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『かぐや様は告らせたい』 第253話 かぐや様は煽りたい 感想 : ハァ...ハァ...敗北者?取り消せよ!今の言葉! の巻

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さてと。『かぐや様は告らせたい』第253話の感想です。

 

四宮家のお家騒動も終わり,遺言状も無かったことになったために子ども4人に均等に財産が分与されることが既定路線となった四宮家。

 

まずは四宮かぐやのお立場安堵ということに相成ったわけですが,四条家との戦後処理やらなんやらやっていたらあっという間に会長の旅立ちまであと3日というスケジュール感です。うーん,なんかもうすぐ作品が終わっちゃいそうな勢いですね。いろいろやっていないお話はたくさんあるのですが,物語のメインテーマである恋愛頭脳戦の部分はほぼ決着がついてしまっているだけに,作品の店終い感がどうしても漂って来てしまう。

 

まだ1年生夏シリーズも,以前言及された生徒総会での大立ち振る舞いも,ラーメン四天王のJ・鈴木のお話も描いていませんしね。アカ先生も「もうおしまいです」とは言っていないんだけれど,読者が勝手に感じる作品の終わりはいかんともしがたい。ずっと追ってきた作品だけになんだか寂しいですね。

 

そんな作品のタイムリミットを感じる第253話の感想です。

 

 

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四条眞妃は追いかけたい

会長が日本を去るまであと3日ともなれば,これまで白銀御行を中心に回ってきた生徒会役員共も寂しい限りなのは当然のこと。それは恋人であるところの四宮かぐやも同じですが,会長は自分の恋人であると同時にみんなの生徒会長でもありますからね!

 

そこはそっと身を引く度量が大和撫子たる四宮かぐやの奥ゆかしさよ。そんな慎ましさの化身の精神のおかげで四条家の皆様方とも無事和解できたことですし。おすし。ていうか,いかに高貴にして高慢ちきであるところに憚ることなかったであろう四宮かぐやが土下座したぐらいで仲直りする四条家,めっちゃちょろいな? 

 

この脇の甘さ,四宮家と生死のやり取りをしたとは思えないさすがは四条眞妃さんの実家なだけのことはあります。その「四条眞妃」と言えばいつものように一人ぼっちで涙を流しては叶わぬ恋を追いかけ続けているというわけ。

 

追いかけて,追いかけても,つかめないものばかりさ(四条眞妃)。

 

そんな一途な恋心の持ち主であり,他者に対する寛容さと四宮かぐやへの友情を抱いている素敵淑女であるところの四条眞妃さんが庇ってくれたからこその,四宮家と四条家の和解です。かぐやさんは眞妃ちゃんにとんでもない恩義があるよね...。

 

 

そんな大恩ある眞妃ちゃんに対して,思わず本音を漏らしてしまうあたりが四宮さんなんですよね。いや,言っていることは正しいんですよ。他の女と付き合っている男に恋したって決して振り向いてもらえない。告白のタイミングを逸して確定してしまったこの世界線は,もうどうにもならないんです。過去は消せない

 

 

で・も・ね!

 

そんな手に届かない相手だろうと,中身が脳みそセッ......クス!だけのアホの子だとしても,それでも眞妃ちゃんは翼くんが好きなんです。好きなものは好きと言える気持ちを大切にしたい年ごろなんです。

 

その大切な人にたいして「あの人アホ」「そこまで入れ込む男じゃない」と言われたら,如何に慈愛に満ち溢れ,寛大にして温厚な眞妃ちゃんと言えども激おこぷんぷん丸(死語)ですよ!

 

 

四条眞妃は抵抗したい

 

禁句!!

