現実逃避

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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』 第144話 四宮かぐやの無理難題「燕の子安貝」編② 感想

さてと。かぐや様 144話 の感想(かぐ活)です。

 

 

ついにやってきた子安つばめ先輩の自宅でのクリスマス。四宮かぐや(氷)に送り出され,いま万難を排して運命のクリスマスが始まる。

 

ふむ。

相変わらずJK語が飛び交う陽キャ世界ですね。そこに一生懸命食いついていかんとする,ヲタク代表・石上優の努力がいじましいのである。お前...無茶しやがって...

  

「どしたおまえ」という小野寺麗ちゃんのツッコミが優しい...。いつの間にか普通に友達みたいに接しているこの空気感,世界観。石上優の世界がどんどん広がっているんだなあ...という感じが何とも嬉しいですね。

別に僕が育てたわけじゃないのに「あの子は私が育てたんですよ」(藤原)的な感慨を感じる今日このこの頃。全くの気のせいですけれどね!

 

というわけで本日の舞台,はじまりはじまり〜。

 

 

 

 


 


 

石上優のクリスマスたらクリスマス!

さて。

そんなナウなヤングにバカ受けなJKトークを楽しむ石上優ですが,方や西部戦線には子安つばめ,方や東部戦線は伊井野ミコという二正面作戦をとらざるを得ないところが辛いですよね。

 

いや,ぶっちゃけ石上的には伊井野さんはターゲットでは無いですし,スナイプしたいのは子安先輩だけだというのにこのどうしょうもないポンコツ娘が心配でしょうがないのである。

 

 

ふむ。

やはり伊井野さんは普段のナチュラル風が良いな。伊井野さんは基本的仕様として可愛い・頭脳明晰・正義の人という高性能であるわけですが,いかんせん残り60%は「ポンコツ」でできている残念仕様です。例の残念メイクを落とすように指示した小野寺麗さんグッジョブ!である。

 

しかしまあ,石上の心配は尽きないわけですね。

いやね。ぶっちゃけどうでもいいんですよ。伊井野さんのことなんて。でも残念な娘が残念な手口であっさりと引っかかる様を見ていると「この子の行く末って...」という心配性がむくむくと浮上してきてしまうんだなあ...。

 

 

はい,残念!

一体全体どうしてこの子はこんなに残念な子なんだろう...。石上の心理は父親かお兄ちゃんか。その目線は完全に身内を心配する親戚の体である。そんなつもりなのに...なのに...

 

伊井野さんの良いところをストレートに褒められれば,不承不承にもかかわらず認めざるを得ないのである。このときの視点はむしろ友人・仲間といったところか。

 

子安つばめはもてなしたい

しかしですね,伊井野さんにかまけていたら,肝心なつばめ先輩がお手隙になってしまうわけで。そんな時にさらりと間に割って入って助けてくれる小野寺さんマジ大天使。ヒロイン小野寺にハズレ無しとはよく言ったもんやで....(遠い目)

 

そんな子安先輩は一体いかなるクラースな方々なのかと思いきや,へぇ...世界的バーテンダー兼大手飲食会社の大幹部かあ...。

 

 


 

僕はお酒は飲まないのでカクテル飲むような店には行かないわけですけれど,この種の大人の世界でトップクラスの人というのは通常尊敬と敬意を集める人であろう。四宮財閥あたりと比べるのは酷ですけれど,ホームバーがある程度の金持ちなわけですからね。

 

とは言え,高校生のクリパですからアルコールは当然ご法度である。あくまで「カクテル風ソフトドリンク」の提供にとどまるわけなのですが,ここで「ウイスキー入りチョコ」を持ってくるのは上手いですね。極めて合法的に酔っ払いを生成できる。

 

その適法性を判別するのが「未来の酔っぱらい」こと伊井野ミコってところがまた面白いですよね。この子の正義の杓子定規さがわかるというか。

結局,法の下に適法かどうかじゃなくて,酒類の入った食べ物を食べることで高校生が酔っ払った状態になってよいか悪いか,という判断ではないところがね。良くも悪くも法曹関係者らしい判断である。

 

というわけで酔っぱらいの仕込みが終わったところで「バーの作法」を石上に手取り足取り教えてくれる。こういう時,たぶんつばめ先輩は100%善意! そこにエロスも恋愛感情も存在しないんです!

