現実逃避 - hatena

「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』第186話 早坂愛は見付けたい 感想 : かぐや世界に広げよう友達の輪!

さてと。 かぐや様は告らせたい 186話 の感想(かぐ活)です。

 

先日,アニメ第2期の終了を迎えて赤坂先生のインタビュー記事が上がっています。漫画家になった経緯とか,いろいろ面白い話があるのでぜひ。

 

【外部サイトへのリンク】

tokyo.whatsin.jp

 

詳細は記事を読んでいただきたいのですが,もともと小説やゲームを目指していたこと,漫画は後から始めたことなので今でも絵に苦手感があることなど,既報もありますが改めて赤坂先生のクリエイティブ思考が感じられる内容になっております。ファンならば是非読んでほしい。

 

関連して(というほどでもありませんが),赤坂先生の各話タイトルは時々「おや...」って思わされることがある。

 

今回も「早坂愛は見付けたい」ですが,「見付ける」って表現は正しいのだろうけれど日常的に使うっけ...? 日常的には「見つける」と書いてしまいそうな気がしますが,この辺り小説家志向のなせる言葉使いなのか。それとも最初に文章仕立てでネーム切る時の変換がそれだっただけなんですかね。ちょっと気になる。

 

 

 

 

  

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四条眞妃は遊びたい

 

というわけでページ開いて「出会って1秒で眞妃ちゃん」な四条眞妃である。

 

 

眞妃さんといえば国の心臓とも言われし四宮家!...の良心派が脱藩分裂騒動を起こし,臥薪嘗胆の精神で四宮に比する一大勢力「四条家」 直系のご令嬢である。

 

 

その眞妃ちゃん,第17巻のおまけページではこのように紹介されている(以下引用)

 

かぐやとはほぼ同スペックをもつが,おのおの得手不得手があり,かぐやの天才性がスパルタ教育による「思考の速さ」「模倣力」「完全記憶」なのに対し,

眞妃の天才性は先進的な教育による「思考の深さ」「対応力」「選別記憶」であり志向アプローチは対極だが,何故か似たような結論にたどり着く傾向がある。

 

(「かぐや様は告らせたい」17巻 p.146 より。強調はayumie)

 

本気の本気を出さずとも四宮かぐやに継ぐ学年第3位の学力を有するだけでなく,あらゆる事象に対応できるその高スペックは実のところ,四宮かぐやと対等なのである。考えてみるとえらいこっちゃですよ。

 

 

なのにこの「腫物を触るような扱い」はなんなんでしょう...。

何も言われずに差し出される精神安定剤ハーブティーが痛々しい。バレンタインで無事チョコレートも渡せて安堵な四条眞妃ちゃんに対するそれは,約束された勝利のヒロインである四宮かぐやと対等者である者へのそれじゃない。なんでだろう...(すっとぼけ)

 

そんな金色のファルコもびっくりな悲しみを常に背負った女・眞妃ちゃんだって悲しくない時もある。だって二人は友達じゃん?

 

はい,かわいい!

 

四条さんと四宮さんの大きな違い,それはズバリ「素直さ」です。最近はかなり丸くなってきた四宮さんですが,会長の前の乙女モードアホの子ならいざしらず,やはり長年身に着けてきた他者への警戒心と壁は中々崩せないものがある。

 

それに対して四条さんはなんというかな...お前,四条家ロギアだからと言って油断しすぎやしやせんか...てくらい無防備になる瞬間があるんだよね。至高の天才にして孤高の存在。四宮かぐやを思い出させるその容貌。

そんな立場であるにもかかわらず会長ら(読者含む)にみせるぼっけなすー!な姿とのギャップも相まって,ノーガードになった瞬間がとってもお可愛いのである。

 

というわけで,今日は恋愛頭脳戦を一休みしてお友達の輪が広がっていくお話。 

 

 

四条眞妃と早坂愛

四条さんと早坂,なんだかんだで接点がありそうでなかった二人ではある。読者目線で見てしまえば四条眞妃ちゃんは面白いおもちゃ...もとい報われないヒロイン枠の愛しい人ですが,四宮家に仕えてきた早坂からみれば主従関係がなくともそこに「序列」を見出すのは当然か。

 

そもそも早坂家が四宮家に帰依したのも,四宮との権力闘争に敗れて支配下に置かれたからである。四宮家からすれば所詮早坂家は敗北者じゃけぇ...なわけで,明確に家格が異なる。使用者と使用人。言うならば「身分が違う」のである。

 

一方の四条家と言えば四宮家との抗争により一度は一負地に塗れたものの,その後海外で再起しいまや四宮家と対等の勢力にまで復活。もとより四宮の一族の流れであり家格も高いわけであって,そうなると早坂家の属人である早坂愛が眞妃ちゃんに対してこの姿勢というのも分からんでもないか...。

 

 

なるほど。

かぐやとは主従関係は断って「友達」になったけれど,こうした上級国民における序列はきっちりと守るタイプなのね,早坂は。

 

もちろん早坂愛はそこまで思いを巡らせていないだろうけれど,食うか食われるかの世界であれば早坂家が四宮を脱退して四条家に走る可能性すら在り得る。「眞妃様」「かぐやのお付き」という距離感,認識が生き残るのもさもありなんといったところか。

 

一言でまとめれば二人は同級生であっても「友達」じゃないというわけ。そんな二人が絡むというのも珍しいわけですけれど。そんな上級国民と白銀らに誘われて遊びについていく早坂をみていると,「ああ,早坂変わったな」と実感しますね。以前の早坂だったら控えただろうからね。

