現実逃避

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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』第190話 藤原千花は祝われたい 感想 : 私を大事にしてくれてるっていう気持ち!

さてと。 かぐや様は告らせたい 190話 の感想(かぐ活)です。いよいよ200話が視野に入ってきましたね。

 

リアルの暦では昨日9月9日は白銀御行会長の誕生日。

 

かぐやさんがウエディングケーキと見間違うケーキを用意してやらかしたり,勇気を振り絞って誕プレを贈ったりしたのが昨日のことのようです。「磨穿鉄硯」で頑張りぬいた会長が,ふと力を抜いて弱い自分を見せてくれた先日の定期試験を思い出すと感慨深いものがあります。

 

 

そして作品世界では,その対偶(誤用)となる3月3日・桃の節句。そう,石上優と藤原千花の誕生日ですよ,皆さん。サイズもばっちり普通サイズ,石上くんと藤原さんを模した砂糖菓子を乗せたケーキを前に歌うバースデーソングに思わず生徒会メンバーも二人の主役もにっこりですわ。

 

 

 

はいきた!

フッフッフ...藤原だ...。この反応が完全に予想された者通り過ぎていっそ清々しいですね。残念な人ですね。1分も持たなかったじゃないですか。もう少し頑張れませんでしたか...?

 

祝ってもらうのは嬉しい。でも石上君とセットは嫌。厳密に言えば石上とセットなのが嫌なんじゃなくて,「自分だけのスペシャリティ」じゃないことが嫌なんだよな,藤原さんは。

 

仲良く並べられた二人を模した砂糖菓子がまるでウエディングケーキという表現もまた,会長の時のケーキと別の意味で笑えます。ま,わからなくもない。藤原千花に限らず,女子にとって重要なのは特別感なんです!「私を大事にしてくれる気持ち!」ってのが大切なんです。

 

そんな藤原千花がやっぱり藤原千花だった誕生日のお話。

 

 

   

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藤原千花は祝われたい

今回のポイントはズバリ「自分が大切にされているか?」という点。最近,どうも自分に対する態度が酷いような気がしている藤原書記だけに,ここは譲れない一線のようですね...。実に面倒くさい女です(ちょ)

 

もし自分を大切に思ってくれているのなら...そこに届けられるプレゼントは相手を考えて選び抜かれたもののはず!そんな想いが藤原千花を奇行...もとい査定に走らせる。自らの誕生日までゲームじみたものにしていくその姿は,まさにゲーマー・藤原千花の真骨頂と言えよう。

 

というわけで藤原査定の結果はこちら。

 

①会長は贈りたい

会長からはマグカップです。同じ誕生日の二人に色違いのマグカップ。不公平感を削ぎつつ,実用性の高いものを準備するあたり気配りが感じられます。

 

しかしそういうんじゃないんだよな。

セレクトした一品はクリスマス回で用意したハンカチレベルに「無難」すぎるってのと,あまりにも無難すぎて面白みに欠けるということ,そして極めつけは不公平感をなくすために同じデザインのカップを石上君と一緒に提供されたという「特別感の無さ」が問題なんですよね,藤原書記にとっては。

 

まあ確かにこういう誕プレはままある。ほどほどの距離感の相手にプレゼントする時,微妙に無難なものを選んでしまって思わず受け取り手が微妙な空気を醸し出しちゃうこと,あるある。そういう意味では会長のこれは「誕生日あるある」の一種なわけですけれど,そこで苦言を呈するのは礼儀に反する気もしなくもないのでお互い様ですかね。

 

  

遠慮なく先輩に指導を与える石上優に対し,来年の自分の誕生日について語る藤原千花が痛々しい。あなた,会長の誕生日にはそこらへんで生えていた花をあげただけなのにそこまで強気に主張するの何...てのもさることながら,そもそも来年の3月には会長はスタンフォードだから秀知院にはいないってことに想いが至らないあたり藤原千花である。

 

自分は大切にして!相手のことは是々非々で...ってなっちゃうのは藤原千花じゃなかったら嫌味ですけれど,こんなキャラだから何とかなっている感ありますね。

 

②伊井野ミコは贈りたい

伊井野さんからの誕プレは「1万円するティッシュ」。

 

www.daishowa-first.com

 

モデルはこれか...。リンク先はのし付きですけれど,さすがにこのティッシュは素晴らしいな。もったいなくて,とてもじゃないけれど使いづらい。その素晴らしい色彩をぼんやりと眺めていたくなる感じですね。

 

