現実逃避

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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』 第87話 柏木渚は誅したい 感想

さてと。それでは『週刊ヤングジャンプ2018年第11号』かぐや様は告らせたい」第87話 柏木渚は誅したい の感想(かぐ活)です。



ふむ。
今回のネタは「浮気ボーダー」ですか。なるほど...なるほど...。

柏木・かぐや・ミコちゃんという組み合わせの段階で波乱の予感がしましたけれど,読み終わっての感想を一言で言えば「最高だった!」としか言いようがないお話でしたね。


 



ここに来てサブキャラだった柏木さんの立ちかたがビンビンすごいことになっているのと,伊井野さんの使い勝手が絶妙になってきて「かぐや様は告らせたい」,益々面白くなってきた感があります。というわけで,以下感想です。

 

 


 

 


 


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柏木さんを客観視している時は,柏木渚の言動を冷静に見つめていて「この子面倒くさくて重い」「いつも周りを振り回す」「言うことも怖い」と評価しているわけです。



他方,柏木さんが面している状況が自分にも共通する事象であった場合,その出来事に対する対処法や考え方は主観的なものとなり,「重くて面倒くさくて怖い柏木渚」と全く一致する。つまり柏木さんを全肯定する評価となるわけです。

「他の女と二人で仲よさそうに話す」「知らぬ間に女性と密会」これは浮気。浮気が疑われる状況であればプライバシーの侵害も認められる。不正アクセスも信書開封も厭わない。相手の真実を確かめる為に素行調査は許される。






他ならぬ四宮かぐやだけが気付いていない事実,四宮かぐやと柏木渚はそっくりであるという事実を,四宮かぐやの柏木さんに対する主観的・客観的評価の双方から確認していくプロセスが,じつにコミカルに描かれている。これが今回のお話の肝の一つであります。

自分と違う女と会話をする!これは浮気!
自分と違う女と二人で雑貨屋に行く!これは浮気!
自分と違う女と二人で勉強する!これは浮気!








仮想敵・藤原千花を思い浮かべながら「絶対に許してはいけないわ」と語るその様は,「どっちをやるか...」と呟く柏木渚と目つきが一緒です。場面的にはとっても怖くてシュールなのに,読者的には「柏木さんのこと重いとか言っといてお前そのものだろ」という早坂さんばりの感想を抱かせるところがとってもコメディというか。笑えるというか。

まあかぐや様の身勝手でわがままで,でも何となく彼女のキャラから「よく分かる言動」に読者としては笑いっぱなしなわけですよ。



『翻弄される伊井野ミコ』

そんな似たもの同士の二人に挟まれて翻弄されてばかりの伊井野さんがまたお可愛い。





伊井野さんは正義の人なだけに,言っていることはとってもまともなんです。なのにまともじゃない思考の二人に挟まれて「あれ...おかしいの私の方...?」となってしまう。


浮気の定義を争ってみれば法律論ではなく心の問題と諭される。プライバシーの侵害を訴えれば「彼女だから許される」という女の理屈で返される。次々と繰り返される女性の謎理論の前に翻弄されるその姿は,怒れる彼女を前に無力な男の姿に良く似ていて少し背筋が凍りますね(おい)






自分だけの世界に引きこもる伊井野さんがとても愛おしい。何度読んでもこのコマを見るたびに噴き出してしまう




ん,まあ,そんな伊井野さんが唯一反撃できたのがカラオケの件ですかね。





これ,普通に柏木さんと伊井野さんの言っていること「正しい」からね。


柏木さんの彼の行動にはある程度理屈が成り立っているんですけれど,二人でカラオケに行くってのは当然蛇足だからね。むろん誘ったのはマキちゃんでしょうし,彼氏くん的には買い物に付き合ってもらったお礼のつもりなんでしょうけれど。でも彼女から見ればこれは「アウト」だから。

ここで面白いのは,四宮さんがこのときは客観視できず主観的にカラオケの件を評価しようとしたところですよー。ここ,試験に出るからな!

