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『かぐや様は告らせたい』 第202話 四条帝は馴染みたい 感想 : 帝はその手を離してしまったのか?...の巻

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さてと。『かぐや様は告らせたい』第202話の感想です。

 

前回,満を持して登場した四条帝

 

四宮家から独立脱藩運動の末に彼らと対等に近い立場まで成長した四条家の恐らく総帥筋の家柄,無名の高校のサッカー部を率いて「あの神童」を打ち破り全国大会で優勝した運動能力,そして学力一本で秀知院学園高等部の頂点にたった白銀御行が「越えられなかった壁」。

 

全てにおいてグレートだぜ...(東方仗助)であるところの四条帝がクラスにやってきた。でもチコちゃんは知っています。四条帝もまたかなり大きな社会的側面」ペルソナを被っているという事を。

 

赤坂アカ先生が連載のご褒美(?)に出かけたインド取材旅行の成果をふんだんに取り入れて描かれたあの伝説のインド編。そこでは姉の尻に敷かれて成す術もなかったところとか,胡坐についてうんちくを語ったらガイドのシンさんにめっちゃ突っ込まれていたところとかふんだんに描かれていましたからね!

 

 

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突っ込まれて正解!(16巻161話より)

 

当時も思ったものです。

白銀御行が「学力で超えられなかった壁」にしちゃあ緩いな?と。実は大量の知識を有していて何でもできる天才というタイプではなくて,努力した対象だけできる白銀御行タイプなんじゃないかな...と。

 

そんなところも含めて四条帝の秀知院学園生活スタート!の話。

 

 

 

 

   

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神童くんは語りたい

さて転校早々,誰も寄り付かずにぼっち状態となった四条帝。前回のラストの威容はどこへやら。そこには等身大のどこにでもいる男子高校生の姿がそこにあった。弱ッ!

 

まあただですら秀知院は閉鎖的空間ですからね。純院と呼ばれる幼少期からの幼馴染で構成されるおハイソな場所である。通常の高校だって2クラスしかない文系クラスに3年生から急に放り込まれればやりづらいったらありゃしないのに,ましてや文武両道で鳴らした四条帝である。そりゃ絡みにいけないつーの。

 

当然のことながら援護するつもりが全く無い姉・四条眞妃ちゃんがいっそ清々しい。まあ眞妃ちゃんならそうする。俺でもそうする(え)。こんな状況,双子の姉だったらどうするのかニヤニヤ眺めてしまうのは仕方がないですよね...そっちの方が面白そうだし(酷)

 

しかし色んなところでブイブイ言わせてきただけあって味方は少ないが敵も少なくない。ほらこんなところにも。

 

 

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知っているのか,神童?

 

 

ほう...。知っているのか,神童?

 

完全にこの流れ,「男塾」のそれじゃん。「詳しいのか 神童」でまず一吹き出来る。そして「あの神童が!? 嘘だと言ってくれよ!」で二度吹ける。一粒で二度おいしいグリコ状態である(どゆこと?)

 

 

え,何。神童くんの謎の強陽キャ感は前回からあったんだけれど,やっていることが雷電なの何...? そういう位置づけなの...? 四条帝と陽キャ連合をつくって球技大会のサッカーでブイブイ言わせちゃう話は無いの?

 

なんか四条帝のサッカー描写からいって,あんまりサッカーについて掘り下げる要素はなさそうな気もするんだよな。四条帝,やっていることほとんど日向小次郎だし。限りなくディスり近い敬称(ボーイファッカー帝)で呼ばれているし。

 

まあサッカー要素はせいぜい球技大会ぐらいで「出るかもしれないな」って感じなんでしょうね。個人的には白銀御行にサッカーを教える四条パパ回が来てほしいですけれど(おい)。

 

 

白銀御行は問い詰めたい

さて,その白銀御行である。

白銀御行にとって目の上のたんこぶ。「超えなければならない壁」として打倒帝の横断幕を掲げ,必死になって勉学に勤しんできた男である。その仇敵がズケズケと自分の庭に迷い込んできたとなれば臨戦態勢となるのは当然至極というもの。

 

ぜんっぜん「お話」のムードじゃない!

