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『かぐや様は告らせたい』第176話 早坂愛の友達⑤ 感想 : そして友になる

さてと。 かぐや様は告らせたい 176話 の感想(かぐ活)です。

 

私事ですが,コロナウイルスの影響で仕事は在宅勤務なんですけれどね。ぶっちゃけ同じこと達成するのに在宅のほうがウン倍も大変です。おかげさまでTVアニメ「かぐや様は告らせたい」 を観たのも一昨日(火曜日)ですよ!

 

とはいえ,アニメの方も疲れた身体を癒やしてくれるようなお話が盛りだくさんで,第2話を見た途端ニッコリですわ。元気満タンですわ。

 

第2期OPの方も変わらず中毒性が高いですしね。何度でもおかわりが行ける。絶好調のアニメの方もますます期待である。

 

【リンク先】(公式)

TVアニメ『かぐや様は告らせたい? ~天才たちの恋愛頭脳戦~』オープニング映像 ♪鈴木雅之「DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理」

 

というわけで,「早坂の友達」編もクライマックスな第176話の感想はこの後すぐ!(誰目線?)

 

 

  

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二人の思い出の「場所」

最初にいくつか事実確認の訂正というか。考察の仕切り直し。前回,いろいろ予想(妄想)してみたんですが,どうやら違ってたみたいというのが2点

 

前回記事 

ayumie.hatenablog.com

 

 

一つは前回,かぐやが早坂にシュシュをプレゼントした場所について「これは東京の四宮別邸でしょ」っと断言したのですが,実はこの京都の四宮が所有する山中で良かった模様。

 

いや,たしかにそうじゃないと「私達が最初に出会ったあの場所」という早坂の発言と整合性が取れなかったので,あの場所は京都の山中でよかった...わけですけれど,まさか山の中で早坂がメイド服着ているとは思わないじゃん?

 

というか,そもそも時系列を勘違いしていたんですよね。プレゼントをあげた時はそれなりに主従関係がすすんでいて,それでもかぐやは「友達」がほしかったから...みたいな流れであげたんだと思いこんでいたんですよね。だから東京の四宮別邸と勘違いしたところもある。あのシーンは「二人が出会った最初の時」だったわけか。

 

訂正します。コメントいただいたように,早坂の発言は「私達の関係が始まったあの場所」でした。最初に出会った場所ではないので,関係が進んだ中でこの場所でやりとりをした,という解釈であっているようです。

 

 

 

せっかくなのでこの話を掘り下げてしまうと,かぐやは友達をもとめていたけれども早坂との関係は主従関係(仕事)ということも最初から受け入れていたのね。だからこそ173話の「使用人」発言にもつながってくるわけで。

 

味方が欲しい。そんな言葉を吐かざるを得ない幼いかぐやの立場の言うところの「味方」とは,単に自分を守ってくれる存在というだけではなく,心を許して接せられる存在として早坂愛を求めていたのでしょう。それはやはり「友達」と表現できる範疇にあったのだと思います。

 

それはかぐやのこの言葉からもわかります。

 

あれは私にとって良い思い出じゃないもの

 

というセリフからは,かぐやとしてはここでのやり取りが自分の望んだ形で進まなかったことを裏付けているわけです。かぐやは早坂に「友達」を求めていた。無条件の信頼関係を築ける関係が欲しかった。

 

 

しかし早坂は黄光が送り込んだ密告者であり,その関係はかぐやが求めるような信頼関係を築くことが最初から不可能なわけで。だからこそ「お仕事なら...」とその贈り物を受け取り,主従契約を結ぶに至ったわけです。(この点は前回ぼくが想像したとおりの心理状況でしたね)

 

ほしかった「友達」ではなく,お仕事としての「主従関係」として二人の関係はスタートした。それは結局ここに至るまで変わらなかった。少なくとも,早坂愛がそれを貫かざるを得なかった以上。

 

望んだのに手に入らなかった「友達」。そんな苦い思い出の場所こそが,この京都の山の中にある「二人が最初に出会った場所」だったわけですね。

 

存在したかもしれない「四宮かぐや」としての雲鷹

もう一つは158話に出てきた四宮の男,雲鷹ではなく次男ではと推測したわけですけれど,コメントにもあったとおり雲鷹で良かったみたいですね。

 

