現実逃避

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「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』 第95話 石上優はこたえたい 感想

さてと。それでは『週刊ヤングジャンプ2018年第20号』かぐや様は告らせたい」 第95話 石上優はこたえたい 感想(かぐ活)です。





石上会計のどアップが凛々しい(?)第9巻表紙である。

内容的には石上会計の過去話のアレであるからして,当然至極というべきか。しっかしこうして男二人並べてみると,思ったよりムサいですね(笑)。それに気のせいか,ちょっと会長の顔がいつもと違うような気がするのはなぜだろう。この絵だけみれば石上のほうが整って見えなくもないような。

そんない石上会計ですが,いずれ髪を切って視野を広げる時がくるのだろうが。私,気になります。

 

 


 

 







さて今回のかぐや様はセンターカラーです。

「天才たちは恋愛ができない」というこの煽りがいいですね。どことなく「ぼくたちは勉強ができない」を意識した感がある。略すとしたら「てん恋」になるのだろうか(まて)

なまじ天才たちだけに「ぼく勉」状態にはならないわけですが,その代わり高いプライドと支配欲が仇となり素直な恋愛ができないという...。学年1位・2位だって恋のテストは赤点になってしまうという,かぐや様の世界観ではまずお目にかかれない「17点」という点数が痛々しい。




というわけで,勉強だけはできる天才どもにも期末試験がやってまいりました。前回,子安つばめ先輩に対する恋心を一番知られちゃいけない人に気づかれてしまったかもしれない石上会計。

文脈的に読めば,石上会計が子安先輩と結ばれるのは難しかろうということは容易に想像できます。その上で策を授けたかぐや様の意図としては,恋が成就するかどうかはともかく石上会計に努力した結果を出させるという「成功体験」を与えたいという裏目的こそ真の狙いではないのか,というのが僕の見立てでした。


そんな「かぐや様検定試験」の答えあわせが今回となります。


 



あ,はい。
はっはっは。いやいやいや。

なるほどねえ...。なんでしょう,この,「出足払いを繰り出したら,燕返し一閃で床に転がされた感」は。ついに石上会計のラブが動くかと思い気をはやらせて見れば,「そうがっつくなよ...」と言わんばかりの赤坂先生のじらし感。してやられましたね。


まあ考えてみれば当然のことであります。これまで学年の底辺をうろついていた石上会計が,ちょっと勉強したくらいで学年上位50位には入れるでしょうか。いや無い(反語)。


結果は惨敗である。

自己採点の結果からも明らかなように,平均点にも程遠いような自分。それが石上優のいまの実力である。この段階で,「子安つばめに対する告白」というプロセスはいきなり絶たれたのであった。あわれ,石上。


考えてみればそれも当然至極なこと。

石上が所属する秀知院学園はもとより偏差値77の秀才どもの集合である。地頭が違う。記憶力も違う。凡百の衆愚どもとは異なるエリート集団において,競争とは相対的なものである。もとよりスタートで躓いている石上会計がちょっと努力した程度で,周囲も先に進んでいるのだから。


ちょっとやる気を出せば上位50位ぐらいは入れるという自分に対する過信。学生あるあるの一つですけれど,死ぬ気になってがんばれば自分はできるんだという「仮定」は,結果という「現実」によって打ちのめされる。そんな悲哀を石上優は味わったのであった。


がんばった。でもやっぱり駄目だった



所詮自分はこの程度である,と割り切るのは簡単である。「悔しい?」と問いかけられて「こんなもんかなって...」と答えるその姿は,いつもの何もかも諦めきっている石上優の姿そのものである。

石上優に対する「成功体験」を身につけさせたかった四宮かぐやの策は不発だったのだろうか。


「嘘である」





目から血が吹き出しそうなくらいの「悔しさ」を石上優は感じていたのである。

本気を出して勉強した。なぜか。子安つばめに対する恋心か。四宮かぐやに対する恐怖心か。


「否である」



石上優が一生懸命がんばった理由。誘惑に打ち勝ち,与えられた課題に取り組み,本気で上位50位をとるつもりで勉強したのは,恐怖でも恋心でもない。四宮さんの「期待」に応えたい,という想いである。


例の事件より,周囲の大半から色目で見られることになった石上。ただでさえ要領の悪い彼が,自分の世界に引きこもり底辺を這い蹲るようになったのは既知のとおりである。

その結果,誰も石上優には「期待しない」ようになった。教師も,周囲も,親も,誰一人として石上優に期待しなくなった。期待もされないから応えようともしない。そんな自分に落とし込んだまますごした2年近い時間。







だが四宮さんは違ったのである。「石上優はやればできる」と信じたからこそ,目標を立て,その実現のための課題を課し,助力を惜しまなかったのである。


だったらその期待に応えたい。絶対に応えたい。


それが実現できなかった悔しさ。自分に対するふがいなさ。石上優は期待に応えられなかったことを悔しがり,次こそはと取り組む意思を持っていたのである。

そんな石上の気持ちを読んでいたからこそ,四宮かぐやは再度問いかけたのである。男子トイレで。






そしてそんなかぐやの覚悟を受け止めて,自分自身を奮い立たせ,石上優は再び上位50位に入るという目標に努力する意思を見せたのであった。


おわかりいただけただろうか。

四宮かぐやの「子安貝の燕」問題①の真相

それは子安つばめに見返させるためのプロセスの一つ,そのためにまず石上優に「成功体験」をさせるプロセスの一つだったのである。一足飛びに目標に達せられるわけじゃない。まずは石上優に結果を出させるためにも,挑戦し,努力し,その結果に「悔しがる」。再び挑戦しようという「前向きな姿勢」を引きずり出す。


