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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』 第92話 かぐや様は気づかない 感想

 

さてと。それでは『週刊ヤングジャンプ2018年第16号』「かぐや様は告らせたい」 第92話 かぐや様は気づかない 感想(かぐ活)です。


なんとなく前回,「いい話だなぁ...」で終わった「かぐや様は告らせたい」。四宮さんのきれいな歯がこぼれる全体写真をグループ共有するというほっこりエンドだっただけに,今回のお話は重要ですよね。


そうです。
みんなお忘れかもしれませんが,そもそもこの漫画はほぼ出来上がったカップルがいかに相手から告白させるかを競い合っている「恋愛頭脳戦」なのであります。つかぬまの休戦はそう長く続いてはいけないのです。

まさに常在戦場とは「かぐや様は告らせたい」のことよ!

 




過去においても現在においても情報を制するものは世界を制す石だらけの世界ですら情報の重要性が語られる有様ですからね。まして恋のマジノ線攻防を繰り広げる四宮さんと白銀会長にいたっては,その情報機器を活用していかに相手を窮地に追い込むかが勝敗の鍵となるわけであります。


しかるに,この現在の高校生における情報機器端末の筆頭を占めるスマートフォン,その中でも最大のSNSツールの一つであろう「ライン」の活用は恋愛戦線の勝敗を分ける「こうどなじょほうせん」の場でもあるわけであります。


 


というわけでかぐや陣営も最新鋭のスマートフォン,それも会長のスマホよりはるかに機能が優れた最新型を要するかぐや陣営は圧倒的有利かと思いきや。現在の情報戦において情報機器自体の性能はあまり意味が無い。むしろ情報端末機器を使いこなすリテラシーこそが勝敗を決定付けることとなります。

 

 


?


 

 
(察し)。

どうやらかぐや様はラインのトーク画面をメールかなにかと勘違いしておられる。メールであれば通じる「いま読みました」という技。これがラインではそう単純ではない「既読システム」があるという事実を早坂は教えておかなかったのであった。


つまり,会長自身が気づいているように,かぐや様は既読をつけながら2時間もの間会長からのメッセージをスルーしているということなのであります。


既読スルー!

高校生男女の間では特にあってはならないといわれる,既読通知を送ってしまっているのにレスポンス無しという状態。これが許されるのは圧倒的強者が弱者に対してのみ許される行為であり,多分に現代高校生文化のなかでは「暗黙の了解に違反する行為」に相当するのである。


 



この行為は即ち,「私は会長のことなんかなんとも思っていませんよ」というアッピールになっていることに他ならない。もし「いま読んだところです」などと嘘をつかない限りは。



もしそんな嘘をついてしまったら,たちまち四宮さんと白銀会長の立場は逆転してしまうわけであります。作中でも指摘されているように,2時間も前に読んで...しかもトーク画面を開いたまま「即既読」をつけてしまっているのであれば,その行為の意味は大きく変わってしまうわけで。

つまり。
実際に四宮さんがとった行動は,白銀御行が送ったメッセージとにらめっこしながら2時間も延々と「返事をどうしようかな」といわんばかりに会長のメッセージを反芻していたことを相手に知らしめていることに他ならないわけですから。



というわけで,今回のお話はラインの「既読」をめぐる物語と相成ったわけです。

前回,空ろな気持ちのままみんなが使っているというラインをインスコし,IDを交換するところまではよかったかぐや様。しかしお後がいけません。ラインの使い方をトンと理解していない模様。



会長から送られたメッセージをにらめっこすること2時間。その間,トーク画面は開きっぱなしだったという「大失態」が四宮さんを窮地に陥れることになろうとは。あの日見たトーク画面の既読の意味をかぐや様は知らない,というやつですよ。




ゆえに。もし「今見たところです」などと嘘をついてしまったら,白銀会長は圧倒的優位な立場でその嘘を暴きつつ,かぐや様を恋愛的に追い込めるという寸法。


それを回避するためには「トーク画面を開きっぱなしで放置していた」という嘘を重ねるしかないわけですが,高度な情報戦に慣れている近侍・早坂さんはこの際主人を裏切ることにしたのであった。


 



まあぶっちゃけた話,早坂さん的には恋愛心理戦なんてどうでも良いことなのであります。


ほとんど気持ちが通じ合っている二人の男女。そんな男女の気持ちがなかなか通じないのは,「お互いに意地を張って相手から告白させようとするから」です。そんなにお互いを必要とし合っている仲ならば,さっさと気持ちが通じ合ってその後,馬に蹴られて死んでしまえというものですよ(ちょっと違う)。

つまりここでかぐや様に「既読システム」のことを教えなければ,四宮さんの気持ちは白銀会長の能力によって追い込み暴くことは容易。自軍の大将の首を差し出そうと,相手の大将の首を取ろうと,最終的に両者が和平=恋愛成立と相成ればどうでもよいことなのですから。



