(氷) 感想

さてと。かぐや様 135話 の感想(かぐ活)です。

 

アニメが終わってしまって「かぐや様ロス」の皆さんも多かろうと思いますが,原作はまだまだ続くよどこまでも。という訳で引き続きお楽しみいただきたいのである。

 

さて,かぐや様の情報ページにはLINEアニメーションスタンプの告知がなされております。確かLINEスタンプ自体は以前からあったよね。そのアニメ版かあ...。圭ちゃんの「こんにち殺法」をはじめかぐや様の世界観をそのままにスタンプ化されているようである。

 

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LINEスタンプ

ええ,このページカラーだったらよかったのにねえ...。白黒だとうまく伝わらないかもしれませんが。とりあえず石上の「残業」の使い勝手は良さそうですね(おい)

 

 

白銀御行は眠れない

さて,前回はまどろみ眠りに落ちた白銀御行を支える形で「好きなのに」と呟いたかぐや(氷)さんのシーンで幕。当然読者的にはその声は会長に届いているかが焦点だったわけですが,開幕一発目でやつれた会長の顔を見て悟ってしまうのである。

 

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ずーん...

 

あ,これ,分かってないな?

 

ふむ。

まあそうなるよなあ(←前回の考察は一体...)。いや,この氷編は全1巻の進行が予告されている。で,まだコミックス未収録話としては4話目です。ここで「四宮が俺に好きって言った!(キター!)」てなっちゃったら,少しお話の進行が速すぎるもんね。

 

最終的にはクリスマスで会長が決める形でかぐやの「氷」を溶かす流れなんだと思うので,とりあえず前回のアレは「あとで思い出す」形になるとか,なんらかの伏線に使われる可能性があるぐらいの留めておけばよいでしょうか。現状では。

  

かぐや様はいただきたい(氷)

 

というわけで,今回の話は弁当回になります。うー,BENTO!

 

眠れないからつい家事を始めてしまう,家庭持ちには分かりみなエピソードなわけですが続けるといつか死ぬ。眠るためにひつぎを数えて,眠れないから棺に入る,まじシャレになんないよ(悪夢)。

 

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再びの弁当回

 

しかしこの物語進行でゆるっと弁当回つっこんでくる緩急のつけ方,悪くないのである。アレ(第5話),初期の話として非常に良質なラブコメディでしたからねえ。対比構造も気になる今回のお話である。

 

会長が弁当箱をあけてからかぐやの弁当の話に至るまで,そのまんまトレースするように行われる展開は第5話そのものなのですが,そこに描かれる四宮かぐやの表情もまた同様なのである。社会的仮面ペルソナは氷でもその本質は変わることなき「四宮かぐや」であることがここでも分かりますね。

 

当時とおかずの中身は異なりますが,燦然と輝くタコさんウインナーは変わらず鎮座しているのであります。

 

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かぐや様はいただきたい(氷)

 

前回はプライドが災いして「会長から」直接頂くことができなかった四宮かぐやですが,今回は違います。冷静沈着であり目的のためなら論理的に行動し,狙った獲物を確実に捉える鋼の意思を持っている。この四宮かぐや(氷),容赦はせん!てなやつですよ。

 

その乾坤一擲な初手がこちらになります。

 

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なんて顔...してやがる...! 四宮ァ!

 

あ,はい。

お可愛いですね。どうして四宮かぐやはこんなにアホ可愛いのだろう...。氷?なにそれ?ただの恋する乙女(アホ)であることには変わらないやんけ。

 

 

しかしそれで良いのである。

四宮かぐやの社会的仮面ペルソナ使いに翻弄され,何がどうなってんだかよくわかっていない寝不足の棺使い・白銀御行にとってはこの程度でちょうどいいのである。

 

分かりやすさ!それはコミュニケーションの第一歩である。

 

実際のところお手てブラブラの時から四宮さん,わっかり易いアッピールをしてきているわけですからね。それを受容できないのは白銀会長がテンパって「見えてない」からである。見えない相手に対しては見せたい側が分かりやすくするしかない。四宮かぐや(氷)だって真剣なんです。一生懸命春夏冬あきない中ってなもんですよ!

 

生徒会は分け合いたい

 

ストレート!

