現実逃避

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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』第179話 四宮かぐやの無理難題「仏の御石の鉢」編 感想 : 絶対譲れない戦いがそこにある!

さてと。 かぐや様は告らせたい 179話 の感想(かぐ活)です。

 

毎週面白れぇ...面白れぇ...! と拳を地面に打ち付けながら読み漁っている「かぐや様」ですが,皆さん今週はどうでしたか。端的に言いましょう。最高である!

 

 

ぬぅ...。

誰もが気になる石上xつばめのデート,今週こそデート編本番でしょと思いきや,それすらエサ!

 

幽遊白書の飛影さんが「邪王炎殺黒龍波」とかいう中二病たっぷりのネーミングの荒業を使ったかと思いきや,それすら術者の妖力を劇的に向上させるエサに過ぎなかったというエピソードを思い出しましましたね...。(なんじゃそら)

 

石xつばデートは作劇を更に燃え上がらせ,コメディの暴走列車の牽引役の留める。そのうえで上質なるカプ論争を通じた痛快な作劇を堪能させてくれるとは,このayumie感服いたしました。すっげー! たのしー!

 

 

万雷の拍手を贈れ,かぐやファンよ...と思うくらい楽しかった今回,179話感想です。

  

 

 

  

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四宮かぐやは守りたい

というわけで,石上とつばめ先輩のデートは実に簡潔に,かつポイントを押さえて成功裏に終わったことが報告されたのでした。スカイツリーデート,滞りなく終わっちゃったみたいですね。

 

 

そっちの結果が心配でならなかった白銀と四宮さんも安堵といったところですが,そこは二人の差が生じると言うか。晴れてカップルになったとはいえ,白銀と四宮さんでは石上の恋に対するこれまでのアプローチが違います。

 

そっと見守る白銀に対して積極果敢に無理難題を石上に振り,時に(自分の利得と合わせながら)石上のサポートに勤しみ,その恋の成功を支えんとしてきた四宮かぐや嬢である。できの悪い弟のような石上の恋が実ることを願う気持ちはまさに姉のソレ。

 

 

四宮家の頭脳の粋を極めしかぐやさんですもの。後顧の憂いは断っておきたいところですよね。名付けて「消えたファイルを追え」作戦である。

 

修学旅行で鬼...もとい上級生が生徒会室から空白となった間隙を突いて入手した,生徒会所有のマル秘レポート。そんな下手人たる大仏こばちを詰問するために風紀委員室に突入と相成るわけであります。

 

あらゆる危険の芽は詰む。

四宮かぐやはやると決めたら本当にやる。こいつにはそんな凄みがあるッ!

 

一気に臨戦態勢に入る秀知院学院副会長・四宮かぐやVS黒い正義の執行者・風紀委員の大仏こばち...と思いきや,

 

 

ファ!?

 

お前は一体何を言っているのだ...の世界である。

リンゴォ・ロードアゲインもびっくりな「オタクの世界」である。

 

 

カップル論争!

 

男女揃えばそこに存在し,ラブコメとならば人交われば廊下やネットで言葉の筒音を鳴らし合うという。それぞ,カップル論争!

 

かつて古代中国では曹操・孫権・劉備の組み合わせ論争で戦争が起き,後にそのカプ論争をまとめた「三国志」が成立したり,現代においては5つ子の姉妹の誰が花嫁になるかということで激論を交わした「五等分の花嫁」が存在したという。(「古今東西カップル論争」民明書房刊)

 

 

石上優を守りたい。

ただそれだけを願って風紀委員室に乗り込んできた四宮かぐやが鳩が豆鉄砲食らったような顔しておりますが,仕方がありませんね。日常から一気に魔界へ...どういう事態が起こっているのか把握できず声も出ない...か...。大丈夫,それは普通の反応だから。陰の者の言語だから,わからなくていいんです。

  

一つ言えることは,こと石上の恋に関して言えば大仏こばちは「石xつば派」!

つまりかぐやとはナカーマ!ふたりはプリキュア!...じゃなかった,同志!

 

大仏こばちは推したい

とまあ,一気にテンションがコメディになりましたよ。空気がドリフターズ...じゃないけれど,お笑いの世界に入ってきましたよ。それもラブコメ民には馴染みの深いテーマで!