 

 

 

駄菓子菓子。

まあ陰キャでヲタクなでも純粋初心な青少年としてはですね。この密着加減はたまんねぇだろうなあ...。前かがみになってしまうのは心臓の爆音のせいか,あるいは...(え)

 

 

伊井野ミコはつまらない

 

 

そんな石上の様子を一人つまんなそうに眺めるオンナが一人。 そう,身体の60%以上が残念でできている伊井野ミコである。

 

 

挑発!

完全に子安先輩に挑みかかる女子のそれである。ウイスキー入りチョコで完全に出来上がり,ブレーキが壊れてしまった伊井野さん。まさかの上級国民に対するキャットファイトであります。

 

 

 

注文の品はビニャカラーダ。はい,わからないのでググりましたが,概ねイラスト通りの飲み物ですね。

お酒だとラムをベースにパイナップル,ココナッツミルク,パインなどをあわせた飲み物のようです。オーダー的には「パイナップル裏ごし」でかつ「フローズン状態」で出せってことなのかな...よう分からんけれど。

 

ていうか,ウイスキー入りチョコで酔っ払っているとは言え,この子は一体どこからこういう知識をもってくるのだろうか。なんとなくですが,多分に「知識だけ」な感じがしますね。適法性を追求する伊井野さんですから飲酒はしたことないでしょうし。

 

 

それはその後の「できないなら大丈夫です。普通にジントニください」というセリフからも分かりますね。いやお前ジントニックは酒だから飲めんだろ...。ジン入れなかったらただのトニックウォーターじゃん...。

これってつまり,子安先輩に挑戦しているだけなのである。端的に言えば,つばめ先輩が石上といちゃいちゃしているのがつまらないだけである。くっくっく...酔っぱらい状態とはいえ「焼きもち」が入ってくるとは最高ですかね!

 

そんな「先輩を困らせよう」としている空気を感じ取った石上の態度がまさしくお兄ちゃんのソレである。我が儘な妹をたしなめるように気をむけてみれば,完全に伊井野さんは絡み酒です。なんてこった...! こんな時だって言うのにおらワックワクしてきたぞ!

 

 


 生徒会の仲間として,陰ながらポンコツ娘をカバーし続けてきた男としてかける助言は少しぶっきらぼうなところはあるけれど,そこにある気持ちは伊井野さんに対する「思いやり」である。石上の気持ちは読者には十分に伝わってくるし,それは小野寺さんや子安先輩にも伝わっている。

 

 

な・の・に!

伊井野ミコにはそれは伝わんないんだよなあ...。いや,分かっているけれどわからない振りをしているだけなのかも知れないけれど。単に認められないだけなのかもしれないけれど。

 

石上の言葉は伊井野さんに対する「思いやり」から生じているにもかかわらず,それを「傷つくこと」「バカにしていること」「優しくないこと」と受け止めてしまう。それはなぜか。

 

それはね。

伊井野さんは「優しさ」に飢えているからだよ。同じことを優しく言ってくれればそれでいい。伊井野さんが石上に対する大きな変化があったのは,あの文化祭の時。自分が夜回り先生を買って近所の巡回をしていた時にみせてくれた石上優の優しさ。

 

 

 

あの「優しさ」が伊井野さんにとっての原初体験になっている。あんな風に優しくされたことは意外にも無かったのではないか。いつも一人家にいて,生徒会では気を張りつつ石上や先輩と対峙し,風紀委員としては生徒に煙たがれながらの毎日である。

 

そんな伊井野さんが「優しくされた」からこそ,もう一度そんなふうに優しく気遣ってほしいのである。自分の目の前でつばめ先輩にしているように,その優しさを自分にも向けてほしい。

 

我が儘かもしれないけれどワガママじゃない。そんな伊井野さんの葛藤がとてもお可愛い。何だよお前...まるで石上に惚れているみたいじゃねえか...。

 

子安つばめは知りたい

傍から見ると「恋」にも見える伊井野さんの葛藤。

 

そんな気持ちがわかってか理解らいでか,淡々と伊井野さんが気づかない気配りを続ける石上が格好いいのである。そんな石上の姿に対し,子安先輩も石上を認めつつある

 

