現実逃避

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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』 第217話 伊井野ミコは慰めたい 感想 : 言えないこの気持ち Ah 早く気づいてほしいのに...の巻

 

 

さてと。『かぐや様は告らせたい』第217話の感想です。

 

まずは雑談2つ。

 

ふとみたYJの広告欄に映画「かぐや様は告らせたい」ファイナル(実写版)が載っていました。そういやつばめ先輩役で福原遥さんも出るんですね。石上の方のストーリーも進めるのかしら。概ねの予想では文化祭あたりまでやりそうですけれど。

 

しかし公開が8月20日(金)か。

思ったより早いな?時期的には行けそうな感じなので,できればまた観て感想を書きたいです。

 

 

そして気が付けば「かぐや様は告らせたい」 も22巻まで登場。かぐやさんと藤原千花の表紙が良いですね。かぐやの恋の一つの区切りとしての藤原千花との対話が示唆されるラストが印象的な巻である。(印象的なのそこ?)

 

昨日5/19にでたばっかりのほやほやなので是非。

 

 

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伊井野ミコは落としたい

 

というわけで第217話の感想です。

 

【前号まで】

家柄良し,将来を期待された秀才が集う秀知院学園。中等部からの縁で対立し続けていた石上優と伊井野ミコは,文化祭を契機にその関係に変化が訪れていた。失恋の痛みから未だ恢復しない石上を見守る伊井野に,先輩・藤原は助言を与えた結果,新たなる怪物クリーチャーを生み出してしまう。前回は「一緒に行こ?」

 

 

伊井野ミコがいきなり確変し,「石上にオンナとして認知させる」作戦に踏み切った前回。恋愛はいい子でなくてもいい。伊井野さんにとって良い子であり続けることがアイデンティティだっただけに,その縛りが外れたときの術力の向上が半端なかったわけですが,今回も引き続き伊井野ミコの快進撃が続きます。

 


 

攻める,攻める。熱闘甲子園の強豪校の監督もビックリな「攻めダルマ」であります。これまでは平家の禿かむろか検非違使かってくらいにお役大事な"良い子"の風紀委員だったのに,口を開けば石上の恋に口を挟んでは「失恋からを慰める女」を演じてくるわけですからビックリです。

 

 

禁忌である失恋にストレートに突っ込んでくるばかりか,彼女にとって必ずしも好印象というわけでもなかった恋のライバル・つばめ先輩について問いかけてくる。そんな失恋を思い出せながらの「慰め女」のロールプレイはもはや恐怖を感じざるを得ない。

 

 

「慰め女ポジ!」

 

 

それは次の恋の相手を狙う女子にとって有益な戦法である。慰めて優しくしていくうちに,その優しさに餌付けされる。いつしか恋について相談に乗ったり,相手を女子として意識させていく果てには「次の彼女ポジ,ゲットだよ!」となっているやつです。今日も社会のどこかでそんな使い古されたテクで落とされる純情男子が後を絶たない

 

物陰で見つめる藤原パイセンが慄いているように,完全にそれは男を落とす女のテクニックを駆使する飲み会女子のそれである。お前は一体どこでそういう知識を身に着けてくるの...と思わなくもないですが,考えてみればこの子は昔から頭はいいし知識だけは十二分にあるのであった。

 

そしてなによりもその知識を完璧に実践するだけの優秀な頭脳がある。偏差値78の秀知院学園の2年生の中でも筆頭,入学以来負けなしの努力の努力の天才である。その頭脳は白銀御行にも四宮かぐやにも届くばかりな「天才」。一度本気を出せばこの程度の悪女テクは容易にこなせるのであった。

 

 

んぺぇっ!

伊井野さん,恋愛の方はからきしで豆鉄砲で戦うのかと思いきや,持っていたのは戦艦大和もびっくりの46cm砲だったのである。火力高ッ!

 

 

藤原千花は抑えたい

 

本当,火力高いわぁ...

 

全てを計算しつくしてやっているその膝枕。表情がね,もうまんま恋愛バトル中の白銀御行と四宮かぐやのそれなんですよ。

 

 

思わず〇爺も墓場から出て来て

 

「これはねえ,やっぱり嵌める気ですよ。この人は。顔見てご覧なさい。目は真っ黒くろすけだしね。顔がぼうっと浮いているでしょ。これ悪女の顔ですわ...」

 

とかコメントしちゃいますよ。ノリが完全に天才たちの恋愛頭脳戦のそれじゃんか!(ワクテカ)

 

 

 

思えば四宮かぐやも攻めている時は「強かった」。

伊井野さんもそうです。伊井野ミコと石上はまだ伊井野さんの一方通行な想いです。その点,伊井野さんは白銀御行ポジなんですが,やり口は四宮流でもあります。相手の弱点は徹底的に突く。獲物を狩るのに妥協は知らない。こういう時の女は強いのは僕たちはよく知っています。

 

しかしそんな天才たちの恋愛頭脳戦を眺めてきたわけでもない藤原パイセンからしてみたら,それどころじゃないわね。伊井野さんのやり口の上手さに慄き震えるばかりです。そんなバカな...これまでのミコちゃんとは全く違う...馬鹿な...あいつが伝説の超ワルイイノのはずがない...とか思いたくなるのも仕方がないことですよね。

 

 

 

からーの膝枕の。

からーの連れ出しトークの。

 

 

ひっ!