 



いつも自分を捨ててすべてを諦めていた石上優とは違う彼がそこにある。

四宮かぐやは,石上優の「挑戦する意思」を引き出すことに成功したのであった。これが本問題の第一のプロセスだったというわけです。




...しかし前回は「姉弟みたい」と表現した二人ですけれど,今回のかぐや様の姿勢はむしろ「母」なのかもしれんね。

藤原書記と会長がやはり母と子の関係に擬せられているように,対比的にかぐや様と石上会計は母子に擬せられているのかもしれないな...とか思ったり。

リアルの親子関係に一癖もふた癖もある面々ですから,そんな意図もあるのかもしれませんね。


 


......うーんでも,この指摘されて悔しがる感はやはり「姉」にも見える。どっちでもいけるかぐや様はやはりお可愛いということで,まる



...
......



今回は各者各様の「試験あるある」がなかなか面白うござんした。ドキ!嘘つきだらけの生徒会!おっぱいぽろりは無いよ!ってやつである。


まずは当の四宮さんから。

例のスマホの一件より,いつでもどこでも「つながっている感」を感じるようになった四宮かぐや。彼女も一つ大人になりました。

 


あー。あるある。あるよねー。
ついついLINEをはじめSNSの反応が気になって,勉強途中でちらちらとチェックしてしまうやつ。最も試験勉強にならないやつ。

世の高校生みんながとおる道を,スマホ処女の四宮かぐやはまんまと嵌っていたのであった。試験2位は石上優のせいじゃない。他ならぬ集中力散漫な自分のせいだった。



次。
藤原書記。

試験結果が悪いとお小遣いが減らされる...という鉄のルール。ありますよねー。試験あるある。

だがそんな彼女の裏道は「祖父からお小遣いをもらう」という策だった。ありますよねー。祖父母あるある。父母が厳しい管理を求めつつも,祖父母は孫を可愛がりたいのでついつい甘アマになる。

結果,「罰則」という規制により強制的に勉強をさせようとする親の意志は無残に打ち砕かれ,ただ怠惰な孫が生まれるという,ご家庭あるある。やめてほしいよね,マジでこれは>全国の祖父母の皆さん。



次。白銀会長と伊井野ミコ

双方学年1位をキープという,秀知院の「知の結晶」である存在です。それは血の涙の努力で維持されているわけですが,そんな彼らも自身の勉強時間の確保のために生徒会の休みを喜び,全力を尽くして結果を出していたのであった。ふうむ。

 


しっかし,生徒会にいると四宮さんの姿が気になって勉強どころではない,というのが四宮さんと対比的で面白いですね。目に映る四宮さんを意識から除外するためには家で勉強すればいい。四宮さんが家で勉強するとSNSでのつながりを気にして勉強にならないのと対比的ですね。

こんなところに今回の期末試験対策の時間配分の差が出て,この結果となったのでしょうか。最後,石上優のせいにしていましたけれど,案外こういう部分も差がついた理由じゃないのかと思ったり。


そしてもう一方の学年1位,伊井野ミコ。

いずれは学年1位を脅かすところまでいけば,石上会計に対する意識も変わるのかと思いきや彼女の壁も高かった。そもそも1位の学力があるのに,さらに血の滲むような努力をしているわけですからね。石上×ミコの世界に達するのは相当先になりそうな悪寒。

 


こうしてみると伊井野さんが背負っているものも,勉強をする理由も,白銀会長と似ていますね...。ともに大切にしているものがあり,それを守るために勉強し,トップであり続ける。割と似ていない印象の二人ですけれど,これは思わぬ共通点ですね。


こうしてみると各者各様の期末試験,なかなかに面白いです。


...
......


さて。さてさて。

結果が表示されているのですが,上位50名の名簿に興味深い名前はあるかいなと探ってみました。

 


4位「阿部夜由代」阿倍御主人
49位「不知火ころも」火鼠の皮衣


ふむ。
以前ヤマカムさんでも同様の調査をされていましたけれど,阿部姓では2年生にも「阿部和音」なる人物が登場しているんですよね。

まあ阿部という姓自体は珍しくないので,たまたまかもしれませんが,竹取物語に由来のある姓だけに気になるところではある。というか阿部やゆよと読むのだろうけれど,このいい加減さからしてあまり関係ないのかもしれない。そもそも,阿倍じゃないし。

*追記:和音=わおん(わをん),夜由代=やゆよ だとしたら法則性があるので姉妹かもしれませんね。



もう一人の「不知火ころも」は,さてどうでしょうか。不知火自体は九州にゆかりのある妖怪の名で,火に関係するらしいってことは何でも教えてくれるWikipediaさんに載っていました(いま事典を調べられる状況ではないので代用)。

で名が「ころも」ですから,火鼠の皮衣と関係があるかもしれませんね。このデバイスもまた,阿倍御主人に科されたかぐや姫の課題なので,もしかしたら今後かかわりが出てくるかもしれない人物になるのかもしれません。一応つばつけておこう。




それはさておき,何気に「小野寺さん」が48位に入っていますね。どこぞの漫画とは関係のない小野寺さんですけれど。

彼女の再登場もあるのでしょうか。私,気になります。


というわけで,再度まる

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 





画像は週刊ヤングジャンプ2018年第20号「かぐや様は告らせたい」第95話 より引用しました。
画像引用は中止しました。