 

 

そんな早坂に勝負を挑みかける四条眞妃ちゃん。

 

 

ふむ。

こういう「勝負好き」なところ,「勝ち負け」を気にするところあたりはさすが四宮の血を引きし者らしいですよね。遊びでも勝負は勝負。家をかけての勝負というプレッシャーに,思わず早坂がビビるあたりは腐っても四条家ご令嬢か...て威厳がなくもなかったね。ま,可愛いんだけれどね。

 

 

これだよなあ...。

この勝負に徹しきれていない感,ここが四宮と四条家の違いである。傍からいれば「可愛いかよ!」な眞妃ちゃんのそれは,言い換えれば「非情になり切れていない」わけですし,ガードの緩さでもある。四条さんのお可愛らしさは勝負の世界で言えば「隙」ともいえる。

 

そんな距離感だからこそ,早坂を素直に認めることができるんだろうね。

「認めた相手は下の名前で呼ぶ」「あなたは私のことをなんて呼ぶか私の目を見て決めて」というアプローチは四宮かぐやが時折見せる優しさにも通じるところがあるし,かぐやが持つ風格に通じるところもある。何とも言えない類似性である。

 

 

一方で二人は対照的でもある。

 

  

かぐやと愛が「友達」になれたのは,愛がかぐやに友達になろうとアプローチしたから。その結果,早坂はかぐやを「かぐや」と呼び,かぐやは早坂を「愛さん」と呼ぶことになったわけです。

それが四条さんと早坂の間では,眞妃ちゃんがが愛に友達になろうとアプローチをし,眞妃ちゃんは早坂を「愛」と呼ぶ。それに対して早坂は眞妃ちゃんを「マキさん」と呼ぶ。

 

四宮かぐやと四条眞妃,それぞれ早坂と友達になったわけですけれど,そのアプローチも呼び方も綺麗な対称形をとっているところが二人の関係にも通じていますね。それはその恋の結果に対しても...

 

 

これこれ~!

やっぱりこれが無いと(酷)。まるで実家に帰ってきたような安心感とはこのことか。マキと友達になれた愛もその実感に浸れたようである。

 

眞妃ちゃんと言えばはやり悲しみ。金色のファルコもビックリな悲しみを背負いながら古野家の牛丼を掻き込む眞妃ちゃんの姿,やはり似合う。最後はいつものようにひっくり返してくれるあたり,「ギャップの赤坂先生」の本領発揮だなと思いました(小並感)。まる。

 

 

余談:友達の友達は皆友達だ!

①本日の白銀御行くん

遊びに行く→カラオケを提案→否決・バッティングセンターの流れだけでカラオケ回やらラップ回を思い出しちゃうわけですが,そんなこんなでバッティングセンターに来た白銀御行の反応が面白かったですね。

 

球技は苦手(そりゃそうだろな,あのバレーを見たら)という白銀が,下手を売った時の反応を思い描いたりするあたり,懐かしの「お可愛いこと」を怖れる白銀御行に通じるものがある。

 

 

そこで見栄を張って,「頑張って克服してから」完璧を演じるのがこれまでの白銀だったですけれど,ここでそうした社会的仮面ペルソナを被らずに素の自分を見せられるようになっているんですよね。これは大きな成長じゃん。

 

普通のロマンチックでかぐやが主張した「好きだからこそ全部見せる」というそれ,恋愛を友情に置き換えても成立するんだよね。こんな風に眞妃ちゃんや石上,早坂の前で虚勢を張るでもなく素直にみっともない姿を見せられるのは,「好きな友人たちだからこそ素の自分を見せるられる」ようになったということなんじゃないかな,と思ったり。

 

②本日の石上優くん

今回は石上ハーレムの方のお話も小休止して...だったんだけれど,石上の方も大分成長を感じる今日この頃である。かつて会長らが危惧していた「もっと自信を持てれば」といっていたけれど,ここしばらくのエピソードを通じて石上優が自信をもてるようになったということなんでしょうかね。

 

石上と早坂がペアをくんでみたり。こんな風にLINE交換するとか,隔世の感がありません?石上あたりからみれば,早坂愛は陽の者の代表格だったでしょうけれど,緊張することもなく仲間として一緒に遊んで,普通にLINE交換する。石上の成長が感じられます。

 

今後,早坂と石上が絡む話があっても面白いですね。

早坂パイセンからLINEが来て返事をしている石上をみて,さらにモヤモヤする伊井野ミコとか見てみたい(そんな鬼のようなこと考えるの止めましょうよ)

 

③そして四条眞妃ちゃんは幸せになれるのか問題 

今回,器の大きさといつもどおりのポンコツぶりを見せてくれた四条眞妃さん。

 

 

他ならぬ作者本人から「(幸せに成れるかどうか)分からない」と言われてしまっている非業の星の下に生まれしヒロインですが,めっちゃいい人なだけにいつか幸せになってほしいのは一読者としても同様である。

 

そうなるとやはり気になるのは翼案件か...。

彼の血筋には17の壁がありますからね。すでに何度も何度もピーしている状況で,柏木渚ご懐妊は時間の問題であろう。つかの間の休息を得た四条さんだけれど,この先の落とし穴を考えると涙を禁じえない。

 

このまま伊井野ミコと地獄姉妹となってしまうのか。

あるいは奇跡が起こるのか。

 

「かぐや様は告らせたい」という物語は基本的に「救い」があるだけに,四条さんのこの先もきになるところである。彼女の幸せを願って,再度まる。

 

 

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