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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』 第262話 白銀圭の最終回 感想 : 白銀御行は愛したい...の巻

 

さてと。『かぐや様は告らせたい』第262話の感想です。

 

残るところもあと10話となったかぐや様。何気ない日常風景を拾い上げながらエピソードを畳んでいく日常シリーズの流れなわけでありますが,今回も何気ない日常から浮かんでくるこれまで取り上げてこなかったエピソードの回収が続きます。

 

てなわけで,今回はみんな大好き白銀圭ちゃん回...というか,白銀圭の目を通じた白銀母のお話。

 

 

白銀母

著しい上昇志向の中,夫と御行に見切りをつけてさらっと白銀家を出ていってしまった例の母親です。事業に失敗した夫を見切るはまあ「経済的あれこれ」でそんなこともあるかなって感じですけれど,息子に期待をかけるだけかけて応えられなければ見切るという非常なその姿に「何だこの母親...」という思いを抱えた読者も多々いらっしゃったのではないでしょうか。

 

今回は,そんな白銀母とほか3人の愛のあり方に関するお話とも言える。てなわけで,第262話の感想です。

 



 

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白銀母は愛したい

というわけで満を持して登場した白銀母である。名前はまだない

 

見た目は圭ちゃんそっくりだし,気をつけて見なければご姉妹ですか?って描き分けなビジュアルですけれど,きちんと口元あたりのほうれい線を強調するあたり上手いですね。コレ一つで一気に40代女性らしくなる。

 

そんな母は想像以上のエゴイストでもある。「あなた達の幸せは私の幸せ」という言葉に見える通り,基本的に母にとっての幸福とは自分ひとりの幸福なんですよね。

 

無論,人間は集合の生き物であるからして,他者にかける愛情もある。ただし,愛情とは一個の人間の中にある有限のものであって,その中で自分に振り向ける愛情と他者に振り向ける愛情を配分していく。

当然,自分への愛情が第1位で他者はその次。なぜなら個々人が幸せであることが大切なのであって,他者との関与の中で得られる幸せは依存関係に過ぎず,個を超えることはないという思想なわけですね。いや,怖っ!

 

 

白銀圭は愛されたい

 

エゴイスト極まれりといったところである。

この感覚の持ち主のどこに白銀父が惚れたのかがわからない。逆はわかるんですよ。彼女にとって他者に対する愛情をかけるか否かは投資みたいなものであって,「そのことで自分が幸せなら愛する意味がある」と捉えるタイプのラブモンスターですよね。

 

だから投資する意味がなくなった白銀父は捨てる。自分が手をかけることによって成長することがなかった白銀御行は捨てる。基準がはっきりしているだけに,なぜ最初に白銀父と結婚したのかはわかるんです。その時の白銀父は投資するに値する原石だったのでしょう。

 

いま,白銀圭に再び声をかけるのは,かつて秀知院学園受験のときにそうだったように「賭けるだけの価値を白銀圭に見出しているから」ですよね。投資することで自身が得られる利益が高いから,そのことで自身も幸福になれる。もちろん圭ちゃんも成功すれば幸せになれるでしょうけれど,あくまでそれは自分にとっては二次的な幸福にすぎない。

 

そんな愛の形がみえるからこそ,圭ちゃんは母を否定する。

母の指南によって圭や,見捨てられた御行でさえも母にとっての幸福(その個人の最高パフォーマンスを叩き出す)を得られたとしても,そんなものは子どもたちは求めていないんだよね

 

ほしかったのはごく普通の母親の愛情

愛されている気持ちを得て育つこと。試行錯誤を見守り,ときに助言し,ときに庇い,時には自分のために戦ってくれる,そんなごく普通の母親の愛情。

 

白銀御行は愛したい

白銀母は白銀母が思うところの「愛」を惜しみ無く圭ちゃんにも,ある意味御行にも注いでいる。インスタにも「なんで上手く行かない ごめんね 二人とも大好きだよ」なんて上げているし。

 

でもそれは御行や圭が求める愛じゃない。求める愛と違うのであれば,いくら注がれても「母親の愛情」は子どもたちが受け取っていないことになる。それが分からない,分かれないのが白銀母という人物なんですよね。

 

冒頭の食卓から最後の電話に至るまで,母の出ていった白銀家にとっての白銀御行が何であろうとしたのかがよく分ります。家族のためにご飯を作り,家族が困っていれば声をかけ相談に乗り。それ,普通の母親じゃないですか。

 

白銀御行は自分自身が母親に捨てられながらも,残った父と妹のために「普通の母親」のように振る舞っていてくれたんだよね。そんな愛情がわかるからこそ,父は息子との3人の食卓を懐かしみ,圭ちゃんは思春期の子どもが親に反発するように御行ママに反抗していたわけですよ。

 

そんな白銀御行の愛が伝わる第262話でした。まる

 

 

 

 

最終話まで残り10話

 

 

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