現実逃避

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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』 第145話 四宮かぐやの無理難題「燕の子安貝」編③ 感想

さてと。かぐや様 145話 の感想(かぐ活)です。

 

実写映画もいよいよ完成。試写会の募集も始まっておりますが,せっかくなのできちんとお金を払って観たいかなとおもっています。

 

そんなかぐや様は告らせたい,今回の巻頭カラーは実写映画に対応した表紙。赤坂先生の期待の高さもわかりますね。白銀御行を演じる平野紫耀さんと,四宮かぐやを演じる橋本環奈さんの絵ということですね...。

 

 

 

その違いは読者には分かりかねるほど。つまりこれは赤坂先生によるキャストに対する100%の肯定・信頼にほかならない。実際,予告ポスターをみると本当に雰囲気出ていると思う。そんな実写映画は9月6日(金)公開です。

 

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石上優は伝えたい

前回,策士・子安つばめによって終電の時間を誤魔化された石上優。クリスマス・イブ...ゲストルーム...何も起こらないはずはなく...。

 

そんな展開を予想させるような「引き」に思わず脳汁があふれ出た中尉殿も多々おられたことでしょう。単行本作業のための休載が入ったために待ち時間が増えた分,悶絶された諸兄もいたに違いない。

 

そしてそんな読者の妄想が具現化するような一連の流れである。男子としては期待しちゃうしー? なんだか子安先輩も誘っているのかとしか思えないようなことを仕掛けてくるし。

 

 

 


ファ!?

なんということだ。この流れは一体全体どうなってんの?

 

「もっと君のこと教えてほしい」

「左小指に指輪をつける意味知ってる?」

「ゆーくんは......私の事好き だよね」

 

 

お,おう。

完全に誘っている流れである。というか実際に石上に身体を託したままいっきにそんな雰囲気になりつつある。ば,馬鹿な?これは「かぐや様は告らせたい」ですよ!青年誌の癖にパンチラ一つ描かないという伝説のラブコメですよ。

 

 

え,石上...お前...今日男になるんか...?

 

完全にイブセックスの流れである。

そうか...つばめ先輩からしてみれば既に石上優から告白されているわけですし。あとは返事をするだけである。そんな子安先輩からのお返事はもちろんYes! 

 

 

Yes・No枕なんかなくっても明々白々な空気です。

でもそこで石上優は誠実なんだよなあ。実のところ文化祭における例の件はハプニング告白である。当の石上自身が「好き」という意思を伝えたつもりがないわけで。

 

 

であるからして,石上はまずその想いをきちんと伝えたい。そんな気持ちをしっかりと子安つばめ先輩は汲んでほしいんです!

  

 

言った...!

石上...お前,男やで...!

 

自分の思いの丈を,実直に,ストレートに伝えることができた。あんな偶然のハプニングによる告白ではなく,自分の言葉による告白。やっぱり告白ってそういうものだと思うのですよね。自分の言葉で,相手に直接伝えていく。それができないことには本当の想いが伝わることはないのだから。

 

 

子安つばめが分からない

 

それに対する子安先輩の返事

   

 

どういうことなの...?

 

 

おかしいな。つばめ先輩の前後の言動が一致しない

伊井野ミコに対する石上の態度を気にかけて。その上でわざと泊まりになるように仕掛けていく。その上で「もっと君のことを教えてほしい」というのは,かつて文化祭で告白された子安先輩の気持ちそのものです。

 

今回つばめ先輩が石上に告げた,「卒業しちゃうし」「神奈川の大学行っちゃうから」という付き合えない理由。でもそんなことは最初からわかっていたわけで。真剣に体操をやりたいからと言う理由で断ろうとしていた当初の理由と何ら変わらない。

 

 

でもね。

そこで結論を出さずに「もう少し知ってから答えを出しても」という流れを経て,今日この日まで来たわけじゃないですか。石上のことを知った上で,最初に挙げていた理由でお断りする? そんなのありえないじゃん。

  

 

それはゲストルームに置いての石上との会話にも見て取れる。「もっと君のことを教えてほしい」と言った上で,小指の指輪の意味まで指摘して「好き」という気持ちを確認している。それは単に抱いてもらうために...?

 

いやいやいや。んなわけねーだろ!

 

 

ここは子安つばめ先輩の気持ちを少し考えてみなければ。女子の心理としてそのロジックは絶対におかしく感じる。

確かに愛されているから「抱かれたい」てのはある。でもそれが「好きになってくれたお礼」てのは無いわ。それが仮に自分自身にとってのお礼だっとしてもだ。

 

 

だってですよ。

石上は「抱きたいだけ」でセックスするのは嫌だから「自分の気持ち」を伝えて受け入れてほしいと思ったわけじゃないですか。それを受け入れずして「お礼として抱かれる」ってのは石上の気持ちを踏みにじっちゃうでしょ?