漫画のモノクロでみちゃうと藤原千花の微妙な顔もさもありなんですけれど,これはこれで嬉しくねぇか?と思っちゃう僕は生活感漂わせすぎかしら。ただまあ藤原的に問題なのは金額的に高価かどうかというよりも「そこに自分を大事にしてくれる気持ちがあるか」ってところですからね。それに対する伊井野さんの有難いお言葉はこちらになります。

 

 

ああ...。

あるよね...。なんかとりあえず高いもの買っておけばいいんじゃないかって。誕生日に限らず,「良いもの」を選びたいときにモノを見る目がない人間がやってしまうのが金額の多寡で判断するってやつですね。

 

これ,対になっている石上へのプレゼントとの温度差があれですね。藤原的に釈然としないままOK出しているけれど,そこに「気持ちの差」は明確にあるから。藤原千花に対してならではの想いと,石上に対するそれには大きな違いがあるから。そこに気づかない方が藤原さんに捕っては幸せなのかもしれない。

 

 

③四宮かぐやは贈りたい

四宮さんからの誕プレは「クルーズレストランの招待券」である。

 

高いものというだけなら,伊井野さんと発想は同じなわけですがそこは親友の四宮さんである。食事の中身ではなく,大切なのはともに過ごす時間である。お忙しい四宮さんが藤原さんのために時間を取って共に食事し,会話を楽しもうという。そこには確かに「藤原千花を大事にしている気持ち」が込められているのである。

 

 

藤原千花も感極まって涙である。

やっぱり相手を大切にする気持ちって伝わるんだなあ...。(ええ話や)

 

 

ちなみに石上への誕プレはミニスーファミ。  

 

これはこれで石上のことを考え抜かれたデバイスである。

こういうところですよね,四宮さんのいいところ。大切に思っている友人に対しては本当に全力で誠意を示すあたり,さすがである。

 

 

④石上優は贈りたい

そして石上からがcoriander(ボードゲーム)。

少し調べてみたんですが,モデルとなったゲームを発見できませんでした。ご存知の方はご一報を。

 

>コメント頂きました。コリドールだそうです。

こりあんだーさん,めいさん,かぐや様に告られたいさん,ありがとうございます。 

  

 

 

石上のいいところは「こういうところ」だよなあ。

藤原千花のことは突っ込むところは容赦なくぶった切るわけですけれど,ちゃんと「相手を見ている」ところが偉いよね。好き嫌いでいえば恋愛的に好きではないでしょうし,つっこみところも多い藤原千花だけれど,そんな彼女がどういう人で何をすれば喜んでくれるかちゃんと考えらるところですよ。

 

藤原千花を生徒会の仲間として「ちゃんと大切に思っている」証拠である。これこれ。こういうのですよ。藤原千花が求めているやつ。「私を大事にしてくれているっていう気持ち!」そのまんまじゃないですか。ここに来て石上優の評価が天元突破である。

 

 

そんな素晴らしい後輩・石上優に対する藤原千花のプレゼントはこちらになります。

 

 

さんざん「大切にしてくれている気持ち」について語った後にギャップの赤坂手法である。来ると分かっていても実際持ってこられるとドン引きですね...。以前より藤原千花の自己中心感はネタ的に笑えましたけれど,最近の藤原さんはストップ安ですよ。

 

コメディの宿命とは言え汚れ役のヒロイン・藤原千花の明日はどっちだ?という感じになってとりあえずまる

 

 

そしてRe:ゼロから始まる恋愛頭脳戦

という訳で今回のお話の前座は終了です。ここからが本番でっせ,みなさん!

 

まずはここに来て報われない感が漂いつつも先行き不透明な裏ヒロイン・伊井野ミコである。石上に対する誕プレは品薄のコンバースの限定色

 

お分かりですか,みなさん。

色んな品物がある中で,あえて伊井野ミコがこれをセレクトした意味を。単に何かいいものをというだけなら,藤原千花と同じ一万円のティッシュでよかったはずである。だが敢えて靴。その心とは。

 

 

「たまたま」とか言っているけれど,伊井野さんはきっと一生懸命考えたんだよ。何を贈れば「石上が喜んでくれるか」。石上の気持ちを考えながら選んだ誕プレのセレクトは,間違いなく「石上を大事にしている気持ち」が篭められた行動である。

 

石上優がそれに気づいているかどうかは定かではないけれど,手放しで喜ぶその姿から相手の贈り物に対する感謝の念がはっきり表れているのである。このために人知れず石上の下駄箱をチェックして靴のサイズを確認したのかと思うと胸が熱くなりますね。

恋に関してはすっかり諦めモードの伊井野さんですけれど,こういうところが色に出にけり少女の春...ってやつですね。おっさんニヤニヤしちゃう。

 

 