 


 その名の通りみせる「優しさ」は,伊井野さんには伝わらなくても傍から見ているつばめ先輩にはよく見えるわけだ。

 

そこで褒められて天狗になるわけでもなく,「良い手本が身近にいるので真似ているだけ」という謙虚さも良いですね。これは普通に会長のことかもしれないし,ある意味優しさを持つ四宮さんのことかもしれないけれど,そんなところに日頃の人間関係が伺えるところがまた良いね。

 

 

普通。

気負わず,普通にしていると,石上優って男は本当に良いやつなんだよなあ...。あの「気持ち悪い」とまで四宮さんに評されたダメっぷりはどこへやら。子安先輩を口説くでもなく,淡々と一人片付けの手伝いをし,伊井野さんの終電も気にして気遣っている。そんな優しさが格好いい

 

 

 

だからでしょうか。こんなん出たんですけれど〜!  

 

ハァハァ...子安つばめ....?

お前...いま,ミコちゃんに嫉妬したか...?

 

 

終電を気にするふりをして帰りの時間を偽る子安先輩が小悪魔の顔になっている。お,お前...もしかして石上に惚れかかっているのか...?

 

 

 


偽りの時の告知は延長戦の号砲。

次回,子安つばめと石上優,そして伊井野ミコによるトライアングルが始まる。まる。

 

余談

そしてこの盛り上がりっぷりを前にしての休載である。いやまあ,読者は結果を知っているわけですが,ここからどうやって伊井野ミコの骨が折れるのか。子安つばめの暗い表情のわけはなんなのか。

 

 

 

結果から見えるドッキドキのクリスマスは,子安先輩の意図通りに進まなかったことを物語る。伊井野さんと石上に何があったのか。枕を高くして待つしか無いですね。

 

 

さてこぼれ話

例の四宮さんがくれた「指輪」ですけれど,今回注意深く見守っていたんですがさてありましたかね...?

 

 

とりま,1p目の「KP」の段階では薬指にしっかりと嵌っていますね。そして5p目の頭を抱えるシーンでも指輪はある。その後10p目,シェイカーを使うシーンでもつけてますね。最後,16p目の片付けのシーンでも指輪は嵌めている。

 

ふむ。

つまり遠目の時だけは指輪の描写は簡略化されているだけで,基本的に外していないようですね。合点した!

 

次。

今回JK語が乱発されていたわけですが,その旨赤坂先生の予告にもありました。

 

 

なるほど。

え,いや,「タピる」あったか...?

 

「KP」「KSK」「YDK」「TKMK]「KSNM」「熱盛」「フッ軽」「どちゃくそ秒」「あざまる水産」「よいちょまる」「いい波ノッてる」「マジ卍」

 

あとは「つばめ語」だしな。タピる,ありましたか...? 

発見できた方はご一報を。

 

追記

普通にありました。完全に意識の外に出していたようだ...。コメントいただいた皆様ありがとうございます。

 

 

次。

そういや結局クリスマスプレゼントはどうしたのかな...?
あげるシーンなかったよね。

 

 

これは次回のお話で出てくるのかしら。さてプレゼントは一つ,女子は2人です。もちろん石上的には子安先輩に渡す以外の選択肢はないわけですが,これどうなんだろうな。ちょっち気になります。それがきっかけで伊井野さんが骨折する...なるほど,分かりま...せんね,そんなの(笑)

 

最後。

 

周囲の人間もまたなんだか優しい...。

  

ほとんど遊ばれている状況ですが,そんな気遣いがなんだかほっこりするのである。石上の言う,「優しい人を真似ている」ってのは多分に会長たちのことですけれど,こうして優しい人達に囲まれている伊井野さんも本当は幸せなんだよなあ。

 

とりま,どんな結末になろうとも最後まで伊井野さんは石上に心配されつつ,ケアされつつ今後も生きていくんだろうな...てのは見えてまいりました。そんな微笑ましい未来を楽しみにして,再度まる。

 

 

まだ来ない千花のターン!

 

 

 

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コミックス

 


*画像はヤングジャンプ2019年第31号『かぐや様は告らせたい』 144話 ,143話,142話より引用しました。

画像引用は中止しました。