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『かぐや様は告らせたい』第167話 四宮かぐやの無理難題「燕の子安貝」編④ 感想 : このデートプランには問題がある!

さてと。 かぐや様は告らせたい 167話 の感想(かぐ活)です。

 

前回はかなり用意周到な作戦でつばめ先輩とのデートをゲットした石上優。もともとの基本能力の高さはあった石上ですが,こうやって見事にゲッチュぅラブラブできるなんて石上らしからぬことよ...といった観があったわけすが,なるほど。

  

これは四宮さんの献策じゃったか。

義弟想いの四宮さん...というよりは「一度言葉に出した約束は守る」という四宮かぐやルールの"縛り"でしょうかね。まるで呪術師である。もちろん,石上を後輩としてサポートする気はあるでしょうけれど。

 

さてそうなると問題は実際にデートをどう実行するかということになります。プログラム設計はできても実行してみたら固まったでは意味ないですからね。事前のデバック作業が重要となってくる。

 

というわけで,今回は石上優のデートプランを巡る天才たちの恋愛妄想戦になります。

 

 

 

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石上優は相談したい

 

さてその作戦である。

見事デートの約束を射止めたとはいえ,そこは石上優である。ちょっと前までは石上が目を合わせただけで女の子が泣くといった惨状を抱えていた石上ですから,当然「デート」の経験などはない。恋愛童貞は当然デート童貞という状況である。


 

そんな石上がデートプランについて懸念するのは当然至極。

デートとはただ遊びに行くだけにあらず! いかにコーディネイトし,相手を楽しませ,そして自分と一緒にいることを心地よく感じさせるか。男の器量が試される,リア充のみに許されし「特権」である。

 

 

そんな石上デート計画委員会イシブランが立案した計画とやらが

 

ファッションレンタルサービス!

 

であります。

 

ほほう...。

てっきり高級ブランド品のサブスクリプションサービスか何かかと思ったら,そんなサービスがあるのか。これならコーディネートに自信のない陰キャでもそれなりに決めることができますし,色んな服の中から選んでコーディネートするというのは女子的にも楽しそうですね。

 

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立案から却下まで,早!

 

ってかぐやさんのぶった切り早!

 

...とまあ石上優のプランをザックザクにぶった切った四宮さんではありますが,彼女自身もアイデアは悪くないと思っているのですよね。僕もそう思います。

 

ただ四宮さんが指摘するとおり,男が提案するとちょっとコスプレ趣味風に捉えられてしまいそうな部分が難しいかもしれませんね。女性のファッションセンスに対するプライドを刺激してしまうところも確かに宜しくないかもしれませんね。

 

ただ思うにこれ,次々善の策と絡めていけばそんなに悪いアイデアではなかったんですけれどね。要するにデートの最初にレンタルファッションサービスを使う「必然性」があればよかったんだよね。

 

もしディズニーランドだったら,早坂の言うとおりディズニーの世界観に没入したほうが楽しい,という「必然性」があったじゃないですか。多分これは最初にファッションレンタルして,ディスニーの世界観に染まって楽しむという風に進めれば正解エサクタだったのだと思われます。しかしまあ,それは存在しなかった記憶。 

  

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混ぜるな危険

 

一生懸命考えてきた策があっさり否定され,次善の策としていつもの「花作戦」を持ち出してはぶった切られ。なかなかに石上優もお気の毒である。たしかに「花作戦」が通じるのは伊井野ミコぐらいだと思いますけれど。

 

 

まあ総じて言えば,このかぐやの言葉が真実ということなんだろうなあ。石上優は考えすぎないほうがいい。演出したり,見栄を張るのではなく,自然体の石上のいいところをアピールしたほうが加点がつく。

  

それはクリスマスイベントの夜を思い出してもそう。というわけで無難な解決策に落ち着いたわけですが...

 

 

四宮かぐやは尋ねたい

 

そんな二人の無難な策をぶった切る,恋愛初心者であり当然デート初心者でもある早坂愛の登場と相成るわけであります。

   

デート初手にディズニーは鬼門!