つか,同志・かぐやとかCCCPですか!って感じですが,カプ厨用語になっているとか,時代はめぐりますねえ(いや,そんな大昔知らんがな)。

 

ていうかね。

こいつも大概酷いな...。伊井野ミコは友達じゃん。友達だけれど同志じゃない。石つばという普遍的価値観の前には友情も消し飛んで主張するソレは,ああ,やっぱりこいつもやべぇ奴だった感がプンプンしますね。友情より推しカプ。

 

大仏さん,秀知院三大美女の一人じゃん。モテモテさんじゃん。言うならば恋愛のスペシャリストであって,「好きになるなら相手から!」とかいうどこぞのアホの子みたいな価値観を抱えているから「伊井野ミコから惚れさせない」ということを主張しているんだと思っていたんだけれど。

 

ちょ!おま!推す推さないで決めていたんですかい。怖〜!限界オタク怖〜!(違)

 

 



冗談はさておき,一応,同じ女性から嫌われる者同志の共感とか,石上への同属意識からのソレとか理由はあるんですよね。

同属意識というならば,確かに似ている部分はある。女性に嫌われて疎外感を持つところ。自分なりの正義があってそれを貫くところ。自分を殺して周囲の笑顔を守ろうとするところ。嫌われものになっても黙って正しい行動を取ろうとするところ。

 

四宮さんの太鼓判がある程度に似ている。だから推せるというのもいいですね。であるならば,少し話はそれますが,大仏こばちにも「好きな人」がいるのかこれから出来て,一途な恋をするのかなとか思わなくもないですね。

 

大乱闘!カプ厨シスターズ開幕!

さて意外すぎる同盟が成立した一方で,伊井野ミコの恋の行く末を心配する者も2名ありけり。伊井野ミコの「親友」小野寺麗と伊井野ミコをおもちゃ...もとい伊井野ミコの「先輩」藤原千花であります。

 

 

全く異なる立場ながら,伊井野ミコの側にいてその心理状況の変化を見守ってきた二人であります。二人の視線はまるっきり読者と同じ。はじめ嫌悪感をむき出しにしていた二人が,少しずつ生徒会役員共としての交流をする間に,いつしか共に笑顔を見せ合うことができるほどまでに成長した。

 

だからこそ。それゆえに。石上がつばめ先輩に恋しちゃっているボーイであることを理解しつつ,伊井野ミコの立場に立って応援したい。そんな石☓ミコ派の幽波紋スタンドみたいな存在がこちらでも誕生していた。

 

相容れぬ2つの運命!ジョナサン・ジョースターとブランドー・ディオのような組み合わせが廊下で鉢合わせた時,運命の戦いのゴングが始まったのである!気をつけろ!スタンド攻撃だ!

 

 

これは完全にく・さ・は・え・るやつですわ。

 

つい先程までカプ厨どころかカップル論争のことすら知らなかった四宮さん(と藤原)がですよ。「ミコちゃん派」「子安先輩派」と専門用語を駆使し,互いに理詰めで相手を屈服させんとす。

 

お互いの推しの想い...カップル成立の論拠を事実(漫画描写)から組み立てる早口語り...。互いの推しの擁護!考察のぶつけ合い!そこにあるのはTwitterやらまとめやらどこぞの匿名掲示板で毎日繰り広げられている姿そのものですよ!

こんなん腹抱えて笑うわ。ラブコメでラブコメのカプ厨論争とか,メタいにもほどがあります。いいぞ,もっとやれ!

 

 

 

何が可笑しいって,カップル論争でありがちなトークを,カプ厨論争処女の二人が矢面に立って繰り広げているところであり,その後ろにいる重鎮二人(考えてみれば小野寺さんだってつい先日伊井野家でオタ用語に混乱していたのに)が「前提」「考察」とやらを持ち出してぶつけ合っているその姿ですよ。

 

すべてが何か可笑しい。既視感バリバリのそれを作中人物がやっている愚かしさ。面白さ。ラブコメとしての面白さが天元突破しているんですよ,かぐや様は。赤坂先生は本当に天才だと思いますね,いやまじで。 

 

 

