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『かぐや様は告らせたい』第188話 四宮かぐやの無理難題 「燕の子安貝」編⑥ 感想 : そして石上優は目を開けた

さてと。 かぐや様は告らせたい 188話 の感想(かぐ活)です。

 

 

赤坂作品は繋がりたい

今週のヤングジャンプ,同じ赤坂先生が原作を務めていらっしゃる「推しの子の方も少し話が動いたり。まあいきなり"本丸"には届かないでしょうし,そんな流れですけれど主人公のアクアマリン(笑)の暗躍も興味深くて目が離せないところです。

 

いまは亡き「推し」の仇であり「母」の仇を探すために役者は捨てて舞台裏で関わることを選んだアクア。そんなアクアの黒歴史でもある「封印されし俳優の禁」を破って,再び演じることを選んだ理由。それは亡き母の仇への情報を探るため。

 

そのきっかけになったのが「これ」ですよ。これ。

 


 

『今日は甘口で』,略して今日あま。

これはーーーーッッ!この作品はーーーーッッッ!

 

我々は知っている!

作品を読んだことが無くても,そのタイトルとあらすじを知っている!

 

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ほほう。

こんな形で「かぐや様」世界とつながるとか嬉しいじゃん。同じ掲載誌で二つの作品を扱うというの,こういう演出ができるのも強いよね。同じ世界線の上にある,交わりようのない二つの物語...。そんなことが見えてくるのも楽しい。

 

創作の世界では,「バクマン。」で新妻エイジが週刊連載2本やっていましたけれど(あちらは一本作画だが),二つの作品の登場人物を相互登場させる話とかありましたよね。

 

まあ「かぐや様」と「推しの子」もやろうと思えばできるんでしょうけれど,本編じゃなくてなにかのお遊び(ヤングジャンプGOLDとか)ならあり得るかもしれないな...。くらいの楽しみにしておこう。

 

という訳で,以下本編の感想です。

 

 

   

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かぐや様を語りたい 3 (ヤングジャンプコミックス)

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秀知院は学期末...の巻

さて「かぐや様」世界の時系列ではバレンタインも終わって2月も末といったところである。3月頭には卒業式を迎える直前,私立高校である秀知院学園は恐らく高校入試も終わった塩梅でしょうか。

 

それはそれとして,在校生の面々には避けて通れないものがある。すわ,定期試験である。

 

 

来たか...赤坂先生も大好きなテスト回が...。

 

子安先輩が「謎の作戦」を立てて以降,ストレートに本丸の話がやってきませんがここでワンクッションさらに入れてくるか。じりじりと読者を焦らしてくる赤坂先生の前戯テクはまさに鈴〇一徹か...?とかとか思ったり。

 

 

しかしこれはこれで重要な話である。

そもそも石上優が告白する前提として子安つばめにふさわしい男となることがあったはず。その中で四宮かぐやが与えた試練は「学年50位以内にはいること」だったわけです。

 

にもかかわらず,文化祭のハプニング告白によって石上に告られたと認識したつばめ先輩,なんやかんやを経てのクリスマスのあれこれ,諸々重なって今現在はつばめ先輩の「返事待ち」といった状況にある。

 

石上優が課題をクリアしていないのに,お返事を先にもらうというのは本末転倒というもの。いや,つばめ先輩はそんな事情知りもしないわけですが,少なくとも石上優視点においては「子安つばめにふさわしい男」としての証明を成し遂げていないわけです。故にこの四宮かぐやの難題は絶対にクリアしておく必要がある。

 

 

石上の興廃この一戦にあり!

四宮参謀の指南を受け,万全の態勢で3学期末試験を迎え撃つに相違ない...からーのフォー〇ナイトかよ!(→APEXらしいです。)

  

 

はあん。

こんなことあるかしら...。と思わなくもないんですけれど,そこはそれ,まあ分からなくもない。

 

石上視点から見ると,子安先輩からはバレンタインのチョコレートももらってますし,デートも重ねていますし。割と順風満帆といったところである。感触で言えばOK貰える可能性は十分にある。石上の中に慢心...環境の違い...があったかもしれないのである。

 

 

かぐや様は促したい

 

しかしそこは本質にあらず。

石上優の根源的な問題は「目先の楽しいことに目が行ってしまう」点である。そんなこっ恥ずかしい告白を恩人・四宮かぐやに懺悔するできるあたりに石上優の成長を感じるし,そんな一人一人の「能力の違い」を認めた上でこのセリフが出てくるあたりに,四宮かぐやの成長を感じるのである。

 


 

ねえ奥さん,ちょっと聞きました?

四宮さんが「人間という種は協力し合う」ですって?

「違った能力を生まれ持った役割分担」ですって?

 

ちょっとびっくりである。

四宮さんといえば人を見付けたら支配し,使いこなせ!な四宮家流教育を受けてきたわけで,石上君のことだって最初は虫けらぐらいにしか思っていなかったじゃないですか。 

 

いや,冷静になってみれば四宮さんがそんなに変わったわけでもないのかもしれない。役割分担という言葉は言い換えれば能力差を認めているということである。使う者・使われる者があることは是認して,そのうえで個々の能力は認めていくという上位者の目線であることは変わっていないのかもしれない。

 

 

でも少なくとも以前の四宮さんだったら「協力し合う」という言葉は出てこなかったでしょうし,相手を「人」と認めて「役割分担」とは言わなかった気がするんだよな。ましてや人の弱さをみつけて攻撃するでもなくそれを克服させようとする,そんな人とのかかわり方は出来なかったんじゃないかしら。かつての四宮かぐやなら。