 

かけてくる圧はパプティマス・シロッコかカミーユか。何だこのプレッシャーは?と流石に帝が感じざるを得ない眼圧である。最近は寝不足も寝癖もなくなりつつある白銀御行ですけれど眼力に定評のある御行ですからね(そんな,ディフェンスに定評のある池上みたいに...)。転校生でぼっちというディフェンス一方の四条帝もさすがにビビったッ!

 

ていうか,え...?

会長,負けたの一回だけなの。どゆこと?

 

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真相

 

なるほど。そういうことだったのか。帝が例の模試を受けたのは一回きりで,その後受けていなかったから会長はいつまでも「勝つ」ことができなかったのね。え,怖ッ...御行くんこわッ!

負けっぱなしが嫌だったから打倒帝を唱えて1年以上頑張ってたの...。努力の努力がとんでもない方に行っちゃった結果ですね。さもありなん。

 

その肝心の四条帝の方は「サッカーを続けるため一回だけ頑張った」とか「あとはずっとズダボロよ」とか言っていますし。おすし。ああ,これですよこれ。まるで実家にいるような安心感。それでこそインドでわしらに見せてくれた,残念な天才系女子・四条眞紀の双子の弟ですよ。馴染むッ!実に馴染むぞ!

 

この辺がやっぱり「微妙に残念な四条家」なんだよな。そりゃ四宮家内の喧嘩に負けるだけのことはある。天才ではあるんだろうけれど,どちらかという天才肌,そんな感じですよね。大勝することも有るけれど駄目なときはズブズブってのは,どっちかというと山師っぽいわ。実のところ白銀御行とよく似ているのである。

 

その結果がこちらになります。

 

 

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ちょろすぎる...

 

ちょろい!

 

なんだその,四宮かぐやみたいなちょろさは。この感じ,なんか懐かしいのである。1年以上も憎しみを込めてシャーペンを握り,空にした芯ケースは100以上。臥薪嘗胆の精神で寝ずの勉強を続けてきた打倒目標である四条帝に褒められてこの様である。久しぶりに出ました「ギャップの赤坂」画法ですね...。

 

恩讐の念もどこへやら,あっというまに朋友パンヤオである。このままヒッチハイクの旅に出てしまいそうである。ま,そんな冗談はさておきやはり四条家は四宮・白銀にとって「味方」になってくれそうな位置づけですね。

前回,校長が「今後四宮さんには多くの助けが必要となる」と言っていましたが,四宮家という巨大すぎる存在に対してこれは思わぬ援軍担ってくれそうな予感。

 

かぐや様は覚えてない

さて時系列は前後しますが, 四条帝の知己として柏木渚と四宮かぐやが挙がっていました。凄まじい防衛本能で柏木渚は除外。その結果,四宮さんに声をかけることになるわけですが。

 

 

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危険察知能力がぱねぇ!


 

ぶっちゃけ四宮家と四条家は敵対する者ですし,そうでなくてもかぐやさんの鉄壁の防御を知っている人ならば普通は柏木渚を選びそうなものです。そんな気軽に声かけにくい女子筆頭の四宮かぐやさんを差し置いて避けられるサタン柏木 is 何?ってやつですよ。

 

で,その四宮さんですが幼少の砌に四条帝とは出会っていた。ていうか,帝メモリーでは「仲良く話してた」。クラスで一人ぼっちという高校生にとっての死活問題を前には,藁をもすがる気持ちで話しかけたのか...という感じでもなくて,割と本人は勝算ありのつもりで話しかけているのが笑えますね。それに対する四宮さんの塩対応がなんともですけれど。

 

 

しかしまあ,実際のところ四宮かぐやは覚えていたのである。

 

 

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帝とかぐやの間にあったことは...

