現実逃避

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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』第191話 子安つばめは塗り替えたい 感想 : もしも汝の隣人を愛せたら

さてと。 かぐや様は告らせたい 191話 の感想(かぐ活)です。

 

まずはじめにイベントの件から。

 

9月18日より,インスパイヤ新宿でかぐや様コラボイベントをやっているとか。前回,休載だったから見落としてしまったようですが,既に開催中とのこと。コロナな時代,なかなか体験型イベントは難しいところなんでしょうが,公式サイトによれば感染対策も取られているようです。ご関心のある方はぜひ。

 

inspyre.jp

 

個人的には白銀御行の誕生ケーキが気になる。ドリンクは白銀圭ちゃんの兄妹セットでいただきたい。体験ゲームの方は「告らセット」は事前予約制らしいので,行かれる予定の方は事前予約をお忘れずに。

 

  

   

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子安つばめは包みたい

 

ふむ。

今回のお話だけみると,石上とつばめ先輩の恋は成立しないのかもしれないなあ...という印象が増したんだけれど,そう思ったのは僕だけですか?(虚空への問い)

 

 

前回,ZOOM会議で集められた秀知院のえげつない方たち。そんな方たちに子安先輩が「提案」を行った理由は,子安つばめ先輩の根源的な特質であるところの

 

ひとりぼっちの人間をなくしたい

 

という気持ちから生じたものだったんですよね。

 

 

学校という場所は一つの社会である。人が集合すれば人間関係が発生し,その中で力関係が発生したり,同調や対立といった集団行動の結果が発生する。それは人間が社会的な生き物であり,かつ利己的な側面を持つ生き物である以上当然であります。

 

そんな中,集団から爪弾きされる者は当然存在するわけで。圧倒的美人としてやっかみの対象となって来た大仏こばちもそうだし,反社会勢力のご家庭を持つ龍珠桃ちゃんもそうだったのである。そんな人たちに手を差し伸べ,積極的な関係を持つように動ける人間。それが子安つばめであったわけです。

 

 

そうなるとだよ。

今回の子安先輩の行動は必ずしも「恋愛的意味」を伴っているとは限らない。あくまで彼女の価値観・人間性に基づく行動ということになる。

 

彼女が石上優という男を一人の男性として捉え,これまでの数か月間過ごしてきたことは事実である。その中で石上をしっかりと「見て」きたことも事実である。かつて大仏こばちが石上優を見続けた結果,(恋愛と異なる意味だが)「好き」という感情を抱けたように,つばめ先輩が石上のことを男子としてお付き合いしたい・恋したい相手として捉える可能性は微粒子レベルで存在する。

 

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大仏こばちが「見てきた」ように...(第182話より)

 

 

この数か月先輩は君の事本当によく見てくれてたよ

 

という大仏さんの言葉だけ見れば,文脈的には恋愛的成就が見えてくる。

でもその「見続けた」行為が恋愛的意味を持っていたのかどうかは何ともわからないのである。実際の行動はこれまでの子安つばめと変わらない,いつもどおりの「みんなの秀知院での学校生活が辛い物ばかりではなく,楽しかったものになるように」という隣人愛と同じものであるからである。

 

石上優からもらってきたものに対する子安つばめの「選択」は,他の孤立した人間に対するそれと同じ優しさだった。そうなるとだよ。やっぱり,子安先輩の好きは恋愛的な意味を持つ好きではなかった気がするんだよなあ...。どうでっしゃろか。

 

 

この「かぐや様は告らせたい」という物語はこれまでのところ,根本的に「救いのない話」というのは無いと思っている(眞妃ちゃん...?)。

石上優の頑張りに対し,その報いはきっとある。だからまだ一縷の望みはあると思うんだけれど,その報いが「石上優に対する正当な評価を与えたい」「石上が今以上に秀知院の仲間たちと共に楽しく過ごせるようにしたい」だったのだとすれば,やっぱりこの恋は実らないような気がするんだよなあ...。

 

 

文脈的には「伊井野ミコ」という存在もある。

伊井野さんは略奪愛なんかするつもりはないし,なるがままに自分の失恋を受け入れる覚悟を持っているようである(先日の靴のプレゼントを見るあたり,無意識には抵抗しているようだが)。

 

このままだと彼女の恋は何もしないまま終わりである。誕生だァ!新たなる四条眞妃の誕生を祝福するがいい!って話である。しかしそんなことあるんかいな?

