現実逃避 - hatena

「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『かぐや様は告らせたい』 第97話 藤原千花は刻みたい 感想

さてと。それでは『週刊ヤングジャンプ2018年第23号』かぐや様は告らせたい」 第97話 藤原千花は刻みたい 感想(かぐ活)です。





あ,はい(察し)

一コマ目を見た瞬間,笑いがこみ上げてくるというのも中々になかなかなエピソードですね。脳内で余裕の夜神月の例のシーンが再生されてしまいましたよ。駄目だ,まだ笑うな...だが...しかし...! て感じですよ。


ハーサカ(男)+藤原(ラッパー)+白銀会長(ラッパー)。



この組み合わせを見た瞬間,何が起きたか大体想像がつくというものです。前回のややこしい誤解の件。藤原書記が思いっきり空回りした感がありますね。ここまで三者の思惑がずれている出来事ってそうそう無いと思いますよ。まさにカオス。ケイオスってやつですよ。


OK。
今回の話を時系列を追って再確認してみよう。

ことの始まりは白銀会長がクラスメートにだまされて合コンに誘い出され,それを阻止せんと四宮さんの指示でハーサカが合コンに潜入。流れでハーサカが白銀会長を落としにかかるというハーサカの例のアレでした。(第83話第84話


 



四宮さんに近侍として,友人として愛されているにもかかわらず「人は演じないと愛してもらえない ありのままの自分が愛される事なんて絶対にない」などと寂しいことを言っていたハーサカ(スミシー・バージョン)こと早坂愛さん。

あの時どうしてあの後会長がラップを歌ってハーサカが白目をむくことになったのか,いまいちよくわかんなかったんですよね。それが今回の「これ」でようやく合点がいきました。なるほど。白銀会長はラップを歌う自分に自信が無く,それが自分の「弱さ」だと思っているから,あの後ラップを披露したんですね...。

いや,そんなん説明されなくちゃさすがにわからんて。というかよくもまあこんな長い伏線張ったものである。



しかしながら,ハーサカこと早坂さんはあまりの歌の酷さにかぐや様と共に遁走。何気にこの時,藤原書記が呼ばれていたのにあわてて遁走しているのが笑えます。これもちょっとした伏線だったのね...。


 

 


?


 


そして今回の話に至る。

妹の白銀圭ちゃんに殺人教唆されるに至って呼び出された藤原千花が白銀会長を特訓するといういつもの流れに至るわけです。大好評,藤原母による会長特訓シリーズですよ。しかし今回はそう単純なものじゃなくて,変化球できたところがまた笑えますね。

 



あ,はい。

日本語って面白いですね。同じ音なのに意味するところが違う。今回「ラップ」で韻の話をしているわけですけれど,物語の根幹となる会長と藤原書記の「意思不疎通」がそんな風に起きているのがすごい。芸が細かすぎます。



この最初のボタンの掛け違いを経て,藤原千花は「会長はラップを通じて愛の告白をしたいんだ」という誤解をします。会長の方はスミシー・ハーサカの悲しき愛情感に対して「そんなことは無い」と言いたいがために,自分の弱みを克服しようとしているだけなのに。





だめだ会長が真剣であればあるほど笑いがこみ上げてくる。へっぽこラブ探偵と振った女に愛たるは何なのかを教えようとするお節介な男の対比がどうにもなりません! なんなのこの天才的喜劇は。



そんな会長の熱い思い(注:想いではない)を勝手に「想い」と感じ取って舞い上がった藤原書記が最高にお可愛いですね。なんて目をしてやがる...藤原―――!









