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映画 『かぐや様は告らせたい』 ファイナル を観てきたよ の巻 : 実写版 ”もう一つのかぐやの物語” 感想

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 さてと。『映画 かぐや様は告らせたい』 ファイナルの 感想です。

 

映画「かぐや様は告らせたい」ファイナル より

 

 

kaguyasama-movie.com

 

本日,実写版かぐや様は告らせたいこと『映画 かぐや様は告らせたい』ファイナルを観てまいりました。前回は,ヤマカムの山田さんとご一緒させていただいたのですが,このコロナウイルス感染症禍における緊急事態宣言を伴う社会状況から鑑みて今回は一人でいってきました。つまり,ぼっちです。

 

前作感想

ayumie.hatenablog.com

 

とはいえ,せっかくだから前作・映画「かぐや様は告らせたい」を見た映画館で見てみようかなと思い普段それほど使っていないのですが2年前と同じ劇場に向かってみてみたり。本日,急に空き時間が出来たのでふらっと見に行ったため,残念ながら今回はペンタン席は確保できませんでした。

 

緊急事態宣言下,かつ真っ昼間ということもあり初日ですがお客さんの入りは程々といった感じ。一番見やすい中央から後段あたりはほぼ埋まっていましたが,両翼と前の方の席は余裕だったかと思います。(明日の舞台挨拶のビューイングがあるところは激混みみたいですね。)

 

客層はカップルも少しいましたが,僕みたいに一人で観に来ていた男性もいました。あとは女性が連れ立って観に来ているケースが多かった気がします。平野担かしら...とか,こちらの男性は影山担かしら...などど想像しながら開演待ちしていました。こんな状況下なので皆さん静かに待っていたら映画が始まった,という感じです。

 

 

映画鑑賞について(飛ばして差し支えありません)

 

 

もしかしたらコロナ関連で劇場に行くことを躊躇している方もいるかもしれないので,一応触れておきます。 

 

僕の行った劇場では入館時に検温があり,高体温の人はチェックされるようになっていました。また座席は一つ置きで蜜にならないようになっており,飲食についても映画が始まってからという制限がかかっていました(飲食しながらの会話防止のため)。映画館は強力な換気システムがあることもアナウンスされていました。

 

僕はワクワクチンチンを2回摂取済ということもあり,まあ大丈夫だろ...と判断して行ってきました。ただ,あくまで僕が行った映画館の話に過ぎません。最後は個々人の判断となります。参考まで。

 

 

 

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「映画 かぐや様は告らせたい」ファイナルの構成について

 

さてここからは映画の感想になります。

なるべく配慮しますが,内容に言及することがあります。映画の未視聴者の方はそのつもりでいてください。

 

 

 

実写も2回めとあり,漫画の実写化に関してはもう特に何も言うことなく。まず全体構成ですが,前作の終わり生徒会長選挙直後から文化祭までを取り扱っています。正確にはちょっと違うのですが...それは後で言及します。

 

さてそうなると問題になるのは「伊井野ミコ」ちゃんの存在です。

前作では生徒会長選挙を原作とは異なる展開にしたため,伊井野さんが選挙に参加していなかったんですよね。ですが今回は伊井野ミコ(演:影山優佳さん)が登場します。

 

となると,どうやって伊井野さんを生徒会に巻き込むのかというのが焦点となるわけですが,そこは割とうまく処理できていたと思います。うまく会長と四宮さんをいじりつつ,藤原パイセンや石上との関係を描きつつ,自然に伊井野さんが生徒会に入ってきましたね。

 

 

 

そこから先,体育祭(含む大友京子マタ―)→文化祭(UR)と進んでいく流れは基本的に原作どおりです。原作どおりなんですが,2時間という枠に収めるために,多少話を単純化したり,原作で行っていた各キャラの言動が若干異なる部分があります。

 

このあたり,「かぐや様を告らせたい」と長く付き合っているファンであれば「原作どおりじゃないとかぐや様じゃねぇ!」みたいなことはもう言わないでしょう。もう実写も2作目ですしね。異なると言っても原作の各エピソードを拾いつつの補正です。