 

ある人物に対するストップワード,それが「禁句」です。

それを言ったらお終いよ,じゃあ戦争しましょうとなってしまうのが禁句である。

 

つい先日には四条家の面々の前で頭を床にこすりつけて謝った四宮さんも,そんな愛する再従祖伯叔母を憐れんで涙を流しながら取り持った四条さんも,それを言ったらお終いよとなってしまうのが禁句である。

 

ましてや恋する二人ですからね。好きな人に対するディスりワードには過敏に反応してしまうのは当然至極の事。かくして十数年ぶりに歴史的和解を成し遂げた四条家と四宮家は,この秀知院学園の廊下という狭き戦場において再び筒音を鳴らし始めたわけであります。

 

ああ。

どうしてこの二人が戦わねばならないのか。そんな読者の想いとは裏腹に繰り広げられる低次元の罵りあいは,客観的にみてみたら捧腹絶倒の口喧嘩なので困ったもんです。

 

恋愛においての敗北者である四条さんからしてみれば,唯一マウントがとれるのは先の四条VS四宮の抗争における事実上の勝利。本家と分家という立場の違いから対等までもってこれた力関係の変化に,思わず思ってもいないことを言ってしまうこともあるんですよ。白銀御行は平民とか。

 

 

四宮かぐやは煽りたい

口から出た思ってもいない心無い言葉に,穏やかな心を持ちながら静かな怒りに目覚めたのが我らが四宮かぐやですよ。

 

自分のことはいい。でも愛する会長を一平民扱いしてコケにされるなんて絶対に許せない。それはそうです。怒っていいです。でもその怒り方が質が悪かった

 

 

恋愛マウント!!

 

どんなに社会的立場が高かろうと,どんなに財産を持っていようとどうにもならない存在がある。それが恋人の存在です。

 

SNSでは家庭人やらカップルやらがラブラブツイートするたびに独身者の心をざらつかせるという,恋愛マウント。そのざらついた術力に思わずミュートしたりブロックしたりが横行するという都市伝説がある悪行です。

 

どうにもならない恋に毎日涙を濡らす四条眞妃さんにとって,恋人の不在について煽られるほど苦しいことはないですよ。だがっ!しかしっ!そんな眞妃ちゃんの心を四宮かぐやは再び裏切った!

 

 

しますけど―――――??

いわれなくとも いっぱいイチャイチャしますけど―――――??

 

好きな人と思う存分 いちゃいちゃ しますけど!?

いっぱい ぎゅ――――ってして貰いますけど??

 

 

あまりもの言葉の内容に自ら顔を赤らめながらも言い放つその姿は,持てるものが持たざる者に対する一方的な殲滅シーンである。こんなん序の口ですからね。以下4pにわたる煽りのマシンガントークの前に四条眞妃もハチの巣状態である。

 

ぶっちゃけやっていることは非道としか言いようがないことなんですけれど。「めちゃくちゃ羨ましい」と作画崩壊状態の眞妃ちゃん,さすがの敗北者って感じですけれど。ハァ...ハァ....敗北者?って独白が聞こえてきそうですけれど。

 

なのにそんな四条眞妃ちゃんの姿を見て「今週のかぐや様はめっちゃコメディ寄りで面白かったな」って思ってしまうのはいけないことでしょうか。人の心ないんか? てなる。

 

 

四宮かぐやは取り消したい

考えてみれば先に禁句を言ったのは四宮さんだし,眞妃ちゃんは反撃する形だったんだからかぐやさんの方が悪いっていえば悪いんですけれどね。でも今週のかぐやさんは,それどころじゃない悪い子だからね。もっととんでもないことを口走ってしまうんです。

 

「今日は会長の家に泊まって一緒にお風呂」

「お互い洗いっことかして」

「朝まで1枚の布団の中でぎゅ―――――ってしてもら......」

 

駄目だった。

生徒会役員共に聞かれていた。

 

そこまでいっていることは知識としては知っていても,具体的に想像ができる絵が思い浮かぶ言及はしてほしくなかった。いま,藤原千花の心に吹き荒れるのは娘を嫁にやった父親の心境でしょうか。とはいえ覆水盆に返らず。言ってしまった過去は消えないんです!

 

 

余りにも早く「失われた勝利」まで,今週のかぐや様のコメディはキレッキレでしたね。やっていることは超外道なのに,ついつい笑い転げてしまったのは僕の心がすさんでいるのか,それとも久しぶりのコメディ全振りのお話のせいでしょうか。こんなお話もあと何話読めるのかと思うと感傷深いですが,それはさておき,今週は楽しかったです。

 

というわけで今週の感想はまる。

 

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*画像引用は行っておりません。文章は個人の感想です。