現実逃避 - hatena

「かぐや様は告らせたい」の感想を書いている漫画感想ブログ

『鬼滅の刃』 165話 愕然と戦慄く 感想 : 「始まりの呼吸の剣士」 の考察

ちょ!

最近の鬼滅の刃,やばない? 半端なく面白いんですけれど。

 

前回ついに登場した黒死牟さん。上弦の壱であります。出てきた瞬間,「あ,時透君死んだな...」と思わせるようなその風格,圧倒的絶望感がパなかったですね。

 

 

我ながら酷い。でも仕方がないですね。明らかにこれまでとは次元の違いを感じる。

 


 事実,上弦の伍相手には余裕綽々でなめプかよ,的なノリで圧倒した霞柱・時透無一郎をして「他の上弦とは比べ物にならない」と表現している。事実,黒死牟さんはその予感に違わぬその実力を発揮してくれました。

 

柱に選ばれるまでわずか2か月。「特別な家系」日の呼吸の子孫である時透無一郎をもってこの歴然とした差。相手の才能を認めつつも,当たるでもなく交わすだけという余裕のプレイ。別に舐めてはいない。ただ本気を出すまでもなくそれだけの実力差があったということです。

 

 

左手を切り落とされてから刀を奪い串刺しにするまでの動きに比類なき強さを見せつけます。才能の権化とまで思われた時透でも赤子扱いとは恐れ入る。ぶっちゃけ勝てる気が全くしねぇ。これ,柱全員で切りかかっても勝てないんじゃないの...?

 

 


?


 

その名は継国厳勝

ふむ。

割と人間時代の記憶をどこかに置いてくる鬼が多い中,こやつははっきりと記憶がのこっているんだね。継国厳勝つぎくにみちかつ。上弦の壱の人間時代の名前である。

 

 

既にその類似性から,多分に上弦の壱=「始まりの呼吸の剣士」という予想はされてきたわけですけれど,今回はっきりと本人の口からそれが明言された形になります。始まりの呼吸の末裔である時透無一郎が「継国厳勝」の遺伝子の行きつくところであるとしたら,彼こそが「始まりの呼吸の剣士」の一人であることはほぼ確定ということになる。

 

 

そんなすべての剣士の大元・本流「日の呼吸」の使い手であったと思し召し継国さん,鬼となっても呼吸が使える。この辺は既に善逸の兄弟子・獪岳かいがくにおいても描かれていたので違和感が無い。しかし使う技が「月の呼吸」とはな...?

 

 

「透き通る世界」と日の呼吸・月の呼吸

 

これはどういうことなんだろうね。

というのも無一郎に対して,黒死牟さんは炭治郎が言うところの「透き通る世界」に入り込んでいるじゃん? いや,入り込んでいるどころか,ほぼ自然に使いこなしている。

  

 

炭治郎が必死になって「一瞬だけ」使えたあの「透き通る世界」の能力が使えるからこそ,無一郎の肉体を透き通らせて...まるでスキャニングでもするようにそのDNAを感じ取って「子孫」と読み取ったわけだからね。

 

もっとも,鬼は「遺伝等の情報を読み取ることができる」らしいので,単純にこれは鬼の能力なのかもしれないけれど。その後の剣の交わえっぷりを考えると,やはり「透き通る世界」の能力を使いこなせると考えてよかろう。

 

痣持ちの無一郎の技をあっさりとかわすその速度。これもまた,炭治郎が入門した「透き通る世界」の為せる業である。時間がゆっくり進む...あるいは動きがゆっくり見えるほどに彼我の速度に差があれば,無一郎の剣が届かないのも無理もない。

 


 

しかしですよ。

これっておそらく「日の呼吸」の使い手が到達した境地なんだよな。であるならば,黒死牟さんが使うべきは「日の呼吸」のはず。でも実際に使っているのは「月の呼吸」。どういうことなんでしょ。

 

いくつか妄想はできますけれど。

 

  1. 黒死牟さんはもともと「日の呼吸」を使っていたけれど,(太陽に弱い)「鬼になったので月の呼吸」を編み出し使っている。ただし,「透き通る世界」の能力はそのまま使える。

  2. 黒死牟さんは「日の呼吸」を今も使える。たまたま今回は「月の呼吸」を使っただけ。

  3. 黒死牟さんは「始まりの呼吸剣士」の一人であり,竈門家に来た「始まりの呼吸の剣士(=日の呼吸の使い手)」は別にいる。

 

 

3は無いだろ...という気もしますけれど,「始まりの呼吸の剣士」は第99話において「後を継ぐ者がいない」と言っているんですよね。であるならば,「血縁が後世に残っている」継国厳勝はその昔竈門家を訪れた「始まりの呼吸の剣士」ではないということになるのですが...。