情勢的に石上×つばめカップルは成立しそうな空気も少し醸し出していますけれど,まだ予断を許さぬところもあり何とも言えないところである。つばめ先輩がやろうとしていることが,石上優に対する正当な評価を与えるところにあることは間違いない。

ですが,それが「恋愛的感情を伴うものなのか」は未だ定かではないである。

 

 

石上は確かに素晴らしい成長を遂げたと思います。

自らの殻を破り,四宮かぐやともよい先輩・後輩関係となり,伊井野ミコとの関係も和らいでいる。藤原千花の操縦法もすっかりこなれたものである。

そして好きな人に「好き」と伝えられる勇気があり,相手に受け入れてもらうために自分を高める努力ができる。成長度だけなら白銀御行の比にあらず。ダイの大冒険でいうならポップ級の成長である。

 

頑張った人がきちんと報われる世界である「かぐや様は告らせたい」の世界観ならば,通常これは報われる流れである。誕生日の一週間後,卒業式の日には告白の返事がいただける。その子安つばめは一体何を思うのか....

 

 

「私にとって一番の贈り物」の正体,やはり恋愛的なソレじゃないと思うんだよなあ。思えばクリスマスの時に阿天坊先輩の戯言にのっかって躰を差し出そうとした子安つばめ先輩である。心と体,全く違うけれど「プレゼントは私」ってのはやっぱり違う感があるのである。

 

もちろんクリスマスの仕切り直しで,石上優が欲しかった「つばめ先輩の心」という答えもあり得るんだけれど。やはりつばめ先輩の気持ちのソレは,自分を思ってくれている大切な後輩を正当に評価させてあげたいというものっぽく感じるんだよなあ...。

 

証拠はない。どっちに転んでもおかしくない空気がある。

だが確かに言えることは間違いなくこいつらは秀知院でもっともエゲツナイことする人たち...!ってことです。

 

 

 

これだけ大掛かりな仕掛けをやるからにはやっぱり石上優の名誉回復・正当な評価を与えるってことになりそうですね。大友京子を巻き込んでどんなことが卒業式に起こるのか。動き出した暴走列車が止まらない。というわけで,まる。

 

 

余談【今週の推しの子】

かぐや様は告らせたいと(あまり)関係ないが,ここで推しの子の感想である。

 

オワコン扱いされたかつての名子役・ロり先輩こと有馬かなちゃん。稀代の感動の名作「今日は甘口で」ドラマ化にもかかわらず,集められたのはこれから売り出しするためのタレント,その結果出来上がったのは原作者も含めて落胆するモデルPV集

 

それでも作品の素材の良さを信じ,自分が好きな作品を良くしようとする有馬かなの執念ともいえる最高の演技は作品すら変える!

 

かな頑張ってる。超がんばっている。ああ...でも。......作中のクライマックスにおいても主役のクソ演技にフォローの仕様もない有様である。そこに現れたのが王子様...もとい,復讐の鬼・アクアである。

  

計算づくされた演出,構図,テンポ。天賦の才による「文脈の感取り」も,作品づくりの裏方で学んできた知識と,それらを駆使すれば演技もできていない俳優もどきを動かして「それっぽくする」ことは児戯に等しい。

 

アクアにとってみれば気まぐれかもしれない。かつてちょっとだけ関わった天才子役が,復帰を願って懸命に一生懸命やっている姿に報いてやりたいと思っただけかもしれない。でもな。

 

どうしようもなかった作品に命を吹き込んでくれたのはアクアである。ロリ先輩が欲しくてたまらなかった本気で演じる自分を見せる機会,その場を作ってくれたのである。

流した涙は子役時代から得意の偽りの涙か。あるいは自分の見せ場を作ってくれたアクアに対する演技抜きの感謝の涙か。その時,たしかに元天才子役は本領を発揮して本気の演技をすることができたのである。

 

そして演じられる最後のシーン。主人公に恋に落ちた乙女の顔のシーン。

 

 

この時ロリ先輩が見せたその乙女の顔は,演技でもない本気で恋に落ちた表情だった。

 

 

よし!

来たな...「推しの子」にラブコメの香りが...! まあ惚れるとは思っていましたが,やっぱりアクアに惚れちゃったか,ロリ先輩。

 

まあぶっちゃけアクアにとっては本筋の話じゃないし,中身30+αの元医者のオッサンからしてみれば高校生のウブい恋なんて「はいはい」って感じのもんでしょうけれど。始まった瞬間から相手にされなさそうな空気満載の有馬かなちゃんの恋ですが,やはりラブがコメるのは面白れぇのである。

 

「推しの子」,はじまったな。

 

というわけで,再度まる。

 

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