 

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世界が狙える右

 

M・バイソンもビックリな右ストレートだったんですが,あまりにも分かりやすぎて余計なのが引っかかってきた。ていうか親友・藤原千花だった。

 

お久しぶりね...感がぱない藤原千花さんですが,この辺のやり取りも描写がかぐや(氷)なだけで,いつもやっている二人の寸劇なんだよなあ...。意図通り動かない藤原書記に対してさくっと掌返しするの,通常運行ですし。おすし。

 

ただ違いはあります。

いつもの四宮かぐやより若干コミュニケーションが「ストレートすぎる」ということです。

 

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めった刺し

 

殴る!

言葉の暴力が藤原千花をぶっ叩く。まあ仕方がない側面もあります。そこに殴りやすいボディがあるから殴ってしまう...。悪気が無くても生じてしまうことがある悲しい人の性です。ぼっこぼこです。フルボッコです。

 

それに対する藤原千花の反応がこちらになります。

 

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ここ,完全に石上

 

ほんまや...。

「とても糖質制限してる人の発言とは思えませんね」の件,絵をそのままそっくり石上に代えても成立するやん。言葉のジャックナイフ使い,完璧なシンクロである。

 

なるほどー...。

以前,四宮さんが石上のことを「できの悪い弟みたい」と言っていましたけれど,本当にこの二人は似ている側面があるというわけなんだなあ...。これはなかなか奥深いですね。

 

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撃墜王・かぐや(氷)

 

撃墜。

そしてそんな四宮かぐやを窘めるのが石上ってところが笑えます。まるっきり正論なだけに,「お前が言うな」感がありますよね。今回のギャグの切れもキレッキレである。

 

そして伊井野さんもアッと今に撃墜

要するにあれですよね。石上もかぐや(氷)も,通常なら配慮すべきオブラートに包まず本音をストレートにぶつけているだけなのです。ただ対人関係においては「それを言っちゃぁおしめぇよ!」ていうのがあるだけに,撃墜された側は色々トラウマになっちゃうんだなあ...。

 

今回のソレだってね。言っているのが石上だったら藤原千花はプンスカ怒りながら逃げ去る程度の捨て台詞も言えたでしょうし,伊井野さんに至っては殴り愛,宇宙なぐりあい,そらに発展していたと思うんだよね。相手が四宮かぐや(氷)だったからレスポンスが石上に対するそれと異なるわけで。

そんな藤原さん・伊井野さんの反応からも,みんな誰もが社会的仮面ペルソナを使い分けていることが分かりますね。

   

白銀御行は気張りたい

裏で邪魔者を滅多切りにしているともつゆ知らず,白銀御行は相も変わらず四宮かぐやの気持ちが分からなくて困っていた。あんなに分かりやすくアッピールしているにもかかわらずである。

 

白銀御行は分からない

 

考えてみればおかしなものである。

花火回をはじめ「四宮の行動を読んで四宮の考えを当てるゲーム」を1年以上続けてきた白銀御行はなぜ四宮さんの考えが分からないのであろうか

 

かぐやが「氷」だから?

それは確かにこれまでの日常とは異なるわけですけれど,実際にかぐや(氷)がやっていることは仮面の入れ替えに過ぎない。思考も行動も普段よりむしろ積極的なくらいで,やっている内容は四宮かぐやの行動そのまんまである。

 

あるいは文化祭の「ウルトラロマンティック」な出来事が起きてしまったから?

それも確かにある。確かに想いは伝わり合って,二人はもう恋人同士になるしか無いという状況そのものこそ以前との違う点である。にもかかわらずかぐや(氷)の恋愛の主義主張が存在したがゆえに,ストレートにそれを認めることができない。その矛盾点こそが白銀御行のボタンの掛け違い,彼の頭脳の計算式が狂うきっかけだったのかもしれないなあ...。

 

それ故に社会的仮面ペルソナを使い分けつつもやっていることは同じ,むしろ積極的なかぐや(氷)ちゃんとのコミュニケーションもうまく成立しないということに相成るわけか...。お可哀そうである。

 

だがこんな逆境こそ白銀御行は乗り越えてきたのであった。

 

入学してみれば純院が幅を利かせるエリート学校の最下層。はるか高みに存在する彼の人に惚れてしまったがゆえに,その視界に入るために行った必死の努力の努力。いつしか思われ人と馴れたにもかかわらず,方や己がポリシーゆえ,方やかぐやのポリシー故に「ほぼ出来上がっているにもかかわらず駆け引きをし続ける」というややこしい関係を続けてきたこの期間。

 

その全ては白銀御行の「努力の努力」によって形勢されてきたのである。もっとだ!もっと気張るしかない!そう考えた白銀御行が差し出したタコさんウインナーを持つ手は震えていた。

 

白銀御行の困惑

 

重なり続けた睡眠不足。やっと思いが通じたと思ったのに,とたんに相手の気持がわからなくなるディスコミュニケーション。どれが正解なのか。どれが不正解なのかもわからないまま,勇気を振り絞って差し出すその手が震えていたのは蓄積された疲労故か,あるいは勇気を振り絞った結果なのか...

