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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』第168話 先輩くんと後輩ちゃん② 感想 : 流れよ我が涙...と伊井野ミコは言った

さてと。 かぐや様は告らせたい 168話 の感想(かぐ活)です。

 

いきなり他のラブコメの話ですが昨日,「五等分の花嫁」が無事完結いたしました。いま個人的にすげぇなと思っているラブコメがかぐや様と五等分の花嫁でして。

 

「かぐや様」がこれまでにないラブコメの様式を作り出した「歴史に残るラブコメ」だとすれば, 「五等分の花嫁」は一対多によるラブコメ(いわゆるハーレムラブコメ)において伏線を散りばめて読者に謎解きの楽しみを与えつつ,見事一本筋の通った決着をつけることができた「ハーレムラブコメの限界」を超えられたラブコメなんじゃないかと思っています(個人の感想です)。

 

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そんな「五等分の花嫁」がおわってしまいまして。

ブログ感想書きとしては,水・木と0時更新の漫画の感想を書くのはとても楽しくもあり,大変でもあったのですけれど,大団円を迎えた彼の作品の喪失に若干の寂しさを抱えつつ。

 

もう一方の雄である「かぐや様は告らせたい」はまだまだドンドン進化していくぜ!って感じで読者としては楽しみが尽きません。まだまだいろんな切り口・展開でぼくたちラブコメ読者を楽しませてくれるであろう「かぐや様」にはますます期待したい。

 

 

 

 

てなわけで,2週間ぶりの「かぐや様」を五臓六腑に染み渡らせましょう。

 

 

 

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かぐや様は告らせたい 17 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス)

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  • 発売日: 2020/01/17
  • メディア: コミック
 

 

 

 

 

石上,デートに誘うってよ

 

さて本編。

バレーボール頂上戦争の勝利の結果,子安つばめ先輩をデートに誘う権利を確保した石上優。前回は四宮かぐやと早坂近侍を巻き込みつつ,そこら中に不協和音を発生させながら石上は横浜デートプランを作成したのでした。

 

プランができれば後は決裁をいただくだけ。四宮副会長の厳しい稟議を経て作られた完ぺきなプランをプレゼンし,子安つばめ令嬢の決裁をいただくだけです。パイセン,僕と契約して横浜デートをやってよ!

 

 つばめ先輩

「あっ!スカイツリー行ったことない!」

 

 

スススス...。

秘儀・無想転生もびっくりな自然な動きで横浜デートプランは闇に葬られたのであった。2週間前,四宮さんにダメ押しされ,早坂愛の精神をゴリゴリに削り,練りに練られた鉄血プランは奏上することすら出来ず。完全に早坂愛が死に損である。

 

 

ですが,それは石上にとっては知らぬこと。今となってはどうでもよいことである。なぜなら,石上にとって重要なのは「つばめ先輩とデートできればよかろう!」なわけであり,手段や方法などどうでもいいのだーーー!!(DIO様)なわけですからね。

 

 

実に順風満帆に進んでいく石上優の恋。

もともと加点主義で見てくれていて,クリスマスの惨劇を乗り越えてなお慕ってくれるかわいい後輩にトキメキを感じなくもないつばめ先輩の様子からしてみれば,順調に進めば無事カップルとしてゴールインすら見えてくるんじゃないかという今の石上。なんでしょう...こんなに順調でいいのでしょうか。

 

体が軽いっ...

こんな気持ちでデートに誘うの初めて...

もう何も怖くない!

 

てな感じですよ。
 

誰にも邪魔されぬよう,念には念を入れて上級生の修学旅行にスケジュールを合わせることで藤原千花は封印。まあ石上の藤原評はさもありなん,て感じですが一方で会長が擁護するのも分からなくもなく。

 

それでも,サポートを求めるのではなく,自分自身の力できちんとデートをこなすつもりの石上の力強い姿に,読者としては成長を感じますよね。会長も石上自身に対する信頼があるからこそ,激励して送り出すことができる。実に佳き流れを感じます。 

 

先輩くんは心配性

とはいえだ。

先輩としては心配の種は尽きないのである。なんといっても石上である。知る人ぞ知る「真相」があるからこそ,真実を知らない者が欹てる偽りの石上の姿が懸念されるのである。

 

 

大友京子問題!

