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『かぐや様は告らせたい』 第158話 ファーストコミュニケーション 感想 : ずっと......思ってた

さてと。かぐや様 158話 の感想(かぐ活)です。

 

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TVアニメ第2期ディザーヴィジュアル公開



 TVアニメ第2期のディザービジュアルが公開されました。この並び,四宮ー石上の疑似姉弟と藤原ー白銀の疑似親子の並びでもあるんだな。奥が深い。

 

 

 

2期ともなれば新メンバーも続々登場してくるわけで楽しみは増すのである。伊井野ミコ,大仏こばち。体育祭までやれれば子安つばめや風野団長もですね。そしてあわよくばこの人も...と期待は高鳴るのであります。

 

そう。

国の心臓,四宮の血筋を引きし者。四宮かぐやを再従祖叔母に持つ,ウケるちゃん改めみんな大好き四条眞紀!ちゃんであります。

 

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みんな大好き四条眞妃!(第88話 コミックス10巻98話より)

 

四条さんはねえ...一言で言えば「失敗した四宮かぐや」であります。ちょっと意地を張っちゃったから。ちょっと判断を誤ったから。もしかしたらあったかもしれない失敗した四宮かぐやを具現化したような存在です。

 

だからこそ!それゆえに! その中途半端な人の良さと幸薄さが身にしみる。いつか幸せになってほしいけれど多分難しいヒロインNo.1の冠を抱く四条さん。やっぱり活躍は三期になってからになっちゃうのかしら。残念ヒロインだけに(酷)

 

というわけで,今回はそんな四条さんと四宮さんのお話

 

 

 

 

最新コミックス

かぐや様は告らせたい 16 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス)

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仁義なき戦い!四宮家VS 四条家

前回は親友にして仇敵でもある柏木渚と四宮かぐやの脳みそがとろけそうな恋バナが描かれていたわけですが,時系列はその直後の出来事になる...。

 

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大事そうに抱えるD・V・D!で台無し

 

だってそうですよ。

めっちゃ威嚇顔で四条さんとメンチ斬り合っている四宮さんの手元には件のDVDがありますからね。メッチャ格好つけているけれど,その手に握りしめているのが鈴◯一徹主演のエチエチDVDというだけで笑いがこみ上げてきてしまいますからね。

 

 

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こうなると読者視点ではどんなに冷酷を気取っていても失笑しか湧いてこないというもの。しかしそんな事情をつゆ知らない我らが四条眞紀ちゃんは,分家筋であるにもかかわらず丁々発止を繰り広げるのであった。

 

てっ...ちょっとまてよ。そもそもこの二人はなんでいがみ合っているのでしょうね。そんな疑問に対する答えが今回のお話になります。

 

 

時間は二人の幼少期に遡る。

国内のとあるパーティーで口汚い丁丁発止を繰り広げる四条パパと四宮パパ(雁庵)の姿がそこにあった。ってうーわっ!

 

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四宮VS四条

 

(追記)「兄」ではないかというコメント頂きました。僕も若さから言って兄かなと思ったのですが,四条家が父連れだったのでとりあえず雁庵という仮定で書いてみました。振舞いの粗暴さから言うと,兄という方が納得できますが...。

 

以降,雁庵という前提で文章は書いてありますが,兄かもしれないという留保をした上でお読みいただければ。

 

ひと目で分かる両家の性格の違いである。分家筋とはいえ相手を「鼠」呼ばわりし,自ら国中に仕掛けた罠を「殺鼠剤まみれの巣穴」という。極めつけはこのセリフである。

 

死んだ鼠もさぁ腐ると臭いんだよね

 

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言葉の裏の意味

 

反転してどす黒い闇に包まれ四条パッパは無言を貫き通すわけなんですが,その理由がちっとも笑えないよ!どうなってんだよ,四宮家はよ!

 

人道に外れようとも他者を害して自らの権益を追求する。勝利して支配する,ただそれだけよっ!というDIO様も真っ黒な性根の持ち主と見受けられし四宮家の長。先程の揶揄はそのまんま四条家の成り立ちそのものに直結している。

 

過激派と穏健派の仁義なき戦いの中で,人死まででたというその暗黒の歴史。追放の憂き目をうけた穏健派は「抗争の犠牲者となった者の名を取り」四条グループを立ち上げた...って,つまり「死んだ鼠」呼ばわりされた者はそのまんま四条パッパの直系の犠牲になった親族のことじゃないですか。うーわ...これはドン引きだわ...。

 

 

四宮かぐやと四条眞紀・ファーストコミュニケーション

 

そこまで言われても公然の場では紳士的振舞いを維持した四条パパと,他人は自分のものと言わんばかりに女を侍らす四宮雁庵。

 

