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『かぐや様は告らせたい』 第196話 白銀御行は重くない 感想 : 逃げるは恥だがフラグ立つ

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まずはアニメ情報から。「かぐや様は告らせたい」OVA&第3期が決定しました。先日の秀知院音楽譚での発表で,ある程度折込済であった部分はありますがやはりこれは嬉しいですね。

 

 

第2期が原作91話(コミックス101話)までだったので,ここから先となると文化祭~ファーストキッスは終わらない,ぐらいまでかな。

 

ウルトラロマンティックは一つの解だけれど,普通のロマンティックと対になってこその御行とかぐやの恋だと思うので,この辺がいかに描かれるか期待したい。もちろん,「かぐや様は...」までが区切りがいいけれど,そうなると2クールないときつそうな気がする。

 

あとOVAなんですけれど,ここまでのお話でこぼれたエピソードを拾ってもよいですし,「ダークネス」をやっても良いと思います(地上波じゃやりにくいかもしれないし)。

 

 

 

さて。

そんなコンテンツの盛り上がりっぷりがパないかぐや様ですが,一方で原作の方はといえば...

 

あ...

 

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コミックス第4巻39話「かぐや様は呼ばせたい」より(一部加工)

 

良い。良いですよ,これ。

完全に四宮さんにシンクロしてしまいました。物語が動くワクワク感。フフフ...この風,この肌触りこそかぐや様よ!

という訳で第196話感想です。

 

 

  

   

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藤原千花は切り込みたい

前回,失恋の重みから全力で現実逃避をしていた石上ですけれど,週がまたがった今回はというと,引き続き全力で現実逃避していた

 

 

ん...。人はプライドの高い生き物だなあ(小並感)

 

失恋という周知の事実を背に,己が自尊心を保たんとする虚勢が痛々しい。強がっているだけなんてみんな分かっている。超分かっている。それが見抜かれていることすら石上本人も分かっているんだけれど,もはや虚勢でも張らなければやってられないのが若人というものよ...(何歳だお前は)。

 

煽っているんだか慈愛に満ちているのか分からない藤原千花たんの言葉が優しすぎて痛い。まあ,次の恋に進むというのは実に現実的な解釈です。

 

次の恋に進めずに苦しんでいる人四条眞妃ちゃんもいることからお分かりのように,終わった恋を追いかけるほど詮無いことは無い。次に好きな人を作る!そうすればつばめ先輩とも友人として接することができる。それはその通りです。

私にもあった。振られた後に気まずくなったけれど結婚した後は普通に友達として接することができるように...(聞きたくありません,そんな話!)

 

しかしそうなると「次」って誰ってことですよね。個人的一押しは四条眞妃パイセンですが,こればっかりは双方ともに道が無さそうなのでどうしようもありません。かといって藤原パイセンは恋愛対象というよりは「言葉で殴りやすいボディ」って感じですからね!これまた双方ともに脈なしの無しです。

 

 

そこに無遠慮に切り込んでいく藤原パイセン。

 

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そういうとこ

ん,そういうとこだぞ,藤原。

 

そこは普通は切り込んだらアカンところでしょ。なまじ伊井野ミコの恋心を知っているだけになあ...。

 

言葉でいくら強がっていても石上は失恋したばかりである。本当に次の恋なんて意識しているわけもないのである。ただ虚勢を張っているだけの人間に,具体的な人名を上げる手の悪さもさることながら,伊井野さんの気持ちは「好き」なだけに安易に持ち出して当事者に「意識してませーん」なんて言わせるのは悪手なんだよなあ...。

 

 

 

案の定の石上の回答に能面となる伊井野ミコである。

 

石上が次の恋に行くためには,恋の上書きも結構だけれどまずは失恋を昇華させることなんだよな。そのプロセスがたまたま恋の上書きだったら良いわけであって,強引に誘導するようなものではないのは自明のこと。

 

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石上優は見ていない

そもそもね。

このセリフから判断して,石上優は伊井野ミコを「見ていない」からね。

 

伊井野ミコは石上が「好き」である。その好きの種類が本当に恋愛としての好きなのかは置いておいて,好感情を抱いているからこそ葛藤を抱えていたに違いない。それは石上以外の周囲が伊井野さんを「見て」理解してきたことから明らかである。

 

一方,当の石上は過去から今までの伊井野さんとの関わり合いの中から「んなわけんーだろ」と一顧だにしていないわけで。藤原さんに「何を見てきたのか」と言いながら,一番伊井野ミコを見ていないのはお前だろ!な状態なわけです。

 

相手をよく見てもいないのに,そこに本当の気持ちを汲み取ることはあり得ない。ましてや相手を好きになることなんてあり得ない。それは「燕の子安貝編」で描かれてきたことなので確実です。そう,コーラを飲めばゲップがでるのと同じぐらい当たり前なのじゃ。

 

そういう意味ではまだまだ伊井野ミコと石上は恋愛以前と言える。

 

 

伊井野ミコは甘えたい 

そんなこんなで,想い人には脈無しを言明され,己の身勝手な気持ちを恥じ入って,伊井野さんは既にフルボッコ状態である。なまじ正義マンな人生を送ってきただけに,自己嫌悪が半端ない。

 

しかし恥じ入る必要はない問題だと思いますけれどね。人間,そんなもんである。幾ら博愛的で自己犠牲マンだとしても,自分あっての他人である。白銀が言葉をかけたように,「人間は聖人になんかなれない」ってのは真実である。聖人と見紛うがごとき正義を追求する伊井野さんには酷だけれど。

 

こんな時どうしたらいいのでしょう?