 

 

かつて石上が守ろうとし,その結果石上は誤解されることになる。しかし石上は彼女の笑顔を守ることを優先し,自らの悪評に対する申し立ての機会の一切を断り今日まで至るのであった。

 

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石上が守りたいものがあるからこそ,詳らかにできない真実。かつて石上を救い上げた生徒会長の白銀御行と言えどもいかんともしがたい事実である。結果,心配な先輩くんとしては色々と策を練るわけですが,少し先走って所感を述べてしまえば「杞憂」であろう。

 

 

石上の「悪評」とやらはしょせん伝聞情報である。単なる陰口に過ぎない。一方で,子安先輩はここまで応援団や文化祭実行委員,個人的なつきあいもろもろひっくるめて「ありのままの石上優」を見ている

 

自然体で行動する石上優は,頑張り屋さんで,まじめで,狂おしいほど純情で,優しい人である。加点主義で石上を見続けたつばめ先輩からすれば,伝聞情報よりも自分の目で見たあるがままの石上を素直に信じられるはずである。

 おそらく,「でも私は信じない」と蛇柱・伊黒小芭内ばりの境地に子安先輩は到達しているはずである。故に,白銀の心配は杞憂であろう。それは読者にもわかっている。

 

ただ先輩として子安つばめ先輩だけには真相を伝えておこうというのは分からなくもなく。それを行ったところで,石上優にとってメリットこそあれデメリットはない。もし「生徒会が調べた本当のマル秘レポート」が伝わるのであれば。 

 

後輩ちゃんは嗚咽したい

駄菓子菓子(だがしかし)。

 

石上がワッキワキになって告白している瞬間に忍び寄っていた影がほかにも2名余いたのであった。ていうか,風紀委員の伊井野ミコと大仏こばちであった。ふむ。

 

 

この2名はステークホルダーでありながら同級生である。ゆえに石上デート時に京都に掻き消える2年生とも,学校にはほとんど近寄らない自宅学習中の3年生とも異なり,直接的に石上の事案にかかわる可能性が残っているのである!

 

そんな利害関係者・伊井野ミコが嗚咽する理由は何だってばよ!

 

 

ふむ。

まあこれは二通り考えられますよね。一つは,会長が推測したとおり「生徒会マル秘ファイル」を読んで石上の真相を知り,どうしたらいいのか悩んでいるケース。もう一つはほぼ恋に落ちている相手の石上が別の女をデートに誘ったことに対して,何もできない自分を憂いているケース。

 

 

ま,これは前者じゃないよね。

そもそも石上の大友京子問題については,早くから伊井野さんは彼女なりの正義によって石上にも言い分アリとみていた。そして生徒会におけるこれまでのつながりや,文化祭実行委員の時に感じた石上の優しさを通じて「石上の根っこの部分」が言われているような悪い奴ではないではないことは承知済のはずである。

 

ましてや,藤原千花がこれ見よがしに置いておいた件のファイルを見る機会はこれまで散々あったはずであり,それを読んで推測を裏付けることはあってもこんな風に泣きじゃくりながら「どうして人は辛くても生きなきゃいけないの...?」などとつぶやくはずもないのである。

 

ていうか,そもそもその呟きが憐れんでいる対象はどう見ても伊井野ミコ本人やんけ!

 

 

 

以上から,本人にとって「辛いこと」とやらは十中八九,自身の秘めた恋心とままならぬ相手の気持ちを憂いてのことであろう。違った方向で後輩ちゃんを慰めに行った白銀御行,まさかの失態である。

 

まあこれも伊井野ミコと二人きりで過ごした暗黒時間が成せる偶然ですかね...。変に深読みした分,謎の切り替えしを喰らった感がある。いや,お前そこはどうでもよくないだろ!ファイルが消えてしまっていいのか。石上優の恋路はどうなってもいいのか(笑)

 

 

大仏こばちは救いたい(誰を?)

 

からーの,これ。

 

 

ひっ...!

お,大仏こばち!? お,お前ッ...!!

 

 

これ,どっちだ...? 大仏さんの意図は。石上のことは不当に貶められていると思っていますので,純粋に生徒会ファイルを渡し,石上の印象を上げることで恋路の成功を促そうとしている... という可能性が一つ。

 

これは伊井野ミコが石上に惚れそうになった時の「これは悪手だ」という彼女の想いとも矛盾しない。何らかの理由で大仏さんは伊井野さんから石上に惚れるのは止めさせたいと思っているみたいだからね。

 

 

だ・け・ど!

彼女の行動の基準はたぶん「ミコちゃん>石上」である。大魔王様のお言葉は全てに優先する...なミストバーンさんじゃないけれど,どっちを取ると言ったら多分優先するのはミコである。

 

大仏さんの狙いはなにか。もし彼女が石上とミコが付き合うようになるのが駄目だと思っているのじゃなくて,付き合うならば「石上からミコに惚れさせなければならない!」という信念を持っているとしたら...。秀知院三大美女をも上回ると言われしモテ女の大仏さんである。彼女ならそんな信念を持っていてもおかしくはない。

 

とすればだよ。

伊井野ミコの恋路の邪魔になる「子安つばめを石上優から排除」する方向に動く可能性が微粒子レベルで存在する!