思わずセコンドからタオルを投げる藤原である。ステイ!ミコちゃんステイ!

 

 

字面だけみれば完全に酔ってくだ巻いている失恋男をホテルに連れ込み既成事実を作りに行く「お持ち帰り女」のそれですよ。藤原さんと言えばつい先日,全くあずかり知らぬところで親友が同級生と付き合い始めてそのまま突き合い始めちゃったトラウマがあったばかりですからね。そりゃ動揺もするわ。

 

 

はぁぁぁ...怖ッ...

 

伊井野さんがかぐやさんと違うのは「ロールプレイを徹底できる」ところだよね。そういう意味ではやはり白銀御行ポジなのかもしれない。

彼女のいい子の側面もある種の社会的側面ペルソナなんだと思うんだけれど,こっちの悪女ムーブも彼女が併せ持つ社会的側面ペルソナなんだわ。仮面の被り方が白銀御行どころじゃないを感じます。

 

 

もともと抑え込んできた側面が出てきているので興に乗りやすくなっている分,より悪乗りもしやすくなっていますよね。これまで石上と散々対立してきたからこそこの「優位なポジション」が楽しいってのは分からなくもないんですけれど。

そんな鬱憤晴らし恋愛頭脳戦が兼ねてしまっているところ本当に恐ろしいじゃないですか。いいぞ,もっとやれ(え)

 

 

伊井野ミコは気づかれたい

 

圧倒的パワーアップの前に成す術もなく返り討ちにあうフリーザよろしくの藤原千花である。おかしいな,止めに入ったはずなのに逆に言いくるめられた。間違いない,あいつは伝説の超ワルイイイノだ...!ってやつですよ。

 

 

まさに後悔先立たずでありますが,後の祭りである。なんだよこれ,石上に電話相手を問われて伊井野さんさらっと嘘ついているじゃん。いい子は?正義の奉仕者だった良い子の伊井野ミコは一体いずこに?

 

怖~(こればかっかりや)

なまじ真面目な正義マンだった伊井野さんが長かっただけにこの変化には思わず「うわぁ変わり身早~い」って褒めたくなってしまう。全部藤原千花のせいだからな?

 

 

 

しかし攻めるのは滅茶苦茶強くても守るのは滅茶苦茶弱いのも先輩譲りなのであった。攻守入れ替わって石上に慰められてしまえば,思わず涙ぐんで縋るようにその手を取る伊井野ミコである。ほえぇぇ...

 

 

 

石上がかける優しさがなんとも良いのである。彼も彼なりに理解っているんだよな。

 

伊井野さんが精一杯背伸びして虚勢を張っているだけのことを。努力して正義に奉仕して,その正義を皆に認めさせるために努力して不動の学年1位を取り続けて。おめえはスゲェよ...たった一人で戦い続けて....って思うのはずっと伊井野の頑張りを見続けてきた石上だからこそ素直にそう言える。素直に慰め返すことができる。

 

伊井野ミコは実はあまり褒められない。

どちらかというとその頑張りを虚勢とか空回りと捉えられてきた人生である。彼女が一番認めてほしいのは父母なんだろうけれど,そんなたった一人の戦いの積み重ねが生み出した承認欲求のお化け,それが伊井野さんである。

 

それを思いもよらぬタイミングで,惚れた相手から認められる。

そりゃ思わず感情があふれて涙も流すわな。わかるわ...その気持ち。彼女にとって共感されることは人並み以上に稀有かつ嬉しい出来事なのである...と,思うじゃん?(よねやん先輩)

 

 

真に恐ろしいのはここからですよ。

 

 

「辛かった」って言っていのはは石上が言った家庭の事情のこととかじゃないんだよね。彼女が言っているのはつばめ先輩に懸想する石上の恋を黙って見続けてきたことに対してじゃん。

 

さりげなく自分の気持ちがにじみ出しているんですよね。自然に。上手い!

 

 

「本日の勝敗 両者敗北」のアナウンスから,これが真実の感情であることは明白なんですが,もしこれが演技だったらとんでもねぇ悪い女として突き抜けちゃってますからね。描写上はそんな風に見えなくもないところが漫画としての凄さですよ。しかも白銀達の時以上にパワーアップしている。

 

 

最後に残した伊井野さんの去り際のセリフ。

思わず漏れた感情ですけれど,なかなかにどうしてよ。「自分の気持ちをはっきり示すわけでもないが,相手に恋心があると勘違いさせそうな程度に意識させる」という例の作戦そのまんまの行動じゃないですか。怖~。ナチュラル悪女伊井野ミコ怖~。

 

変な勘違いをしそうと石上に思わせた段階でこの勝負,両者敗北といえども「限りなく伊井野ミコの勝利」です。あ,でもやっぱりこのモノローグが入るという事は「天才たちの恋愛頭脳戦」をやるつもりなんですね,赤坂先生。

 

 

そしてこの恋に関してはここまで蚊帳の外だった藤原千花を傍観者の立場に置くか...。なるほど...。なまじラブラブカップルに溺れている白銀・四宮コンビを差し置いて,今度は藤原さんだけが真相を知りつつ恋の模様を眺めていくポジになるかしらん。それとも以前やったように,大仏や小野寺さんも巻き込んでいくのかしら。

 

そんなことも気になるのである...ってところで,今回の感想はまる

 

 

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*画像引用は中止しました。