現実逃避

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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』 第268話 伊井野ミコと石上優の最終回 後編 感想 : フリーザさまは怒りたい...! の巻

さてと。『かぐや様は告らせたい』第268話の感想です。

 

前回,ほぼ「告白」に近い形での伊井野さんの感情吐露が行われた圧倒的「引き」

 

私には 石上が 必要......なの

 

 

うぉぉぉぉ!来た!ってなりましたからね。完全に不死身の杉元になり切って「来た...!」となってしまった前回ラストの引きを受け,今週はどんな風になるのかワクテカしながら2週間待ち続けてきたわけであります。

 

これまで伊井野さんの気持ちの動きが駄々洩れだったのに対し,石上の方の感情が全くモノローグにもなく描かれなかったため石上の気持ちは推測するしかなかったんですよね。それが今回描かれるんだろうと。そりゃあもう楽しみにしていましたよ。

 

 

自分の「見立て」では

 

  1. 石上は伊井野さんと並び立つだけの結果を出していないから積極的に行動してこなかった。
  2. 石上は伊井野さんから告らせたい(恋愛は戦故に)

 

という2つの観点から石上の前回の心情を推測したわけですが,はてさて実際はどうよ...という第268話感想です。

 



 

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伊井野ミコはそばに置きたい

 

センターカラー扉絵は伊井野さんと石上が微妙な距離感で相手を推し測る構図である。最初はいがみ合っていた二人がいつしか惹かれあって...という絵面はかつてみた四宮かぐやと白銀御行の「構図そのもの」であります。

 

 

その二人と大きく違ったのは,今回,伊井野さんは大きく石上に歩み寄っているわけです。事実上の告白に近いその心情吐露,それを受けての石上はまんざらでもない表情を浮かべているわけです。そんな告白の瞬間にある「永遠に近い間」...ブコメ読みが最も好物なその瞬間がついに来たわけですよ。まさにラブコメ界における領域展開であります。

 

 

これはもう,石上がOKだせば終わりなだけの構図。事実上「告られた」に等しい状況下,あとは「俺もお前が必要だぜ」の一言でハイ終わりというアレであります。ほぼ出来上がっている状況の男女があと一歩歩み寄るだけ...という瞬間,この一コマのためにラブコメ読んでいるんだなぁ...! と酔っ払いのサラリーマンみたいな心境に皆の衆もなったことでありましょう。

 

 

みんな頑張った。伊井野さんも超がんばった。

長い長い片恋慕期間を経ていま二人が堂々のゴールを迎えようとしたその瞬間,石上が滔々と自分の想いを伊井野ミコに告げる...と思うじゃん?

 

からーの,

そして半年が立とうとしていた!

その間!特に何もなかった!!

 

 

...

......

.........

 

ってはれぇーーーーーーー!?

 

 

 

フリーザさまは怒りたい

 

いやいやいや。

え,どゆこと?

 

 

藤原千花じゃなくても思わず驚愕の展開ですよ。

これは意外でしたね...まさか石上があの「疑似告白」に対して何のリアクションも取らないとは...

 

はじめてですよ...

ここまで私をコケにしたおバカさん達は...

まさかこんな結果になろうとは思いませんでした...

ゆ...ゆるさん...

ぜったいにゆるさんぞ虫けらども!!!!!

じわじわとなぶり〇しにしてくれる!!!!!

 

 

思わずフリーザさまもお怒りになられている。(あ,別に僕は怒ってないです,念のため)

しかしまあ,伊井野さんと石上の恋を見つめてきた一部読者御仁にとっては少々「酷」な展開だったかもしれないな。さすがに痛み入ります。

 

 

ふうむ。

まあこの後の展開をご覧の通りなんですが,要するに「白銀御行と四宮かぐや」をなぞらえた対比にしたいわけですよね。その意図は分かりますし,そういう手法は「アリ」と思います。

 

要するに「ほぼ出来上がっているカップルが今一歩のところで譲歩できずに結ばれない。」そんな恋愛頭脳戦の構図もまた後輩たちに引き継がれました石上と伊井野さんの恋はまだまだこれからだァ!(未完)という展開を描きたかったわけですね...なるほど。

 

 

 

理屈と感情 ~読者たちの恋愛頭脳戦~

 