 

 

どこかで聞いたような話です。

 

なんだ,俺の話じゃん。相方との初デートに盛り上がっていた俺は,デートと言ったらディズニーランドということで行ったわけですけれど,当の相方から「初デートにディズニーは鬼門」「待機時間の会話が云々」という知識年増の早坂が言った通りの情報を聞かされたのであった。ちなみにデートは成功した(関係無い)。

 

 

そんな情報収集と仮想現実シミュレーションの鬼であるデータマン早坂によってディズニーを完全否定されてしまったわけです。いや決して,「かぐや様」の劇中でディズニーランドを描写するのは諸々知財関係上難しいから否定されたわけではないです。たぶん。

 

 

早坂愛は考えたい

そこで主人のご下命による代替デートプランの披露を命じられた早坂愛が示した妄想デートプランが「横浜デートプラン」であります。示された冊子の遠足パンフレット感が素晴らしいですね。

 

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愛の考えた最高のけいかく

 

桜木町駅スタートで,汽車道,ハンマーヘッド,ワールドポーターズ,コスモワールド,カップヌードルミュージアム,中華街,赤レンガ倉庫,港の見える丘公園...て多いわ! いかにも「横浜で遊びに行きそうなところ」を連結した早坂プランである。

 

だがそんな早坂プランの是非ではなく,プランを立てた早坂の方に禁忌事項をドンドンぶつけてくる四宮かぐやが容赦ないのであった!

 

「このプラン使ったことあるの?」「無いですが」

「じゃあ横浜に行く機会が多いとか?」「無いですが」

 

ここで察して止めてあげればいいのに,続く早坂の言葉を見逃さないところが容赦ないですよね...この主は。

 

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止めてさしあげろ...

 

ハァハァ...。もう止めて!早坂のライフはもう0よ!

 

そんな読者の魂の叫びが届くこともなく,容赦なく追い込む四宮さんが恐ろしい。

 

大体!どうして早坂がこんな妄想...もとい脳内シミュレーションに励むようになったのかって,毎日毎日いちゃいちゃ話を語ってはマウント取ってくるどこかのアホ四宮かぐやのせいだと思うんだよね。

 

 

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可哀想な,愛(星明子)

 

「悩みがあるならちゃんと聞くから話して頂戴......!」とか煽っているのかお前,ってやつですよ。そりゃ早坂もガンギレですわ。実際キレたのは紛う方無く100%妄想プランだったからに他ならないわけで。恋人のいない近侍を追い詰めてはいけない。

 

石上優はチェックしたい

「好みのデートプランを言え」と言われたから言いました。自信満々の完璧プランを妄想扱いされて完ギレの早坂の意を汲み,あるがままに石上デート計画委員会に早坂プランを提出したかぐやさん。

 

ここからの石上,ごく普通に客観視してプランを精査しているんですよね。言っていることは至極真っ当。さすがはデータ評価に定評のある石上である。ただ早坂愛にとって不幸だったのは,評価したのがディフェンスに定評がある池上とは違って,オフェンスに定評のある石上だったわけで。

 

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オフェンスには定評のある石上(なお左側から)

 

ザクザクとザクレロの爪で突き刺すように早坂プランを切り刻む石上が心地よい。石上の指摘はそのとおりで,休日に動くにしては行き先が多すぎるし,夢とか妄想とかが溢れ出しちゃっている。

ものすごく正しい指摘なのに,正論でボディをぶん殴っている感が途方も無いところがアレですよね。藤原千花も通った道を早坂も歩む。まあしかたがない。殴りやすいボディをしている方が悪いんです!

 

そんな石上に対して武力行使するところが四宮家内偵兼お側付きの早坂らしいですけれど! 藤原とは違うのだよ,藤原とは!

  

うん。

今回のお話の肝はですね...何が面白いって,ネタ(突っ込み)の循環性だと思うのですよね。それぞれデートプランを立ててはそれなりの主張をするわけですよ,立案者が。で,揃いも揃ってその立案のどこかに「突っ込みどころ」があるわけです。

 

石上の立案にかぐやが突っ込み,石上とかぐやの立案に早坂が突っ込む,早坂の立案にかぐやと石上が突っ込む。まるでウロボロスですか?という突っ込みの連鎖は「いつまでも突っ込みが完結しない!(漏瑚)」という構造。これは面白い。

 

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好きな人がいないという点において敗北者として一歩リード(なにそれ)


今回のオチ的に本日の敗北者は早坂ですけれど,関わった全員が精神を削られているんですよね...。これ,当事者全員に言えることですけれど,主観的に提案しているときには粗が見えていなくって,客観的に評価しているときは的確だからだという...。なんだそれ...いつものかぐや様といっしょやん。そりゃ面白いはずだわ!

 

 

緊急討論!早坂解任問題!