 

思うに,映画「かぐや様は告らせたい」という作品は原作をベースとし,女優さん・俳優さんが演じられている「もう一つの物語」のように僕は思っています。

原作者の赤坂アカ先生も実写化に関しては感謝しか無いといったご発言をお聞きしたように記憶しますが,作品の世界観を用いつつ漫画やアニメとは異なる表現で,漫画家には表現することが出来ない手法で自分の作品が紡ぎ上げられていることを肯定的に捉えられているのだと思います。それは一読者である僕も同じです。

 

 

例えばです(内容言及しますよ)。

 

 

大友京子案件に関する伊井野さんの「認識」が原作とは異なります。石上と彼女の関係も,原作どおり険悪なのですが,その理由が原作とちょっと経緯が違う。これは原作を追ってみている者としては(特に直近の「仏の御石の鉢編」あたりを読んできた身とすれば)大きな違いです。

 

そこのスタートが違うので,ぶっちゃけて言うと仮に実写版でこの物語を進めていっても,この世界線では石上x伊井野の恋愛頭脳戦につながらないのではないか...という印象を抱きます。それは文化祭における石上と伊井野さんの行動にも現れていて,この世界線では基本的に子安つばめルートといっていいような表現がなされています。(石xつば派にとっては朗報かもしれませんが)

 

この辺りは多分時間の尺もあって,つばめ先輩と伊井野さんの両軸で恋愛を描く余裕がなかったためと思われます。結果として伊井野さんの働きどころが難しくなるのですが,原作における伊井野ミコにマスメディア部の二人の要素が加わった感じの動きになります。

 

 

とまあ,全体を整えるために原作とはことなるストーリーの味付けがされていきます。ただ,用いている素材はあくまで原作のエピソードなので,前回のように生徒会長選が大きく異る描写になったような大変化はあまりありません(うう...言いづらい...)。

 

その他,早坂が合コンに参加させられる話,会長を落とそうとする話,お月見の話などもろもろ原作のエピソードが拾われています。このあたり「ああ原作のあの部分か...」みたいに,物語をどのように拾い上げて再構成していっているのか確かめながら観ると,原作ファンは面白いかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

『映画 かぐや様は告らせたい』ファイナルのキャストについて

 さてキャストについて。

 

まず主役の白銀御行役の平野紫耀さん

前作でもかなり頑張っているなと思いましたが,会長キャラが板についてきていたように思います。平野さんの素のキャラと原作の白金御行は異なるイメージが有るのですが,コメディ寄りの御行という印象で「白銀御行」だなあと思わせる演技でした。特に最後の文化祭のクライマックスですね。演出も良かったと思いますが,御行らしく感じました。

 

 

そして,もうひとりの主人公である四宮かぐや役の橋本環奈さん

ビジュアル的には本当に「四宮かぐや」らしくって,うまく演じられているなあと思いました。前回はコメディラインが特にそれっぽく感じたのですが,今回はシリアスシーンにおいても「かぐやらしさ」を感じてました。特にURの内面描写ですね。ほぼ原作どおりに忠実に演じられていたと思います。上手かったですね。

 

それから今回初登場の伊井野ミコ役の影山優佳さん

彼女はね...。良かったですね。ビジュアル的には「伊井野ミコが実在したらこんな感じなんだろうな」というそのまんまで,実にしっくりきました。演技の方ですが,生徒会に憧れている部分や藤原パイセンを敬愛している部分などはほぼ原作の印象どおり再現できていたんじゃないかなと思います。

 

体育祭の後ぐらいから,徐々に純粋な伊井野ミコ+マスメディア部(紀さん・巨勢さん)的な動きが増し,コメディ的な動きが増えていきます。このあたりは伊井野さんを登場させたもののお話の軸に据えるわけにも行かないので,役割を兼ね備えさせて上手く働きどころを作った感じです。コミカルに動く影山さんもとってもお可愛らしかったです。

 

