現実逃避

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『鬼滅の刃』 168話 百世不磨 感想 : 鬼殺にかける不滅の誓い

今回のサブタイトルは「百世不磨」。意は永久不滅に近いかな。百世は百代,すなわち長い年月を表す。不磨はすり減らないこと。つまりいつまでも消滅せず在り続けるということである。

 

鬼舞辻無惨という鬼の始祖を生み出した産屋敷の家系。その「後始末」のために代々引き継がれてきた鬼殺の血脈は,何度絶たれそうになっても消え入ること無く無惨を追い続けてきた。そんな鬼舞辻無惨の滅殺まであと一歩というところまでついに来ている。クライマックス感がパないですね。

  

 

 

 


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「百世不磨」の想い 

そんな鬼殺隊を統率するのは産屋敷の当主である。耀哉とはじめて対面した実弥との対話がそんな鬼殺隊のあり方をそのまんま示していますね。

 

自ら剣を振るえるわけでもなく,一見安全な場所から指示を出しているだけにも見える耀哉。そんな耀哉に対して幾人もの仲間を犠牲にしながらようやく柱に上り詰めた実弥が言いたくなるのも分からないでもない。事情を理解していなければ,当然そういう思いは生じるでしょうしね。

 

 

隊員たちは使い捨ての駒。それは正しくもあり,誤りでもある

 

鬼は強い。能力は高いし簡単に再生する。それに対抗するために人間は不断の努力をして常人を超えた身体を身に着け,ようやく戦えるのである。鬼殺隊は最初から不利な戦いを強いられている。

 

上弦一人倒すことも出来ず過ぎた時は幾百年。その間に斃れた隊員の数は夥しい数であろう。その意味で,確かに隊員たちは「使い捨ての駒」であり,一人ひとりの命よりも組織としての鬼殺隊の勝利を目的として動いているのである。

 

一方で,産屋敷耀哉は一人ひとりのことを忘れはしない。

全ての隊員の名前,生い立ち,どのように戦ってどのように死んだのか。そのすべてを覚えている。組織の長として組織の勝利を目指しつつも,一人ひとりの隊員の命を忘れたりはしない。「使い捨て」のように前面に立つ剣士は変わるけれども,だからといってその剣士が「いなかった」ことにはならない

  

 

鬼から人々を救うために戦ってくれた隊員のことを,鬼舞辻無惨を倒すために戦ってくれた隊員のことを,忘れたりしない。

 

同じように,当主である耀哉もその天与の掌握力で組織を統率するのみである。もとより無惨の呪いによりか細い命である。そんな人よりも短い命のすべてを打倒無惨に注ぎ込み,限られた人生の中から託せる者を遺して繋いできたのである。その意味では産屋敷当主もまた「使い捨て」なのである。

 

 

使い捨てであるけれども,決してなくならない。

その人にとって大切な人が笑顔で天珠を全うできるよう,その日まで幸せに暮らせるよう,その生命が理不尽に脅かされないよう...そんな日が来るまで鬼殺隊は「百世不磨」。決して諦めず,無くなることもせず。代々受け継がれてきた頭脳としての産屋敷家と身体としての鬼殺隊隊員たち。

 

そんな脈々とした組織としての有様が耀哉と実弥の会話から見えてきますね。

 

 

対決!最凶の鬼VS最強の鬼殺

 

そんな鬼殺隊の前に立ちはだかるは,元鬼殺隊・始まりの呼吸の「月の呼吸」の剣士,上弦の壱こと黒死牟さんであります。特殊な稀血による酩酊状態となってなおかすり傷一つ負わないその圧倒的な戦闘力はこれまでの上弦とも次元の違う強さを感じます。

 

 

強い。

ほろ酔い状態で風柱・実弥の剣を完全に封じ込める。刀を抑えた状態から,玄弥の銃を受けても太刀で受け止める。かすり傷すら負わすことが出来ないその実力差に絶望感がものすごいことになっていますね。

 

もとより柱3人がかりでも倒せるかという上弦,その筆頭ですからね。強いのは当たり前ですが,無一郎は惨敗,実弥も満身創痍とあってはここからの勝ち筋が見えてこない。てところから岩柱・行冥さん来たー!

  

 

おお。来たのか。

鬼殺隊最強の男・岩柱さん。時透くんに促されててっきり無惨の方へ言ったと思ったのですが,やはりここは時透たちとの合流を選びましたか...。実に冷静かつ合理的な判断と言えよう。

 

上弦の壱・黒死牟は強い。鬼舞辻無惨はもっと強い。

強者と相対するにあたり戦力分散は愚の骨頂である。持てる最大戦力を一気に投入,これこそが勝利の方程式である。

 

特別な稀血である風柱・実弥による酩酊状態。実弥は臓物がこぼれそうになりながらもまだ戦っています。岩柱さんがきたからとりあえず玄弥も体を回復できるかも知れない。時透も柱から外すことができるかもしれない。

 

これで黒死牟さんへの対抗の「譜面」が少し見えてきた感があります。岩柱さんの実力の上限はまだ見えないのですが,とりあえず無惨の頭を砕く程度の力はあります。鬼殺隊最強VS上弦の鬼最強とはなかなかに燃えるシチュエーションではないか。

 

そしてこの二人の対比,面白いね。盲目の剣士である岩柱さんと,六つ目の黒死牟さん。その瞳に映るものはことなるけれど,どちらが何を見ていて何が見えないのか,という部分の対比も期待したいところである。

 

 

欲を言えば,ここに冨岡義勇と炭治郎もほしいところですけれど。「月の呼吸」に対する鍵はやはり「日の呼吸」であるのでしょうし,時透・不死川,そして黒死牟と兄弟に関わりがある面々に「兄妹たちのために戦う炭治郎」が加わるのも必然でしょうからね。

 

鍵を握るのは上弦の肆「鳴女」

 

さてそんな百世不磨な鬼殺の想いを叶える「鍵」となりそうなのが,ここではなく上弦の肆さんである鳴女戦ではなかろうか。

 

 

この無限城にいる限り,無惨に陽の光は当たらない。首を斬ることで死なない以上,やはり太陽光を直接当てる必要がある。とならばだよ。まずはこの無限城から無惨を叩き出す必要があるのですが,このまま鳴女が踏ん張ってしまうといつまでもそれが叶わないのである。

 

そうなると蛇柱さんと恋柱さんの役割が重要になってくるわけですが...。それぞれがそれぞれの役割を果たし,最後に持てる力の全てを無惨にぶつけないと勝機は来ない。同時進行で進んでいるあちらの戦いも気になります。まる。

 

アンケート結果について

 

 

アンケート協力ありがとうございました。

意外と早売り買っている人(26票),バレを見ちゃう人(73票)と多いですね。びっくり。

 

 


*画像は『鬼滅の刃』 168話 , 164話より引用しました。

画像引用は中止しました。

 

 

 

   

 

 

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