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『かぐや様は告らせたい』 第243話 白銀御行は申し込みたい 感想 : 四宮雁庵の無理難題,始まる...の巻

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さてと。『かぐや様は告らせたい』第243話の感想です。

 

最初に画像引用の話。

 

画像引用ですが,過去分も含め引用は中止しました。これまで著作権法第32条に基づき引用の手続きをしていましたが,その辺をどう捉えるかは権利者側の判断となりますので。僕としては意向に従いたいと思います。

感想本文については,作品に対する感想なので問題ないと考えています。取り急ぎ。

 

 

かぐや様実子問題

 

さて前回,「かぐやは雁庵の実子ではない可能性が高いのではないか」という論を立てたのですが,文脈的には「いや,かぐやは実子だった」という方が物語は美しくまとまるなあ...などと思いながら1週間過ぎていきました。

 

 

かぐやにとっての四宮家における大きな問題は,四宮雁庵と四宮かぐやの親子関係の在り方にある。

 

前回の感想に書いたように二人が血の結びつきが無くても「愛情の観点でしっかりと結びついていた」ことが分かれば遺伝の有無はどうでもいい気もしますが,やっぱり血のつながりというのは大きいもんな。特に身寄りが雁庵しかいないかぐやにとってはさ。そう考えるとやはり遺伝的につながっていると考えたほうが話は綺麗にまとまるよね。

 

 

そもそも考えてみれば,四宮かぐやと四条眞妃ちゃんてそっくりさんじゃないですか。顔立ちも,雰囲気も,才能も。

眞妃ちゃんが四宮の遠縁であることは遺伝的に確実であり,その眞妃ちゃんと何から何まで似ている再従祖伯叔母であるところの四宮さんは「遺伝的につながっている」と考えたほうが理解できるんだよなぁ...。

 

そう考えるとやはり,かぐやは四宮雁庵の血を受け継いでいるんでしょうね...。心情的にも繋がっていてほしいとは思います。「お互いが本当は求めあっていた親娘」であるならば,なおさらです。

 

 

というわけで,「かぐや様は告らせたい」第243話の感想です。

 

 

 

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白銀御行は願い出たい

という訳で前回は四宮雁庵パッパの病室に突撃!ヒグマごはん!だった白銀さん。

 

これまでの訪問時は黄光と雲鷹を間違えるわ,かぐやと名夜竹さんを間違えるわ,治療薬がキマっちゃって意識朦朧なのか...? みたいな雁庵さんだったわけですけれど,先週から今週にかけての様子を見る限り体調には波があるみたいですね。

 

とりあえず元気な今なら割と頭も回るようで,御行が皆まで説明しなくても「交渉の狙い」も分かった上で会話を進めるあたりやはり腐っても四宮家総帥か...とか思いつつも,なんか白銀御行を過大評価しちゃっている節もなくもないですけれど。

 

いいですか,こいつは10億円もっていてもチャリンコで病院に来ようとした男ですからね。10億円を軍資金にしたのは事実ですけれど,まだタクシー代しか払っていませんから!

 

 

ま,冗談はさておき,身分的には「認知症」扱いなので御行が交渉として考えていた遺言の書き換えの件は結論から言えば「不発」。しかし不発と見切った後の白銀御行の行動が潔かった。

 

 

 

結婚の申し込みかい!

 

なるほど。先週予想したことがドンピシャで来たわけですね。

 

(先週の感想より)

四宮家の後継をどうするのかという問題と,「四宮かぐやの相手として白銀御行を認める」ということは別問題だということですよ!愛娘の相手としてお父さんが認めることができるかどうかは全く別の話なんですよね。

 

これが白銀御行と四宮かぐやの「恋愛の話」でいくならば,問題はむしろそっちの方じゃないかと思います。御行が気付いているかどうかわからないけれど,構図的には「お父さん,お嬢さんをください」のシーンですからね,これ。

 

白銀御行には大きく二つの目標がある。

一つは四宮かぐやを救うこと。もう一つは四宮かぐやと添い遂げることである。

 

前者については既に「確約」されているので,問題は恋愛頭脳戦――――とうい構図の無理難題だっただけに,サクッと父親から落としに来るのは目標と行動が一致している上に無駄のない動きで,白銀御行の優秀さが窺えますね。

 

 

四宮雁庵は慄きたい

ここからの雁庵と御行のやり取りが,そう...なんというか...いや,そういう感じ?って雰囲気に一気になりましたね。

 

四宮家総帥にして国の心臓たる四宮家のトップ。人を見かけたら支配して利用して切り捨てろ!みたいな人生観の四宮家総帥の反応としては「マジかよ」「怖いって」ってノリはなんかこう...Twitterでいい歳したおっさんが若者とじゃれあっているような痛々しさが無くも無いですが,さてどうなんだろ。

 

 

 