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著しい対比

 

二人のキャラは違いすぎるし,どうみたって雁庵は悪役,四条が善玉みたいな絵面だもんね。実際のところはわからんけれど,穏健派として海外で再起を遂げたぐらいの努力家ですもの。印象的には四条家のほうが遥かに真っ当にみえますわね。

 

とはいえ,そんな「四宮憎し」の精神で臥薪嘗胆をしてきた四条家ですもの。四宮家とは相容れないと考えるのは,大人であればやむを得ないというもの。でも子どもは違います。子どもには面白くもない社交の場において,年頃の近い子どもがいたら自然と遊びたくなるというもの。そんなものですよね。

 

ああ...でも...。

大人たちのロジックに子どもは巻き込まれていく。四宮かぐやと遊んでみようかなと思った幼心は,いつも優しい父が厳しく戒める言葉によって枷をはめられてしまう。

 

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四条家の立場を鑑みればおそらくそうなるでしょうし,やがて戦争になるというのもそのとおりなんでしょう。家と家が潰し合う壮絶なビジネス戦争が繰り広げられ,どちらかがすり潰されるまでの抗争になるに違いない。そう考えれば「四宮の娘と関わらない」は正しいのである。

 

でも...。

子どもですもの。近くになれば言葉も交わすし,興味も湧く。ねえ,この時の四宮さんの気持ちわかりますか?

 

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四宮かぐやの気持ち

 

父につれてこられれば優しく気遣われるでもなく。女を侍らすのに邪魔になれば,「外で本を読んでろ」と冷たく言われる。その手に持っている本は「みにくいあひるの子」ですよ。おいおい,こいつは一体どういうことなの...って背筋が寒くなるじゃないですか。

 

その文脈,かぐや様はどうやら正妻の血筋じゃなさそうだよね。全てに絶望した母・名夜竹さんは雁庵のその「他者を害する権利は当然」的な態度で支配されただけっぽいじゃないの。震えが止まりません。

 

そんなはれものを触るがような扱いに慣れきっているかぐやからすれば,無邪気に声をかけてきては「それおもしろい?」と興味を持った風に声をかけられて...ものすごく嬉しかったと思うんだよね。思わず「いっしょにみる?」と振ったその言葉には,仲良くなりたいという子どもならごく当間に抱く感情が込められているじゃないですか。

 

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勇気と拒絶

 

ああ...なのに...。

ツンデレちゃんの誉も高い四条眞紀ちゃんは思わず父の言葉に従って冷たい言葉を投げかけてしまうのであった。

一瞬の期待からどん底に突き落とされた四宮さんの気持ちはどんなだっただろうか。改めて自分は四宮家というこの世の害悪の最下層にいることを思い知られたわけです。うつろに,閉ざされた目に戻ってしまった幼かぐやが痛々しくて見ていられない。

 

 

 

ずっと......思ってた

そんな初めての第三種接近遭遇。お互いの第一印象はそこで定まり今に至る。

 

でもなあ。

そんなツンデレちゃんこと四条眞紀さん,どこか憎めないんだよなあ。だって,なんだかんだで四条さんはかぐやさんのことを気にかけているんだもの。本当に嫌いだったら声掛けしないし,もっと激しく拒絶すればいいんです。そんなの四条と四宮の対立でなくても,全国どこの高校の女子でも行われていることじゃないですか。

 

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お人好しな四条さん

 

でもそうはしない。

丁々発止を繰り広げている相手に声をかける。相手が困っていれば助言をしてあげる。方法がわからなければ手伝ってあげる。「穏健派」と言われし四条家の末裔らしく,どこか他人を憎みきれない非情さに欠けたところがある。

 

一方のかぐや様である。なんのかんので四条さんをうまく使い,DVDを確保して使い方まで説明させることに成功している。そのあたり「人を見たら使え」という家訓の四宮家の末裔らしく,どこか要領よく他者をコントロールするところがある。

 

でもかぐやはちょっと違う。

四宮家の本当の冷酷さと非常さは持ち合わせていない。もとより四宮の思想は「教育」という後天的に会得したものである。もともとはそういう人間じゃなかったはずなんです。

 

だから雁庵にはない未練を持ち合わせている。

仲良くしたかった。嫌いでいてほしくなかった。だから話したくもないといいながらも眞紀ちゃんに話しかけ,お互いの行く末に思いを馳せながら問いかける。

 

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仲良くしたい

 

.......眞紀さん 私の事も憎いですか?

