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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』 第241話 四条帝は守りたい 感想 : 遅れてやってきた「約束の男の子」...さあ,ラブコメの時間です !... の巻

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さてと。『かぐや様は告らせたい』第241話の感想です。

 

ふむ。

ラブコメのシリアスモードはなんとやらという意見もありますが,なるほどこういう落とし込み方をするか〜ってな展開がきましたね。

 

結局のところ一高校生が財閥から好きな人を取り戻すリアリティというものを突き詰めていっても,そこに面白みというのはあまりない。余程冴え渡る叙述トリックでもあれば別ですけれど,10億円の軍資金・高校生が作り上げてきたクラースな方々との人脈でどうたらほいって部分のディティールを突き詰めても仕方がないって感じなのかな。

 

いや,単純に「そこ」に読者の需要はないし,これはあくまで「恋愛頭脳戦」であるという作者なりのメッセージなのかもしれませんけれど。

 

今回の命題を広く取れば「四宮かぐやの安堵」の一言に尽きるわけです。四宮家という巨大な暴力装置からかぐやとかぐやの大切な人(白銀家)を守ること。それが四宮かぐやと白銀御行,そのご学友にとっての最低ラインです。そしてその意味では四宮かぐやの安堵は既に保証されている

 

なるほど...。

「それ」は読者が読みたいものかもしれないね。お話もある程度単純化できる。てなわけで,「かぐや様は告らせたい」第241話の感想です。

 

 

 

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四条帝は守りたい

てなわけで,案の定というか,周知のとおり四宮かぐやの相手は「四条帝」でした。いや,それ以外だったらむしろびっくりするわ...。これは確定事項の確認みたいなもの。

 

で,四条眞妃ちゃんが言う通り,このルートに関して言えば「四宮かぐやの安堵」は保証されているわけですよね。かぐやが四条の人間になれば,そこは四宮の手が届かない領域である。かぐやは女御として四条家で安全に暮らすこともできるし,本人にその気があればビジネスでもなんでも任せることもできるでしょう。

 

そこに四宮かぐやの危機はない。

仮に白銀御行がかぐや奪還に失敗しようとも,四宮かぐやが四宮家で甘んじていたような被支配者としての扱いを受けることは無いわけです。この勝負,最初から「四宮かぐやの安堵」は保証されているのである。

 

 

そのために,四条帝は牙を研いてきた

おっさんを誑し込むその才覚を十二分に活かし,四条家内での地位を固める。四宮家総帥の娘との「約束」を果たし,迎え入れるための準備は進めてきたわけです。それは相手方の四宮家に対しても抜かりなく,四宮黄光,青龍を相手取りかぐやとの縁談を勝ち取るほどの交渉を実現させている。

 

 

で,その「約束」である。

約束の中身は描かれていないけれど,これまでの帝とかぐやのやり取りを見ていればそれは容易に想像がつく。10年前,四宮かぐやと帝が出会ったころ,かぐやを守るべき白銀御行の存在は当然なかった。かぐやは単独で妾の子というはれもの扱いの状況に耐えながら,四宮家の内部で生き抜かねばならなかったわけです。

 

そんな時であった,外部の人間。

四条眞紀というツンデレちゃんはつれない態度をとってしまったわけですが,双子のもう一方である帝の方はコミュニケーションを取っていたわけだ。そこで何らかの「約束」をした。

 

再開後のかぐやさんの反応から見て,かぐやの認識では四条帝はその約束を反故にしたようにみえるのでしょう。多分にその約束とは「かぐやを四宮家から連れ出して幸せにすること」。子どもっぽい約束であれば,それは「結婚」とかいう言い回しで行われたのかもしれませんね。

 

しかし7,8歳の子どもにできることなど限られている。ましてや四条家は四宮憎しでまとまる集団である。僕が好きな女の子を四条家で匿って,みたいな単純な話ではないわけです。当時は四宮雁庵も健在だったわけですしね。

故に,四条帝的にはより長期的視点にたち「いつの日かおとなになった時に」かぐやを救い出す事を考えていたと思うのですが,四宮かぐやとしては「すぐに助けてほしかった」という構図だったのでしょう。

 

四条帝はそのために着々と準備を進めてきたけれども,いざ成人直前となった時点で四宮かぐやには守ってくれる恋人・白銀御行が側にいた。自分の好きな「姫さま」が救われるならそれでいいという姿勢だったのでしょうけれど,いざ事が進んだ時に自分がもう一度関与する機会が来たというわけですね。

 

なるほど...これがかぐや版「約束の男の子」というやつか...