 

 

おかしい。絶対におかしい。

 

子安先輩の人物像と一致しない。

仮にも偏差値77の秀智院学園の三大美女の一人である。言語的にも恋愛心理的にも,石上の意図は伝わったはずである。にもかかわらずそのような酷い仕打ちをするのであろうか。石上優が「この人はいい人だ」と思った相手が,そんなことをするであろうか。どうにも子安先輩の心情と行動が一致しないのである。

 

 

やはり子安先輩には裏の意図があるのだと思われる。

 

石上に対する確認の仕方から,「好意を抱いていてほしい」という気持ちがあったのは間違いない。にも関わらず,自分の身体までつかって石上の気持ちを推し量ろうとしたのは,そこから「石上の本気度」を図ろうとしたのだろうか。

 

しかしである。

自分の見栄えとか,身体とか,そんなことを目的に近寄ってくるような人間ではないことはわかっていたはずである。文化祭からクリスマスイブという短い時間であったけれども,石上のことを見てきたわけだから。その上で,石上のことを急速に好意を抱くほどだったのだから。石上の本質を見誤るはずがないのである。

 

なのでここで石上を試したわけではない。で,あるならば残る「解」は何かと天秤にかけた上で恋心を「諦めた」場合である。

 

 

それは「体操」だろうか?答えはnon! 

確かに「体操」と「恋」を天秤にかけて前者を選ぶということはあるのかもしれない。でもそれは最初に考えた答えである。それがわかった上で石上惹かれていったのであるならば,今回の色仕掛けは不要である。

 

そもそも子安先輩は経験ありなのだろうか?という観点から見ても疑問が残る。子安先輩は体操を頑張ってきた。3年生になっても継続し,大学でもやろうと考えているわけである。

 


 そんな考えの持ち主であるならばだよ。

告白された回数も多々ありであろう子安つばめ先輩,実際のところ高校時代に「お付き合い」した人なんていたのかなあ...? 

まあこのあたりは憶測なんで,何とも言えないんだけれどそんな付き合ってもいない人とセックスしようとする人間とは思えないんだよなあ...。

 

そして何より「この表情」である。

 

 

 

冬休みが明けて,伊井野ミコと石上が「こんな有様」になっている時の子安つばめ先輩の表情は明らかに曇っている。どうみても「振った女」の表情じゃないわ。これは自分の思いがうまくいかなかった文脈の表情である。

 

 

となると,残る要素はジョーカーたる「伊井野ミコ」しかいない。 

自分に告白したはずの石上がいつも気にかける「伊井野ミコ」。石上はいつもミコちゃんのことばっかり気にかけているとつばめ先輩は思っているのである。だから嫉妬混じりにこんな事も言っているわけで。

 

 

ふむ。

想像にすぎないわけだけれども,子安先輩はどこかで「石上にとって大切な人は伊井野さんなのでは」と感じ取ったのかな。

 

今はお付き合いしていなくても,伊井野さんに対する気の欠け方は自分のそれに対するものと「違う特別ななにか」を感じる。伊井野ミコの方も,恋愛感情の有無はともかく「石上優に優しくしてほしい」と思っている。そんなことを感じ取ったクリスマス・イブ。

 

仮にお付き合いを始めたとしても,遠方で別の場所で過ごす二人よりも毎日そばにいる伊井野さんとの親密度は高まっていく。そんな行く先が見えているからこそ,子安先輩は敢えて「石上の気持ちは受け取らなかった」んじゃないかな。

 

その上で,自分を好きになってくれた相手に対し「失礼だとは思うけれど」試すようなことをする。自分の意図通り,石上がそれを受け入れなくていい。きっと石上はそんなことをしない。そんな確信があったからこそのやんわりとした,でも悲しい「拒絶」を告げたんじゃないかしら。

 

 

それでもなお,あんな形でその意志を示したのは,万が一にもそんな石上に抱かれるのなら,「自分の一瞬燃え上がった恋心」の証として受け入れよう。そんな覚悟があったのかも知れない。だからこそ,そうならなかった結末に対する「あの表情」だったりして。

 

とまあ妄想をたぎらせたところで取り敢えずまる。

 

 

伊井野ミコは問い詰めたい

 

それにしても伊井野ミコ,嗅覚が尖すぎるのである。主に石上の女関係に(ちょ)。

 

ちょいと近づいただけでつばめ先輩の香りを感じ取る。

うん,まあ女子ってそんなものかもね。他の女がどんな「匂い」をしているかとか目ざといですし。ミコちゃんも香水つけてくるくらい匂いに気を使っていたわけだからね。かつ風紀委員として練り上げられた取り締り技術...。伊井野さんに隙はなかった。

 

 

そこからストレートな物言いがすごいですね。

え,別にお前そこ突っ込まなくてもいいじゃん...。それがわかっても黙っているのが普通じゃないの。でも伊井野さんはしちゃうんだよなあ。それは不純異性交遊を取り締まる正義の風紀委員としてかもしれないし,自分には優しくしてくれなかった石上に対する怒り,嫉妬なのかも知れない。あるいはその両方か。

 

そんな伊井野ミコの微妙な乙女心が垣間見れたところからのコレは流石に大爆笑である。さすがギャップの赤坂先生! 一気にコメディにより切ってくれる。そこにシビれるあこがれるゥ!

  

 

お前は何を言っているんだの世界である。

「たたなかったの?」じゃねぇわ。「今も!?」じゃねぇわ!

 

なんだろう。伊井野ミコの空間がどんどんお笑いになっていく。畜生,こんな天才なのにおバカを見ているとどこぞの生徒副会長を思い出してしまう。このデフォルメ顔が妙にお可愛いこと!と思ってしまう第145話でした。再度まる。

 

 

シリアスな幕間に千花が登場

 

 

 

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コミックス

 


*画像はヤングジャンプ2019年第33号『かぐや様は告らせたい』 145話 ,144話,142話,134話,120話より引用しました。

画像引用は中止しました。