 

 

もし件のファイルの中身が大仏さんの手によって邪悪な方向へ差し替えられていたら...。白銀御行がデートの「後」で見せるつもりだったファイルを,大仏さんがデートの「前」に見せに行っていることからも...そこには白銀御行とは全く違った意図が込められている可能性がある! 

 

そしてこれらをすべて考慮した上でそれらがすべてブラフである可能性

あえて意図的に大仏さんの表情をダークに描くことで,実際は最初に述べたとおり石上優とつばめ先輩をくっつけることでミコから遠ざけようとしているだけだった...とかいう「ギャップの赤坂」技法で物語を展開していく可能性すらある!

 

 

..........とまあ,ええ,お前は東堂葵かハンター☓ハンター小説を書いているのかってノリでつらつらと書きましたけれど,みなさん最後まで読んでくれてありがとうございます(御礼)

 

 

余談:「かぐや様」コソコソ話

 

実際,こればっかりは次の話を読むまでわからないことですし,「かぐや様は告らせたい」ってこういう屁理屈をこねくり回してあーだこーだ考える楽しみがあるラブコメだと思うのですよね。ラブコメって楽しー!って思える瞬間である。

 

 

さて,最後に取りこぼしてきたところを拾っておこう。

 

まず今週も扱いがジェットコースターだった「藤原千花」さん。

石上の不当な扱いに憤る正義感を持ち,その立場の是正を主張する。良くも悪くも「一般的感覚」をもった人間で,読者と同じ視点で俯瞰している彼女のポジションが確認できますよね。

 

一方で伊井野さんが泣いていれば「また藤原がなにかやったか?」と思われる程度に,巫山戯た部分がある人物であることもここまで描かれているので,「白銀はふじわらを信頼していなかった」というモノローグが完全同意なんだよなあ...。いずれもベクトルは全く違うけれど,藤原千花という人物に対する「厚い信頼」がそこにある。

 

 

次。

伊井野さんと会長のこのやりとり,情報量が多い...! 多すぎる!

 

まず会長の言葉が聞こえなかったのは「ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン」のせいである。これ,早坂が欲しがっていたやつじゃん。かぐや様のラブ自慢話をシャットアウトして没入するための...。

 

当然これもブルートゥースが切れて音だだ漏れになる案件とセットになると思いますが,それはまた別のお話。むしろここではミコちゃんが「聴いていたもの」に着目したい。心臓の鼓動って,それかー!それ来ちゃったか...!

 

 

伊井野ミコが家族愛に飢えているのは間違いないんですよね。正義に邁進する両親を理解し,自信も正義に邁進するようになったのは多分にそうしないと過程で放置されている自分の居場所が見つけられなったからである。

 

母親の胎内の疑似体験って,完全に愛情がストップ安で干からびる寸前のやつじゃん!そんなエア母親に頼るくらい,伊井野さんの気持ちは乱れてちょちょ切れているやつじゃん。だめだこいつ,早くなんとかしないと...!!  

 

...てなりますけれど,そんな心臓の鼓動を聴いて「どうでもよくなっちゃう」白銀御行もまた母親に家を出ていかれ,自分は連れて行かれなかったトラウマを持つ男なんだよなあ。そりゃ母の心臓の鼓動なんて聴いたら自分の世界に没入しちゃうわ。

 

先輩くんと後輩ちゃん,立場も経験も違いますけれど,共に勉学一本で畏敬を集めつつ母の愛情に飢えているのは同じなんだよね...。似た者同士である。

 

 

最後。

ラスト1ページにいたりついに登場四宮かぐやである。前回,今生の別れかという流れで近侍解任の知らせと覚悟を決めた早坂愛なわけですが,こちらも波乱万丈である。

 

幼少の頃より付き添い,共に辛苦を舐めてきた早坂としては思うところもあるでしょうが,それをいうなら四宮かぐやにとっても大事件である。早坂は使用人であると同時に姉であり友人でもあったわけで,それが失われるとなったら彼女にとっての一大事である。

 

 

くしくも修学旅行編と終わる秘密編が同時進行となるこの流れ。京都感情旅行はどんな風に展開していくのか。四宮本邸の動きや早坂母,かぐや兄,そして四宮厳庵も気になります。

 

ますます波乱万丈となってきた「かぐや様は告らせたい」。どちらの進行もまったくもって目が話せないのである。まる


  

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最新コミックスなど

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 17 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 17 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

  • 作者:赤坂アカ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2020/01/17
  • メディア: Kindle版
 

 

 

 


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