いや,漫画技法的には実に「アリ」な作劇だと思うし,天才たちの恋愛頭脳戦というサブタイトルにふさわしい展開ではあります。構図美という意味では満点に近い作劇だと思います。個人的にはね。

 

 

恋愛は戦!
先に告白好きになった方が負けなのである

 

 

という物語の原点を引いて「二人の恋愛頭脳戦はまだまだ続くよ。結果は皆さん想像してね。白銀と四宮さんの先例を見れば,先々どうなったかはわかるよね?」という造りになっているのであります。さっきも言ったけれど「漫画としての構図美」はとても綺麗だと思う。

 

 

たが敢えて...敢えて言うならばだ。

 

我々は同時にブコメ読者でもある。「かぐや様は告らせたい」を読んできた者として,石上優と伊井野ミコの二人の恋愛模様をずっと眺めてきた歴史があります。

 

石上が子安つばめ先輩たちに救われて,恋に落ち。

その恋が悲恋のまま終わった時,伊井野さんが石上への想いに気づく。

好きな人の想いが自分に無いことを理解したまま苦しい気持ちを抱え続け,その間では同じ人を好きになった友人との喧嘩もあり,それを乗り越えての成長があり....

 

......からの,生徒会長就任→告白まがいの感情吐露...まで来たわけですよ。

 

 

 

ふたりのお互いに対する感情は十分描かれてきたわけですし,四宮かぐやとは異なり伊井野ミコは自分の思いを込めて「石上が必要」と言ったわけですよね。

とならば。とならばだよ。やっぱりここは「強くてニューゲーム」じゃなくて,一つのエンディングが見たかったかな...という気持ちもどうしても生じてしまう。

 

 

その後の生徒会のすれ違いを描く中で,伊井野さんは石上を引き留めるために副会長の石上に仕事を振りまくり,石上は時間が取れずにアクションも取れず,今さら告白もできず...みたいなジレンマに陥っています。その挙句の果てに

 

 

向こうが告ってきたら話は別だけれどな(既視感)

 

 

となった時ですね。ちょっと何とも言えない感じになるんですよね。

ここに至る半年前に伊井野さんは「告白まがいの気持ち」を告げているじゃないですか。それに対して石上が結果としてノーリアクションだったことを棚に上げてこのモノローグを入れられてもなんか「もやっ」としてしまう。

 

作劇上これはしょうが無いんだけれど,これはこのモノローグは「創り出された既視感」ですよね。演出的に伊井野さんと石上もまた先輩たちの「見習わなくて良いところを継いじゃいました(てへぺろ)」という構図にするための既視感ですよね。

 

 

実際,伊井野さんの気持ちがあそこまで露わになっていたのだから,やっぱりあそこできちんと石上が自分の気持ちを告げるシーンが見たかったなあ...って一ラブコメ読者としては思うところはあるわけですよ。

 

  • 石上は伊井野さんをどう思っているのか。
  • 今の自分は伊井野さんに並び立つだけの男になっていると思っているのか否なのか。

 

そんなところが垣間見える「返事」があったなら,それはとっても嬉しいな...なったと思うんですよね。

 

 

マルチエンディングが見てみたい

もう一度誤解が無いように言っておくと,今回のお話はそれはそれ「作品の構図美」が表れていて良いと思うんです。ただ同時に石上の真摯な返答も見てみたかったという感情も確かにあるんです。これは両立する気持ちなんですよね。

 

彼の「ニセコイ」もテーマにした"一人で二人を好きになってしまった一つのお話で二つの結末を楽しみたかった"という奴ですよ(その例えは絶対違う

 

 

となると,どうですかねえ...。

やっぱり必要か? 彼の「ぼく勉」も用いたというマルチエンディングって奴が(まて)。

 

今回のお話はお話として,石上が告白を受け入れるアナザーバージョンとかコミックに描いてくれたらなあ....(チラっ!) とか漫然と思ったり思わなかったり。いや,作者の赤坂先生がそんなことするはずもないんですけれど,そんな想いがの折に浮かんでしまうのがブコメラーSa・Gaなんで...。戯言と捨て置きください。

 

まあ本当は生徒会新メンバーの件とか,諸々語れることはあるんですけれど,今は石上と伊井野さんの一つの物語の終わりの余韻を楽しむことにして。第268話の感想はまる

 

 

 

最終話まで残り4話

 

*このカウントダウン,合っているのか...?

 

 

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