 

ちゃんと「帝さん」と認識しているし,会長と帝がぜんぜん違うということも理解しているのである。ふむ。これは何か含みが有るよね〜。

 

実の姉の目から見て「賢さ」「びびり」「実直」という能力の側面では確かによく似ているのでしょう。目標を定め,努力の努力を行い,それを叶えるという努力型スタンドであることは間違いない。しかしながら,それはあくまで能力に限っての話であろう。他ならぬ四宮かぐやがそう言うのだから相違点はかならずあるのである!

 

白銀御行にあって四条帝にはないもの。積み重ねた日々も信頼も違うのは当然ですけれど,その根幹に有るのは「恋愛感情」であろう。少なくとも白銀御行は本気で四宮さんにぶつかり,自分を認識させ,最後には恋に落ちさせたのである。一方の帝にはそういった関係性がない。

 

踏み込んで妄想するならば,幼い頃にかぐやさんは帝とちょっとしたエピソードがあったんじゃないかしら。幼い恋心があったかはともかく,帝の誠実さや信頼関係を試すような出来事があったんじゃないかしら。四宮さんがなにか帝にお願いをしたにもかかわらず,それを反故にしてしまうような出来事とか。そんな大事じゃなかったかもしれないけれど,そんなちょっとしたところに違いを見出せるのが四宮かぐやである。

 

かつて四条眞紀が父によって四宮かぐやと分断させられたように,不可抗力によって帝がかぐやとの約束を反故にするような出来事があったのだとしたら,それはそれ「会長とは全く違う」という評価もわからんでもないんだよな。

 

更に踏み込んで妄想するならば,もしかぐやが知らない事情によって帝の評価を下げるようなことがあったのだとしたら,その誤解が解けた時は四宮さんとの関係性がまた微妙に変化する可能性もあるわけで。

 

もとより竹取物語では「帝」が「かぐや姫」に求婚しておりますし。おすし。もし幼き帝がかぐやに結婚の約束かなんかしたんだけれど,かぐやは四宮家である以上父兄たちの意のままに引き離され(四宮家に戻る),その結果帝が結婚の約束を反故にしてしまったなら。勝手に諦めて,忘れてしまったのなら。

 

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帝は手放してしまったのか?(6巻56話より)

 

かつて「俺なら絶対にかぐやの手を話したりしないのに」と語っていた白銀御行と違いが際立つと思うのですよね。まさしく「会長と帝さんは全然違いますよ」という言葉通りに。

 

そんなことを思う第202話でした。まる

 

白銀御行は戦いたい

さて。そんなこんなで学年も進み,新学期のメンツも揃いました。四宮かぐやを助けるに必要なメンツも揃い,で,どうなるのか,ですよ。199話のかぐや様の提案に対する答えがまだ描かれていなかったのですが,今回出た情報で少し見えてきました。

 

しばらく別の道を行くという提案自体は会長は受け入れたようですね。自分だけがアメリカに行くことを前提としている。かぐやさんの提案を受け止めた上で,自分が何ができるのかを考えているわけか。

 

秀知院学園で築き上げた様々な人脈。集められた優秀なクラスメートたち。生徒会や秀知院のエゲツないメンバー。学生の身で国の心臓たる四宮家に抗するには白銀御行は矮小な存在である。しかし四宮家という敵地において,単身戦おうとしている四宮かぐやとて巨像がタップダンス踊っている足元で逃げまとう蟻のごとき非力な存在である。

 

そんな弱き存在であろうとやらなきゃならない時がある。

それは愛する人を守る時である。

 

 

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愛は勝つ

ぶっちゃけどうやって巨大な四宮家から四宮かぐやを守り抜くのか,その具体的プロセスはトンと想像つきません。ですが愛する人を守ろうとする白銀御行の決意は本気である。そんな気概が感じられた,202話でした。

 

再度まる

 

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*画像は週刊ヤングジャンプ2021年第4・5号 『かぐや様は告らせたい』202話,同コミックス6巻56話,16巻161話より引用しました。