あ,はい(3回目)
まあ知ってた。そうなることは。ハーサカ,白銀圭につづく三人目の犠牲者として藤原千花の名が墓碑に刻まれたのであった。

というわけで,いつものように特訓が始まるわけですが今回の特訓はちょっと一ひねりしてあって面白かったですね。
音楽的素養はばっちしの藤原さんもラップについてはほとんど素人。方や声だけで相手を瀕死にできる半天狗さんのような音撃使いのくせに知識だけは豊富な頭でっかちな会長。

そんなわけでラップについて知らない藤原さんに対して,白銀がラップについての知識を授け,その後に藤原書記が会長にラップの実践を教えるという...。書いているこっちもカオスなことになってくるような物語進行が行われる羽目になるわけであります。







はい,ここ笑うところですよー。

藤原書記に教わるはずの会長が,いきなり上になって藤原さんに知恵を授けにいくわけですけれど。どうしてそんな上からいけるんですか,会長。ここでいきなり主客逆転しているところがマジ卍です(意味不明)。



...そして会長が「おに」の鉢巻をしているところでゲラゲラ笑ってしまう。





なんでお前が藤原書記に教えているんだよ。どう考えてもインプットとアウトプットのバランスがおかしくなっています。会長が上達するためにまず藤原女史を上達させて,藤原母がみゆきち君を上達させる...いや相互補完な関係なんだけれど,やっぱり可笑しいわこれ。本当にありがとうございます。



その結果,藤原書記卍解





素直に思いの丈を歌詞に乗せて歌う藤原書記の姿が格好いいですね。なんて声,出してやがる...藤原―――!


「へいYO!! 会長ポンコツ無能!」
「お前を埋葬 問答無YO!」
「勉強以外なんにもできない!」
「教えるこっちは難易度甚大!!」
「一体全体我慢の限界!」
「偽り散々三行半じゃん!」
「アンタのリズム トンデモWAC!」
「マンマのミルク 飲んでろF●CK!」



歌を聞くにつれどんどん凹んでいく白銀会長がとってもお可愛いです。てか藤原書記そんな風に思っていたのか。概ね会長の評価としては正しいけれど。

ラップの知識は甚大で,詰め込むことばかりが得意。でも実際にラップを上手に歌うことができない。そんな会長にこれから教えなければならない藤原さんの魂の叫び...受け止めました。お前ならやれる。やれた。やれたとは言えない。

 



まあ逃げ出したくなる気持ちは分からなくもない。音程とリズム,フュージョンするとデットロック状態になる白銀御行にラップを教えるなんてまさに苦行である。はじめてバレーボールを習ったときからまるで進歩していない...。(by安西先生)





......で,87話このシーンにつながるわけです。


なるへそ。今回のお話は,カラオケ後にあった「柏木渚大相談会」の日に生徒会室外で行われていたわけですね...。かぐや様の知らないところで他の女に手解きを受けていただけじゃない。他の女に手ほどきを授けた上で,手解きを受けていたという。


 


知らない女を内側から染めて,その女からも内側から染められているという。ええい,ややこしい!状態が起きていたわけです。かぐや様にばれていたら二人はどんなふうになっていたのか,私,気になります!



そして冒頭の一コマに至る。

はい。今回の誤解,会長はハーサカに愛とは何たるやを自分の弱点を克服することで伝えようとしているだけなのに「好きな相手に告白する」という誤解に加えて,前回の誤解であるところの「白銀会長はハーサカ(男)が好きである」という誤解がミックスされた状態。


 


それが冒頭の一コマだったわけですね。
もう止めて!笑いすぎて,僕のライフはもう0よ!



また面白いのは,会長が伝えたい相手=スミシー・ハーサカであり,藤原書記の頭の中にある会長が伝えたい相手=ハーサカ(男)であり,それは同一人物(早坂愛であるという点ですよ。これ,どうやって折り合いつけたんだろう。




現時点の状態はあくまで藤原視点なわけですよね。早坂さんはハーサカ(男)状態なんだから。つまりこの場にハーサカを呼び出したのは藤原千花ということになる。

会長が伝えたい相手はスミシー・ハーサカ(近侍)ですから,このまま会長がラップを披露する意味が白銀御行的には無いわけです。そこ,来週どうにかするのかな?



