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『かぐや様は告らせたい』 第203話 先輩くんと後輩ちゃん④ 感想 : 真実はいつも一つ!...の巻

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さてと。『かぐや様は告らせたい』第203話の感想です。

 

新年一発目の「かぐや様」は伊井野ミコ回。

 

そう言えば昨日放映された映画『かぐや様は告らせたい』では伊井野ミコの登場回でもあった生徒会選挙が無かったことになっていますが,実写映画の続編も発表されたことですし,伊井野さんの登場も期待されますね。

とりあえず石上と絡めておけば追加戦士として出すことは出来そう。ちなみに映画は8月だそうです。いろいろ落ち着いているといいなあ...

 

 

さて今回は「先輩くんと後輩ちゃん」シリーズの4回目。

 

  • 第1回目では 普段サシで話すことが無かった二人が気まずい空間から共通の話題暗黒のポエムを見つけ出す,ハートフルな物語。(関連記事 第155話 先輩くんと後輩ちゃん①)

  • 第2回目は家族愛にトラウマのありそうな伊井野ミコと心音の鼓動満たされぬ母の愛を聞くことで安らぎを得る喜びを分かち合った,心温まる物語。(関連記事 第168話 先輩くんと後輩ちゃん②

  • そして第3回目は共に般若心経を唱えて約束された悟りの地羯諦羯諦 波羅羯諦へ向かうことを誓い合った,安らぎの物語。(関連記事 第180話 先輩くんと後輩ちゃん③ )   

  

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ふたりは「なかよし」

回を重ねるごとにお互いを知り,仲良く(笑)なっていく白銀御行と伊井野ミコですが,今回のお話はどうでしょうか。というわけで2021年一発目のかぐや様感想です。

 

   

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伊井野ミコは頼られたい

 

みんな大好き伊井野ミコ!(注:自分調べ)

 

 

石×つば ・石×ミコ論争に巻き込まれた感がありましたが,弊ブログ的にはカップリングによるヒロイン評価をいじらない所存な今日この頃。なんのかんのいっても伊井野さんも一人の女の子で勝手に石上に懸想しているだけですからね。個人的には恋する人は生暖かく応援していきたい。 

 

さて前回,四宮かぐやを守るために改めて立ち上がった白銀御行くんですが,改めて考えてみると己が力の無さを感じます。

秀知院学園という小さい世界の中で生徒会長てっぺんになったと言っても,所詮は一高校生に過ぎません。四宮グループという巨大な力から父の工場を取り戻すことが大目標だったのに,今回はそれ以上におっきなものをとりもどさなければならない。そう,愛する人四宮かぐやをです!(歯が浮く~)

 

 

そんな悩める先輩に対して助言をする伊井野さんがなんだかカッコいい。どうした,伊井野ミコ?お前はそんなに頭が回るほうだったか...と書きかけて思い出しましたが,この子も入学以来学年1位の天才じゃったわ。ほとんどアホの子だったから忘れていたけれど。

 

 

しかしこの変化は凄いな~。

かつての伊井野ミコはその正義感と能力で突撃していって機関銃の十字砲火を喰らうばかりだったじゃないですか。自らの正義しか信奉しなかったあの伊井野さんがですよ。「困って頼って困っている人がいたら助ける。結局この形が一番効率良い」とか言っています。

 

それ,そのまんま会長が京都で早坂に言った言葉そのまんまなんですけれど,こうして伊井野さんの口から改めて示されることで何となく会長も救われた感があります。ええじゃん,こういう関係。先輩と後輩のあらまほしき関係ですよ。

 

 

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あらまほしき関係...?

 

ふふ。

これ,要するに伊井野ミコは愛情を求めているんだよな。それも家族愛を。

 

基本的に伊井野さんは家族愛に飢えている。ブランケット症候群からも分かるように,家族愛を求めているのに自らの正義の信念に基づいて甘えることができていない。幼少期からずっと,ずっと...

 

白銀御行との距離感は友人とか仲間とかの延長線上ですけれど,要するに自分を理解して包み込んでくれる何かを求めているんですよね。会長に対するスキンシップも,子ども扱いや頭撫でられたいのも,要するに「親愛の情」の確認行為ですよ。彼女は白銀御行を通じて「兄弟」的な何かを求めているんだと思うんだよね。

 

 

藤原千花は取り返したい

そんな前提条件を通じてみてみれば,藤原千花とのやりとりも容易に読み取れると思うんだよな。

 

頭なでな~でを見てしまった藤原千花の焦り,それは「いつのまにか餌付けしていたペットが他人に懐いてしまった寂しさ」みたいなもんなんですよね。頭をなでるという距離感が,ちょっとヤベェ感じがしたのは強ち間違っていないんですけれど,基本的に伊井野ミコのなかで白銀御行に対する恋愛感情はない(家族的な親愛の情を求める気持ちはある)。

 

 

それは伊井野ミコ自身も分かっていて,分かった上で藤原千花を(ナチュラルに)からかっているところもちょっと見られる。別に好きとかそういう感情じゃないけれど,藤原先輩がなんか慌てているから調子に乗って遊んでみた感。

 

一方の藤原さんの方といえば,基本的には「自分のもの」と思っていたおもちゃが取り上げられたような感覚なので,そんなに本気で重要と思っているわけじゃないだろうけれどムキになって会長から伊井野さんを取り返そうとしている節がありますよね。お可愛いこと!