 

ぽろりと落ちかけたタコさんウインナーをまってましたとばかりパクリと食べる四宮かぐやさん,なんかくっそエロい...。

 

このかぐや(氷),スケベすぎる...!

 

そうなんです。

女の子はいつだって男の子からのアプローチを待っているんです。翼くんが柏木さんと手をつなぎたいと思った時にかぐやも肯是していていました。「がんばって頑張って男の子から手を繋いでくれるから嬉しい」っていうことを。

 

四宮,,,?

四宮かぐや(氷)も女の子

男の子から来てほしい普通の可愛い女の子なんです。ちょっと積極的だけれど!

 

指なめとかそれだけでくっそエロいのに,なんですかこの「きれいにして頂けますか?」からーのアプローチは。

 

かぐや様はいただきたい(氷)

 

「はやく きれいにして」

 

て,きゃー!きゃー!なにこれキャー!(3成幸)

 

はわわわ。

このコマのかぐや(氷)ちゃんの瞳。モノクロだけれど分かる珠玉のルビーのような美しい瞳が目と鼻の先にあるわけですよ。めっちゃ美しくないですか,これ。

 

かぐや(氷)になったときには死んだ魚のような目をしていたくせに,今そこにあるのはいつもの恋する四宮かぐやの宝石のような綺麗な瞳である。これこそ普段白銀御行が見ている世界,白銀御行が求めて止まない四宮かぐやその人の表情なんだよなあ...

 

その瞳で,両手を抑えながら「はやくきれいにして」とか四宮かぐや(氷)さんも頭使ったなあ!「では試しにキスしてください」と直截的に言うのは逆効果。そこは会長の動きを制限し,なおかつ自分への想いをうまく誘導剤にするようにキスをねだる。なにこの悪魔的女子行動。

 

かぐや様(氷)はいただきたい。

弁当だけじゃなくて白銀御行からのファースト・キッスもいただきたいんです!

 

 

キバっていくぜ!

この誘い水にはさしもの会長も心を動かされる。自分から行かねば。頑張らなければ。気張って気張って,キバッていくぜ!キバットバット三世)

 

てなところで限界がきた。

というか失神した。

 

努力の努力を積み重ねてここまでのし上がってきた白銀御行,ここに至ってついに倒れる。そりゃそうだよなあ。負荷に負荷を重ねていけば,人間どこかで限界が来る。

 

思えば白銀御行は天下一の天才美少女と化かし合いを続けてきて,文化祭準備期間からずっとその智力を駆使し続けてきてウルトラロマンティックな告白を実現して。

やっと思いが伝わったと思ったらまさかのかぐや(氷)ちゃん登場,最後の最後まで「自らのアクション」を求められ続けて来た結果のオーバーヒートである。さすがに気の毒に感じる。

 

しかしまあアレやね。四宮かぐやと「対等に付き合う」てのはそれだけのことなんだ,ということなのかもしれないね。無論,ぶっ倒れるまで負荷がかかってしまうほどの事象が良いとは思わないけれど。

よくよく考えてみれば,もとよりかぐやが求めていることってそんな「大げさなことなのか」という気もしなくもないしね。

 

殿方から「好き」という思いをこめてキッスをしてほしい

 

してほしいことはそれだけである。かぐや様がいただきたいのは大好きな白銀御行からのキッスだけなのである。そこに二人のプライドやら駆け引きやら入るから大事になるのである。そこが面白いマンガなわけですが。

 

 

しかしそんな倒れる愛する白銀御行の姿を見て,慌てて助け起こすでもなく,まず生じるのは己が身の内省...。かぐやが「氷」と呼ばれるに至るほどの,率直で,理知的で,それ故に容赦なく人の気持ちに直撃してしまうその性格。

 

立ち尽くすかぐや

 

私はとても性格が悪い 

 