確かに髪型は雲鷹だったのですがそれにしてはかぐやとの年齢差がありすぎじゃね?とおもって三男はないかな...と脳内でしょりしていたのですが,存外にかぐやと雲鷹は年の差ありそう。

 

 

だってね。

雲鷹と早坂奈央(母)が「そういう関係」だったぽいからね。早坂家が四宮の支配下にある以上,当然知己に決まっているのですが,ここでの会話はより深い関係をうかがわせる。つまり,雲鷹と奈央の間柄はそのまんまかぐやと早坂愛の関係と同じだったのね。つまり「主従関係にあった」(ことがある)というわけ。

 

 


 

言い換えればそれだけ「世代差」が雲鷹とかぐやの間にあるということである。であるならば,158話で描かれた男が雲鷹で,当時のかぐやが絵本を読むような幼い年令であったことと符合します。

 

 

さて,せっかくこの話題になったので少し掘り下げておきます。

 

「私達にもこういう未来があり得たのでしょうね」

 

という早坂奈央の言葉からは,奈央もまた四宮雲鷹の従者として送り込まれ,上位者(大兄貴=黄光)に動向を報告する役割を与えられてきたのでしょう。そしてそれはどこかの段階で雲鷹にバレた。

 

雲鷹が,自分とかぐやの特性がほぼ同一であるという推測の下に計画を立てていたことを鑑みても,雲鷹もまた「身内から密告者が出た場合は絶対にそれを許さない」人物だったのでしょう。

そして今なお,早坂奈央を許せないことが会話からわかります。雲鷹は,四宮かぐやのように「許したい」と思えなかったわけだ。あったかもしれない,もう一人の四宮かぐや像こそが四宮雲鷹という男なわけですね。なるほどなあ...。

 

 

そして友になる

さて,かぐやと早坂の物語の決着は...。

 

かぐやは早坂に「友達」を追い求めながらも,結局仕事としての主従関係を受け入れてきた。そしてそう考えるのは彼女にとっても「楽」だったことがかぐやの言葉からわかります。

 

貴女が尽くすのは仕事で優しくしてくれるのも全部 仕事

善意で側に居るって言われるより その方が信じられたのよ

 

誰も味方がいない,弱肉強食のヒエラルキーの最下層にいる立場にあって誰かを信じ続けることの難しさ。一般人においても「信じられる人間関係」を構築するのは途方もなく難しいのに,それに加えて四宮流教育は「人を信じない」ことが前提となっています。

 

 

裏切りもある世知辛い上流階級に身をおくかぐやにとって,「人の善意」を信じることは途方もなく難しい。だったら契約に基づく「仕事としての関係」の方がよっぽど受け入れやすい。

 

この時点でかぐやは自分の気持ちを押し込めているわけです。

至極もっともな彼女の背景に従って。仕事としての「守り役」であり,「聞き手役」。ときに姉のように,時に友のように接してくれるのは「仕事」だから。

 

信じたいものに裏切られることを恐れた結果,これはお金で割り切った関係と見做すことにした。ある意味,お金を払って女性に側にいてもらって酒を飲む系のサービスと似たような関係です。そんな割り切りをしながらも,心のどこかに早坂に「友達」をもとめていたからこそ,ある種の依存関係があったのでしょう。

 

だってそうじゃん。

「色々背負わせてごめんね」という言葉は,文字通りそのような仕事を負わせたことに対してでしょう。けれど,多分にかぐやの中にあるどこか仕事以上の信頼関係,言うならば「友達」としての早坂の役割をも背負わせてきたという気持ちがあるからこそ出た言葉じゃないでしょうか。でなければ,この局面でかぐやが謝罪する流れにはならない。

 


 

 

だからこそ,二人の主従関係はここまでにしたい。

そうした主従関係で縛ることでかぐやが早坂に仕事以上のことを,「友達」であることを仕事としてさせてきたことを辞めにしたい。そんな気持ちからでたであろう,かぐやの「ごめんなさい」

 