 

その問いかけの意味するものは未練である。執着である。かつて「得られたかもしれない」四条家の息女との友情。一緒に仲良くしたかったという思いの残滓である。そんな言葉の投げかけに対して父の言葉を思い出しながら,その言葉に従って肯定する四条さんの背中が悲しい。

 

でも四宮さんは繰り返し問いかける。「嫌いですか」「嫌いよ」―――憎いと言われても,嫌いと言われても,馴れ合うつもりはないと言われてもなお問いかけるのはなぜか。本当にただの未練なのか。いや違うのである。

 

四宮かぐやは知っている。

あの時,自分に声をかけてきた眞紀ちゃんは本当に自分と遊びたそうだった。言葉に出てきた文言はどこか借り物のそれだった。

絶対に本心じゃない。その核心があるからこそ,数年たった今でも「違うのではないですか」と問いかけたくなる。語りかけたくなる。

 

そんな想いを理解できないほど四条眞紀は馬鹿ではない。仮にも学年3位,四宮同様の天才の家系の末裔である。自分はかぐやと仲良くしたいのか。したくないのか。そんな自問自答の果てに思わず漏らした言葉

 

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ずっと...

 

ずっと...思ってた

それ おもしろい?

 

あの日,自らの意思で発した言葉。自らの意志に反して封じ込められた次の言葉。あの日欠け違えたボタンを欠け直すように,やりなおすように紡がれたその瞬間がねえ...とっても綺麗で... ある意味,尊く感じるほどだったのである。

 

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美しい瞬間

 

 

 

この顔。

 

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不安と期待

 

思わずもう一度歩み寄った四宮かぐやの顔には期待と不安が込められている。そんな永遠に続くのかと思われる一瞬の後に,ツンデレちゃんが潔くデレてくれるところが最高に素晴らしいのである。

 

 

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サイコーの女・四条眞妃

 

ビバ!四条眞紀!

まったく...四条眞紀は最高だぜ...!

 

という美しいお話でした。まる。

 

 

余談

からーのこのギャップ,げっらげら笑っちゃいましたわ。相変わらずのギャップの赤坂先生である。最高かよ,「かぐや様は告らせたい」は。

 

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D・V・D! D・V・D!

 

 

まあ物語冒頭に後生大事に握りしめていた円盤の存在がオチを示唆していたわけですが,それにしても大爆笑ものである。かつて「みにくいアヒルの子」を共に読もうとして読むことが出来ず,いま18を前にして生徒会室のパソコンで鈴◯一徹主演のD・V・D!D・V・D!を見る。寒い時代だと思わんか...?(むしろ何かが熱いです)

 

それもこれも神っている柏木さんが,新たなる神を生み出さんと四宮さんの「教育」を図った結果ですからね。とことん置いてけぼりの四条さんが不憫でならない...。本当にお前は立派な負け犬だなあ(酷)

 

次。

気になったのは四条パパのビジュアルである。双子の弟の四条帝登場時も思ったのですが,何かビジュアル的に白銀御行系統じゃないですかね。あれ...もしかして白銀家,もともとは四条系のどっかの流れ...?

 

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なんか御行に似ている...?

 

ふむ。

国内で四宮の迫害を受けた四条家の末裔の傍流だというなら,白銀家の没落っぷりもそれっぽくありますね。もともといいとこのお嬢さん風だった白銀母が出ていったことも。

 

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白銀母...お前は今どこで戦っている(154話)

 

なんだろ。白銀母が早坂系統の顔立ちだったのも気になるし,出奔した先が早坂家なりその奥にいる四宮家でも不思議ではないな...。本当に「義姉」が白銀母だったらどうしよう。

 

しかし逆に言えば四条家の存在は四宮かぐやにとってはある意味面白い要素かもしれない。ほら,これからかぐやは本家をなんとかだまくらかしてスタンフォード留学を承認させなければならないじゃないですか。そして海外は四条家も一定の影響力のあるテリトリーである。ふむ。意味深だな。

 

もしかすると,四宮と対決した場合,白銀ともども四条側に寝返って海外で力を蓄える。そんな展開もあるのかもしれないね。

これまでの恩讐を考えればそんな単純じゃないでしょうけれど,こうして眞紀と和解ができたのだから「穏健派」と呼ばれる精神の持ち主なら雁庵を説得するよりもまだ簡単そうな感じがするんだよなあ...。まあ人死がでているほどの「恨み」がどう影響するか分かりませんけれど。

 

そんな先ざきを含めまして妄想が捗るのである。というところで来週は休載。残念!でありますが,先の楽しみが増えたと捉えて続きを待つ。再度まる。

 

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最新コミックスなど

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*画像はヤングジャンプ2019年第49号『かぐや様は告らせたい』 158話,同154話,同88話より引用しました。