 


 

 

3月。

それはクリスマスの後夜祭で拾ったハートのアクセサリーの拾得期間が終わる時期でもある。それは伊井野ミコの手にわたることが十分に匂わされている。文化祭でハートの形をしたものを贈る=告白という伝説の逸品がである。

 

かぐや様が伏線お化けの「恋愛頭脳戦(笑)」であること,石上優が裏主人公であること,伊井野ミコが裏ヒロインであることを鑑みれば,やはりここは石上優の恋は想い出として終わり,新たなる恋愛頭脳戦が始まる予感がするんだけれど気のせいでしょうか。かぐや様フリークの皆さんのご意見も聞きたいところですね。

 

 

 

対策は...すでに終わっていたのか...(by 三雲修)

 

前回,秀知院のえげつない面々を前に「一発やらかして卒業しましょう」などとぶち上げたので,ここから壮大な「仕掛け」がくるのかなと思ったんですが,こういう方法だったとはね...。

 

 

もそっと具体的なストーリーが描かれるのだと思っていたからある意味拍子抜けではったのですが,「嘘を嘘で上書きする」という手法で対処する「賢さ」になるほどなあ...と感心してみたり。

 

石上優の現在の立場は「大友京子を守る」ために生じたデッドロックである。不器用で愚直で馬鹿正直だった石上優は,たった一人犠牲になってそれを守っていたわけですけれど,それを打破するためのアイデアをサクッと出すあたり,さすが子安先輩も秀知院の優秀な学生の一人だったのだなあ...と感じ入りますね。

 

大友京子に被害が行かず(そして恐らく荻野が反撃を試みない程度に)「都合の良い嘘」を書き換える。もちろんそのことで大友京子は「荻野が浮気した」という偽りの事実を突きつけられることになりますが,もとより最初から荻野はそれっぽいことをしていた上に,今は連絡も取れず事実上の失恋状態。まあ,実害は少ないということになるのかなと。

 

嘘を嘘で上書きするには,信用のない石上がやるのではだめなわけで,そこは信用と力がある秀知院のえげつない人たちが流せばうまくいく。「なんで生徒会でやらなかったのかな」レベルの対策でありますが,そこはやはり集団の力なんでしょうね。学校全体に加え,大友京子に届くくらいのレベルの噂のアップデートとなれば,やはりこれくらい人々を動かさなければってことなのかなあ...。

 

 

それにしても今回のこの対策,ワールドトリガーのメディア対策室長・根付栄蔵のアレを思い出してしまうのだけれど,今回の子安先輩の対策はそれ以上にキレが良かったですね。

 

 

ワートリの場合,ヒュースが近界民であるという事実を嘘で上書きするために「噂を別の噂で上書きする」という手法をとっていたのですが,こちらの場合は「その上書きした噂が嘘である」ということはバレてはいけない案件でした。

 

それに対してこちらは「バレたってかまわない」というところが凄いのである。話自体に「調べれば事実が分かる」という隙がある。真実を知りたい人が,ちょっと調べて真実にたどり着いても,それで石上と大友京子が被害を受けるわけではない。荻野の株がさらに下がるだけである。そこまで裏付けを取ろうとする人は,大友京子が荻野に加担していたなんて思わない。

 

逆に,噂や中傷をうけている人物が本当はそうではないのかもしれない。そんな風に考える機会をもつ。そのことが秀知院の孤立している人をさらに減らしてくれるのであれば,子安つばめの理想に沿ったものとなる。それこそ万々歳である。

 

そんな子安先輩の人柄と賢さに,つくづく石上はいい人を好きになったなあ...と思ったのでした。まる。

 

 

余談:こぼれ話

①荻野がやった案件について

今回,荻野は「怪しげな斡旋業をやっていた」ことになっているのですが,これって最初からこうだったけ。

 

  

元々石上が荻野が浮気っぽいことをやっていると感づき,それに対して調査を行い突き付けた。そういう意味では今回「嘘のアップデート」とした代替話の方に近い筋立てだったのように記憶しているんだけれど。これ,読者にしめした素材の「アップデート」なんでしょうか。それはそれで二重の意味のアップデートで面白いですね。

 

 

②秀知院のえげつない人たち

 

この人,たしか警視総監の息子だっけ...。なんで勾玉背負っているんだろ(神社に関係あるのは阿天坊先輩だもんな....)