藤原千花役の浅川梨奈さんはですね。もう言うことないですね。完全に藤原千佳と同化しています。今回は探偵としてのDEBANが多かったのでやや脇役感が強まりましたが,相変わらずの怪演で文句なしですね。注目はやはり「パン食い競走」でしょうか。ちゃんとそれが団長が怪我するエピソードとつながったのも上手いなと思いました。

 

そして石上優役の佐野勇斗さん

 

実演すると痛い人になってしまいがちな石上ポジで,かなり頑張っていたと思います。大友京子案件に関する諸々,体育祭での頑張りなどこちらもよく演じられていたんじゃないかなと思います。

 

石上というキャラは漫画だからマイルドに見えるように表現されている部分もあって,それを実写で再現するとやっぱりちょっと「怖いくらいに」見えてしまう部分もあるんですよね。このあたり青春の痛さを感じてしまう人もいるかも知れませんが,佐野さんはよく頑張って石上を演じられていたんじゃないかなと思ったり。最後,奉心祭での動きも上手くまとめられていたかなと。

 

 

 

ほか,早坂役の堀田真由さん,柏木渚役の池間夏海さん,懐かしの面々とも会えました。柏木さんや田沼院長の扱いについてどう考えるかは色んな意見があると思います。原作とはかなり「ズレ」のあるキャラ設定になっているので,違和感を感じる人もいるでしょう。この辺りは全体構成のところでも触れたように実写版という「もう一つの物語」の中に生きるキャラたちなんだと捉えたほうがいいのかなと僕は思います。

 

 

 

 

 

  

「映画 かぐや様は告らせたい」ファイナルの演出について

 (ここから物語の核心に触れます。未視聴の方はご注意を)

 

 

 

 

今回の映画は「ファイナル」となっているんですよね。文化祭までなのにファイナル?って原作ファンの人は思いませんでしたか。実はこれはがあります。

 

赤坂先生は白銀たちが卒業するくらいまでを作品として描きたいといったお話をされていたように思いますが,実はこの映画では最後に会長が卒業しアメリカに立つところまでお話が進みます。

 

その過程で原作とはかなり異なる展開が発生しています。このあたりの演出は原作ファンは色んな思いがあるかもしれませんが,逆にそこまでの過程を描くことで実写で描かれたもう一つの「かぐや様は告らせたい」という物語は終わったんです...という区切りがつけられているのだと僕は思いました。だから「ファイナル」なんだと。

 

そういう意味では良いまとめ方だったんじゃないかなと思います。

その結果,原作で播かれていた様々なエピソードや伏線は落とされています。これは仕方がないことで,原作ファンにとっては普通のロマンティックや裏主人公の物語,四宮家のアレコレなども気になるでしょうけれど,映画でその続きを描いてもラブコメ的には映えないだろう...という判断がなされるのはやむを得ないんじゃないかなと。

 

そういう意味では白銀御行と四宮かぐやの恋の決着をUR(とオリジナル展開)で終わる,というこのまとめ方は「ラブ・コメディ映画」としてうまく整理して作られているんじゃないかなと思いました。

 

 

 

『映画 かぐや様は告らせたい』を観終えて

実写版も2作目とあって世界観にはすんなり入っていけたこともあり,あっという間の2時間でしたね。

 

 

なにより,久しぶりに四宮さんと白銀御行の「恋愛頭脳戦」を観てなんというか懐かしさというか「ああ,こういうラブコメだったなぁ」と感慨深く感じました。原作ではもう二人の関係は深まっている上にサイドストーリー中心となっていますからね。そういう意味では原点回帰といった感じで楽しいラブコメを見せてもらったと思います。

 

特に奉心祭のクライマックスシーンは懐かしくて少し目がゆるくなりそうになりました。ああ,ウルトラロマンティックってこうだったよね...と思い出しながら感情を噛み締めたり。

 

ゲタゲタ大笑いするような映画ではありませんが,徹頭徹尾「かぐや様」ワールドが3次元で描かれている。そんな「もう一つのかぐや様の物語」を原作ファンも映画ファンも堪能できるファイナル版であったのではないかと思ったり。機会があれば是非劇場でご覧になることを考えてみてください。

 

というわけで僕の感想はまる

 

 

 

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