さてと。『かぐや様は告らせたい』第258話の感想です。
諸々お話が片付いてきて,そろそろ終盤なのかな...という空気が作品全体に漂ってきた今日このごろ。ついに!と言うべきか,最終話までのカウントダウンが切られることになりました。
おお!
あと3,4ヶ月で作品が終了なのか。
思えばジャンプ+でかぐや様の無料公開を機会に読み始め,その面白さにぶったまげて単行本を一気買いしたのも懐かしいあの頃。まだ連載は花火回あたりでしたよ。花火回を見て「うぉぉぉお!」と盛り上がって,久しぶりにブログ感想の筆をとったのも懐かしい思い出です。一度は閉鎖状態だった漫画感想ブログ「現実逃避」はかぐや様によって蘇ったわけです。
その間,毎週のように感想を書き続け,途中多忙となった時にはお休みさせて頂いたこともありましたけれど感想を書き続けてもう258話ですよ。途中,DMCA申請をくらうとか色々ありましたが,ここまで漫画感想ブログとして作品を楽しんでこれたことは嬉しい限りです。
基本,僕のブログ感想は「考察混じりの作品の感想」をメインとしてきたつもりですが,この根底には「作品の応援」の気持ちがあります。DMCA申請食らったのは悲しかったけれど(引用の範囲内のつもりでしたから),作品の応援の気持ちは今でも持ち続けておりますよ。作品関係者にちょびっとでも作品を愛し,応援しているスタンスが届いていればいいのですが。
と前置きが長くなりましたが,第258話の感想です。
最新コミックス 【単行本】
伊井野ミコは遊びたい
6月末にしては真夏かよ?という昨今の現実世界ですが,作品世界の方も夏真っ盛り。そりゃそうだ。会長は1学期末を持って飛び級進学しちゃったんだもんな。
あ,でもと言うことは,会長はまだスタンフォード大学には通っていないんですね。向こうは秋学期から始まるはずだから。だから生徒会にも遠隔出席できるというわけね。毎日深夜2時過ぎても生徒会役員共と駄々喋りできるのはそういう背景があったからか。
1学期の終了=夏休みの始まりでもある。そこで突きつけられる驚愕の真理。夏休みには生徒会が無いという当然至極の出来事ですよ。つまりだ。愛しの石上優くんと生徒会室で生でダラダラいかせてもらうことが出来ないということに相成るわけであります。まさに愛=理解!
恋するカップルがいつか来た道である。
かつて四宮かぐやも白金御行も通ったこの道。藤原千花を利用して遊びの機会を作ろうとしたことも懐かしい思い出です。そんな記憶も存在しない伊井野ミコが,既視感たっぷりのプロセスで藤原書紀を動かそうとして失敗する件も皆何もかも懐かしい。まさにかぐや様復習編といった趣がある。
石上優の気持ちが分りたい
しかしまあ,そこは意地っ張りの先輩二人とは異なり,恋するゴールを目指したら一直線の伊井野さんですからね。うまいこと藤原さんと四宮さんを嵌め込んで生徒会小旅行を企画に乗せるあたり,性能が良い方のポンコツなだけはある。
完全に仕上がってやがるな伊井野...と思わず褒めてつかわしたくなりますが,そこでまさかまさかの
私はこんなに石上に会いたかったのに,石上はそうじゃないの...?
みたいな気持ちが心の中の台風でぐるぐる飛び回っていることでしょう。
しかし読者の皆さんは知っています。
これは夏休み,昨年あいたくても(意地っ張りで)会えなかった四宮さんと会長をなぞっているのか。伊井野さんの今年の夏休みも寂しい勉強生活になりそうです。ってことは,たぶん対になる形で花火回的な「なにか」がきっとあるんだろうなあ。
そもそも石上が唐突に語学留学に行くことになった背景もきっとあると思うんだよね。彼なりに,なにか目標ができたとかもろもろ。
石上自身も伊井野さんを憎からず思っていることはすでに描かれているので,一ヶ月も離れていればそれなりに葛藤やら何やらあるはずなんですよね。その上で,あえて一ヶ月の留学を選択しているのだから,何らかの理由もあるはず。そんな裏話とリンクする形で帰国→伊井野ミコとの再会みたいな流れもあるんじゃないかなと思ったり。
ま,石上の場合は会長らバカップルと違ってデジタル派ですからね。話したければディスコードでもなんでもあるし,オンゲーで一緒に遊ぶこともできるしね。会長のカリフォルニア行き同様に案外どうとでもなりそうですけれどね。
少なくとも会長と四宮さんの物語とは違う形の恋愛感情があるわけで,そのあたりも含めて「貯めた後の爆発」がどうなるのか気になります。
四宮かぐやは通いたい
という夏休みモードの話から,唐突の四宮雁庵の訃報。ふむ。
まあ他界は秒読みでしたけれど,実際に死ぬとなれば葬儀もアレば相続もある。うかうかとカリフォルニアで会長と同衾生活ってわけにもいかなくなりますよね。遺言状が無効になって財産が四等分の花嫁となっている以上,大きな問題はないはず。ですが煽り文句が不穏な空気を漂わせます。
葬儀となれば会長も戻ってくるのかな...。愛しい人の父が亡くなっているわけですし,側にいてあげたほうが心強いでしょうし。さりとて,半分婚約みたいな状況であったとしても実際のところ四宮家とは無関係な白銀御行が葬儀に出席するかどうかもよくわかんないですけれどね。
というわけで残り14話では四宮家の相続問題と伊井野・石上ペアの恋という方向性が出たのですが,どんな風に進んでいくのでしょうか。ラブコメだけに,相続問題はあまり引っ張っても仕方がない部分だと思うのでさらっと行きそうな気もしますけれどね。読者関心的にも。
などと諸々思いつつ,今週の感想はまる。
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