人はそんな時,優しさを求めます。そんな伊井野さんが求めた優しさがこちら。

 

 

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伊井野ミコはハグされたい

 

ん(満面の笑み)。

 

ふふ。伊井野さんは冗談で済ませたけれど,本人の言のとおり冗談でない部分があるからね。伊井野さんのハグ好き,要するにいつもの依存症...というか承認欲求の表われだから。

 

 

正義を追求する家族の欠如からくる,家族愛不足。親の愛情があるようで受けていない伊井野さんは常に優しさを求めている。石上優にそれを求めるように,それに代わる代償行為が他者のハグってわけですから,あながち冗談でもなんでもないんです。

 

当の白銀も伊井野さんも「冗談」で済ませているけれど,伊井野さんの冗談はある種のストッパーとしての冗談だからね。そうしてほしい気持ちはあるけれど,実際にはするわけにはいかないからこその防止弁としての冗談である。言い換えれば,冗談が冗談でなくなった時は甘んじて受け入れてしまうタイプのそれである。

 

 

見える....こいつのスタンドの動きがッ! 

何をしようとしているのか完全にッ! 『予測』できるぞッ!! 

 

 

なんかこう,どうにもならない事態に陥った時,白銀に代償行為を求めちゃうタイプの女でしょ,伊井野ミコは。そしてそのつもりは無かったにもかかわらず,そういう状況に陥ってしまう危険性を伴うのが男女の恋愛相談という奴である。

 

「二人が妙なフラグを立てた」の意味がそういう意味なのかどうか知らんけれど,なんかそんな未来がもしかしたら来ちゃったりして。それをかぐや様と石上が見ちゃったりして。

 

 

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やるなよ?やるなよ?(やれ)

 

動き始めた暴走列車の予感がたまらない。

やっぱり水は流れてこそ,の物語哉。波乱万丈大歓迎である。おら,ワックワクしてきたぞー!

 

 

 

白銀御行は重くない

まあ,白銀は自発的にそういうことをしないと思うんだけれど,状況がそうさせてしまう可能性は在り得る。伊井野さんからハグしてきたら突き放せないだろうからな...白銀は...。

 

実際問題,そんなことが起こってしまってそれをかぐやが知るような事態になったら,四宮かぐや的にはそれを許せるような女子ではないと思いますし。白銀もその手の操は裏切らないタイプと思いますし。可能性はほとんどないんだけれど,そうなったら色々爆発して面白れぇな?という野次馬感。おわかりいただけただろうか

 

実際,そんなことが四宮さんに視認された日には,地上に安全な場所が伊井野さんと白銀にあるかどうかも分かりませんが(その意味では二人で地獄ってのは言いえて妙)。

 

ま,ぶっちゃけこの生徒会室は録画されていますし,この辺りの件はかぐや様もチェックしようと思えばできるわけでしょ。どういう状況下でそうなったかぐらいの情状酌量の余地はもしかしたらあるのかもしれない。

 

 

そ・れ・は・さ・て・お・き。

今回,白銀の壁紙式鼓舞法に対して伊井野さんがフルツッコミしていたけれど,その実お前も大して変わらないからな?(例:般若心経の写経)。

 

 

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伊井野さんの裏面=白銀御行?

 

要するにこの二人は似ている部分が多いのである。学年1位という社会的地位に対する執着。その理由。その実現の為に虚勢を張ること。だいたい似た者同士なんで,どっちかというと同病相憐れむな状態なのかもしれない。

 

物語的には裏主人公が石上で裏ヒロインが伊井野さんなのかもしれませんけれど,その実伊井野さんの裏面はかぐやさんというよりは会長の方が近しいんだよな。重いままならぬ側が虚勢を張りまくっている姿そのものを含めて。

 

そんな白銀に優しさを求めてしまうのは,ある種の自己憐憫,自慰みたいなもんなのかもしれない(分からんけれど)。ということで,まる

 

 

余談

まあいつか起こるかもしれない事件のフラグはこの辺にしておいて,いよいよ春休みに突入。当分の間はラブラブカップルが続きそうな白銀&かぐやであります。

 

いよいよ「かぐやちゃんの白銀家訪問」が実現するわけですが,一体全体どうなるのでしょうか。いつものリムジンで乗り付けるにはちょっと大仰だしね? その前に手土産を何にするのかアレコレ考えるかぐやの話とか,どうやってもてなすか困惑する白銀家の話が入るかもしれませんけれど。

 

 

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かぐや様は訪ねたい

 

ぶっちゃけ白銀家のようなアパートに立ち入ったことがあるかどうか分からない四宮さんから見たら,ある種の驚きと新鮮さがあるかもしれませんが,今さらそういう部分で白銀家のことをどーたら思うはずもないので無問題かな...。むしろ,四宮かぐやを監視しているに違いない本家筋の方がアクション起こしそうな気もしますけれど。

 

 

というわけで,今回は全体を通して「お話の空気が変わった感」があり,いろんな伏線ぽいものがありで,なんか新鮮さというかワクワク感があるお話でした。やっぱりかぐや様に必要なのはこれだよなあ...。読んだ瞬間「あ,面白い」って思ったもんな...。

 

今後の展開がますます期待大である。というわけで,再度まる

 

 

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*画像は週刊ヤングジャンプ2020年第48号 『かぐや様は告らせたい』196話,同39話(コミックス) より引用しました。