すでに即既読2時間経過という動かぬ証拠を白銀会長にさらけ出している以上,かぐや様の恋のマジノ線は突破されたも同然である。どうせ負けるなら潔く負けてしまえばいい。そんな割り切りが早坂さんには見られますね。決して自身が会長に振られたから,かぐや様にはせいぜい赤っ恥をかいてもらおうとか考えていない(たぶん)。


 


そしてこの裏切りの表情である。気分は関ヶ原における小早川軍勢か。珍しく緊張の汗をかくハーサカもとい早坂近侍。




この姦計により,白銀会長は「四宮は既読システムを知らない」という重要な情報を入手するのであった。一気呵成に反転に転じる白銀御行。いきなり窮地に立たされたことに気づかない四宮かぐや。




 



これは酷い。

既読の意味を知られると面倒くさいことになることを理解した早坂は,賤ヶ岳で柴田を裏切った前田利家も真っ青なレベルで裏切るのであった。てか主人のスマホのラインを勝手に操作するな(笑)



そして攻めまくる会長


 



なんて声...出してやがる...会長ー!(BGM:フリージア


裏切りに気づくかぐや。目をそらす早坂さんが愛おしいですね。

まあぶっちゃけここでぶった切られた方が気持ちが通じ合って万々歳だったんじゃないかと後で振り返れば思うかもしれませんが。主人の殺意の波動に蹴落とされ,ハーサカが助け舟を出すのであった。


 




かくして四宮かぐやの恋の「希望の華」はもう少し咲き続けるのであった。結果としてより拗れた気がしなくも無いですけれど。


家の者が監視していると思ったら,こっ恥ずかしくてメッセージなんて送れないというのはそのとおりである。かぐや様は早坂さんに窮地を助けられたかもしれないけれど,結果として楽しいSNSライフの可能性は減少したのであった。

 


なんだこの負けに等しい勝ちは。というわけでまる


...
......


しかしまあ,よく考えてみると色々があるような。

まずアカウントを屋敷のものが管理する件。まあ芸能人とか有名人のアカは事務所が持ったりするので,上流階級ではアタリマエの言い訳は通じなくも無いですけれど。


ただ,ラインのインストールって1ID・1端末じゃなかったけ。

だとしたら別端末でメッセージを検閲するってのはちょっと無理があるような。それともブラウザベースならできるんですかね.......調べてみました。一応できるみたいですね。ならこれはOK。


むしろこうしてみると会長の方が後でいろいろ攻められそうなことしていますね。初手のメッセージをかぐや様に送るとか。勇み足でライン電話をかけてしまうとか。まあメールや電話と違ってSNSの敷居は低いことはわかりますけれど。


どんだけ私のこと意識しているんですか?との突っ込みは不可避である。


 


四宮さんがスマホになったことにより,こうしたSNSを活用した作劇はしばらく楽しめそうだという予感はしていましたが,もうちょっと引っ張ってくれそうである。


...
......


さて,何気に他の生徒会の面々とのやり取りも楽しい。


 



藤原書記はやっていることがメールのときとまったく変わらないわけなんですが,それよりも突っ込みどころはやはりメガネですかね。

目が悪くない藤原書記は当然メガネいらないわけなんですけれど,敢えてメガネをしています。まあいつものふざけた写真撮影の一環なんでしょうが。もう一つ,これは地鶏...もとい自撮りじゃないってことですね。だれか第三者の協力を得てこのふざけた写真を撮っているのか...。

そういえば,例の「鳥葬なう」も第三者にとってもらっていましたっけ。いったい誰が協力しているのかしらん。マッキー先ハイたちでしょうか。



そして石上会計
アニメアイコンだと聞いていましたが,何のキャラだか特定はできず。PPTPじゃないね(アタリマエ)。スタンプはPPTPぽいけれど。ここはインスタントバレットあたりで行ってほしかった件。





しかし確かにまあ,「よろしく」と謎スタンプだけ送られてきてもどう反応していいのかわからないのはオッサンである僕も同様である。せいぜい「こちらこそよろしく」と打ち返す未来しか見えない。



さらに伊井野さん

あー,伊井野さんはこういうキャラっぽいのは分かりますねー。なんかこう...ネットで人格が変わる系というか...。承認欲求高め系というか...。一言で言うと「面倒くさそう」な人(ちょ)


生徒会面々とのライントークもどう発展していくのか,気になります。









何気に兄を監視し続ける圭ちゃんこそストーカーじみていますが。

...で,次号は休載

単行本作業ですかね...9巻が4月に出るみたいですし。次はそろそろ四条さんネタやってくるかなー...と予想したところで再度まる


 

 




 

   

 

 



画像は週刊ヤングジャンプ2018年第16号「かぐや様は告らせたい」第92話 より引用しました。
 
画像引用は中止しました。