からーのこれ

 

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早坂解任

 

最初,「解任」という文字に違和感を感じたのだけれど,これ早坂ママから愛ちゃんへのメールなのね。早坂が辞任じゃなくて,「解任」なのは文字通りお役御免ということか。ほへぇ。

 

もとより年次が上がる際には付き人がひとり増えるという話だったと思うのですが,この修学旅行を前にしての早坂近侍解任とは風雲急を告げますね。

 

この前段階の「私をもっと大事にしないと」「天罰が下ってもきっと乗り越えられる」「もうかぐや様は独りじゃない」のあたりの流れ,普通に早坂が役を降りる風にも見えるじゃないですか。(冷静に考えれば早坂から降りることはありえないのですが) 

 

 

それが「解任」。早坂とかぐやさんを切り離す方向へ本家がかじを切ったということは,四宮かぐやの監視者としての早坂があまりにも主とツーカーになりすぎたということの危惧でしょうか。当然,かぐやと御行のお付き合い開始と連動しているのでしょうね。

 

四宮さんを守る盾を取り除いてからの...というこの雰囲気は,どちらかというと仲の悪い絡みでしょうか。あるいは四宮雁庵の計略でしょうか。なんとなくガードを取り除くというやり口は対立者のそれっぽい感じがしますが。

  

「大事にしないと天罰が下る」という早坂の呟きは完全に前フリに思える。この先,四宮かぐやに試練があるのでしょうが,さて白銀御行や周囲のお友達はかぐやを支えて乗り切れるのでしょうか。

 

実際には「早坂を含めて」かぐやは支えてほしい。そう考えるに違いない部分まで含めてこの早坂のモノローグを見ると,早坂自身離れがたい気持ちといくばくかの不安があるようにも見えなくもない。

 

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大丈夫...ではないです

 

石上のデートとは対象的に,不穏な空気を漂わせてきた京都修学旅行編。気になるところである。まる。

 


余談:「かぐや様」こぼれ話

今週のYJに「1億円40漫画賞」のラブコメ漫画賞審査員に赤坂先生が着任されていて,インタビューの抜粋が載っています。

 

詳細はこちら。

 

yj40comicaward.jp

 

面白いのは赤坂先生の作劇方法。キャラの関係性でストーリーを組み立てていくのはかぐや様を読んでいても分かるわけですけれど,そのストーリーの組立は「文章でストーリーを組んでから18ページに分割している」ということ。なるほど。

 

文章化というのは前後関係がはっきりするんですよね。漫画という絵を用いた表現において,いきなりネームを書くと「ここの進め方が良くなかったか?」と再考するのに手間がかかりそうな印象がある。


その点,テキストは何回でも表現を改められるし,前後関係を変えることも出来ますよね。その中で「これ!」という構成を選択していけば,1話完結の中で綺麗な起承転結を作り出すことができそうな印象がありますね。

 

ツイッターのツイートに例えて18ツイートで考えるというのも面白い考え方だと思いました。僕は感想を書くだけで創作はしませんけれど,創作者の皆さんには良いヒントだったのじゃないかなと思ったり。

 

 

次。

冒頭の出来事ですが,全開の石上特訓のさなかにかぐや様が小指を怪我しておられる。

 

 

何事も本気の四宮印なわけですけれど,これはどこかで本編につながるのかな。恋人の小指が怪我していたら,会長も気になりますよね。これだけで一つネームが書けそうな気がする。

 

 

次。

色々案が出たデートプランですが,これボツになったやつを含めていつか四宮さんがデートに応用するやつでしょ。

 

 

ファッションレンタルサービスとか面白そうですし,ディズニーランドは表現的にどこまで可能かわからないけれど(ミッキーとか描けないだろうし),わ◯モテでもディズニー行っているから別に取り上げられないこともなかろうしな。鼠国デート,この二人こそ会話が成り立たないとかいうこともないはずなので,どうなるか見てみたいものである。

 

 

最後。

ここに来て次週はお休み。単行本作業じゃないですよね。つい先日,赤坂先生は台湾の招待イベントに行かれていて,そのまま京都感情旅行殺人事件にも行かれたようだから取材ということなのかな。

 

 

 

お休みは残念ですけれど,次の一手が楽しみでもある。というわけで再度まる


  

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最新コミックスなど

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 17 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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*画像は週刊ヤングジャンプ2020年第10号 『かぐや様は告らせたい』167話より引用しました。