 

さてこの中に正解があるのか否か。気になるところである。

 

「始まりの呼吸の剣士」は何故鬼になったのか

さて。

圧倒的な実力差によって自らの剣で柱にくし刺し状態になった時透くん。このままにさせられてしまうのでしょうか。

 

鬼になるかもしれないし,ならないかもしれない。この辺は何とも言えない所ですよね。鬼になるかどうかは鬼舞辻無惨の血を与えられるか否かにかかっている。

 

本来,無惨の血は「直接」与えなければならないものなんでしょうけれど,上弦の壱・黒死牟さんはかつて獪岳かいがくを鬼にしてますからね。これはアレですか。強い上弦の壱であるからこそ,他の鬼よりも多く無惨の血を与えられており,故にその血を躰から抽出して与えることができた...ということなんでしょうかね。

 

 

そういう先例がある以上,「無惨の血を与える」という点は普通にクリアできそうである。実際,無一郎については既に過去編もやっていますし,ここいらで鬼化させられるような悲劇が起こってもおかしくはないところである。

 

ちょうどいい塩梅に「上弦の伍」が空席みたいだしね。上弦の伍を倒した無一郎が新・上弦の伍になる。因果という意味ではあってもおかしくないシチュエーションである。しかし,同時に「鬼にならない体質の者もいる」ということを述べているからして,血を与えられるも抗って鬼化しない...という胸熱展開もあるかもしれない。仮に鬼化しても珠世さんの「鬼を人間に戻す薬」もあるしな。

時透君のパワーアップという意味では,そういう展開が来てもおかしくはないかもしれんな。

 

 

それはさておき,血のやり取りの前に無一郎と黒死牟さんの間で「なぜ始まりの呼吸の剣士が鬼になることを選んだのか」という問答はあってもよさそうである。なりたくてなったのか。なりたくなかったのに成らされたのか。そこには大きな分水嶺がある。

 

かつて「痣が発現した方はどなたも例外なく」の考察において,黒死牟さんが鬼になった理由をあれこれ考えてはみたんですけれど...

 

ayumie.hatenablog.com

 

この考察には「穴」があって,痣の発現だけでは鬼になることは通常無いはずなんだよね。全ての鬼は鬼舞辻に繋がる。あ,例外として愈史郎がいますけれど。

 

無惨が首を切られても死なないということが明らかになった今となっては,「始まりの呼吸の剣士」は首を切りかけた,あるいは切ったにもかかわらず無惨は死なず,最後鬼として取り込まれたと考えるのが自然か...。そのあたりの経緯も語られると良いんですけれどね。このままだと時透くんが無駄死にになりかねないから...。

 

二つの系譜

最後に。今回,「始まりの呼吸の剣士」である継国厳勝の遺伝的な意味での子孫である時透無一郎は破れたわけですけれど,もう一つの系譜である竈門炭治郎の存在はどうなるのでしょうかね。

 

しがない炭焼きであった竈門家は,たまたま継国厳勝とおぼしめき人物がたまたま一時立ち寄ったに過ぎない。そんな竈門家に日の呼吸の神楽が受け継がれた意味である。

 

 

竈門家に立ち寄った段階で既に何かを諦めていた彼。

そんな有様からは意図的に「日の呼吸」を竈門家に伝えようとしてはいない。事実,そんなことはしなくてよいと言っているからね。竈門家が勝手に「見取って」継いでいったものなのだろう。

 

 妄想考察

ひょっとかすると,継国厳勝とこの「始まりの呼吸の剣士」は別人(例えば双子)で,一人は「鬼化」して上弦の壱となり,もう一人は「鬼化」しなかった...。

竈門家を訪れた人物が「何一つも守れなかった」というのは無惨との戦いに勝てず,鬼になることもなかった「始まりの呼吸の剣士だった」なのかもしれんね。

 

さて本来の継嗣である時透が破れ,もう一つの系譜である竈門家の末裔である炭治郎が上弦の壱を倒す。それはそれカタルシスがありますけれど,なんとなく寂しさもある。願わくば二つの系譜が力を合わせて上弦の壱を,無惨を倒してほしいものですが,さてどうなるでしょうか。

 

 

ここにきて炭治郎は「透き通る世界」に入門している。加えて煉獄千寿郎からの手紙...「日の呼吸の剣士が無惨と対峙した時の話」がある。これが一つ解決に繋がりそうなポイントでありますが,どうなるでしょうか。

 

そんな先々が気になってしかたがないのである。まる。

 

 


*画像は『鬼滅の刃』 165話,152話,149話,145話,99話より引用しました。

画像引用は中止しました。

 

 

 

   

 

 

 

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