 

 

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ストン

 

ストンじゃねぇ。

 

いや本当にな。 

藤原さんが思わず突っ込んでいるけれど,この席順は「カップルとその友達の席順」である。相対した側が居たたまれなくなるやつである。これは酷い。

 

会長に恋愛感情があるわけじゃないけれど,最近の親愛の情は会長>藤原書記という構図が露わになった感がある。まあしょうがないよな...。基本,藤原さんは伊井野さんをおもちゃにしていただけだしな...。

 

 

かぐや様は信じてない

 

とはいえ,この流れで四宮さんを巻き込むのは本当に酷いと思うんだよね。会長が死ぬ奴じゃん,これ...と思うじゃん?(米屋先輩)

 

冗談ではないのである。

文化祭のウルトラロマンティックから氷かぐやの葛藤を経て,普通のロマンティックに至った上に京都での大乱闘四宮ブラザーズ,加えて会長宅ご訪問においては勇気を振り絞っての最後の隠し事の吐露を成し遂げたあの四宮かぐやさんですよ?

 

藤原書紀という胸にばかり栄養が行って脳カラと思われし蒙昧な輩の密告なんて,耳を貸す必要すらない。二人が築き上げた歴史と信頼関係が違います。愛の絆の太さが違うんです。次元の違いを思い知るがいい!

 

 

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「真実の愛」はどこに...?

 

はれぇ?

 

し,四宮さん...?

馬鹿な!伊井野ミコと白銀御行に一体何があると思うんですか。二人の愛の絆は? 伊井野ミコの石上優への恋慕感情は...?

 

 

しかしチコちゃんは知っています。 

どんなに愛情が深かろうと,うん十年連れ添った夫婦だろうと「他の女の影」に対して女は容赦はしないと。そう,この四宮かぐや,容赦はせんっ!ってやつですよ。

 

会長も伊井野さんも真実を述べているのに全く信用してもらえていないのが笑えます。いや,伊井野さんが信用されないのはしょうがないですよ。所詮は生徒会の一員,同じ目的の下に行動している仲間に過ぎませんからね(いや,じゃあ信じろよ)。

 

 

ですが読者は知っています

こうなった時のかぐやさんが口ほどにもなく「ちょろい」ことを。

 

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「真実はいつも一つ!」

 

伊井野ミコから語られる魔法の言葉。

あっさりと,しかもさっくりと落ちる辺り本当にちょろい。なぜちょろいのか。それは真実はいつも一つ!会長は四宮かぐやだけを愛しているからです(歯が浮きすぎて死にそう)。

 

 

 

いやいやいや,四宮さん。

伊井野ミコ,こんなこと言ってますよ。もちろんそれは「からかい上手の伊井野さん」なんだけれど,嘘から出たマコトってこともありますからね。いつの日か会長が伊井野さんを(理由あって)抱きしめているところを目撃する四宮かぐやが描かれる気がしてならない。

 

 

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いつだって波乱万丈


 

やっぱラブコメは波乱万丈だぜー!(面白がるな) 

とまあ正月早々面白かった第203話でした。まる

 

 

藤原千花は疎外感

それにしても藤原書紀の「蚊帳の外」感には笑った!!

 

なんのかんので藤原さんはいつも真相を知る「最後の人物」なんですよね。それは彼女が生徒会室内の恋愛関係には一切関わっていないせいもあるんですが,根源的に彼女は「読者ポジ」のキャラクターなんだよな。

 

我ら「かぐや様」を読む読者は神の視点なわけですが,藤原千花はまさに第三者視点で作中に放り込まれた存在なんだよなあ...。そういう意味では作中で見聞きしたことしか情報が入ってこないわけで,ある意味一番人様の色恋沙汰に疎くなってしまう存在なのである。

 

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「真実」から一番遠い女

 

そんな彼女は「本作のヒロイン」という位置づけなんですけれど,彼女の行く末はどうなるのでしょうか。作品も終盤戦となったところで,そこんところも興味深いのである。

 

というわけで再度まる

 

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*画像は週刊ヤングジャンプ2021年第6・7号 『かぐや様は告らせたい』203話 より引用しました。