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『かぐや様は告らせたい』 第239話 かぐや様は別れたい② 感想 : 白銀御行は砕けない...! の巻

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さてと。『かぐや様は告らせたい』第239話の感想です。

 

あ,あけましておめでとうございます。新年一発目のかぐや様感想は無事関ケ原遅参と相成ったわけですがまあ仕方がない。割とリアルが多忙でして漫画感想どころじゃなかったわけですが,なんとか時間をひねり出して感想をしたためております。本年もよろしくお願いします。

 

さて前回のラストはかぐやの衝撃的な涙のお別れシーンで終わり,というとんだ年の瀬となったわけですけれど新年明けて一発目でだいぶ認識を改める展開となっております。まず認識を改めざるを得なかったのは四宮かぐやの「戦い」ですね。なるほどなー。

 

 

かぐやはまだ諦めたわけじゃないし,戦う意志をきちんと持っていたということなのね。今回のお話はこのコマにすべて凝縮されていると言っていいと思うんですけれど,なかなかにどうしてよ。これかなり「深い」のである。

 

金を白銀御行に差し出すってのは,これまでもかぐやが追い込まれたときに金で解決しようとするという例のコメディシーンのセルフパロディにもなっているんですけれど,人生ゲームのお祝い金と違ってこちらはもうちょっと意味が違います。これは位置づけ的には竹取物語の「不死の薬」じゃん。

 

これが純粋に四宮かぐや本人から出しているなら,四宮かぐやなりに白銀御行に対して「金でどうにかなる関係じゃなかったし,白銀が受け取るとも思わないけれども,せめてもの気持ち」という意味合いがあったでしょう。物語的にはそういう体をとっていたし。でも実際に今回に動いたお金は何なのかというと次兄の青龍のポケットマネーをくすねとっているわけで,白銀御行自身,このお金を「かぐやを奪い返すための軍資金」と認識しています。

 

そうなると前回のかぐやの涙から見立てを変えなければいけない。

正攻法で黄光を出し抜くのが難しいと読んだかぐやが,一旦撤退の形を取ることで白銀御行に軍資金を渡す。もしかしたら,同時に白銀御行に対する兄たちの敵対行為から目をそらすという二重の意味もあったのかもしれない。そういう裏の意図があっての「演技の涙」だったと読み直す必要がある。

 

かつて会長は竹取物語の「不死の薬」について,かぐや姫は不死の薬を帝に託すことでいつの日か私を迎えに来てという願いを含めたんだと読み解きました。この竹取物語の「不死の薬」に関するやり取りを四宮かぐやもまたきちんと覚えていて,それを覚えていますか?私を助けに来てくださいって意味ですからね?という「裏の意味」を含めたのが今回の「金銭解決」に対するやり取りだったわけですよ。

 

なるほど...。

だからこれは「恋愛頭脳戦・最終章」なわけです。かぐやの意図を読み解き,実際にそのとおりにかぐやを救うための試行錯誤を白銀御行が起こす。自分を意中の相手とは異なる相手と結婚させようという四宮家から奪い返し,私をもう一度取り返しに来い。一見恋愛とは関係のない文脈に見える四宮家との化かし合いも,この二人にかかればそんな恋の駆け引きのプロセスにもなる。

 

そんな,かぐや様の戦いはやっぱり「しょぼくなかった」と再認識した第239話の感想です。

 

 

 

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かぐや様は諦めない

まあ今回の感想は冒頭に書いたのがほぼ全てみたいなところがあって,ここから先は単なる雑談みたいなものなわけですが...。

 

今回交渉役としてやってきた青龍ですが,ついに出てきましたね。二番目の兄貴。以前コミックで読んだときは別の名前だったような気もしますが...。

 

 

しかしかぐやに利用されて10億くすねとられてしまったり,交渉で白銀御行を諦めさせることもできなかったわけで,そういう意味ではやっぱり兄弟の中では小人物なのかなって印象を受けざるを得ないですね。

 

ぶっちゃけやっていることは黄光のおつかいですし,御行に手切れを確約させるような「縛り」をかけていなかったことも子どものお使いじみています。やはりどこかで御行と黄光が直接対決する必要がどこかにあるんでしょうが,その前座としてはこの人物を使うのがちょうどよい感じだったのでしょうか。

 

四宮かぐやはこの次兄の嫁とは割と仲が良いようですが,かぐやが兄貴達の急所となるデータを掴んだのも,このセキュリティの甘そうな次兄あたりから引き出してきたのかもしれませんね(もちろん早坂のクラックも含めてですけれど)。

 

 

とはいえ,金の交渉を始めたときの白銀御行を最初に見たときは「え?」と思いましたし,手に入れた金でゲラゲラと宿儺ちゃった時は早坂と全く同じ顔で寂しい気持ちに一瞬なりかけたわけですけれど,この辺の流れは上手かったですね。読者にはすぐ「それが騙し合いの一環だった」と示されるわけですが,ちょっとビビっちゃったぜ...。

 

 

 

 

そこからの「これ」に読者としてのカタルシスというか,読み手のアドレナリンがぐっとくるわけだよなあ...

 


これまで予想してきたことがピタリと合致したってのもありますが,それ以上に実際に白銀御行から言葉に出してこのセリフが出てくる重みよ。伏線をぴったり回収しつつ,かぐやとの恋愛頭脳戦に向かう御行の男気にぐっとくるじゃありませんか。こいつは新年早々良いお年玉をいただいた気分。ありがとうございます。

 

 

 

四条帝の電話と帝の意図

さて,青龍の策ではじまったらしい今回の四宮かぐやの嫁入りですが,大方の予想通り相手は四条家ですね。四条家と結びつきを得ることで破滅的な相互確証破壊を避けようとするというのが青龍たちの思惑。

 

となるとここまで明言されていませんが,やはり相手は「四条帝」とみたほうが自然でしょう。年齢的にも,帝の思わせぶりな心象描写からしてみても。

 

そういえば以前,帝が「姫様(かぐや)」に関して外部の人間と「どうでもいい電話」をしていたシーンも有りましたけれど,あの相手が四宮青龍だったのかもしれませんね。この縁談を仕込んでおいたのは自分みたいなことを今回述べていますし。

 

 

となると,四条帝の今の立ち振舞いも意味合いが見えてきます。

「四宮との無理心中はまっぴら」の代表例が四条帝だとしたら,先の電話での態度からしてその姿勢は実は欺瞞であることが読み取れます。青龍は帝を作戦のパートナーと見ているようですが,実際にはそうではないということです。

 

帝は己のかつての恋心も含め,四宮かぐやと結婚してもいいくらいの感情は持ち合わせているんでしょうけれど,実際にそうするつもりはおそらく無い。四宮の手前,表立ってそれをみせてかぐやや御行に協力することはできないかもしれないけれど,裏でガッチリというのは十分有り得る。四条眞紀も含めて。

 

そして先にかぐやが黄光と交渉に使うつもりだった四宮スキャンダルも,まだ消えたわけじゃありません。使い所として先の段階では急所にならなかっただけで,御行や帝らの行動によって状況が動けば「止めの一撃」となる可能性は十分ある。

 

そんな風に対四宮戦をこなしつつ,かぐやを月(四宮家)から奪い返す...そんな恋愛頭脳戦が待っているのかなと妄想したり。てなところで,今回の感想はまる

 

余談

10億の裏金,これ表に出したら税金だけで半分持ってかれるかぁ...とか妄想していたところに今回のスナックバス江が面白すぎた(それだけ)

 

 

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