 

石上優を自分の後輩・仲間と見定め,その恋の成就のために必要なタスクを導き出す。論理的にやるべきこと,進むべき道を割り出してそれを「他者のために」指し示す。やはりこれは四宮かぐやにとっても成長だと思うんだよな。

 

四宮の冷血戦争の中では弱点かもしれないけれど,かぐやさんが人らしくなっていく度にそのように彼女を変えさせた白銀御行や生徒会の仲間たちとの絆が強くなっているような気がして,なんか嬉しかったり。

 

【追記】

狩りのときに人間が協力し合う話,白銀御行が早坂に京都で語った語り口と同じですね。あちらは「友達」の文脈でしたが。全く別個の存在からほぼ似たような発想に落ち着くの,なかなかに面白いですね。 

 

そして石上優は...

 

そんな四宮さんの方策は単純明快。

感情が信じられないなら環境を設置すればいいじゃない,というやり方。

 


 

なるほど。

めっちゃいいこと言っているようだけれど,要するに集中して勉強したかったらパソコンからネットの回線ブッコ抜いて,加えてスマホとゲーム機取り上げる...という大学生・社会人なら多分やってみたことがある環境設定法そのまんまやな!

 

まあそれでも意志の弱さはどうにもならんのだけれど,そんな中でも「勉強に結びつける環境」を作り出していくのはええじゃないの...。ミコちゃんなんて,ぶっちゃけこんなの敵に塩を送るような行為なんだけれど。好意が利敵行為になってんの,本当に地獄だな,伊井野ミコ。

 

普段は自分の勉強優先である伊井野さんや,白銀会長,四宮かぐやが石上のサポートに回ったり。先日友達になったばかりの早坂に対スマホ策を教えてもらったり。無事にチョコ豚(違)への進化を遂げた藤原パイセンからチョコ貰ったり。

 

そこまで人に支えられて,自分の目的を達成する環境を作ってもらった上で,その人たちの好意を無碍にするようなことをする男では無かったのである。石上優は。その結果がこちらになります。

 


 

お気づきでしたでしょうか。

最初の2p目まではリアルタイムの白枠,その後3p~15p途中までは「過去の出来事を表す黒枠」だったことに。そう,最初からこの話は既に成し遂げられたことを回想していたのである。こういう演出,本当にうまいよね,赤坂先生は。

 

 

そしてずっと見守り育ててきた子が開眼して,思わず鬼の目にも涙な四宮かぐやである。

 

テスト勉強は本当に個人的なものである。勉強は教えてあげることは出来ても,テストを受けることは本人にしかできない。いかに学年2位の天才と言えども,石上優に成り代わってテストを受けることは出来ない。

 

その結果を出せるのは当の本人,石上優だけである。

周囲は一生懸命支えてくれた。自分のテスト勉強もあるだろうに協力してくれた白銀とかぐや,伊井野さん。よく分からないけれど協力してくれた?藤原パイセン。そんな中でも最初に石上優の恋心を知り,その応援をすると決めた四宮かぐやにとって,石上優が成し遂げたことを誇りに思ったに違いない。

 

 

決して乗り越えることができない壁と思われてきたことを,自らの努力と,正しさとで成し遂げてきた石上優。時は3月にはいり,いよいよ「お返事を約束した3月」に突入する。そして秀知院文化祭の「落とし物拾得」からも3ヶ月も。

 

果たして石上優の努力は報われるのか。伊井野ミコの恋路の行方は。気になってしょうがないのである。まる

 

余談

それはともかく阿良々木さん。失礼,噛みました,白銀さん。テスト回なわけですけれど,それはそれ天才たちの頭脳戦はあるんですよね?

 

なるほど,白銀御行と四宮かぐやは恋仲になりました。そもそも白銀が学年1位に拘ったのは相手から告白させるため。「四宮かぐやに並び立つため」です。一方の四宮さんもそんな会長に挑戦し続けて幾年月ですが,いまだ会長に勝てていません。恋は恋,勉強は勉強と割り切っている方がこの二人には似合うので,今回の「裏」ではきっと壮絶な勉強合戦をしていたのでしょう。

 

今回,石上会計に振るべき仕事を会長が引き受け,一方の四宮さんは石上の環境づくりに勤しむといった役割分担でした。勉強に集中できないのはお互い様である。そんな中でも会長は1位を維持できたのかどうか,気になります。

 

 

気になるのはかぐやのお目付けを外れた早坂の点数ですかね。早朝・帰宅後の給仕にあけくれながらも「そこそこ」の成績を維持していた早坂愛である。まじめに勉強すればトップ3に肉薄するくらいの実力はあるのではないでしょうか。気になります。

 

またもう一人,傷心の四条眞妃ちゃんの動向も気になります。適当にやって学年3位,スペックは四宮かぐやと対等である。本気だぜば学年1位とれるんじゃねぇの...ってのは双子の弟・四条帝の存在からも窺えます。そんな2年生ズの試験結果も気になる。

 

 

そして気になると言えば,1年生の他の結果である。

 

 

不動の学年1位,伊井野ミコは色ボケに関係なく1位を維持できたんでしょうか。この表からはうかがえませんが...。

 

何気に見知った名前としては,38位に小野寺麗さんがいます。石上,小野寺さんに勝つとは凄いじゃん。そして41位には登場しそうでしない「不知火ころも」さんの名前も。彼女はいつ,どんな役どころで登場してくるのか。そっちも気になりますね。

 

そんなところで,再度まる。

 

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