会長が「ところでハーサカ(スミシー)さんは?」とかいう当然至極の問いかけをするのか。そうなれば,ハーサカなる人物が2名いることが当然ばれるわけです。白銀会長と藤原書記に。

あるいはそんな状況を予想して,ハーサカ(スミシー)が「理由あって男装で行きます」と会長に事前に連絡しておいたのか。それならこの場は誤魔化せます。
が,会長的には男装で来る意味が分からないし,「人は演じなくても有るがままの自分を愛されることもある」ということを伝えたいわけですから,そうした演技を最後まで看過するとも思えない。


歌い終わった会長が,「いつまでそうしているんだ,ハーサカ...」と男装のハーサカの髪をといて女子であることを明らかにするのかもしれない。



そうなると面白いのは,藤原書記はハーサカ(女)=早坂さんと認識している点ですよね。そこですべての早坂愛の「嘘」がばれる展開なのかしら。スミシー・ハーサカもいない。ハーサカ(黒執事)もいない。秀知院のクラスメートとしての早坂愛がそこにある。

例え演じていたとしてもそうやって白銀会長や藤原書記と関わってきた時間に二人と向き合っていたのも「早坂愛」である。彼女の嘘がばれようとも,真正面から白銀会長と藤原書記は早坂愛を受け入れるのかもしれない。


 


次回予告,「次号,すべての出来事がグルーヴする」という言葉からは,すべてが明らかになるようでもあるし,そうではないような感もある。


そもそも早坂愛に「演じなくても人は愛される」ことを伝えるならば,白銀会長だけではなく四宮かぐやもその場にいなければおかしな気がしますし。おすし。


なんとなくこの場は四宮さんの機転で何とかするような気がしなくも無い。赤坂先生,割とネタを寝かせる方にお話を持っていく傾向がありますからね。一応両方のパターンを予想しておく。


それはさておき,そんな会長のラップを聴いて早坂愛がどんな思いを抱くのか興味津々ではある。演技ではなく本気で会長に惚れてしまったら...というのもちょっぴり波乱要素で面白いですが,さてさて。この漫画はそういう漫画じゃないからなんともいえませんが。

というところで,今回の感想はひとまずまる


...
......


さて。さてさて。
拾いそびれた小ネタを拾っておきますか。



今回はコメディが主旋律の腹が捩れる展開だったわけですが,それにしてもこの白銀圭ちゃんの表情が凄いですね。女子の表情じゃないよ。




目が完全にイっちゃっている。アシリパさん並である。いくら兄の歌声が酷いからってそこまで言いますか。しかしよく考えてみると割と白銀会長は簡単にディスられてますね...。今回の藤原書記のラップもそうだし。


で,ラップです。

なんというか,会長の薀蓄ぶりがすごいですね。好きなものに対する情熱が薀蓄にすべて振り向けられたということでしょうか。さすが詰め込みに定評のある会長である。

 



インテリジェンススポーツ。なるほど...これが「iの原点」か...。言っていることはメッチャそれっぽいのに,中身が伴わないところが会長である。このギャップも今回の笑いどころでしたね。なんかもう,そういうパワーワードが出てくるだけで笑ってしまう。



そんな人間失格ならぬラッパー失格な白銀会長に対する藤原書記の絶望感がパないですね。あの日々は無駄だった!! 駄目な奴は何をやっても駄目なんだ―――! とかよっぽどである。

 


唯我成幸さん全否定である。


まあそんなこと言いながら,最後にきちんと「できる」子に育て上げてくるあたり,藤原書記は実は凄いのかもしれない。できない奴をわかってやれる女,藤原千花はなんだかんだでいい女なのかもしれない。

ということで,再度まる

 

   

 

 





画像は週刊ヤングジャンプ2018年第23号「かぐや様は告らせたい」第97話,83話,84話,87話,96話 より引用しました。
画像引用は中止しました。