現実逃避 - hatena

「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』第184話 秀知院はバレンタイン 前編 感想 : いま,伝えたい想いがそこにある!

さてと。 かぐや様は告らせたい 184話 の感想(かぐ活)です。

 

みんな大好き早坂愛!

久々の登場である。元々綺麗だったけれど,こっちの髪型のほうがやっぱり素の早坂が出ている感じがありますね。

幼少のころから滅私奉公で親族のために四宮黄光に仕えてきたせいもあるのか元々大人びていましたけれど,なんかいい感じに大人と子どものバランスが取れてきた感があるな...。

 

そんな早坂を見て御学友の火ノ口さんと駿河さんも勝手に混乱しておられるわけですけれど,髪を切る=失恋という分かりやすい連想は等身大の高校生らしくもある。早坂は単に仮面を被らずに素の早坂を学校でも出すようになっただけなんだけれどね。

 

そんな早坂愛と四宮かぐやの関係がどうなったのかと言えば,それはとどのつまり

  

友達

  

である(満面の笑顔)。

 

前回からの今回でどうなることになるやらと思いきや,まずは楔を打ち込む前哨戦といったところか。いよいよもってラブコメのど定番中の定番である,バレンタイン編開幕である。

  

 

 

 

  

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早坂愛はからかいたい 

というわけでお友達関係になった早坂とかぐやさんの会話から。

 

早坂が抜け任したために四宮別邸のほうも大混乱のようですが,さもありなんことよ。もとより幼少のころよりかぐやの身の回り一式を取り仕切り,さまざまな任務を兼務するなかで四宮別邸の家司けいしも務めていた早坂である。そんな要の位置にいた人物が抜けて家が回るわけがない。使用人の首が何人か飛んでいなければよいのですけれど,義姉からくる応援とやらは確か進級後ですからまだ先のことですからね。

 

 

そしてこの早坂のどや顔である。

なんて顔...してやがる...早坂ぁッ!かくして満たされる自尊心も分からなくもないですけれど。

 

 

そんな早坂の用事は何かと言えば,まさかのバレンタインであります。

 

 

なんて顔...してやがる...かぐやぁッ!

 

 

これは読者も思わずにっこりですわ。

冷静さを装いつつ乾いた笑顔が張り付いたようなその表情の下は,一瞬で沸騰しているに違いないのである。もうこんなの頭フット―しそうだよ!って奴である。

 

 

そこに恋愛的な意味はないし,多分に京都の件を含めた礼の意味が大だろうし。まあ4割ぐらいは四宮かぐやをからかってやろうという女友達としてのちょっと皮肉の利いたいじわるは入っていますけれど。

無論,それは気の置けない友人関係だからこそできることである。早坂とかぐやの結びつきが「友人」となり,その関係が二人の間で定着しているのが分かりますね。

 

まあ流石にとっさの時には使用人時代の癖がでているっぽいですけれど。今回,早坂愛が友達モードじゃなくて思わず使用人モードのような言葉遣いをしてしまったところが2か所あるわけですが,そのうちの一つがキューバリファカチンモ事件の件であった。

 

 

 

キューバリファカチンモ事件!

 

 

恐怖のあまり思わず使用人モードの言葉遣いが復活している早坂愛である。

第67期生徒会終了時に話題になった謎の一つでもあったわけですが,あれ,バレンタインの出来事だったんだ...。知らなかった,そんなの...。

 

 

今回明らかにされた概要から分かることは,

 

  • バレンタイン時にオカ研(阿天坊先輩)からレシピをもらう
  • 食物に魂が宿る

 

ような出来事だったようです。お前か!お前の仕業か阿天坊!

どうせあれでしょ。男の気持ちを落とすには自分の髪の毛をチョコに入れてとかそういう...ってこれかい!

 

 

繋がってるじゃん!

会長に髪の毛入りやら煙が出るチョコを渡したのは四宮かぐやじゃったか。この子...直接会長に告ることは怖くてできなかったから,会長から告らせるまじなかなにかに頼ったな...?

 

しかしそれがあの謎の人形とどうつながるのか...。真相は藪の中である。
(たぶんそのうち作者が描くだろう...)

 

 

伊井野ミコは渡したい

さてバレンタインと言えば,今回は伊井野ミコも当事者である。

 

前回までの流れですと,どうも伊井野ミコの「芽」はあまりなさそうというか,会長の伊井野の味方になるというのもどうも敗戦処理ぽく感じたのですがなかなかにどうしてよ。白銀御行の「味方」とやらはどうやら本気の本気のようである。本気と書いて「マジ」と読むやつである。

 

いまミコちゃんは完全に諦めモードである。想い人には好きな人がいる。相手は自分のことを何とも思っていない。自身の正義感からも横恋慕などできるはずもなく,完全に撤退戦の様相を見せつつある。だがそんな伊井野ミコに対して白銀御行は「むしろチョコを渡すべき」という。なぜか。

 

 

 