でもかぐやは一つ間違っている。

早坂愛にとってこの仕事は裏切りを伴う「汚れ仕事」でしたけれど,仕事としてやってきた二人の関係は「友達」だった。頼られる事が嬉しい。傷ついている姿が可哀そう。一生懸命もがきながら,懸命に生き抜こうとするその姿はずっとずっと「可愛くて」。そんな風に相手を思うのは仕事だけじゃないじゃないですか。それ以上の本物の気持ちがあるじゃないですか。

 

だからこそ。

四宮かぐやが「辛かったでしょう」「気づいてあげられなくてごめんね」といってくれた時。自分の行為を詫びるのをやめ,辛かった気持ちをわかってくれたことに涙を流す。

嫌われたくなかったから。嫌われてしまうことを毎日怖れていたから。そんな気持ちを率直にかぐやに伝えることができたわけですよね...。

 

 

 

この瞬間,二人は確かに「友達」になった。

主でも,従者でもない。いつも側に寄り添いたい。互いが互いを頼り,お互いを思いやる。そんな友達に,二人はなれたのではないか。

 

涙なしには語れない,176話「早坂愛の友達」でした。まる。

 

余談 

そんな感動のシーンを一瞬で月までふっとばしてくれる「かぐや様を語りたい」の巨勢エリカさん。やめろ...この流れで「泣きたい時は泣いてよいのよ?」とか...脳みそがブッチギリすぎだろ(笑)

 

 

さて。

今回,雲鷹はあっさりと引いたわけですが理由が「四宮かぐやがアホだから」ってのが笑える。そんなの読者はみんな知っていますけれどね!四宮かぐやはアホの子!

 

しかしこれがどう転ぶのかな。

 

とりあえずぶん殴られた件は感情的に処理せず,早坂が取り込めないと判断したらサクッと引くあたりやはり四宮の合理性を感じますね。一方で,四宮流教育を受けながら感情的に喚き散らすような「アホ」故に,自分の強敵認定から外したとみなしていいのかどうか。少なくとも「理解しがたいもの」という認識にはなっているようですが。

 

 

なにげに,早坂も「毎日毎日バカみたいな恋愛相談したり」とか口走っていますので,雲鷹にかぐやに想い人ありという点は掌握されたでしょうしね。そこに七味唐辛子で従者・天野八雲を撃退するような男子がひとりいる...とならば,勘付きそうなもんですけれど。これは「かぐやの弱点」となるだけに,気になるポイントである。

 

京都修学旅行はまだはじまったばかり,どこかで四宮本邸の場面の入るのでしょう。割とどろどろさせずに雲鷹編は終わらせましたけれど,この後の展開が気になるところである。

 

 

そして会長といえば,今回の早坂をかぐやが「許す」ことができたことにも間接的に関わってきていると思うのですよね。四宮かぐやを大きく変えた存在は白銀御行である。

 

人の善意など信じられなかったかぐやを変えてくれたのは「白銀御行」だった。

 

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「善意で側に居る」ということよりも「仕事で側に居る」方が信じられたかぐやが,仕事上の経緯で自分を「裏切った」早坂を許せたのは,やはり善意でそばにいてくれる人もいるということを白銀から学んだからこそだと思うんだよね。

 

 

幼少の頃,信じていた友人に裏切られて以来「自分の秘密を守れない人間はそばに置かない」ことにしてきた四宮かぐや。第162話では秘密を守ってくれた小野寺麗さんとのエピソードで,「あの時私があの人たちを許せてたらこんな未来もあったのかしら」と言っていました。

 

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小野寺さんのエピソードと,今回の早坂奈央さんの言い回しが「重なっている」というのはフォロワーさんのツイートから気付かされてなるほどなー...と思ったのですが,今回かぐやが違う道に行けたのはやはり会長の存在が大きかったんでしょうね。

  

 

  • あの時,許せなかったかぐやは「会長と出会う前」のかぐや。
  • 今回,早坂を許し,自ら詫びることができたのは「会長と出会った後」のかぐや。

 

このエピソードでは割と影に徹して表に出てこなかった白銀御行ですけれど,「四宮さんが大大大大大好きな彼氏」がいてくれたからこそ,今回の物語の結末にたどり着けたのではないかと思ったり。再度まる。

 

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