 

Re:ゼロからはじまる恋愛頭脳戦

とまあ,そんな構図に落とし込んだ結果,これから始まる白銀御行の戦いは「VS四宮家」という構図よりも「VS四条帝」という構図に書き換えられたわけですね。やるな,ほむほむ...

 

四条眞紀が総括したとおり,かぐやの安堵という目的に絞ればこれは実現が保証されており,「白銀御行と四宮かぐやの恋が実るかどうか」という戦いに変質している。なんかこう,高校生に誑かされている黄光と青龍って本当はアホの子なんじゃないかって感じになっちゃいますけれど,おっさんたちと御行の頭脳戦よりもこっちのほうが面白そうじゃんね。いいじゃん,いいじゃん。

 

ねぇ。

全然,本心では過去のことを許していないじゃん,帝。そもそも10年前という人生の半分以上の過去からの約束を健気に守ろうとしていた青少年にその言葉は地雷。きっと「そっくりリボンを付けて返してやるぜ」みたいな心境ですよね,これ。ちゃんと四宮にも一泡吹かせてやるからなという気概が感じられる。

四条帝としては四宮かぐやと結ばれることは最終目的ではない。もちろん自分の恋心もあるから万が一御行がしくじっても自分が拾う気概はあるけれども,そこは本音じゃないからね。

 

 

恋愛頭脳戦という構図にはなったけれど,帝が「負けてもいい勝負」であるのに対して御行は「絶対に負けられない勝負」。帝は恋愛の壁としての役割は演じるつもりだけれど,ぶっちゃけ御行が見事成し遂げてくれたって四宮かぐやは救われるし,「かぐやを四宮家から解き放つ」目的は達成できる。帝にとって「負けても負けはない勝負」なわけですからね

 

そういう意味では「約束の男の子」は恋愛的に成就することはなくても構わない存在なわけです。ちくしょう...やっぱり約束した子は勝てないようにできていたんだ...。歴戦のラブコメ読者ならそう思うかもしれませんが,それはさておき。

 

なんか四条さんの献策も割とアレだし,ぬるい勝負にならなければいいと思うのですが,どうなんでしょ。やるからには高度な恋愛頭脳戦が見たいところですね,というわけでまる

 

 

石上優はドヤりたい

四条帝がガラケーでやりとりをしていたという話が出ましたが,なるほど,あの壊れたかぐやのガラケーでやりとりしていたのか。

 

写真を撮る流れで壊してしまった,思い出のガラケー。壊れた時のかぐやの悲しみ方から鑑みても,大切だったのは今の恋であって四条帝とのやり取りの記録ではない。そういう意味ではこの勝負最初から四条帝は負け戦なわけですが,「別にそれで問題ない」と思っているんだから強いですよね,四条帝は。

 

 

さて双子の姉の四条眞妃ちゃんなんですけれど,完全に石上のおもちゃになっているのが笑えますね。いくら石上が玩具メーカーの御曹司(次男)といってもさぁ...。いや,おもしろいからいいけれど。

 

四条眞妃という存在を完全に読み切って「おからかい」の対象とするなんて,なかなか石上もやりますよね。アレ,一応学年3位だし四宮かぐやとほぼ同等の能力を持つ存在なんですよ。みんな忘れているかもしれないけれど。

 

 

 

流れるように追い込まれて堕ちていく四条眞妃ちゃんがとっても愛おしい。

願わくば四条眞妃ちゃんにも幸せが来ますように。というところで,いつものアレ

 

 



てなところで,今回の感想はまる

 

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