それはきっと自己嫌悪。自己反省。

倒れた白銀を助け起こせないほど,四宮かぐや(氷)は打ちのめされているのである。大好きな白銀御行を傷つけてしまった自分に。そんな自分にそう四宮かぐやはたぶん絶望しているのであった。

  

余談

四宮かぐやと四条眞紀は何が違うのか,というのが前回のコメント欄で話題になったのですけれど,こうしたあまりにも感情を排した論理的行動をとることによって知らず知らずのうちに傷つけたりしてしまう,そんな「四宮家特有の本質」がそこにあるのかもしれないね。

 

人を見れば使えるか使えないか。それを「利得」で考える思考の大本は,体裁であるがゆえの合理性・論理性にあって,それが行き着いた結果「使える・使えない」と言った二元論で他人を評価するようになったのでしょう。

 

多分に父・四宮巖庵も感情がないというよりもあまりにも合理的・論理的に物事を考え,損得のみを尺度とした結果「感情なんて無い」「人の気持ちなんて分からない」といった合理主義の権化みたいな存在に進化してしまったのかもしれないなあ。

 

一方で四宮かぐやには感情が「ある」し,その感情を満たすためにかぐや(氷)は会長に対する負荷を慮る事ができないくらいに合理的に攻めてしまったわけで。篠宮家の人間に感情というものが無いわけではなく,それを上回るくらいに論理性・合理性を重視してしまうがゆえに起きる「人間無視の行動・言動」が生じているのかもしれないなあ...。

 

そういう意味ではもしかしたら四宮巖庵にも感情が「あるのかもしれない」し,ただ日頃の合理的振る舞いからそれが見えてないだけなのかもしれませんけれど。

花火の時のエピソードを振り返ってみても,父・巖庵はかぐやに関心がないのではなく関心があるから京都に呼び寄せたけれど,「優先順位が高い要件があったらそっちを優先する」そんな行動原理なのかもしれませんしね。ちょっと楽観的なものの見方かもしれませんが。

 

 

次。

会長が弁当と知ってとっさに「今日は弁当が来ない」と宣った四宮かぐや(氷)さん。

 

少しここは注意深く見て,もしかしたら「今日は弁当いりません」とスマホ(メール・LINE)で料理長へ連絡とかしているんじゃないかと思ったのですが,ちょっとわからなかった。

 

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連絡はどうしたんだろ

このままですと特製弁当が届くわけですが,それは一体どうなるのでしょうか。なんとなくハーサカに押し付けられそうな気がするのですが,気のせいでしょうか...。本当にかぐや様の世話は大変だなぁ...。

 

次。

かぐや(氷)さんから藤原初期のツッコミでロカボガール」なる言葉が出てきました。つまりなんだ,これは糖質は控えめにしてバランスよく食おうぜ!的なあれですかね。

 

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ロカボ

 

つまり僕がいつもやっている糖質制限ダイエット(をもうちょっとバランスよくしたようなもん)か...。なるほどねえ。最近ちょっと遅い時間に食事をすることが続いて僕も再びロカボな生活をしなければいけないだけに,ちょっとタイムリーだった。

 

最後。

石上からもらった野菜スティック,頬張るそれが小動物みたいでお可愛いのである。会長も「石上には優しい」と拗ねていますけれど,藤原・伊井野をぶった切ったのにこの野菜スティックはポリポリたべるのは面白い。

 

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かわええ

 

無論,野菜は食べたかったのでしょうけれど,それだけ石上会計には心を許している距離感があるということなんでしょうか。さすができの悪い弟である。

というわけで,まる。

 

(追記)

 

会長が倒れてしまったわけですけれど,とりま保健室なのか,あるいは翼くんの実家ではないかとの疑惑も抱かれる例の病院なんだろうか。

 

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ayumie.hatenablog.com

 

そんな対になる話だった面白かもしれませんね。

 

 

もう一つ。

印刷版と電子版で予告が違うらしいです。僕が読んでいる印刷版ですと普通に「次号」の予告がでているのですが,電子版だと休載になっているらしい。休載のなのか,掲載されるのか,僕もライフ削りながら感想書いているので真相がしりたいものである。

 

というわけで再度まる。

 

 

 

藤原ママはいつまでも

 

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コミックス

 

  


*画像はヤングジャンプ2019年第19号『かぐや様は告らせたい』 135話 より引用しました。