ミコちゃんは言う。

もうすぐバレンタインだけれど(どうしたらいいのか分からない)。好きな人に好きな人がいて,その気持ちはきっと心に届かない。だから思いが伝わらないように,分からないようにしたい。

 

そこに貴方を思っている人ここにいるから,少しでも自分を見てほしいという気持ちがあるからこそ,「見ないままでいてもらうために」気持ちが伝わらないようなチョコを渡す。

 

  

そこにあるのは伊井野さんの行き場のない想いである。気持ちである。「その方が誰も困らない」というセリフから窺えるのは,「自分を見てほしい」という想いと「想いを伝えないことで二人の邪魔をしたくない」という気持ちの鬩ぎあいである。

 

そんな伊井野ミコの気持ちがわかるからこそ,白銀御行は「背中を押して」あげるのである。本当に伊井野さんがやりたいこと。ミコちゃんが伝えたい気もち。石上優に自分を見てほしいという本心が分かるからこそ,自分を抑えるなと促してあげる。怪我の礼などは単なる方便にすぎない。

 

 

だが白銀御行は知っている。

「恋愛は戦」である。恋は自分でつかみ取るものである。石上優と子安つばめの恋は未だ成就したわけに非ず,その恋は略奪愛というわけでもない。成るか成らぬかは抜きにして,挑戦権はまだそこにあるのである。

 

かつて四条眞妃ちゃんはみずから挑戦を放棄してしまった結果,永遠の後悔の地獄にとらわれてしまいました。あの後何度も白銀は相談を受けたけれども根本的な解決方法を四条さんには提示できません。それは結局,四条さん自身が翼くんに恋心をぶつけて「気持ちの決着」をしていないからです。

 

 

伊井野ミコの恋がどうなるか分からない。3月になりつばめ先輩が答えを決める時,伊井野ミコが四宮かぐやが落としたハートのアクセサリーを受け取る時,その時にどうなっているかは分からない。でも「挑戦せずにあきらめることはできない」という姿勢で自分の恋に向かい合わなければ,恋を勝ち取ることも,破れてその気持ちを昇華することもできないのである。

 

だからきっと,白銀はそっと見守る形をとりつつも彼女が自身の気持ちが伝えられるように促しているんじゃないかな。そんな白銀の背中推しが通じたか通じなかったか,分からないけれど....

 

 

う〜ん...。届かないかもしれない想いを観るのは切ないなあ...。 

伊井野ミコは義理を装った「自分の気持ちを込めたチョコレート」を渡せるのか。気になって眠れないわけですが,続きは再来週なのである。まる。

  

 

余談:天才たちの恋愛頭脳戦 バレンタイン編

 

文脈的には伊井野さんは「バレンタイン特別仕様」を選ばなきゃいけないと思うんだけれど,どうなりますかね。「大切な人にメッセージを送ろう」。そんなバレンタイン仕様のサットパット(ネーミングセンス秀逸!)を眺めながら伊井野ミコは悩む。

 

 

しかしまあ結論は出ているような気がするのである。

伊井野ミコはなぜ石上優にチョコレートを渡したいのか。その答えは自分で言っているじゃん。「きっと心に届かない無意味なチョコ」それを渡すのは「どんな方法でも貴方を思っている人がここにいる」「私を少しでも見て」と伝えたいからである。

 

 

伝えたいものが自分の想いであるならば,そこに想いを乗せなければ意味が無いのである。故に,伊井野ミコが贈るべきチョコはバレンタイン仕様であるべきである。

伊井野ミコは白銀御行とはまた違った天才である。そして誰よりも「自分を見てほしい」という想いが強い人間である。彼女がその結論にたどり着くのは火を見るよりも明らかである。

 

彼女はそのチョコを渡すだけなのかしら。

自分の気持ちをそこに含めるのかしら。「君の努力はいつか報われる」,石上優からもらった言葉をそのまま添えてみるのでしょうか。あの日,石上からもらった自分を勇気づけてくれた言葉を添えて,石上優の努力が報われることを祈りながらもこのチョコに込められた想いに気づいてとアピールするのでしょうか。

 

 

そもそも伊井野さんは石上に直接渡せるのかという疑問もある。ひょっとかして,名乗らずにこっそりと机の中に入れて自己満足に浸る可能性もある。

 

伊井野さんはその言葉が石上からもらったものと気づいているのかまだ分からないですけれど,仮に伊井野さんが勇気を出せずに匿名で石上にチョコレートを渡したとしても,その言葉が添えられていれば石上はそれが伊井野さんからだと「気づく」はずなんだよな。

 

結果的に伊井野さんの恋が実らなかったとしても,石上優は伊井野さんを「見て」くれる。そこに込められた想いを感じ取ってくれる。それだけで伊井野さんの恋は十分報われたことになるのかもしれませんですし。いや,分からないけれど。

   

一寸先は闇の恋愛事情の中で,子安つばめ・石上優・伊井野ミコの想いが交錯する。決戦のバレンタイン当日,伊井野ミコの決断を待つ。再度まる。

 

 

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*画像引用は中止しました。