しかしまあ,これもよくよく読んでみると「いつものかぐや様」の緩急なんだよね。

 

四宮かぐやだっていつも冷酷無比で優秀なお嬢様じゃなかったじゃないですか。どっちかというと簡単にポンコツ化するは,アホの子になるは,目まぐるしく変化する人だったじゃないですか。

 

そんな姿が四宮雁庵に被るんだよな。白銀御行の意表を突いた「結婚許可願」をうけて,一気に精神的に崩れてアホの子ならぬアホのおじいさんになってしまうあたり。やっぱりかぐやと雁庵は親子だよって思いましたね。

 

 

突々と無人の荒野を行く機械化部隊のごとく攻め込む御行。怖れている...慄いちゃっているよ,四宮雁庵が。まあ無理もありません,死線をさまよってやっと意識がはっきりしたら高校生のガキが娘をくださいと言ってきたらね。お前は一体何を考えているんだ...ってなりますよ。

 

もちろん本義的には御行の大願である「四宮かぐやと添い遂げる」ためなんですが,同時に四宮かぐやの縁談をぶち壊すという二重の作戦になっているあたり流石というか。それをサラリと解説してのける四宮雲鷹も流石というべきなんでしょうけれど。

 

 

四宮かぐやは愛されたい

しかしアレですね。

当事者のかぐやがいないまま会話が進んでいるけれど,「四宮かぐやはどうしたかったのか」ってところが一つのポイントになっていますよね。

 

 

今回の問題は親子問題と恋愛問題の二本立てになっていて,四宮かぐや自身は不本意ながらその一つである「恋愛」を切り捨てる提案をしたんだよね。形式的には(第238話)。もちろん本音は救いに来てほしいという「裏」があるわけですが,二つを両天秤に賭けたときに「親子」を取るくらいに四宮雁庵という父に愛されたいという気持ちがあったわけですよ。

 

 

恋愛的には不条理に見えたあの決断も,四宮かぐやにとって唯一の肉親である父との繋がりの大切さの裏返しだった。四宮家を守るために自分が行動することが,四宮家の中にいる自分の存在理由,父と娘の絆の証だった。

そんなことに白銀御行がきっちりと気づいているのも良いし,それに打たれて動く四宮雁庵も良いよな。四宮かぐやの愛が父を動かしたわけで,この瞬間確かに親子の想いは繋がったわけで。

 

 

そんな雁庵が出してきた提案が「機会の提供」。なるほど。

雁庵の提案のポイントは二つ。長兄主導の後継が書かれている「遺言状の処分の示唆」。もう一つは「話し合って決めろ」という点です。

 

雁庵の言葉の通り,法定相続分は「等分」か「話し合いによる遺産分割」ですが,最初から等分というのは除外しているようです。そりゃ,四宮家ですからね。話し合いとかいっているけれど,天才たちの頭脳戦によって「実力があるというなら取ってみろ」ということですよ。

 

 

無条件に四宮かぐやに肩入れするのではなく勝利をもぎ取る機会を設けてあげるあたり,やはり四宮家総帥っていうか,雁庵らしいっていうか。かぐやの父らしい愛ですよね。

 

あとは四宮かぐやとそれを支える御行ら「秀知院の総合知」次第です。なんかめっちゃ緩い感じで白銀に都合よくお話が進んでいるように見えて,その実雁庵は御行に具体的な成果は与えていない。結婚の許可も,四宮かぐやの安堵も。なかなかに狸よな,このじいさん。

 

 

四宮雁庵は愛したい

遺言状の入った金庫の番号が名夜竹さんの命日とかぐやの誕生日。雁庵の二人に対する想いが見えるエピソードではありますが,いや,それ,そんな単純な番号だったらとっくに黄光に開封されていそうだよな。禪院家忌庫みたいにィ!

 

 

ま,冗談はさておき,このまま遺言状を盗み出すところまで一気に行くとしたらちょいとそれはとんとん拍子過ぎる話である。あまりにも試練が足らなくてぬるぃわ!ってベガ様も言っています。

 

簡単に四条帝に丸め込まれたりとか,「長兄らを中心に相続する遺言状」とかいう四宮黄光一派の権力の源泉をさっくり早坂らに奪われちゃったらアホみたいですよね。そもそも,幼少期から四宮かぐやに間者を側に置く周到さがあった人物ですよ。雁庵の病棟に盗聴器をしかけたり,病院に内通者(笑)を入れておくぐらいやらないか....?

 

ただまあ,今回,四宮かぐやが兄と戦える機会を作るところまでやってくれたので,それを無碍にせずに兄妹対決を描くというなら分からなくも無いですが...。このあたり,作品の匙加減がどうなるか気になります。

 

どうなるんでしょうね。というところで来週は計画休載です。気になりますが,「待て次号!」てな引きで,今週の感想はまる

 

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