 

 

本来社会の安定を図る対処材であるところの警察組織トップの息子とすれば,その社会正義性が協力の判断基準なんだろうけれど,この嘘のアップデートは「倫理的にギリギリ通る」案件だったと。このあたり,描写が細かいですね。

 

③龍珠桃ちゃんのお可愛いこと!

今回,意外?(でもないか)な過去が明らかになった桃ちゃん。

龍珠を助けたのは白銀御行ぽい伏線もあったけれど,それ自体が子安つばめ先輩の差配の中で生じた案件だったのかもしれませんね。

 

突っ張からって,素直じゃない感が天元突破な桃ちゃん。でも救われたことを感謝し,その気持ちを受け継ぐという気持ちをもっているんだなあ...ってことに,子安先輩の偉大さが伝わります。

  

 

そんな桃ちゃんをみてのかぐやさんの反応が「お可愛い事」なわけですが,こうやって実際に「おかわいいこと」を言葉に出すのは珍しい気がしますね。普段は会長の妄想の中でばかりでしたからね...。ちょっと皮肉めいたというか,上からな印象があるのは恋愛対象たる会長と元・生徒会の同僚との差でしょうか。

 

 

④そして卒業式が来るッ...!

子安つばめ先輩の「願い」は石上優に贈られました。誕生プレゼントの一環で出てきた話ではありますが,この願いと恋愛的なソレとは異なります。

 

石上優を「加点的に見れば」素晴らしい男であると思いますし,そうやって見ていた大仏こばちもある種の「好き」という感情を抱けるほどの男でもあるわけです。子安つばめ先輩が同じ尺度で見ていれば,初めに述べたように石上優のことを好きになる可能性は微レ存である。

 


 

こればっかりは「答える側」の気持ち次第である。最後はつばめ先輩の「好き」が恋愛的な意味をもつ好きなのか,大仏さんのように「恋ではない好き」で落ち着くのか。文脈的には失恋が見えてきた気がしますが,さてどうなることやら。

 

次号,当の石上がどうリアクションを取るのか。気になるところである。再度まる

 

 

【今週の推しの子】

恋に落ちちゃったぽい顔をしていた元・天才子役のロリ先輩こと有馬かなちゃん。

 

今回,ルビーの引き立て...もといアイドルグループ作りの一環で候補に挙がりました。その時のアクアの評がこのようになります。

 

フリーランスで

名前が売れてる割に仕事が無くて

.......顔が可愛い子

 

 

顔が可愛い子! 

 

ほほう。これは驚きました。戦闘力が43000まで上昇しましたよ?

 

 

三十路で他界し2度目の人生で齢十五,実質人生50年のオッサン高校生復讐者であるところのアクアくん。ぶっちゃけジャリタレなんて恋愛対象外であることは明白なわけですが,それでも「顔が可愛い子」だとは思うんだ。ふっふ~ん。

 

 

まあよくあることである。

高校生なんて恋愛対象に上らない社会人であっても,可愛いもんは可愛いと認められるわけですし。おすし。ぶっちゃけ復讐に生きる中身50のオッサンにとってはどうでもいいことであろう。

 

しかし,相手にどのような印象を持っているかというのは割と重要である。千里の道も一歩から。ロリ先輩だっていつか重曹ちゃんから一人の女性「有馬かな」として認知されるかもしれませんからね。そもそもこの復讐劇,何年計画かわかったもんじゃないのである。もしかしたら何年がかりになるかもしれんしね。

 

その間,ロリ先輩が一生懸命アプローチしたり,いろんなエピソードを積み重ねるうちに「恋に落ちるか・も・な(フ~...やれやれだぜ)」by空条承太郎になるのかもしれない!

 

 

とりあえずお可愛い認定はその第一歩である。

可愛いだけなら雲霞のごとくいる芸能科の中で,そのことに意味があるかどうかも分かりませんが。この小さな一歩はアクアにとって小さいことだが,有馬かなにとっては偉大なことである!ニール・アームストロン)。

 

 

こっちの恋の方もどんな風にラブがコメっていくのか,気になるのである(推しの子,ラブコメじゃないだろ....)。まる

 

 

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*画像引用は中止しました。