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『かぐや様は告らせたい』 第43話 かぐやたちは贈りたい 感想

さてと。『週刊ヤングジャンプ2017年第12号』かぐや様は告らせたい」第43話 かぐやたちは贈りたい の 感想(かぐかつ)です。


ついにやってきた重陽節句,もとい白銀御行会長の誕生日!


決戦は誕生日。Dreams comes true な善き日をついに迎えた四宮かぐやと白銀御行というわけであります。

実際,どうやって四宮さん一人で誕生日を祝うのか,なかなか一人で誘うのって難しいんじゃないのと思っていたのですが,そこはあっさりとハードルをクリアしました。あ,なるほど,平日だったのね...なら生徒会室が使えるというわけか...。


そんな四宮さんの誕生祝のプランは白銀会長にケーキを贈ること。この日のために特別な材料をそろえて作らせたケーキはまさに一点ものの極上品。四宮財閥の粋を極めたケーキを贈られたとなれば,白銀会長が喜ぶのも間違いありません。





あ,はい。
早坂さんも呆れられておられる。私の主人はこんなにアホの子だったけ? いつから対象F(藤原書記)と同レベルになったのでしょう...。

これではどう見てもウエディングケーキである。会社でこれをやったら脂ぎった課長に「四宮君,順番間違えたね(ニヤニヤ)」とか突っ込まれるレベルです。そんなセクハラに肩を震わせてむせび泣くOL四宮を想像するだけでご飯三倍いただけそう。







そして始まる頭脳(内)戦。
アホの子かぐやと氷のかぐやが対決と相成るわけです。


先手,氷のかぐや検察官。

 


「私たちの目的を忘れたの!?」
「白銀御行から告白させて あの男を精神の根底から屈服させる
「それが私たちの願いでしょ」


自らの目的を振り返る四宮さん。


ははん。なるほどねえ...。
これはぶっちゃけた話,四宮さんがどうして白銀会長を好きになったのかという「きっかけ」ですよね。

ここまでほぼ無敗であったはずの四宮かぐや様に唯一土をつけた男,白銀御行。彼女が白銀会長に好意を抱いたきっかけは,多分に謎となっている「昨年の生徒総会の立ち回り」なんだと思っていたのですが。

きっかけはそれであれ,会長に関心を向けたのは「自分を上回った"あの男"を精神的に屈服させたい」という支配欲にも近い感情がとっかかりなのね...。

でもそれがいつの間にか,本当の恋心に変わっていったと。そういうことですね,わかります。


後手,アホの子かぐや弁護人は言います。


 


「会長の喜んでいる顔が見たいでしょ?」
「お話できたら嬉しいでしょ?」
「会長の笑顔が見れたら 胸の奥がなんだか暖かくなるじゃない」



「わかっているのよ 私は あなたなんだから」という言葉のとおり,それもまた四宮かぐやにとっての真実である。精神的に屈服させたいとちょっかいを出しているうちに,いつしかそれ自体が楽しくなってくる気持ち。顔を見るだけで楽しい。話せるだけで嬉しい。相手が笑顔になったら嬉しい。それは「恋」だよ。

うむ。ニヤニヤで顔面が崩壊しそうである。だが氷のかぐや検察官は反論する


 


阿良々木月火ちゃんだったら,即行で「それは違う」と突っ込みそうだけれど。事実,氷のかぐや姫は曰うのである。



 


「それは一時の気の迷い」「学校という閉鎖された空間で」
「同世代の男性の中では相対的に彼が優れて見えるだけ
「社会に出てより多くの人間と関われば より四宮家に貢献できる男性に出会うでしょう」



「あの」氷のかぐや姫ですら身体が火照らせるという事実。性の対象として白銀御行を見ていることを認めつつも,それは「恋心などではない」と明白に否定するのである。

四宮かぐやにとって,白銀御行はあくまで「現時点の」トップに過ぎないのか。彼女の中の筆頭候補に過ぎないのか。言い替えれば,四宮かぐやにとって白銀御行とは「替え」が利くものなのか。白銀御行とは彼女にとって唯一の存在なのか否か。


そこでアホの子かぐや弁護人が最終反駁を行うのである。

 


「居ないわ」
「会長よりかっこいい人なんて この世に居ないから」



もはや四宮かぐやさんには分からない。自分は会長が好きなのか。一時の気の迷いなのか。これが「客観視」できれば四宮さんが白銀会長に恋していることは明々白々なわけですが,当の本人には見えていないわけです。まさに「恋は盲目」とはよく言ったもの。


仕方が無いので,広がりすぎた話を元に戻した。自分は会長の誕生日を祝いたいのか,祝いたくないのか。

氷のかぐや姫も。アホの子かぐやも。幼稚園児かぐやも。そして今,白銀御行会長と対峙している四宮かぐやも。全部,自分。全部,四宮かぐや。あなたはどうしたいのか「私たちはどうしたいのか」


 






......そして四宮さんの出した結論は。


誕生日のケーキとプレゼントを贈る。


 




自分の気持ちは分からなくても。白銀御行会長の誕生日を祝いたい。自分の祝いの気持ちをこめた贈り物を贈りたい。四宮さんは最後に自分に「素直」になったのであった。

四宮家の家訓にあるとおり,人を使い従えるのではなく,篭絡され献身するわけでもなく。自分の好きな人の誕生日を祝いたいという気持ちに素直に従ったのであった。それは即ち,四宮かぐやが四宮家の束縛から解き放たれ,自分自身の選択を行えたということでもある。精神的に四宮家から独立しているということでもある。


そして「磨穿鉄硯」意味)にこめられた想い,それは会長が会長であるアイデンティティ「勉学によってこそ四宮かぐやと対峙し得る存在になれる」という白銀会長の想いにドンピシャな言葉であろう。四宮さんは,意識的か無意識なのかわかりませんが,事の本質を見抜いているのであった。まさに天才の所業。

まさにお似合いの二人である。最高にお可愛い二人である。



 


扉から出て動悸を押さえ込む四宮かぐやさんのことを最高にお可愛いと思った,白銀会長の誕生日であった。まる。


 


?


 




今日の早坂さん
 

「アホの子」扱いから始まり,「がんばりましたね」で〆る。早坂さんの主人に対する愛情が素晴らしい回でもありました。




思い出のかぐやさん

このころ(幼稚園児)はまだあまり黒くないですね...。この後氷のかぐや様になるまでどんな風に成長したのか,知りたく無いような...。でもいつか描かれるのでしょうね,多分。




今日の白銀会長

好きな人から誕生日を祝ってもらう。それだけで白銀もまた大勝利である。
 

だが忘れてはならない。この後,白銀御行もまた,四宮かぐやさんの誕生日をお祝いしなければならないという事実を。よりにもよって元旦ですからね。普通に考えれば元旦は家族によって拘束されて会いたくても会うのはなかなか難しい。

白銀会長のハードルがまた一段と上がった中,どんな風にお祝い返しをするのか楽しみです。やられたらやり返す。倍返しだ!(ハードル上げまくり)








画像はヤングジャンプ2017年第12号「かぐや様は告らせたい」第43話より引用しました。
 
 
画像引用は中止しました。