しかもその論争がいかにもそれっぽいんだよな。

伊井野ミコのギブスが実は外れていたのに「意図的に引き伸ばしていた」とか。つばめ先輩が陽の者である大友京子にちょっと似ていて,「似たような子に2度も拒絶」はちょっと...とか。めっちゃそれっぽいこと言っている。

 

先日作中作の面白さを売りにした新連載がジャンプで始まりましたけれど,ああいう「言葉で説明される面白さ」じゃくて,実際にそこにある素材を使ってメタ構造を持ち込んでくるソレの面白さって,やっぱりぜんぜん違うんだなって思いますよね。

 

そして一番なにがメタでバカバカしくて,読者にブーメランで突き刺さってくるのは,ここでの論争は全く恋愛の部外者のソレであって,お前らが何を考えてどう理論武装しようとも,肝心の石上と伊井野ミコ(とつばめ先輩)の恋愛とは全く関係ないってとこなんだよな。

 

 

 

まさしくラブコメあるあるである。

ファンが何を騒ごうと,物語を決めるのは唯一神・作者様であるように,石xつば派や石xミコ派が何をつぶやこうともそんなの石上と伊井野さんとつばめ先輩次第なんですし(そしてそれを描く赤坂先生次第ですし)。

 

ラブコメに夢中になり,ラブコメ感想を何年も書き続けているブログがあろうとなかろうと「結果は同じ」であるのと同様,本質的にこの大乱闘はぶっ飛ばしゲームと一緒で現実(作中の物語の行方)にはまるで関係ないんだよなあ...。

 

そんなわけで白銀御行の態度は実に正しい。

関わること自体に甲斐無し。石上優の燕の子安貝のエピソードの結末「貝無し」から生まれた言葉同様に,カプ厨論争は本質的に部外者のお祭りに過ぎず,加わることに本質的な意義などないのであった...。遁走するその姿はまさに作者・赤坂アカ先生そのものである。

 

ただですら内容が面白くてたまらないのに,メタがメタすぎて腹抱えて笑って,いやあ... ラブコメって,「かぐや様は告らせたい」って本当に良いものですね。さよなら,さよなら,さよなら。まる。

 

余談 

大山鳴動して鼠一匹どころか何もなし。

実は今回,石上優はデートの結果を淡々と告白しただけですし,伊井野ミコは物思いにしずんでいるだけで二人の物語は何一つ動いていないのであった。当事者抜きでこれって,まあラブコメだよなあ...。

 

というわけで,こういう話には伏線が転がっているものである。

とりま石上の報告から,「次の約束」とやらがあるので本命デートはそっちですかね。良かった...横浜デートプランが活きそうですよ,早坂さん。

 

で,今回登場しなかったもうひとりの相手,つばめ先輩ですが例のファイルを読んだということで石上の真相を知り周囲のマイナス評価を受けることがなくなったというわけで。まあすでに本人も石上は良いやつと気づいていたわけですが,裏付けが取れたのは大きい。

基本,加点主義のつばめ先輩なので,こうなると石上の気持ちを断る理由が無くなってきた気がしますが,さてどうでしょう。当事者ではない僕が考えても詮無いことですが,ここから伊井野ミコの気持ちを拾うのであれば何か事件が起きそうではあります。

 

 

次。

大仏こばち,まさかの推し路線の違いで「まずい... このままじゃミコちゃん気づいちゃう」とか言っていたとは思いもよらなかったわけですが,そうなると逆に友人の自分が石xつば派ってのはなかなか波乱要素ではある。この辺,純粋にかぐやを応援していた愛ちゃんとは違うわけで,そっちのポジは小野寺さんが取る感じですかね。

 

そんな中で相変わらずの藤原千花がぼっけなすで愛おしい。酷い...(褒めてる)

 

 

周囲みんなが純粋に石上なり,伊井野さんのことを考えているのに,藤原千花だけが「面白さ」で判断している...。ああ,どこか読者ポジのキャラだと思ってきましたが,本当にこの無責任さは読者そのものである。ぼっけなす可愛い。

 

 

 

いやま,しかしまあそれを上回るぼっけなすー!がいるとは思いもよらなかったですよね。吐き気を催す邪悪とはこのことである。紀かれん...恐ろしい子ッ!

 

 

というわけで,再度まる。

 

 

 

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