さてと。『かぐや様は告らせたい』第226話の感想です。
なるほど,今回は圭ちゃんを巻き込んだお泊り回ですか...大したものですね(謎目線)
しばらくの間,石上関係のお話が続いたこともあって白銀xかぐやの話は非常に久しぶりな気がします。それをいうなら圭ちゃんがお話に絡むのも久しぶりだよな...。がっつり絡んだのいつだっけ。以前のアパートにかぐやさんが来た時以来だっけ...?
そんな今回は冒頭「恋愛あるある」から始まるのが本作品らしいところ。
憧れのパイセンがお兄ちゃんとお付き合いしている。何となく流れで確保→ご自宅招待までの展開が実にスムーズなわけですが,ここで圭ちゃんとかぐや(と御行)の認識ギャップからの違和感というやつですよ。
新しい自宅に招いたのは初めてのはずである。しかし,
- まだ来たことないですよね→否定せず笑うだけ
- エレベーター→階数を知っている
- トイレと兄の部屋→場所を知っている
ともなればアレですよ。
疑惑が確信に変わる奴である。
畜生!
うちの兄,憧れのパイセンをいつの間にか自宅に連れ込んでいやがった!
というわけで愛憎相まみえる第226話感想です。
新刊コミックス 【単行本】
白銀圭は独占したい
考えてみれば借金まみれの貧乏家族だった白銀家に,国の心臓とも言われる四宮家ご令嬢が嫁ぐかもしれない状況に持ち込んだ兄・御行はものすごいことをしでかしている。大魔王バーン風に言うならば「余は四宮かぐやをオトした功績を忘れておらん...」というやつですよ。それは圭ちゃんも認めているわけです。
圭ちゃんからしてみると,憧れのパイセンを取り合うライバルでもあるんですよね,御行は。兄にとって大切なものであることは理解できるし,当の本人も御行を愛しているのは事実なんだけれども,私にとっても大切なの!そんな妹の我儘な気持ちは否定できるものではない。
ふむ。この感覚,藤原千花のアレといっしょよな。
大切な親友を奪われたくないのと同様に,大切な憧れの人が自分以外にイチャイチャされるのは気に入らないんですよ。ぶっちゃけ嫉妬である。
普通この感覚は兄のお付き合いしている相手に向けられるものである。大好きなお兄ちゃんを盗られちゃった気がする...みたいなあれ。たまたま白銀家は思春期真っ盛りの反抗期だったからそうはならないで,怒りの矛先が御行に行ってしまったという訳ですね。
これはこれ,面白い。大体思春期を過ぎたあたりから異性の兄弟とも適当な距離感でやりとりできるようになるんですが,そうなった時にかぐやさんにどんな感情を抱くのかもちょっと気になりますね。
白銀御行をハブりたい
閑話休題。
そんな未来な話はさておいて,いまは憧れの先輩を確保するのが先である。とにかく兄から切り離せ!これは私のもんだ!
妹の必死の妨害工作により分断されて欲求不満がたまる白銀御行である。もとより御行の精神力は凄い。全集中の呼吸時にはかぐやさんが抱き着こうとも何しようとも動じない男である。しかし今回の圭ちゃんの分断攻撃にはさしもの御行も溜まっていた(意味深)わけであります。
そりゃそうだよ。
お付き合いしている二人なんだもの。頃合いを見計らっていちゃつきたいよな。しかしそんな兄の思惑を察する程度に頭がいいのも圭ちゃんである。完全にこれは聖杯戦争!兄妹と言えども譲ることができない,血で血を洗う血戦となるわけであります。
なんて顔...してやがる...白銀ェェェッ!
兄の魂胆を完全に見抜いた必死の行動が泣けてきます。そりゃそうだよな。憧れの人と兄の嬌声を隣の部屋で悶々と聞くなんてたまらねぇわ。やってらんねぇ気分になるのも分からなくもないですよ。
だがそこは一読者としてコメントするならば,そこは兄を信じてあげてほしいですね。仮にも妹が隣にいるのに,堂々とエチエチなんてするわけないじゃないですか。そこを信じてあげないのは,兄だけだはなくかぐや様も信じていないってことにもつながるわけで。
四宮かぐやは泊まりたい
からーの,四宮さんのこの表情である。
うーん,ズルい!
いやこれは真っ向からの本心,嘘偽り一つない本音だとは思うんですよ。会長と一緒にいられるのはあと2か月。そんな僅かな期間しかない以上,自分は愛する人と寄り添いたい...。
そんな本音を伝えられたら,折れるしかないじゃないですか。だって自分もそうなんだもの。
「まあ 気持ちは分かるから」
に込められた意味。圭ちゃんだって,兄と別れることを寂しく思っているのは同じなんだよね。あれだけ反発していたけれどさ。そうなれば,未来の義姉に兄を譲るのはやぶさかではない。かぐやさんを取り合っているようで,同時に兄も取り合っていたというわけか...。
なんて顔...してやがる...圭ちゃん!
同じ思いだったからこそ,憧れの人に譲るその心意気が美しいじゃありませんか。ねぇ。そんな妹の想いを受け止めて,兄と憧れのパイセンは未来へと進むのであった。
「俺は止まらねぇからよ」
「お前らが止まらねぇかぎり,その先に俺はいるぞ!」
「だからよ...止まるんじゃねぇぞ...」
圭ちゃん「いや,そこは止まれよ」
泣き落としで圭ちゃんの好意に甘えたのはよかったけれど,その先がやっぱり性欲に忠実すぎた。これだからやりたい盛りの高校生カップルは困るの。というわけで,今回の感想はまる。
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