つい先日,怒れるハーサカさんによってカラオケに拉致された未来の旦那様の行動を当てはめた時,四宮的には「浮気じゃない」と処理しないと困るわけです。なのでかぐや的評価としては「浮気じゃない」。






このギャップ。このダブルスタンダード自体が面白いのですが,それをこれまで四宮・柏木ペアに断固反対してきた伊井野さんがばっさりと「これは浮気ですね」と断じる。このブーメランの突き刺さりっぷりが非常にコミカルで笑いが止まらない。

その上,狼狽するかぐや様をその瞬間だけ客観視する柏木さんもまた冷静で面白いわけです。自分の怒りはひとまず忘れて会長は誰かとカラオケ行ったのかな,と四宮さんの状況を冷静に分析する。この構図がまたシュールで笑えるわけです。よくもまあこんなお話展開できるものだと正直感心します。



『四条眞妃は寝取りたい』


ふむ。





柏木さんより成績の良い「マキ」ちゃんといえば,やはり四条眞妃ちゃんしかおらんがな。薄々そうだろうと推測されていたことが,これでほぼ確定。そろそろ四条家の話も出てくるということなんですかねえ。全国模試1位の四条帝もいかにも兄妹ぽいですしね...。

それにしても眞の妃と帝とはなかなか盛っている。こうなると四条家のご令嬢に懸想された彼氏くんの真名も気になってくるところではある。


...
......


それはさておき。

まあ彼氏くん的には浮気なんてつもりは多分ないと思っているんですけれど。おまけページの主たるマキちゃん的にはいろいろと思うところがあったのだろうな。







そもそも彼氏くんに惚れていたのはマキちゃん(別名ウケルちゃん)であって,柏木さんは彼氏くんに好きな人がいないか確認する名代に過ぎなかったわけです。それが彼氏くんが会長に相談した結果,彼氏くんの暴走(壁ドン)につながって今に至る。そういう状況です。

一方の柏木さんも,これは本当に付き合っているのかとか,いろいろ思い悩んでいたはずなのにいつの間にか「浮気したらコロす」ぐらいの闇を抱えるようになっているから不思議なものですけれど。


でもまあマキちゃん的には納得いかないわけですよね。友情の崩壊には至っていないようですけれど,もともと彼氏くんを好きだったのはマキちゃんだったわけですから。あわよくば二人を別れさせて...的な思惑は持っていないわけでもない。






じゃなければ買い物に付き合うのにかこつけて二人でカラオケなんて行かないでしょうし,ひょっとかしたら興信所がつけているのを把握した上で「浮気の証拠」を作り上げようとしていた恐れすらある。さらにはわざと女の子がドン引きするようなダサいハートのネックレスなんて選ばせているわけですから。

いずれは亀裂を入れんという思惑もあったと考えるのが自然と思ったり。


それに彼氏くんもこういう「勘違い野郎」なので,案外鼻の下を伸ばしていったのかもしれんしな...。





妄想は膨らみます。



...
......




ま,実際には付き合っている二人を別れさせるなんて,そんな簡単にはいかないわけですけれど。

いいですか。男子から初めてのプレゼントをもらって嬉しくない女子なんていないんです。そりゃハートのネックレスなんて今時どうなんだろうというセンスかもしれません。でも柏木さんはたったそれだけで全てを赦せるくらい,嬉しかったんでしょう。





というわけで,浮気→仲直りの愛情表現といういつものギャップで今回のお話は終わりとなります。まる


...
......


というかね。このエピソードは個人的になかなか昔の記憶をなぞるところがあって。

昔,付き合っていた彼女に誕生日プレゼントを贈ろうとして何を贈ったらいいのか分からず,女友達に付き合ってもらってピンクの宝石(石の名は忘れた)のついたネックレスを買っていったら「嬉しい!でも(プロポーズの)指輪の方が良かったな」とかね...。

私にもそんな時代があった。まぁもちろんまだまだ気持ちは現役だけど...。

『柏木渚と四宮かぐやについて』

今回のお話がテンポ良く面白かったのは,やはり四宮さんの対柏木評が目まぐるしく変化していく様ですよね。


何も考えずに読むと四宮さんの発言には一貫性がなくて,裏の事情が分かっていないとそれこそ混乱した伊井野ミコ状態になってしまいます。これにはきちんと法則性があって,四宮さんは柏木さんを客観的に見ている時と主観的に見ている時で,全く異なる反応を示しているわけです。




この後に女友達に買い物を付き合ってもらったことを話したら怒られた(当たり前)


ま,そんな話は置いておいて。

神っているカップルともなればべろチューぐらいはデフォルト。予想もせずそのシーンを見ることになった生徒会の面々とマキちゃんの反応がオチという,最後まで振り切ったお話でしたね。まあ四条さんがちょっと可哀想ではありますけれど,横恋慕だから仕方がない側面ありますし。

全体としては,正直満腹としか言いようがない満足感であります。



ちなみにそれぞれのセリフはこんな対応なのかな。






なんのかんので豊富な性知識の伊井野さんがお可愛いかったです。再度まる

 

 

 






画像は週刊ヤングジャンプ2018年第11号「かぐや様は告らせたい」第87話 ,同69話,同第1巻第6話より引用しました。
 
 
画像引用は中止しました。